2019/02/24 - 2019/02/24
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たびたびさん
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この旅行記スケジュールを元に
前々から気になっていた天領上下ひなまつりなんですが、広島市から上下町に向かうのに、ネットでルート検索するとなんかおかしい。福山経由か三次経由で、3時間以上。それに午前中に到着する便がないじゃないですか。ありゃりゃ。よく調べると、広島市から上下って、基本は高速バスなんですね。そんなことも初めて知って、驚くところから始まりまして。
さて、天領上下ひなまつりの紹介文によると、「明治時代、雛人形を買うお客で賑わっていた上下町。 白壁の町並み通りでは、おもてなしの心と出会いを大切にする気持ちを込めて、餅花を飾りおひなさまの展示が行われます。」
この餅花というのは、正月とかに、ヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に小さく切った餅や団子をさして飾るものなんだそうです。下げもんというのはありますが、これはちょっと珍しいかもしれませんね。また、上下町は、歴史的には江戸時代は旧石見銀山から瀬戸内海への銀山街道の宿場町の一つ。天領ともされ、両替商など金融業で栄えた街です。
ちなみに、広島といえば浅野家42万石の城下町というイメージですが、広島県全体を眺めると、安芸国に対して備後国には備後福山藩10万石があって、これは、水野勝成が初代。水野家というのは徳川家康の母、あの於大の実家ですから、バリバリの親藩です。ただ、水野家は5代、勝岑が2歳で死去すると改易。少しおいて、今度は三河安祥之七御普代といわれる有力譜代、いわばエリートの阿部家の時代が始まります。象徴的な存在、7代藩主、阿部正弘は老中首座。日米和親条約を締結したことで知られます。
安芸の方は福島正則の改易から始まって、浅野家も外様ですから徳川幕府の中枢からは遠い存在。これに対し、備後福山藩は有力譜代であり、上下は天領。穏やかな歴史も想像されるのですが、福山藩は藩主が江戸詰で経費がかさむ。税が重くて一揆もたびたび。そう楽でもなかったようではありますが。。
ちょっと長くなりましたが、つまり。。広島にもいろんな顔がある。その中での上下という位置づけを少し頭において、このひな祭りも味わっていただけたらと思った次第。確かに小さな町のひな祭りですが、それにふさわしい内容があったかなと思います。
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広島市から、高速バス、ピースライナーで上下駅に到着。
8時ちょうどにバスセンターを出発して、上下駅の到着がほぼ10時。これなら、まずまずのアクセスでしょう。 -
駅前の地図で市街の位置関係をかくしん確認して、
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市街の方に向かいます。
ここの市街は街道の宿場町だったところ。なんとなくそんな雰囲気を感じます。 -
これは商工会館。
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ここも、ひな祭りの会場の一つですね。
玄関入ってすぐの段飾りから、 -
なるほど。
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なるほど。
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特別な段飾りじゃないと思いますが、
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まずは、ここで目線を合わせる意味はあるでしょう。
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市街の端っこから見る方が効率がいいので、さらに端の方へ。
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これは、稲垣写真館ですか。
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中に入ると。。
わわー。
これは予想外の素晴らしさ。レトロ感もあるし、かわいらしさもあるし、華やかさもあるし。それが程よくミックスして、独特の世界ですね。 -
鮮やかな和服をバックにすると豪華さが演出できる。
これって、私の好きな演出方法なんですよね~
いきなり、ストライクゾーンのど真ん中に直球を投げ込まれたような感覚ですね。 -
イチオシ
段飾りと違って、三人官女や五人囃子がリラックスしたような感じで配置されているのも、絶妙。いいじゃないですか。
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イチオシ
百人一首のかるたや琴の組み合わせも、とっても自然です。
奥の御殿びなも、いい感じの遠景になっていて。。
尋常でないセンスの良さを感じます。 -
イチオシ
手前のひな人形。
後ろ向きに飾ってあるんですが、それを鏡台に映して、これも遊び心があって、楽しいです。やる、やるー。 -
部屋の側面をさりげなく埋めている雛飾りですが、それぞれに雰囲気があって、
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美しいです。
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そんなにいいものじゃないとおっしゃっていましたが、
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アップにもこれだけ耐えるのであれば、
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イチオシ
何の問題もありませんよ~
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こっちも、シンプルかと思ったら
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イチオシ
貝合わせのこの美しさに
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組み合わせに飾られたティーセットのミニチュアもとってもかわいらしい。
もしかして、私の好きなことが分かっているのかな。そんな感じまでして、いきなり大興奮。テンションが上がってしまいました。 -
白壁の道の中ほどにある小さなお店は、ゆる利さん。
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ちょっとお邪魔しますよ~
小物の販売と喫茶スペースがあって、ひな祭りの期間中は限定10食というランチもやっています。ただ、私がひな人形の写真を撮っていても、 -
食事の勧誘とかはなし。
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イチオシ
お店の人が静かに見守っているだけなので、
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店内の雛飾りを気持ちよく拝見できました。
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ありがとうございます。
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で、上下町の白壁の道というのは、これ。
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商店街ではありますが、漆喰の美しい白壁の街並みがしっかり残っていて、観光地としての雰囲気がムンムンしています。
真野資料館は、白壁の道の中ほど。府中駅から向かうと上下キリスト教会のすぐ手前に「真野資料館」の看板が出ています。メガネ屋さんの二階なので、メガネの関係かなと思ったら、そうではなくて、江戸時代の甲冑や武具などが中心。別のところで幕末の長州戦争でこれに負けた幕府軍が武器を捨てて帰ったというような話も聞きましたが、そんなこととも関係しているのかも。なお、館内は有料で写真撮影も禁止です。 -
小さいけど、一応うだつもチェックして。
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これは、上下キリスト教会の正面。高い尖塔が景観のアクセントとなっていますが近くで見るのはイマイチのアングルですね。普段は内部には入れませんが、日曜の朝は礼拝が行われていて、ドアを開けるとお祈りの気配がしていました。
説明書があって、もともとは明治時代に建てられた地元財閥角倉家の倉。それを改造して教会にしたものだそうです。 -
まあ、先に進みましょう。
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これは、上下歴史文化資料館。
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イチオシ
もともとはは田山花袋の小説「蒲団」ヒロインのモデル、岡田美知代の生家。今はこうして上下歴史文化資料館となっていますが、重なり合った屋根と白壁の調和が素晴らしくて、白壁の道の中でも抜きんでていると思います。
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内部の展示は少なめですが、上下町が福島正則の所領から、その後の広島藩浅野家と福山藩水野家の領地となり、最後は天領となった経緯。石見銀山へつながる街道の街であったことなどコンパクトに説明してありました。
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上下は府中市なんですが、天領だったこともあって、
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府中の街とは違って、
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ここはここでちゃんと固有の歴史と文化が匂います。
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二階の方では、かつての生家を偲びつつの一角も
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あるんですが、
傍らには岡田美知代の生涯を紹介するパネルも。
まだ女性が活躍できる場が限られていた明治の時代。多くの制約がある中で、花袋への師事も含めて、夢と希望を失わず、まっすぐに人生を歩いた姿が想像されました。ただ、脚光を浴びた小説のヒロインとなったことで、現実の生活にも影響が及んでしまう。そこは、ちょっと心が痛むところではあります。 -
最後、庭の方にも出て、
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もう一度、岡田美知代の生涯に思いをはせました。
広島ではあまり有名な話ではないと思いますが、岡田美知代ですか。こういうロマンを掻き立てられる物語は、せっかくですからもう少し知られていいかもしれません。 -
続いての上下画廊も、天領上下ひなまつりでも必見の場所の一つかな。
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玄関を入ると
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ごちゃごちゃと商品が並んでいますが、
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奥の大部屋に入ると
江戸時代や明治期の古くて、豪華なひな人形がいくつも飾られていて、けっこうな迫力。 -
そして、天井にはたくさんのレトロなランプが下がっていて、得も言われぬ美しさ。
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展示室はこの一室ですが、とても素晴らしい。
ごちゃごちゃしているようでも、統一感は失われていませんよね。 -
中央の塔に飾られた
この巨大なひな人形は、 -
イチオシ
瀬戸内海のものですよね。
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イチオシ
これでもかというほど豪華な装飾はたぶん、日本一のものでしょう。
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それをやさしく包むのは、例の花餅ですよね。
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ここからの解説は、ちょっと難しいんですが。。
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ぎっしりと置かれたひな人形は
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圧倒的な数。
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イチオシ
その数がまた一種の迫力を生んでいるようにも思います。
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それらしい雰囲気の屏風もうまい背景となっているし、
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全部を総合したプロデュース力を感じます。
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最後にさっきの塔の裏側も
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確認して、終了です。
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さて、外はまたいい天気ですねえ。
上下町の白壁の道に建つ旧警察署は、明治時代の警察署。
屋根の上には火の見やぐらも当時のままの姿で残っていて、それがシンボル。火事に備える役割も兼ねていたようですね。
なお、明治の文豪、田山花袋が上下を訪ねた時の紀行文「備後の山中」にも登場するのだそうです。 -
こちらは毛糸屋さん?
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つられて中に入ってみると
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こちらもレトロ、レトロ。
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奥の間には
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お店自慢の御殿びな。
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思い出の品を大切に伝えていますという感じですね。
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このしゃれた洋館は、かつてのパン屋さんみたいです。
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中に入ると、こんな通路。へ~。
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ちょこっと雛飾りも拝見です。
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ここで、上下代官所跡にも行ってみます。こちらは、白壁の道から離れたバイパス道路沿い。周囲はしっかりした石垣で囲まれていて、
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意外なほど傷みもなくて、まったくきれいな状態ですね。
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上部はかなり広い空地。ここならどんな施設でも出来てしまうでしょうが、空き地のまま残してある方が迫力はあるかもしれません。
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再び、白壁の道に戻って。
末広酒蔵展示館は、翁座も近い辺り。 -
かつての酒蔵のようですが、酒蔵は廃業して、今は普通の酒屋さんかな。
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店内に入って
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奥に進むと。。
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敷地内には麹蔵とか当時の建物がそれなりに残っていて、
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それを利用した展示館ですね。
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ただ、そこに限らず、敷地内のあちこちに、人形や食器の類から骨董品まで含めてあちこちほとんどガラクタの山。
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手入れもしてないとこうなるんだなあというような
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典型的なパターンですね。
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展示館の中で、
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あえて言うなら
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上下人形とか三次人形とかまあまあ見れるものもなくはなくて、
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少し説明を受けながら
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拝見しました。
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全体としては微妙な施設ですが、
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期待値を下げて見れば、そんなにストレスは感じなくて済むのかなと思います。
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さて、とうとう翁座までやってきました。ここは、もう上下市街の端っこ。
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大正時代に建てられた芝居小屋で、
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上下のかつての賑わいの名残りといったところ。
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ひな祭りの期間中に内部が公開されていて、係の人が詳しく説明をしてくれました。
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地元の大工さんが
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京都の南座を建てた業者に教えを乞い建てたもののようですが、
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折り上げの格天井や
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観覧席に
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回り舞台、
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舞台の天井部、
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奈落までかなり本格的。
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また、平幹二郎ゆかりの場所であることも興味深いお話。平は、広島市出身。小学6年生の時に上下町に疎開して、この地で演劇と出会ったのが演技の道に入るきっかけとなったような。俳優となってからも、上下町には何度か訪れていたそうです。
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さて、グルメの方も忘れずに。
こちら風月堂は、上下市街の外れ。八幡神社の鳥居の辺り。しかし、看板がかかっているだけで、お店の構えではないですね。 -
声をかけると、ここは工場。裏に回って、つちのこ饅頭を出してくれました。パイ生地の洋風饅頭。ツチノコというのはそういえば、一時、話題となった妙な生き物ですね。
上下の銘菓となっていて、ここに来なくても市街のあちこちで取り扱っています。 -
そして、昼飯は御食事処 土田。
昔の旅館みたいなしっかりした構え。店内に入るとカウンター席からテーブル席、個室まであって、それなりに広いです。 -
いただいたのはひな祭りバージョンのチラシ寿司と牛そばのセット。上下牛のきれい系の出汁が特徴的です。
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そして、最後、忘れてはいけないのがくにひろ屋。上下の代表銘菓「洋酒ケーキ」です。
カステラにブランデーとラム酒をけっこうたっぷり染みこませて、その香りがとってもいいですねえ。甘いベース味もよくあっています。この手のケーキはなくはないんですが、ここまでちゃんとしたおいしさがあるのはなかなかないように思います。
上下の市街でも取り扱っているところは複数あるので、見かけたら是非どうぞ。
さて、以上で、上下のひな祭りは完了。お疲れさまでした。
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