2019/03/09 - 2019/03/09
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ドクターキムルさん
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横須賀市芦名にある浄楽寺の宝物庫で見た「平政子 敬白」と刻まれた「伝北条政子奉納銅鏡」(承久2年(1220年)銘)が、ここ鎌倉長谷寺の宝物館に収蔵している懸仏と比べて「懸仏の出来ばえが悪く、室町時代の作とも言われている。」と言われた(https://4travel.jp/travelogue/10987781)ことがこの何年もの間、気に掛かっていた。今日は長谷寺観音ミュージアムで懸仏をこの目で見てみることにした。
長谷寺懸仏(重要文化財)は鎌倉~室町時代(14~15世紀)に鋳造された大型懸仏で、大変に出来の良いものである。奈良国立博物館からからようやく1点が戻り、6点全部が展示されている。大きさといい、出来ばえといい、浄楽寺の伝平政子奉納銅鏡とは比べようがない。
一方、当ミュージアムの学芸員から不出来だと言われた長谷寺梵鐘(重要文化財)は文永元年(1264年)に物部季重によって鋳造されている。また、鎌倉三名鐘があり、(1)建長寺梵鐘(国宝)は建長7年(1255年)に物部重光によって鋳造された。(2)円覚寺洪鐘(おおがね)(国宝)は正安3年(1301年)物部国光によって鋳造された。(3)常楽寺梵鐘(重要文化財)は宝治2年(1248年)に鋳造されたが、この梵鐘に鋳物師の名は刻まれてはいない(鋳造者は不明)。
このように、鎌倉に残されている鋳造銅器は平政子の頃よりも四半世紀余り年代が下がっており、いわんや、14~15世紀に鋳造された懸仏は更に時代が下がる。
結果、銅器に刻まれた年が後の時代に鋳造されたものである物は三角縁神獣鏡の他にはどれほどの数があるというのか?
(表紙写真は長谷寺観音ミュージアム)
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