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フィリピンはスペイン統治(1565-1898年)により、宗教、建築、文化などでスペインの強い影響を受けています。首都マニラで最古のイントラムロス地区にある教会や伝統的な建物は、殆どがスペイン風です。この地区にある、カーサマニラ博物館とサンアウグスティン博物館を訪問しました。<br /><br />カーサマニラ博物館は上流階級の住居が再現されたもので、当時のスペイン統治時代の住いの様子を知ることができます。またサンアウグスティン博物館は世界遺産に登録されているサンアウグスティン教会に隣接する博物館で、スペイン伝統教会の歴史的文物が展示されています。これらの博物館を訪問することで、スペイン文化影響のルーツの一端を知ることができるように思います。

カーサ マニラ博物館とサン アウグスティン博物館を見学

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2019/03/06 - 2019/03/07

946位(同エリア1794件中)

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41

AandMさん

フィリピンはスペイン統治(1565-1898年)により、宗教、建築、文化などでスペインの強い影響を受けています。首都マニラで最古のイントラムロス地区にある教会や伝統的な建物は、殆どがスペイン風です。この地区にある、カーサマニラ博物館とサンアウグスティン博物館を訪問しました。

カーサマニラ博物館は上流階級の住居が再現されたもので、当時のスペイン統治時代の住いの様子を知ることができます。またサンアウグスティン博物館は世界遺産に登録されているサンアウグスティン教会に隣接する博物館で、スペイン伝統教会の歴史的文物が展示されています。これらの博物館を訪問することで、スペイン文化影響のルーツの一端を知ることができるように思います。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
3.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
タクシー 徒歩
航空会社
JAL

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  • 3月5日<br />マニラ到着後にホテルチェックインを済ませ、旧市街のイントラムロスを見学することにしました。カーサマニラ博物館は、世界遺産に登録されているサンアウグスティン教会の斜め向かい、ゼネラル・ルナ・ストリートにありました。入り口は、個人の家のようで看板表示がないと、分からないと思います。<br />博物館建物は、1980年代に大統領夫人であったイメルダ・マルコスが1850年代のスペイン建造物を模して造られたものです。フィリピンにおける富裕層の生活を垣間見れる場所だろうと思います。

    3月5日
    マニラ到着後にホテルチェックインを済ませ、旧市街のイントラムロスを見学することにしました。カーサマニラ博物館は、世界遺産に登録されているサンアウグスティン教会の斜め向かい、ゼネラル・ルナ・ストリートにありました。入り口は、個人の家のようで看板表示がないと、分からないと思います。
    博物館建物は、1980年代に大統領夫人であったイメルダ・マルコスが1850年代のスペイン建造物を模して造られたものです。フィリピンにおける富裕層の生活を垣間見れる場所だろうと思います。

    カーサ マニラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

    フィリピン富裕層の生活を知ることができるカーサマニラ博物館 by AandMさん
  • オープン時間は9:00am-6:00pm(月曜休館)で、入場料は75ペソです。階段を上って2階から見学開始です。<br />ここはビジネス・オフィスとして使われた場所です。英語説明があるので、何とか分かります。

    オープン時間は9:00am-6:00pm(月曜休館)で、入場料は75ペソです。階段を上って2階から見学開始です。
    ここはビジネス・オフィスとして使われた場所です。英語説明があるので、何とか分かります。

  • 隣の小さな部屋には、ベッドとデスクがありました。ベッドは透かしが入って、通風の工夫がされています。エアコンの無い時代の暑さに対する工夫です。

    隣の小さな部屋には、ベッドとデスクがありました。ベッドは透かしが入って、通風の工夫がされています。エアコンの無い時代の暑さに対する工夫です。

  • 部屋の全容の写真イラストに説明が加えられています。仕事の合間の昼寝(シエスタ)や来客の宿泊用に、この部屋は使われたとのことです。

    部屋の全容の写真イラストに説明が加えられています。仕事の合間の昼寝(シエスタ)や来客の宿泊用に、この部屋は使われたとのことです。

  • 奥に進むと、立派なダイニングがありました。富裕層の家だけあって、木製家具は、多分、マホガニー製で天井から豪華なシャンデリアが下がっています。

    奥に進むと、立派なダイニングがありました。富裕層の家だけあって、木製家具は、多分、マホガニー製で天井から豪華なシャンデリアが下がっています。

  • 家の住人用の祭壇でしょうか?小さなキリスト像がありました。祭壇の造りはスペイン風です。

    家の住人用の祭壇でしょうか?小さなキリスト像がありました。祭壇の造りはスペイン風です。

  • 通路の両側に小部屋がありました。読書、会談、休憩など様々な目的で使用されてようです。窓からは風も入り、暑さを感じないような工夫がされていると思いました。

    通路の両側に小部屋がありました。読書、会談、休憩など様々な目的で使用されてようです。窓からは風も入り、暑さを感じないような工夫がされていると思いました。

  • 会議室のテーブルとイスは、とても豪華です。木材の種類と彫刻では、当時の最高レベルの材質と技術が使われていると思います。

    会議室のテーブルとイスは、とても豪華です。木材の種類と彫刻では、当時の最高レベルの材質と技術が使われていると思います。

  • 2階に変わったトイレがありました。

    2階に変わったトイレがありました。

  • トイレ説明では、2つ以上並んだものも結構あった、とのことです。スペイン観光ではこのようなトイレを見学した記憶はありませんので、フィリピン流なのかも知れません。カーサマニラ博物館見学で印象に残る変わったトイレです。

    トイレ説明では、2つ以上並んだものも結構あった、とのことです。スペイン観光ではこのようなトイレを見学した記憶はありませんので、フィリピン流なのかも知れません。カーサマニラ博物館見学で印象に残る変わったトイレです。

  • 博物館に噴水のある中庭(パティオ)がありました。植物も茂り優雅な感じの中庭です。これもスペイン流だと思います。<br />カーサマニラ博物館は、家具の材質やデザインの他は、全てがスペイン風だと感じました。1850年代以降のフィリピンの富裕階級の住まいの理想モデルはスペインであったことが想像されました。

    博物館に噴水のある中庭(パティオ)がありました。植物も茂り優雅な感じの中庭です。これもスペイン流だと思います。
    カーサマニラ博物館は、家具の材質やデザインの他は、全てがスペイン風だと感じました。1850年代以降のフィリピンの富裕階級の住まいの理想モデルはスペインであったことが想像されました。

    カーサ マニラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

    フィリピン富裕層の生活を知ることができるカーサマニラ博物館 by AandMさん
  • 3月7日<br />サンアウグスティン教会の隣にあるサンアウグスティン博物館入口です。開館時間は8:00-12:00am, 1:00-6:00pmで入場料は200ペソでした。カーサマニラ博物館入場料(75ペソ)の3倍近い金額ですが、世界遺産に登録された教会関連の品々が展示されているので、多分、それだけの価値があるのではないかと思います。<br /><br />サンアグスティン教会は、1607年に完成したフィリピンで最っとも古い教会と言われています。度々マニラを襲った大地震や第二次世界大戦の爆撃にも耐え、そのままの姿が現代まで残された奇跡の教会で、1993年に世界遺産に登録されています。<br />サンアウグスティン教会入口は閉じられていましたが、博物館の中を通れば見学できるとのことでした。入場料を払って入場し、見学開始です。<br /><br /> <br /><br /><br />

    3月7日
    サンアウグスティン教会の隣にあるサンアウグスティン博物館入口です。開館時間は8:00-12:00am, 1:00-6:00pmで入場料は200ペソでした。カーサマニラ博物館入場料(75ペソ)の3倍近い金額ですが、世界遺産に登録された教会関連の品々が展示されているので、多分、それだけの価値があるのではないかと思います。

    サンアグスティン教会は、1607年に完成したフィリピンで最っとも古い教会と言われています。度々マニラを襲った大地震や第二次世界大戦の爆撃にも耐え、そのままの姿が現代まで残された奇跡の教会で、1993年に世界遺産に登録されています。
    サンアウグスティン教会入口は閉じられていましたが、博物館の中を通れば見学できるとのことでした。入場料を払って入場し、見学開始です。




    サンアグスチン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

    フィリピンのキリスト教ルーツが分かるサンアウグスティン博物館 by AandMさん
  • 最初の部屋に、スペイン帆船などが展示されていました。16世紀にスペインがフィリピンに入植し、キリスト教の布教や教会建設を始めたことが分かります。

    最初の部屋に、スペイン帆船などが展示されていました。16世紀にスペインがフィリピンに入植し、キリスト教の布教や教会建設を始めたことが分かります。

  • 教会にあった古い木彫です。スペインの教会で見た中世時代の像と同じです。

    教会にあった古い木彫です。スペインの教会で見た中世時代の像と同じです。

  • この絵は、スペインのフィリピン入植の様子を描いています。先頭に牧師がいるのは、教会の絵だからでしょうか?

    この絵は、スペインのフィリピン入植の様子を描いています。先頭に牧師がいるのは、教会の絵だからでしょうか?

  • スペイン人がキリスト教をフィリピンの人々に伝えている様子を描いたものです。美化された絵のようですが、多分、スペイン入植時の16世紀半ばの光景だろうと思います。

    スペイン人がキリスト教をフィリピンの人々に伝えている様子を描いたものです。美化された絵のようですが、多分、スペイン入植時の16世紀半ばの光景だろうと思います。

  • 博物館の回廊には、古い宗教画が沢山掲げれていました。年月の影響で黒ずんでおり、絵は不鮮明なものが大部分です。

    博物館の回廊には、古い宗教画が沢山掲げれていました。年月の影響で黒ずんでおり、絵は不鮮明なものが大部分です。

  • 回廊の角部に木製レリーフがありました。十字架や祭壇の様子が彫り込まれています。

    回廊の角部に木製レリーフがありました。十字架や祭壇の様子が彫り込まれています。

    サンアグスチン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

    フィリピンのキリスト教ルーツが分かるサンアウグスティン博物館 by AandMさん
  • 回廊をグルーと巡ります。

    回廊をグルーと巡ります。

  • 古い宗教画が沢山並べられていますが、いずれも色彩が黒ずんでいます。スペインの教会でも沢山の宗教画を見ましたが、色合いはもっと鮮明だったと思います。多分、油絵の類似技法で描かれた絵ですが、熱帯で湿度が高いマニラの方が絵の劣化が早く進んだのではないか、と思いました。

    古い宗教画が沢山並べられていますが、いずれも色彩が黒ずんでいます。スペインの教会でも沢山の宗教画を見ましたが、色合いはもっと鮮明だったと思います。多分、油絵の類似技法で描かれた絵ですが、熱帯で湿度が高いマニラの方が絵の劣化が早く進んだのではないか、と思いました。

  • 中庭は、きれいに整備されていました。スペインの教会と同じです。

    中庭は、きれいに整備されていました。スペインの教会と同じです。

  • 牧師、司祭の衣類が展示されていました。

    牧師、司祭の衣類が展示されていました。

  • こちらは女性の衣服です。中世スペインの宗教衣服そのものです。フィリピンのキリスト教会では、スペイン流の衣服や様式がそのまま導入されていったことが伺えます。

    こちらは女性の衣服です。中世スペインの宗教衣服そのものです。フィリピンのキリスト教会では、スペイン流の衣服や様式がそのまま導入されていったことが伺えます。

  • 木彫像ですが、ローマのシスティナ礼拝堂にある絵と同じです。

    木彫像ですが、ローマのシスティナ礼拝堂にある絵と同じです。

  • こちらの絵も、イタリアの サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルドダヴィンチが1495年 - 1498年に描いた「最後の晩餐」のコピーです。

    こちらの絵も、イタリアの サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルドダヴィンチが1495年 - 1498年に描いた「最後の晩餐」のコピーです。

  • 博物館の壁に、コピーではないオリジナルと思われるレリーフがもありました。描かれた人の表情にアジア色が感じられます。フィリピンの芸術家が描いたのかもしれません。

    博物館の壁に、コピーではないオリジナルと思われるレリーフがもありました。描かれた人の表情にアジア色が感じられます。フィリピンの芸術家が描いたのかもしれません。

  • これも素朴ですが、なかなか良い宗教画です。

    これも素朴ですが、なかなか良い宗教画です。

  • 2階に上る階段の横にも絵画が展示されていました。聖職者が殺されている絵が大部分です。殉教の様子が描かれているようです。

    2階に上る階段の横にも絵画が展示されていました。聖職者が殺されている絵が大部分です。殉教の様子が描かれているようです。

  • 2階にも見事な回廊がありました。

    2階にも見事な回廊がありました。

  • 教会の牧師や司祭が使っていた部屋のようです。

    教会の牧師や司祭が使っていた部屋のようです。

  • 2階の回廊沿いにも沢山の絵と彫像が展示されてます。

    2階の回廊沿いにも沢山の絵と彫像が展示されてます。

  • 司祭の執務室には、チェス盤もありました。牧師さん達も、チェスを楽しんでいたようです。

    司祭の執務室には、チェス盤もありました。牧師さん達も、チェスを楽しんでいたようです。

  • 博物館の2階からサンアウグスティン教会に移動することができました。上階から見下ろしたサンアウグスティン教会です。豪勢なとても立派な教会です。

    博物館の2階からサンアウグスティン教会に移動することができました。上階から見下ろしたサンアウグスティン教会です。豪勢なとても立派な教会です。

    サンアグスチン教会 (マニラ) 寺院・教会

    保存状態良好な世界遺産の見事な教会、サン オウガスチン教会 (マニラ) by AandMさん
  • 2階の後方に木製パイプオルガンがありました。ミサの時に使われたオルガンで、後方の絵は有名なオルガン奏者Manuel Arostengus(1854-1903)です。

    2階の後方に木製パイプオルガンがありました。ミサの時に使われたオルガンで、後方の絵は有名なオルガン奏者Manuel Arostengus(1854-1903)です。

  • サンアウグスティン教会の楽隊と音楽は、「神のためのオーケストラ」(Orchestra for God)として16世紀には名が轟いていた、と書かれています。Manuel Arostengus(1854-1903)も含めて数名の著名オルガン奏者がいたようです。

    サンアウグスティン教会の楽隊と音楽は、「神のためのオーケストラ」(Orchestra for God)として16世紀には名が轟いていた、と書かれています。Manuel Arostengus(1854-1903)も含めて数名の著名オルガン奏者がいたようです。

  • 1階から見たサンアウグスティン教会です。スペインの著名教会に比べても、豪華絢爛さでは劣らないように思います。世界遺産に相応しいと感じました。

    1階から見たサンアウグスティン教会です。スペインの著名教会に比べても、豪華絢爛さでは劣らないように思います。世界遺産に相応しいと感じました。

    サンアグスチン教会 (マニラ) 寺院・教会

    保存状態良好な世界遺産の見事な教会、サン オウガスチン教会 (マニラ) by AandMさん
  • 祭壇もとても立派です。

    祭壇もとても立派です。

  • 壁や天井の造りも見事です。

    壁や天井の造りも見事です。

  • 天井の石積みや装飾も、他に例を見ない見事さです。

    天井の石積みや装飾も、他に例を見ない見事さです。

  • サンアウグスティン教会の内部見学は、博物館を経由しないとできなかったためか、訪問者数は数名程度と少な目でした。厳かで美しい教会を、静かな雰囲気で見学することができました。200ペソの入場料は、見学内容を考慮すると決して高くはないと思います。

    サンアウグスティン教会の内部見学は、博物館を経由しないとできなかったためか、訪問者数は数名程度と少な目でした。厳かで美しい教会を、静かな雰囲気で見学することができました。200ペソの入場料は、見学内容を考慮すると決して高くはないと思います。

  • 荘厳感ある見事なサンアウグスティン教会を後にしました。教会の外は、暑くて人も多く騒々しい感じです。博物館と教会の内部は、別世界でした。博物館に展示されていた絵画や物品から、フィリピンにおけるキリスト教の浸透でスペインが大きな影響を及ぼしたことが分かりました。マニラの町に沢山の教会がありますが、フィリピンのキリスト教の始まりが、多分、この教会だったのではないでしょうか?<br /><br />フィリピン文化を知る契機となるカーサマニラ博物館とサンアウグスティン博物館の見学は、マニラ観光で欠かせないように思います。充実感と満足感のある博物館見学だったと思います。

    荘厳感ある見事なサンアウグスティン教会を後にしました。教会の外は、暑くて人も多く騒々しい感じです。博物館と教会の内部は、別世界でした。博物館に展示されていた絵画や物品から、フィリピンにおけるキリスト教の浸透でスペインが大きな影響を及ぼしたことが分かりました。マニラの町に沢山の教会がありますが、フィリピンのキリスト教の始まりが、多分、この教会だったのではないでしょうか?

    フィリピン文化を知る契機となるカーサマニラ博物館とサンアウグスティン博物館の見学は、マニラ観光で欠かせないように思います。充実感と満足感のある博物館見学だったと思います。

    サンアグスチン教会 (マニラ) 寺院・教会

    保存状態良好な世界遺産の見事な教会、サン オウガスチン教会 (マニラ) by AandMさん
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