シャム旅　チュニジアドライブ（8日目）　カルタゴとチュニス観光　2019年春

2019/04/04 - 2019/04/04

チュニジアの観光はとにかくレンタカーがおススメ！
もちろんチュニス・カルタゴ観光もできます！

理由①
全ての遺跡の前に駐車スペースがあるから！
遺跡は丘の上だったり隣に見えても300mくらい離れていることもある
車なら正門目の前徒歩3秒のとこに止められるのでとにかく楽！

理由②
ぼったくられる心配もない
チュニジアは意外とぼったくりは少ないけど、やっぱり交渉とかは面倒かも…
（ぼったくられても物価が安すぎて気付いてない可能性もあるww）

理由③
道がとにかく綺麗
アフリカ＝砂漠 なんでそんな訳ないw
チュニジアの道はほとんどヨーロッパに近い！


今回は雨で午前中の観光はなかなかできませんでしたが、カルタゴの行きたかった8つの遺跡とバルドー美術館、チュニス市内観光もできました！


とにかくチュニジアは魅力がたくさんの国なので効率よく回りましょう！
反省もたくさんありの旅行記なので、ぜひ最後まで見てください！

エリア カルタゴ(チュニジア)

朝ご飯は豪華にホテルの朝食です。

チュニスは都会なので、さすがに別料金です。

朝食バイキングのお気に入りはゆで卵の機械。

今日も一日走り回ります。

今日はあいにくの雨です。

チュニスから市内から車で15分。
カルタゴは地中海の海岸線に沿って遺跡があります。

まずは、カルタゴ博物館。

博物館は丘の上にあるので、ここからカルタゴの遺跡群の場所を確認できます。

カルタゴ博物館も世界遺産。

博物館の入り口でカルタゴ共通券を買えます。

このチケットで一日カルタゴのほとんどすべての遺跡に入れます。
12ディナール（500円）です～～

ここで悲しいお知らせ。

カルタゴ博物館は改装工事のために閉鎖されていました。

でも大丈夫！！
カルタゴ博物館敷地内には「ビュルサの丘」というローマの遺跡があります。
博物館は空いていなくてもこれは絶対見るべき。

ビュルサの丘の像。

頭がシャチになってしまいました。

実は、このシャチはドイツのシュタイフ社製なのですが、工場はチュニジアにあるとのことで、この子はチュニジア出身なんです。

里帰りできてよかったね。

カルタゴ博物館「ビュルサの丘」からの景色

ビュルサの丘はもともとカルタゴの中心地。



カルタゴがローマによって滅ぼされた後も、ここが中心地として機能していた。
それはこの写真を見るとよくわかる。

写真中央にはポエニ人の遺跡がある。ローマ人はこのポエニ人の住居の上に新しい街を築いた。その証拠に、写真右上にローマの支柱がある。

ビュルサの丘の全景

これはポエニ時代の住居跡です。
当時は数階建ての住居が広がっていたとか。

続いて、ビュルサの丘から車で5分。

ローマ劇場です。
ここも、共通券で入れます。

客席は少し高め。

登るのがきついかも。

今でも毎年ここで音楽祭が行われるらしく、最大で1万人が収容できるとか。

雲行きが怪しくなってきたのでここで昼食。

今日は、やっぱりチュニジア名物のタジンです。
「ケフタ」を頼んだらちゃんと肉がついてきました。

タジンもおいしいが、オリーブがおいしい。
さすが名産地。

雨宿りにバルド博物館へ。

とっても近代的な博物館です。

バルドといえば2015年のテロを思い出す人も多いのでは。

悲惨なテロによってここで3人の日本人が犠牲になりました。
本当に悲しい出来事です。
実はチュニジアは、ISISの戦闘員の最大の供給国。

アフリカの中でも安全な国として観光客にも人気の国だったのですが、テロ以降観光客が減ったとか。残酷です。

入り口には慰霊碑が立っています。

バルド博物館は共通券では入れません。
入口で13ディナールを支払って中に入ります。

バルド美術館は世界最大のモザイクコレクションで有名で、壁だけでなく、床も貴重なモザイクコレクションで埋め尽くされています。

なんと、観光客は展示品を踏みながら楽しむという前代未聞の面白い博物館です。

チュニジア各地から集めたモザイクコレクション。

発掘された場所ごとに部屋がわかれています。

見どころはやっぱりカルタゴとドゥッガ。
先に遺跡を見ておくとイメージがわきやすいかもしれません。
（あそこから来たのか～みたいな感じで）

洗礼版。
タイルが美しい。

バルド博物館はとにかく広いので、たっぷり時間をとっておくことをお勧めします。
時間がない方は、お目当てのモザイクだけ狙うのもありかと。

バルド博物館を出たころには、すっかり天気も回復したのでカルタゴの屋外観光を再開したいと思います。

まずはローマ時代の円形闘技場を見に行きます。
共通券が使えます。

お金を払わなくていいので楽です。

カルタゴの遺跡の前には必ず駐車場があるので車で回る人も安心。

ここが円形競技場。今は更地で土台が少し残るくらいですが、当時は屋根付きの立派な円形競技場だったとのこと。

嘘じゃないんです(笑)
ここに本当に3万人を収容できる競技場があって、猛獣たちとグラディエーターの戦いが繰り広げられていたんです。

その証拠は、先ほどのバルド博物館のモザイクに描かれているとか。

お次は競技場のお隣にある。
?・マルガ貯水池です。


ここも共通券を使って入場できます。

公園の管理者が来なくておどおどしていたら、管理者がまさかの自転車で登場！！


この小さな柵をあけて中を案内してくれました。

見にくいですがこの敷地に複数の長方形の管が平行に並んでいます。

管の中はこんな感じ。

蒸発しないように、それぞれの貯水池に屋根がついています。

ではこの水はどこから来たのでしょう？？

その答えは、昨日投稿した旅行記に。

なんとローマ人は132kmも離れた水源からここまで水道橋を使って水を引いてきました。

凄すぎる。

ちなみにこの水道橋は今でも一部が使われているほどの頑丈さ。

「頑丈さの秘密はこの穴にある」と入り口を開けてくれたおじさんが教えてくれました。

この穴は、砂利などを取り除くための物。水道管の下にこの丸穴が一定間隔であることで、穴の上で渦ができ、砂利などのごみがこの穴に沈殿し、壁面が削られるのを防ぐことができるという。

凄すぎるローマ人。


ローマの技術に感動して、お次はカルタゴの軍港へ。

軍港入り口。

誰もいないのでチケットを見せることもなく入場。

これが軍港。

今では地元の人たちの釣り堀になっているが、間違えなく古代カルタゴの遺跡です。

この港は二重の防護で守られていたので海から直接攻めることはできず、万一の際は入り口が鉄の門で閉ざされたのだとか。

まぁ、今ではただのおじさんの憩いの場だが(笑)

カルタゴが滅びた後は、ローマの神殿がここに建てられたらしく、その遺跡が残っています。

そして今日最後の遺跡、アントニヌスの浴場です。
入り口では案内の人が客を待っています。

我々は時間がないので自分で観光することに。

アントニヌスの浴場の地図。

当時、建物は二階建てで100を超える部屋があったのだとか。

地図を見て分かるにのは、左右対称に部屋が並んでいるということ。

ローマ人は本当にお風呂が大好き。

地中海を望む温泉リゾートだなんて立地が良すぎる。

カルタゴ観光を終えて市内に戻ります。

高速道路と電車が平行して走ります。

市内の道は狭く一方通行の道も多いのでなかなか目的地にたどり着けません。

写真は路駐の取り締まりで道路が閉鎖されて渋滞している様子。

ということで、着きました！

チュニジアの中心地「ハビブブルギバ通り」です。

で、これがチュニジアで唯一の高層ビル「アフリカホテル」です。
なんかいかにもアフリカって感じの建物ですよね。

ハビブブルギバ通りを抜けると旧市街の入り口が。

この門が目印です。

時刻は18時59分。

スークに入った瞬間に全てのお店が一斉に店じまいを始めました。
本当に入ったとたんに一斉に閉店したので、嫌われているみたいでいやな感じ(笑)

ハビブブルギバにもどって街を散策。

なんかチュニジアの人は7時以降に町に出歩いてはいけないのか、いきなり人気がなくなりました。

さっきまでいたストリートミュージシャンもいなくなってしまいました。

夜は夜景もないので見どころは少なめかも。

ということで今日はここで終わり。
同時にチュニジア観光も今日で終わってしまいました。

歴史を知れば知るほどまた来たくなる、そんな国です。
チュニジアを離れたくない…

次はレバノンに行きます。