「八王子山公園墓地」のサクラ_2019_散り始めていますが、まだ十分綺麗です。（群馬県・太田市）

2019/04/11 - 2019/04/11

太田市の北側、桐生市との境を成す八王子丘陵の南側の中腹に、市営霊園「八王子山公園墓地」があります。公園部分と墓園部分を兼ね備えた総面積16.9ヘクタールの公園墓地です。園内を巡る道路には、並木として沢山のサクラが植栽されています。東京ではサクラが散り始め、話題はすでに葉桜や花筏になっていますが、ここでは、未だ十分に綺麗なサクラを楽しむことができました。
園内には日本庭園や芝生の広場もあり、園内から八王子丘陵ハイキングコースへ行くこともできる等、ただの霊園以上に自然に親しめる場所でした。ネット情報によると、サクラだけではなくツツジも咲くそうです。北西側の斜面では、旧中島飛行機太田製作所の地下工場跡（の入口）を見ることができました。

旅行記作成に際しては、太田市のホームページ、関連するネット記事等を参考にしました。

エリア 太田(群馬)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩

この日、太田市内を走っていたら、北に見える八王子丘陵に沢山のサクラが咲いているように見えたので、ここまでやってきました。ここは未だ山の麓、ここから先が上り坂なのですが、ここから既に十分な量のサクラが咲いています。

右側には、忠霊塔があります。

右下に立っている看板には「開園時間　８：３０～１７：００」と書かれています。

満開のサクラ並木の間を上ります。

少し上ると駐車場があります。写真の右が上ってきた道、左が駐車場です。路面には、サクラの花びらが落ちています。

駐車場の路面にも花びらが落ちています。

駐車場の横、園内への入口には「桜解放　４月１７日まで　八王子公園墓地」と書かれた貼り紙があります。「桜解放」の意味がよく分かりませんが、とりあえず今日は入れそうです。

上野写真の左奥に管理棟があり、その横に園内マップがありました。赤線が、今回歩いた経路です。

この公園墓地は、中央にある調整池の周りを、すり鉢状の斜面が取り囲むような地形です。まずは、東側の斜面を横切るように、緩やかな坂を上ります。

東側の斜面の上の方にも墓地の区画があり、サクラが咲いています。葉が出始めて緑色に見えるのは、ソメイヨシノではなく、大島桜か何かのようです。

東側から見た、中央の駐車場です。池の隣で、低い位置にあります。

駐車場の向こう側は、西側の斜面です。

桜の並木が続いている先の方まで霊園です。

東の斜面を見上げると、上の方にもサクラが咲いています。

左は日本庭園などがある中央のエリア、直進は北斜面方向、右（手前）は東斜面を登って、その先は八王子丘陵ハイキングコースに続きます。ここは直進して北の斜面に向かいます。

北の斜面のサクラ並木です。

下側は道路に沿った並木、上は北の斜面の上部に咲くサクラです。

フェンスの外側に、罠が仕掛けられています。

北の斜面のサクラ並木です。

北関東の山の中腹ですが、この日は風がかなり強かったこともあって、サクラはだいぶ散り始めています。

サクラの並木は、ずっと向こうまで続いています。

ちょっとアップで撮ります。右下の花は（花の奥が白いので）まだ若そうです。

北から西へ、サクラが続きます。

すり鉢状の地形ですが、南は開けています。

サクラの向こうには、青い空が広がっています。

すり鉢状の中腹に居ても、圧迫感はありません。

この広々とした景色は、一見の価値があると思います。

北側から見た、東の斜面です。

遠くの山々が綺麗に見えます。

北側の斜面です。左上の高台に上がってみます。

サクラ越しに遠くの山々が見えるかと思いましたが、高さが足りませんでした。

北西側にはユキヤナギも咲いています

北西側から中央方向を見ると、四阿のある芝生広場と、その傍に池が見えます。

ここが日本庭園ですね。

日本庭園の向こうに遠くの山々が見える景色って、不思議な感覚です。

西側の斜面を、南へ歩きます。

北西側の斜面を見ると、このような看板がありました。

階段を上がってみると、ちょっと開けた空地があり、左奥に看板が立っています。

説明板です。ここは「旧中島飛行機地下工場跡」です。太田市には、㈱ＳＵＢＡＲＵ（旧富士重工業㈱）の自動車工場があります。前身は中島飛行機の太田製作所です。太平洋戦争が終わるまでは、軍用機の製造拠点でした。戦争末期に、空襲から逃れるため、この山の中に分散工場を作ろうとしましたが、完成する前に終戦を迎えました。

説明板の奥に、トンネルの入口があります。入ることはできません。

終戦の時点で、幅約４ｍ、高さ約３．４ｍの地下道が、３０本（計画の半分くらい）出来ていたそうです。この大きさでは機体の組み立てはできないので、トンネルから戦闘機が飛び出すということもない、ということですね。

終戦から3か月後に、米国戦略爆撃調査団が調査に来ましたが、既にすべての入口で崩落が始まっていたそうです。それから７４年近く経っており、人が入るのは無理でしょうが、遠隔操作のカメラなどでの調査なら出来そうですよね。

日本庭園を見下ろしながら、西の斜面を南へ歩きます。

西の斜面から見た南方向です。

西側から見た、北の斜面です。

西側の斜面でも、だいぶ散り始めています。

それでも、まだまだ、満開に近い状態を保っています。

日本庭園に来てみました。写真は、下から見上げた西の斜面です。

池の中の木道です。

水辺に咲く菜の花です。

池の向こうは北の斜面です。

池の北側から見た、西の斜面です。

四阿の横を通って北の斜面に上がります。

北の斜面から見た、南方向です。

北から西へのサクラ並木です。

東の斜面の上に咲いていた、別の種類のサクラは、葉が出始めています。背景は西の斜面です。

同じサクラの並びから見た南の景色です。

寄って見るとこのような花ですが、大島桜でしょうか。

背景が遠くて、広々としていて、気持ちの良い景色です。

霊園で、期待以上のサクラを堪能して、下へ降りてきました。園内が広くて、地形の高低差が大きいので、景色に変化があります。ツツジが咲くころに、サクラの時季と同様に入ることができれば、公園として十分に楽しめると思います。

（　おしまい　）

この旅行記へのコメント （2）

• M-koku1さん 2019/04/16 14:32:26

  中島飛行機

  悲しい想い出です
  
  同じ学校の後輩が　中島飛行機の　お孫さんでした　
  
  明るくて　爽やかで　素晴らしかったのに　代議士なんかになってしまったため　色々あって　41歳ぐらいで　虹の橋を渡ってしまいましたね　
  
  工場の跡が　こんなに素敵な桜の公園になっているとは
  
  
  短い桜の満開の時期が　かの人の思い出に繋がり　久しぶりに　懐かしさを覚えました
  
  ではまた
  Mより

  minaMicazeさん からの返信 2019/04/16 16:51:09

  RE: 中島飛行機

  Ｍさん、こんにちは。旅行記を御覧下さりありがとうございました。
  
  あの戦争に関しては、国を問わず悲しいお話が沢山ありますが、中島さんにも、確かに悲しい出来事がありましたね。たしかお父様も若くして、しかも突然お亡くなりになったと記憶しています。
  
  所縁のある場所が、とても綺麗で雄大な花の園になっていることで、多少でも癒されれば良いと思います。
  
  （　minaMicaze　）