2019/03/09 - 2019/03/09
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鹿島神宮の祭頭祭は、五穀豊穣と弥栄を願う祭り。毎年3月9日に行われて、この地方に春の訪れを告げる祭りでもあります。そんなに有名ではないというか、かなりローカルな祭りなので、関東エリアでもほとんど知られていないかも。しかし、この時期、近場でほかにめぼしいイベントが見つからず、こちらを計画した次第です。
祭りは、10時からの祭頭祭参列、13時からの祭頭囃しと一日かけて。。
肩車されている子どもが 祭りの総大将の新発意(しぼち)さん。祭頭祭参列の行列の中心です。
あえて言えば、ハイライトはにぎやかな祭頭囃しでしょうね。「イヤートホヨトホヤァー」の掛け声とともに、色鮮やかな衣装を身に付けた囃人の集団が樫棒を組んでは解きを繰り返しながら街中を練り歩く。江戸時代からの伝統もあるようですが、現在の原色をふんだんに使った色彩感覚は、原宿でもびっくりかな。男女とも確かに華やかです。
ただ、これは踊りでもないし、お囃子というほどの鍛錬した感じもしない。どちらかというと超ゆるゆるで、少し酷な言い方をすれば締まりのない集団といった方が適切かもしれませんね。
まあ、それはそれとして。。この日は天気も良くて、衣装の鮮やかさがいっそう映えていました。
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東京駅と鹿島神宮を結ぶ「かしま号」を利用しました。所要時間は2時間強。時間がかかるようですが、頻繁に出ているので、待ち時間が少なくて済むのは利点でしょう。バスにはトイレも付いているし、乗り心地もいい。茨城の見晴らしのいい景色も悪くないと思います。
一方で、鹿島の市街ではあちこち寄るので、そこで割と時間を食うのがちょっと難点かなとは思います。 -
向こうに見えてきたのは、鹿島臨海工業地帯。高炉を持つ製鉄所、新日鉄住金を中心に多くの工場が集まるエリアですが、その規模は広大。新日鉄住金の工場だけでも、面した通りにはバス停がいくつもあるほかではちょっとないスケール感です。周囲には高圧電線の鉄塔が長く続いて、これも壮大な景観。海に面したロケーションと岩盤の固さも立地条件の重要な要素だったということです。
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さて、なんだかんだと鹿島神宮の門前町に到着しました。祭りの準備ができているようです。
ところで、鹿島神宮って、神宮ですよね。近くには香取神宮という神宮もあって、なんで神宮という名前がここに二つもあるかご存じでしょうか。
それは、出雲神話に関係します。天上の世界、高天原(たかまがはら)にいた天照大神は、地上の世界、葦原中国(あしはらのなかつくに)を治めていた大国主命に国譲りを求めます。国譲りは成功するのですが、その過程ではひと悶着がある。大国主の息子の一人、タケミナカタが天照大神に派遣されたタケミカヅチに力比べを挑むのです。力比べを含む国譲りの交渉をしたのは、出雲大社からもほど近い稲佐の浜。今でも観光名所の一つです。
力比べではタケミカヅチがタケミナカタを圧倒し、大国主命の国譲りの決断が固まるのですが、そのタケミカヅチを祀るのが鹿島神宮であり、タケミカヅチと対の働きをしたフツヌシを祀るのが香取神宮なんですね。
大和朝廷が出雲の国を手に入れる際、関東の地からも兵が集められたのではないか。その功績で、二つの神宮が生まれたのではないか。この辺りになってくると神話の世界というにはあまりにも説得力があって、史実の一端を伝えているとしか思えないんですけどね。
一方で、出雲神話を伝える出雲風土記の風土記はここ常陸にも残っているんですが、常陸風土記ではそんな話はないような。その辺りは、少し残念です。 -
さて、門前町を進んで鹿島神宮の方へ。
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鳥居の横には
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今日の祭りの日程がありますね。
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楼門を抜けてすぐが
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本殿です。
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イチオシ
祭頭祭参列の一行がやってきました。
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鮮やかな吹き流しの後ろには
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肩車をされた祭りの総大将の新発意(しぼち)さん。
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イチオシ
この子がそうですね。
今日は、大役です。 -
大きな行司の作りものには、鹿島神宮の大書。
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その後に続くにぎやかな集団は
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太鼓を打ち鳴らし、
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イチオシ
顔にも妙なお化粧。
少し間違えるとチンドン屋さんみたいな雰囲気もなくはないかな。 -
本殿の前に整列して、
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神事の行われる本殿へと入っていきます。
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神主さんの集団も入場。
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次々本殿に入って、神事が行われました。20~30分くらいはあったでしょうか。
まあ、この神事こそが祭頭祭ですからね。 -
神事が終わって、新発意(しぼち)さんも出てきました。
やれやれといったところでしょうか。
祭頭囃しは午後からだし、ここからは例によってあちこちの散策です。 -
まずは、境内をさらに奥に進みましょう。
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鹿島神宮鹿園は、本殿を過ぎて奥宮に向かう途中。囲いの中に数頭のシカが飼育されているだけのものでそう見応えはありません。
ただ、鹿島神宮の祭神で国譲りで活躍した武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は、 奈良の春日大社の祭神としても勧請された神様。命は、鹿島から白鹿に乗って出立したとされ、鹿はその「鹿島立ち」の重要な役割を担った生き物。ここで大切にされているのは当然です。 -
さらに進んで。
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成毛売店は、鹿島神宮奥宮の前にある茶店。おだんごやおしるこなどいろんなメニューがあるんですが、名物はやっぱり甘酒かな。ほどよい濃厚さと甘さがあって、量もたっぷり。場所もいい。
ここで休憩して一息ついた後、 -
奥の宮から
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要石に向かいました。
要石は、地震を鎮めているとされる石。表面に出ている部分はかわいらしくさえ見えるのですが、掘っても掘っても底には達しないといわれています。 -
今度は、みたらし池の方にやってきました。
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この一休は、みたらしの池のほとりにある比較的大きな茶店。従業員もたくさんいて、活気があります。
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イチオシ
名物のみたらし団子をいただきましょう。
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ただ、このだんごは、一般的なみたらし団子ではなくて、味噌味。どちらかというと五平餅のような味噌をふっくらお餅のだんごに塗ったもの。素直なおいしさで、これはいけてます。
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ここで早めの昼飯は、鹿島神宮の門前町の中ほどにある鈴章。ナマズ料理の専門店です。ナマズは地震を治める鹿島神宮の要石に因んだものなんでしょうが、ちょっとゲテモノのような気もしなくはないですけどね。
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ただ、そこは勇気を持って、イチオシという薄造りの定食をいただきました。
あれれ。脂がしっかりのって、うまみのある味わい。クセもなくてこれはむしろとってもおいしいです。 -
イチオシ
養殖のナマズだそうですが、例えば鱒とかほかの淡水魚よりずっとおいしい。これは意外にお勧めです。
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ここからは、塚原卜伝の関連も。鹿島神宮は、剣聖、塚原卜伝が誕生した街でもあるんです。
この像は、鹿島神宮駅から鹿島神宮に向かう坂道の途中。小さな公園の中に立っています。
ちなみに、塚原卜伝は鹿島神宮の神官の一族に生まれ、鹿島新当流を開いた戦国時代の伝説的な兵法家。真剣勝負で一度も刀傷を受けず、剣聖と謳われたその姿を静かで穏やかな佇まいで表現しています。 -
鹿島神宮駅前の観光案内所で塚原卜伝の墓の情報をゲットして。
ちょっと遠いみたいですけど、せっかくなのでがんばりますか。 -
これは、鹿島神宮駅から塚原卜伝の墓に向かう途中の宮中野古墳群。鹿島神宮駅からここまでで3キロくらいです。
通りに夫婦塚古墳の看板があって、そこから少し入ったところ。 -
6~7世紀頃、鹿島地方の首長層の墳墓群は、前方後円墳17基ほか100基以上の古墳だということですが、木立の中に点在しているので視界が悪い。小ぶりな小山のような地形を確認するのが精いっぱいでした。
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さらに進んで。遠くに見えてきた北浦は、茨城県の霞ヶ浦を構成する湖のひとつ。この辺りは水郷のエリアであることを改めて思い出させてくれるような潤いのある景色。穏やかな気候風土が想像されました。
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さて、あれが墓ですね。ここまでで、ほぼ4キロくらい。なかなか遠いです。
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山の中腹に小屋が建っていて、
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墓はその小屋に守られた形。花が手向けられていて、いまでも大事にされているのが分かりました。
私もご冥福を祈ります。 -
さて、元来た道を戻ってきて、
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はいはい。
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祭頭囃しの一行がちょうど門前町に入ってくるところでした。
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旗指物を先頭に、祭頭際の参列のご一行。
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あれれ。
新発意(しぼち)さんは、ここでは兜を被ってますね。 -
行司の作りものもまた会いました。
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祭頭囃しの集団はここからですね。
火消しのまといみたいなのを振り回して、お囃しの場を定めると -
見守る先から
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棒を手にした子供たち。
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やおら輪を作って
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お互いに棒を叩き合います。
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押しくらまんじゅうみたいに中に集まったり
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また広がったり。
激しく叩くということもなくて、お互いに棒を合わせるって感じかなあ。
男女の別なく、大人も子供も原色を使った派手な衣装は目立つんですが、一方の動きとしては、かなりゆるゆる。衣装から受ける期待に反して、だらんとした印象さえ受ける動きですね。 -
イチオシ
さて、次の集団。
このまとい持ちもがんばってはいるんですが、やっぱり動きにはイマイチ締まりがないかなあ。 -
ちょっと年かさの女の子の集団ですが
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やっぱりさっきの子供たちの動きとは大差ない。
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ゆるゆるというか、だらんというか。
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じゃれあっているくらいにしか思えませんね。
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次の集団もどうでしょうか。
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女の子の集団から
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男の子の集団に代わっても、
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やっぱりおんなじですかあ。
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イチオシ
衣装に着飾ったところで
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もう終わってるんでしょうかね。
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まとい持ちのお兄さんと
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イチオシ
集団の中に入って太鼓を叩いて調子をつける人がまあまあがんばっているくらい。
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参加している人はこんなに多いのに
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なんかもったいないような気がします。
祭りって、最初は大したものではなかったのに、年を経るにしたがって、いろんなエンターテイメントの要素を取り入れて、面白くなったり、過激になったり。そうした演出が加わって、あれこれ進歩していくものだと思うんですが、なんか、この祭りはそんなところがあんまり感じられない。むしろ、それが不思議な感じがしました。 -
祭頭囃しを切り上げて、あとはB級グルメチェックかな。
ひまわりは、お好み焼きのたい焼きのお店。想像するとあんまりおいしそうじゃなかったんですが、 -
食べてみるとまあまあ。お好み焼きのソースの主張があまりない分、マヨネーズ味とかキャベツとかが優しくて、全体としてのバランスが悪くないですね。
試行錯誤でここまでのものになったような気がします。 -
かしま甘太郎は今川焼のお店なんですが、今川焼の他に飲み物なんかもあるし、イートインのスペースがけっこう広くて、祭頭祭の祭りの日ということもあって寛いでいる人で賑わっていました。
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今川焼の方は、もっちりした皮が特徴的。餡子の甘さは後からじわりと効いてきます。
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そして、最後は丸三老舗。鹿島神宮前の参道を突き抜けて駅前通りに出たところです。
喫茶店も備えた立派な店舗で、 -
献上菓子という「鹿島立最中」をいただきました。少し水分多めのしっとり餡子がいい感じ。最中の皮もしっかりしていて、これは正統派の最中です。
以上で、鹿島の祭頭際は終了。ここからの帰りはまた東京駅までの高速バスなので、何も考える必要はないですね。お疲れさまでした。
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