2019/03/05 - 2019/03/08
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AandMさん
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マニラ観光では、スペイン統治時代(1565-1898年)に築かれた城壁に囲まれたイントラムロスと、フィリピン独立に貢献した英雄のホセ・リサールにちなむリサール公園は見逃せないと思います。スペインが16世紀に築いたサンチャゴ要塞、世界遺産に登録されているサンアウグスティン教会、リサール記念碑などがあります。
観光案内書を見ると、観光スポットは徒歩圏内にあることが分かりました。全て巡ると相当な距離になりますが、2日間で主な観光施設を歩いて見学しました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- ジャルパック
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3月5日
午前に成田国際空港を発って午後にマニラに到着しました。日暮れまで時間があったので、ホテルチェックインした後、タクシーでイントラムロスの北側にあるサンチャゴ要塞を訪れました。要塞への入口にあるチケット売り場です。入場料75ペソを支払って中に入りました。 -
チケット売り場から要塞まで緑の公園になっていました。気温が30度近くもあり暑いので、日陰を選んで前に進みます。
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要塞の城門が見えてきました。堀に架かる橋を渡った所がサンチャゴ要塞の城門です。
サンチャゴ要塞 建造物
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城門入り口に結構な人数の観光客がいます。
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サンチャゴ要塞の歴史を説明したパネルです。
この要塞はスペインによって1571年に丸太と土で作られ、1589-1592年には石造の丈夫な要塞として完成されています。1762-1764年の間はスペインを打ち破った英国軍の指令所となり、太平洋戦争初期の1942年には日本軍が占領しています。戦後の1946年にフィリピンを再占領した米軍からフィリピンに返還され、1951年から保存修復が行われ、現在に至っています。フィリピンに築かれた最も古くて歴史のある本格的な要塞であることが分かります。 -
城門を通って要塞内に入ります。
サンチャゴ要塞 建造物
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要塞主要部の建物です。内部は、現在はマニラにある歴史建造物のモデル展示場になっていました。建物石壁は16世紀に建造されたものです。
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主要部建物の前にあった地下貯蔵庫です。この場所は牢獄としても使われていたそうです。観光客は内部には入れませんが、たまたま要塞の職員が鉄扉を開けて出てきました。
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地下貯蔵庫の説明です。近くをパスグ川が流れているため湿気が多いので、18世紀以降は貯蔵庫として使われなくなった、と書かれています。
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パシグ川沿いの要塞城壁です。川に突き出た場所に監視所があります。
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サンチャゴ要塞の中に、ホセ・リサール博物館(Jose Rizal Museum)がありました。ホセ・リサール(1861-1896)はフィリピン独立に大きな影響を与えたフィリピン人で、スペイン統治時代に捕らえられてサンチャゴ要塞に幽閉され、刑死しています。
彼が捉えられていた場所は、現在、博物館になっています。リサール記念館 博物館・美術館・ギャラリー
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博物館入り口の注意書きです。博物館内では、静粛に、帽子を取ること、カメラフラッシュ使用禁止、飲食禁止、などなどがタガログ語と英語で書いてあります。入場料は必要ありませんでした。
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ホセ・リサールが1896年12月30日にスペイン統治軍によって処刑されるまでの経歴などが説明されていました。彼は医師としてヨーロッパ(スペインやドイツ)で勉学し、日本も訪れたことのある国際人です。
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写真付きでホセ・リサールの活動の歴史が説明されています。
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ここは、ホセ・リサールが死刑判決を受けた部屋を再現したものです。
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死刑判決文書に署名するホセ・リサールです。
リサール記念館 博物館・美術館・ギャラリー
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博物館に日本婦人の肖像があり、"O-Sei-San"と説明がありました。ホセ・リサールと交友があった日本女性で、彼に影響を与えた人のようです。
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サンチャゴ要塞はパシグ川に面して建造されています。川沿いに古い石造りの建造物がありました。
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説明パネルに、この建物は1591年に建造された倉庫で、パシグ川を使って運ばれた物資が貯蔵されていた、と書かれていました。石造以外の木造部分は腐食が進んでおり、修復作業が進行中でした。サンチャゴ要塞はフィリピンの歴史文化遺産ですので、保存の努力がなされているようです。
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サンチャゴ要塞から南に300m程進むと、マニラ大聖堂に到着します。この大聖堂はスペイン統治時代の1571年に創設されましたが、以後、地震や火災などで8度も修復が繰り返されています。ネオロマネスク様式のカトリック教会の大聖堂です。
マニラ大聖堂 寺院・教会
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マニラ大聖堂の内部です。
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大聖堂から南に進むと、小さな公園に彫像がありました。メモラレ・マニラ1945(Momorare-Manila 1945)と土台の石に刻まれています。太平洋戦争の末期、1945年2月から3月にかけての米軍と日本軍の戦闘で亡くなった罪なき市民たちの慰霊碑です。この戦いは、フィリピンでは自由への戦い(Battle of Liberation)と呼ばれています。日本軍の占領からの解放の戦争、と捉えられています。
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メモラレ・マニラ1945の隣に建てられていた碑には、1945年2月に日本軍の虐殺(Massacres)があった所として、沢山の場所名が記述されていました。マニラ内の教会、大学、病院など名称が書かれています。
通常の戦闘の巻き添えでなく、意図的な虐殺が書かれているように沢山の場所であったのでしょうか。マニラでの虐殺は、日本ではあまり知られていないように思います。 -
小さな公園の横の建物はババチノイ(華僑歴史博物館)です。中国人はスペイン人がフィリピンに到達するより遥か前に、フィリピンにやってきて中華街を作っています。この博物館には、フィリピンにおける華僑の歴史が説明されています。華僑を対象とした博物館としては、世界でも他に類を見ないように思います。展示内容が充実した博物館です。
菲華歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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サンアウグスティン教会です。16世紀半ばにスペインによって建造された教会で、幾多の地震、火災、戦闘などに耐え、建設当時の建物がそのまま残っているフィリピンでは珍しい教会で、「奇跡の教会」と呼ばれています。ユネスコの世界遺産に登録されているフィリピンの代表的な教会です。
サンアグスチン教会 (マニラ) 寺院・教会
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サンアウグスティン教会の外見は地味ですが、内部は豪華絢爛で、スペインにある有名教会にも劣らない立派さでした。マニラ訪問で必見の教会だと思います。
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イントラムロスを更に南に進むと、緑の多い見事な庭園がありました。サンディエゴ・ガーデンです。入場料がかかりますが、一見の価値があるように思います。庭園内に古い要塞(パルアテデサンディエゴ, Baluarte de San Diego)があります。
サンディエゴ要塞 建造物
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城壁の入口の向こうに錆びた砲台がありました。日本軍がマニラ統治時代に設置した大砲(Japanese Cannon)です。1945年のマニラでの戦闘で、米軍に大被害を与えた大砲だそうです。
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イントラムロス内に広大な芝生がありました。
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ゴルフ場(Intramuros Golf Club)で、一般に公開されているパブリックゴルフクラブだそうです。マニラの町の真ん中に、広いゴルフ場があるのは意外な感じでした。
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イントラムロスは石城壁で囲まれており、出口部分に門があります。イントラムロスの南側出口の門は車が集中するため、とても混みあっていました。
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3月7日
イントラムロスとリサール公園の間に、幾つかの国立施設がありました。これは国立博物館(National Museum of Fine Arts)です。フィリピンを代表する絵画などが展示されています(https://4travel.jp/travelogue/11468164)。フィリピン国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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国立博物館の展示品例で、18世紀に建造された教会にあった祭壇と聖人像です。
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こちらは人類学博物館(National Museum of Anthropology)です。
人類学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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隣には国立自然史博物館(National Museum of Natural History)がありました。
これら3つの国立博物館を巡ると、多少時間もかかりますが、フィリピンの芸術、自然、人類学的歴史などを効率的に学べるように思います。 -
リサール公園に入りました。東側の端にチビッ子ランド(Children's Playground)がありました。小さい子供を連れた家族ずれが楽しめる場所です。
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リサール公園内の日本庭園です。入り口建物の形が日本風で、Japanese Gardenの標識もありました。入り口で署名簿に記帳して、中に入れます。入場料はかかりません。
日本庭園 広場・公園
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広い庭園内に池があり、橋が架かっていました。池周囲の植え込みは、手入れのされた盆栽風ではなく、樹木が茂るのに任せた感じです。庭園を造った時は日本庭園だったと想像しますが、現在は自然庭園に近い感じです。
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通路を跨いで赤い鳥居がありましたが、鳥居に付属した神社はありません。日本人の目で見ると、おかしいなと感ずる点も多い日本庭園ですが、フィリピンの人々には日本風に見えているのかも知れません。
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日本庭園隣にあった中国庭園への入り口門です。
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中国庭園内に孔子像が建っていました。孔子は中国を代表する文化人です。
チャイニーズ ガーデン 広場・公園
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庭園内の建物の屋根は反っており、いかにも中国風です。
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庭園内の植え込みは、日本庭園とは違って、しっかり刈り込まれていました。芝生も整備されていました。
日本庭園の方も、しっかり整備して頂きたいものです。 -
リサール公園の重要建造物であるリサール記念碑(Rizal Monument)です。この記念碑に処刑されらホセ・リサールが埋葬されており、この碑はフィリピンの聖地となっています。
周囲は鎖で囲まれ、警備兵もいますので、観光客は碑に近づくことは出来ません。離れた場所から眺めるのなら、大丈夫です。ホセ リサール記念像 モニュメント・記念碑
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リサール記念碑を正面からみた景観です。石畳周囲にフィリピン国旗が掲げられていました。記念碑を政府あるいは海外の要人が訪問する場合は、周囲の通行が警察車両でブロックされます。訪問時は、このような行事が無かったため、正面からリサール記念碑を見学することが出来ました。
今回訪れたイントラムロスとリサール公園は、マニラ中心部にあり、フィリピンの歴史的建造物が集中しています。 1km x 2km程度の範囲に見学場所が沢山あります。暑い中を歩いて回ると結構な距離で大変ですが、我々は2日に分け、しかも多少涼しくなる夕方に見学しましたので、疲労感は残りませんでした。多少暑くても小休憩できる木陰やカフェなどもあり、昼間の治安は大丈夫ですので、問題はないと思いました。リサール公園 広場・公園
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