2019/03/02 - 2019/03/02
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たびたびさん
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かつうらビッグひな祭りはすっかり名前が浸透して、もう関東エリアではひな祭りの定番のひとつとなった感がありますが、始まりは2001年。全国勝浦ネットワークの縁により、徳島県の勝浦町から7,000体のひな人形を借りて開催されたのがきっかけです。
最大の目玉は、6,000体のひな人形を飾ったキュステの展示。体育館のような巨大なホールに見渡す限りといった感じでひな人形が並びます。一つ一つは特別な人形ではないかもしれませんが、これだけ数が集まるとやっぱり他では感じることができない感動が湧いてくる。スケールが大きい反面、大味かもと少し心配していましたが、実際にこれを目の前にするとそんなことはない。だんだん目が慣れてくると、いっそうその良さがよくわかるような気がしました。
そして、おんじゅくまちかど つるし雛めぐりへも。現地で初めて知りましたが、勝浦のビッグひなまつりとシャトルバスでしっかり結ばれていて、一日あれば十分両方を回ることができます。こちらのメイン会場は月の砂漠記念館。そして、そこから街中にある参加会場を一つ一つ回るスタンプラリーがあって、それをやってみると。いろんなお店が参加していて、ニコニコしながらスタンプを押してくれる。その温かい町をあげての一体感もなにげに心に沁みました。
勝浦、御宿は、確かに東京からだとそれなりに遠いですが、これだけの内容であれば、十分割に合う感じ。ちょっと遠いなあともしかして迷っている向きもいらっしゃるかもしれませんが、これならまったく心配は要りません。お勧め間違いなしだと思います。
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東京駅から勝浦までは、高速バス。乗り場は東京駅の八重洲口なんですが、乗り場はヤンマーのビル前。道路を渡った先なので少し分かりにくいかな。
ただ、湾岸道路から東京アクアラインを抜けて行くコースは見晴らしもきいて、予想外にいい眺め。最後少しくねくね道もありますが、基本は快適なコースです。 -
勝浦駅に到着。時間はたっぷりあるし、ゆるゆると市街の散策から始めます。
松月堂は、勝浦駅から歩いて5分足らず。しかし、商店街とは違う方なので、観光客は気が付きにくいかもしれません。 -
名物は、この鯛せんべい。少し固めで、ほんのり甘い味わいがほっこりします。鯛せんべいは、小湊の方にもあるそうで「食べ比べるとうちのはいいみたいですよ」と女将さんが自慢げにおっしゃっていました。
小湊の方へ行く機会があれば、また確認してみましょう。 -
商店街の方に進んで、これは滝口商店。昔ながらの酒屋さんです。
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店内は日本酒だけじゃなくて、洋酒の類も品ぞろえは豊富。ひな飾りの方もセンス良く飾ってあって、しばし楽しませてもらいました。
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商店街の入り口の交差点。
なるほど、ビッグなひな飾りですね。 -
晴天下、強い紫外線をものともせずに飾られてますね。
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ただ、日の光に照らされて、室内で見るより、ずっときらびやか。
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どの人形も輝いていますよね。
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そして、人形の顔、顔、顔。
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イチオシ
確かに、これだけ集めて飾るとまた違った味わいが出てくるんですが、まだちょっと目線は合わないかな。インパクトが強烈すぎて、一気にこのテンションにはならないような気がします。
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さて、商店街の方へ。
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手焼せんべい 治郎兵ヱは、勝浦の商店街の中ほど。お店の中には山のように商品が並んで賑やかです。
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ごま煎餅をいただいて食べ歩き。手軽にぼりぼりやりながら歩けば、街歩きも楽しくなるでしょう。女将さんも気さくな感じでした。
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勝浦の商店街から海岸の方に出た通り沿いにあるのは、夢てらす みよまつ。日本で二番目に美味しいソフトクリームという看板が目に留まります。
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店内では、大正時代のひな人形を拝見しました。
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一方で、店内はコーヒーの香りがとってもいいですねえ。気軽に寛げる喫茶です。
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そして、勝浦といえば朝市ですよね。露店がでて、
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久しぶりに拝見して、ちょっと懐かしいような。
泊りがけの海水浴で来てたんですが、あの頃は、まだ、子供たちも小さかったよね~ -
きんめだいの干物もおいしそうですが、見るだけ。申し訳ないです。
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朝市エリアから遠見岬神社は、ほぼ続きです。
こちらも、ビッグひな祭りの代表的な会場として、よく知られたところ。神社が山裾に位置していて急な石段があるので、そこに60段の段飾りを飾るんです。 -
あ~、あれですね。
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朝の時間は、ちょっと逆光。
あんまりうまくは撮れません。夕方からライトアップするということなので、そっちの方を期待しましょうか。 -
遠見岬神社の鳥居に向かってすぐ右手は、喜楽屋。
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地元の老舗和菓子店で、看板商品はアワビを象ったこの磯最中。風味が落ちないうちに早めにお召し上がりくださいと注意書がありましたが、そのとおり。
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いただくとじっくり炊き込んだ餡子の香りがいい感じ。しっとり滑らかな甘さもいいじゃないですか。お店は目立っていませんでしたが、これは間違いなく勝浦を代表する銘菓だと思います。
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商店街の方に戻って、こちらは岡埜栄泉。
ビッグひな祭りの期間中なので、さくら茶のサービスをやっていました。 -
で、ついでに、桜餡の茶だんごを一つ。店内の腰掛に座って、しばし休憩です。
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店内はつるし雛の飾りが賑やか。ビッグひな祭りを盛り上げています。
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そこから覚翁寺の方に向かいます。
途中のキリカワ洋菓子店。 -
ここで、「ひらきごま」というゴマサブレをお土産にしました。ちょっとホロホロと砕けやすいサブレ。軽いのでいくら食べてもお腹にはたまらないのがちょっと寂しい感じもあるかなと思います。
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ちょっと異色な雰囲気を漂わせているのは旅館 松の家。
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こちらもビッグひな祭りに参加していて、
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玄関に享保雛とか古今雛とか
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自慢のひな人形を展示していて、
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それを拝見させてもらいます。
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年代別に並んでいまして
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これは江戸時代。
殻粉の上品な白さが切れ長の目によく似合います。 -
イチオシ
典型的な美男美女のひな人形ですね。
一方で、この建物もなかなか。軒破風の入口は古風な旅籠風だし、玄関とかはあちこち黒光り。国の登録有形文化財になっているのだそうです。 -
通りの途中には、祭りの屋台もご披露されていました。
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覚翁寺は、この通りの端っこです。
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あ~、あれですね。
この寺は、江戸時代、この地を治めた勝浦藩11千石、植村家の菩提寺。 -
ここも勝浦ビッグひな祭りの主要会場の一つで
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イチオシ
山門前には大きな段飾りが据えられていました。
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こちらも思い切りたくさんのひな人形が並んでいます。
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ただ、ひな雛飾りはそれだけ。
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境内に入ると、
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今度は椰子の木と芝生の落ち着いた眺め。
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本堂の欄間は伊豆長八の作で見どころということでしたが、
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上がれるような感じではなくて、スルーしてしまいました。
しかし、もうちょっと積極的だった方がよかったのかなあ。少し反省です。 -
ここらで、昼飯にしましょう。
割烹 中むらは、勝浦商店街から海岸方向に向かってすぐ。地元でも人気の食堂です。 -
いただいたのは、アラ煮定食。
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いろんな魚が混じったアラ煮が大皿に盛られて、それをつついて食べる。勝浦に来たなら、魚をたっぷり食べてみようという目論見だったのですが、そもそも、アラ煮ってこんなにたくさん食べるものではなかったような。
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最後はちょっと疲れてしまいました。
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ここで、スイーツをもう少し。
ぴよぴ庵は、中むらの並び。ビルインのプリンのお店です。 -
黄身だけで作ったプリンと書いてありますが、そもそもプリンって白身も使うんでしたっけ?という感じ。黄色いプリンと白いプリンがあって、黄色い方はトウモロコシで育てた鶏の卵。白いのはお米で育てたものだそう。
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黄色い方をいただきましたが、どうですかねえ。濃厚という以上の印象はありません。
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ここから市街を離れまして。
八幡岬公園の方に向かいます。 -
岬の突端に整備された公園なので、だらだらと上った先。トンネルを抜けて、結局20分くらいはかかりました。
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八幡岬公園の園内。岬の突端に向かう手前に少しかつての石垣跡が残っていて、こちらは勝浦城跡。
ちなみに、里見氏と後北条氏の攻防に巻き込まれた際は、里見氏方についた正木頼忠は落城の憂き目に。その後、勝浦城主に復帰しますが、再び、徳川家康の家臣、本多忠勝に攻められ落城。しかし、頼忠の娘は家康の側室、お万の方となり、紀州徳川家、水戸徳川家の家祖を生んだということです。
跡自体はちょろっとしたものなので、説明板を読んで思いを馳せることになります。 -
勝浦城跡から
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さらに進むと
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海を見渡せる開けた場所に出ました。
この像は、先ほど触れたお万の方。 -
イチオシ
徳川御三家の二つの祖を生んだ人ですから、それは素晴らしい功績。
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なお、父、正木頼忠は、於万の子である徳川頼宣の入部した紀伊に移り、余生を過ごしたということです。
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同じ並びの遙か先には勝浦灯台も見えたり、
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太平洋の風光明媚な眺めを楽しめます。
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八幡岬公園かた、先ほど見えていた勝浦灯台に向かいます。
桜の花もちょうど見頃ですね。 -
イチオシ
勝浦灯台に到着。この灯台は、大正6年2月に建設された高さ21mの純白の灯台。3月2~3日は内部が公開されていて、ひな祭り会場を結ぶシャトルバスもここを経由していました。
ただ、私はまだ歩き。このまま官軍塚を目指します。 -
官軍塚は、戊辰戦争の末期、函館五稜郭に向け、明治政府軍の援軍として向かう熊本藩船がここで難破。130数人の死者を埋葬供養した場所です。見晴らしのいい場所にこんもりと塚があって、その上に石碑が残る。今ではどこに埋葬されたか分からなくて、むしろ、公園のように明るい一角となっています。
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その傍らに整備されたのが官軍塚展望台。
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太平洋を望む側に建つ立派な施設です。
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太平洋の方も眺めも爽快ですが、振り返ると官軍塚の周辺に咲いた桜も満開で、その両方を楽しめる。展望台自体も風景のアクセントとなっていて、雰囲気があると思います。
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官軍塚から、だらだら下って、最後はキュステまで。
いよいよ、かつうらビッグひな祭りのメイン会場です。 -
ここだけは、入場料が300円。
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入口からはいきなりおびただしいひな人形が並んでいましたが、
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静岡のひな人形から始まって、
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江戸時代、明治時代、大正時代、昭和初期など年代順に並んでいるし、
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意外に粒揃い。
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一つ一つに見応えがあるのにはびっくりです。
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長い通路沿いに並んでいて延々続くので
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どうしても軽くスルーしそうになるんですが、
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いやいや立派なもの。
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たくさん並んでいても、個人から寄贈されたものをただ並べているところも多いんですが、ここは全然違う。
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ちゃんと意味あるものを選りすぐって
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イチオシ
並べているような気がしますね。ただ、私は、ここに来るまでに相当消耗していることもあって、あんまり辛抱強く見ることができない。
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かなりもったいないことをしてしまったような気がします。
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そこはちょっと心残りでしたが、やっぱり最大の見どころは、この大ホールに飾られた6000体の段飾り。
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ただ並べただけでしょというにはあまりにもスケールがでかい。
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さっきの交差点や覚翁寺の門前の雛飾りとはスケールが全く違う。
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ここまでのスケールになると誰しも感動すること間違いなしだと思います。
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最後には巨大な等身大のひな人形。
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以前、岡部宿で見たことがあります。
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こっちはひな壇に隙間があって、そこがちょっと。。間延びしている感じがして、そこは飾り方がイマイチかなと思いました。
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キュステからシャトルバスで、今度は御宿に移動しました。
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御宿でも、おんじゅくまちかど つるし雛めぐりというひな祭りをやっていて。
そのメイン会場が、こちら月の沙漠記念館。 -
御宿ブルーと言っていましたが、
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青い色が幻想的なつるし雛飾りほか、
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赤や黄色の鮮やかなものまで。
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かつうらビッグひな祭りから回ってくると
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イチオシ
ちょっとこじんまり感は否めなくはないのですが、
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この手造り感はそんなに悪くはないでしょう。
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なお、二階は「月の沙漠」の作詞家、加藤まさを関連の常設展。抒情的な画は、竹久夢二の系譜だそうで、多芸な一面も知ることができました。
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月の沙漠記念館を出て、御宿海岸の方へ。さらさらとちょっとないくらいかなり細かい砂で気持ちがいいですね。確かに、この細かい砂は我々が思っている砂漠の砂みたい。自然に想像力が膨らむ砂だと思います。
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月の沙漠記念館から海岸にかけての一帯は、月の沙漠記念公園として整備されていて、海岸にはラクダに乗った二人連れの月の沙漠記念像も見えています。
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月の沙漠記念像は、砂浜の中にラクダに乗った男女の二人連れが砂漠を行く姿が美しいモニュメント。
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イチオシ
「月の砂漠」の金と銀との鞍を置き~、二人並んでいきました~の歌詞のイメージをそのまま。
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幻想的な姿にしばしうっとりです。
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さて、ここから例によって市街の方を巡ります。
清月菓子店は、おんじゅくまちかど つるし雛めぐりのスタンプラリーに参加していて、少し中心部からは離れますが、こちらも訪ねてみました。 -
店内にはつるし雛の飾りがあって、まあまあそれなり。
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ついでに、栗饅頭もいただきましたが、ほっこりした皮が特徴的でいい感じ。おいしいです。
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市街の魚屋さん。
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こちらもつるし雛がかわいらしい。
街をあげてのイベント感が伝わってきますね。
実は、スタンプラリーをやっていて、私もここから10個以上のスタンプをゲットしました。ハンコを押させてもらう際、皆さんとても親切。それもけっこう印象に残りました。 -
御宿町歴史民俗資料館は、もう御宿駅にも近い方。駅から中心市街に向かう途中に建つ立派な建物です。
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展示は、御宿の古刹の文化財に、メキシコの難破船を援けた事件、海女さんの伝統など。
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それらは地元の紹介したいものではあるのでしょうが、まずもって御宿が房総にあってどんな位置付けなのかはあまりよく分からない。勝浦と御宿の関係とかが解説されていると分かりやすいと思うんですが。。ちょっとモヤモヤ感が残りました。
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そして、おんじゅくまちかど つるし雛めぐりの最後は、ひな手づくりの蔵。
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月の沙漠記念館と並ぶ二大会場の一つです。
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少し薄暗い蔵のスペースに
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自然光と人工のライトアップを組み合わせて浮かび上がらせる
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イチオシ
つるし飾り。ほー、美しいですね。
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このほの暗さがいいような。
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シックな感じになって、とってもいい。
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創作びなの
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展示コーナーもまとまりがあるかな。
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少しプロの目線も入れたような演出を感じました。
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少しここまで遠かったのですが、やっぱり来た甲斐はあったようです。
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ひな手づくりの蔵前から最終のシャトルバスで、勝浦に戻ってきて。
晩飯は、丸竹都寿司で。コンクリート打ちっぱなしの近代的な建物。店内も清潔感があってゆったりしています。 -
イチオシ
いただいたのは、かつお握り。大皿に盛られた握りはニンニクが乗せられて、やっぱり鰹にはニンニクですか。ただ、勝浦の魚は特別おいしくはない。勝浦は海に近いので新鮮だという自信があるのかもしれませんが、そんなに簡単なものではない。高知だったら、それをよく分かっていて、タタキとかおいしく食べる工夫をしたんですね。そういう意味で、勝浦は東京にも近いし、あまり工夫をしなければならないという切迫したニーズがなかったのではないか。
厳しく言えば、勝浦の魚料理が全国的に通用するためには、もう少し、努力が必要な気がします。 -
そして、最後は楽しみにしていた遠見岬神社のライトアップ。
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日が暮れるにしたがって、少しづつ雰囲気が出てくる感じ。
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これも、やっぱり押さえておくべき雛飾りですね。
さて、この時間だとさすがに帰りの高速バスの最終便には間に合いませんでした。帰りはJRにしたいと思います。今日も一日、お疲れさまでした。
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