2019年シチリア紀行　テッラジーニ（Terrasini）

2019/02/15 - 2019/02/23

2019年春はシチリア島。初めての土地だがいつものようにレンタカーで周遊した。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

2月１5日の深夜の便で羽田だを出発し、フランクフルト経由でファルコーネ・エ・ボルセリーノ空港に着いたのは夕方の５時。荷物のピックアップやレンタカーの手続きをしているうちに暮れて来てしまった。移動に時間がかかるのを見越して今回は、空港から12km程にあるテッラジーニ（Terrasini）という町。

B&Bレオアシー（Le Oasi）は、海岸近くの街中にある宿。

クラシックな木製家具で調度された室内は落ち着いた雰囲気を出している。

やや狭いシャワー室。

Wi-Fi、GPSやデジカメ等の機材のせいで充電に使用できるコンセントの数は、宿泊の時にけっこう気になる。今回の旅行では、電圧のせいか私のスマホのバッテリーが逝ってしまった。帰国後に修理に出したが、スマホで撮った分のデータは無くなってしまった。それんなわけで空港やレンタカーの情報は抜きにしていきなりホテルからとなった次第である。

暗いとはいってもまだ７時前、夕飯のレストランを探しながら夜の街を徘徊する。

テッラジーニの海岸は断崖が続いてる。その下に浜辺があるが夏はそこが海水浴でにぎわうビーチになっている。

人口は約１万人。おもな産業は漁業と観光とある。

Ristorante Il Bavaglino Di Costa Giuseppe。
このレストランはミシュランの１つ星。到着初日の胃袋では少し荷が重い。予約はしていないのでまず無理だろう。

結局、食事をしたのは通り２つ離れた所にあるコーラルリーフ（Coral Reef）というピッツェリア。
でも今日はピザをつくる職人が病気だというので、ピザはありませんと言われてしまった。

星はないがトリップアドバイザーではこの町一番の人気になっている。７時半開店でまだ客はいなかった。

アンティパストは海の幸のサラダ。２人でシェアした。

このねじねじのパスタ、名称はブジアーテ（Busiate）というトラパーニを中心としたシチリア西部のショートパスタ。太く食べ応えのあるアルデンテの麺は、エビやムール貝の出し汁とよく絡み、トマトの酸味と相まって美味しかった。

妻のたのんだのはフンギのラビオリ。クリーミなソースとポルチーニの香りが素晴らしい。このころには店も混んで来て、私たちより後に来た客でも一品だけ食べてサッと出ていく客もいた。気軽に食事が出来るお店なのだろう。

食事後の写真になるが、公民館前の広場。空港の名と同じくボルセリーノ・エ・ファルコーネ広場（Piazza Falcone e Borsellino）と名付けられている。1992年、マフィアに暗殺された２名の検事の名前をとったものだ。

翌朝のホテル前。手前の車が今回のレンタカーフォードクーガ。マニュアル車になるが、オーダーしたオートマ車がないと言われて変更した車種だ。

朝の散歩に出かける。新興住宅地といった趣のこの町は、櫛形の通りが海に向かって何本も伸びている。

山手に向かって歩いていくとドゥオモ広場に出る。正面の教会は長い名前になるが「Chiesa Madre E Parrocchiale Maria Ss. Delle Grazie」。

Ssは、Santissimaを省略したものでSantの最上級。最も神聖な恵みのマリア＝聖母と教区教会という意味で、つまりドゥオモ＝大聖堂となる。

1713年に1683年にあった小さな教会に上に建てられたと記してある。まだ早朝なのでもちろん閉まっている。

教会横の庭園。特段名前はついていないようだ。

噴水、どうも蛇口が浮いてるように見えるね。

アーチのかかったステファノ通りという名の通りから海の方向に向かう。

この写真は昨夜夕食をしたコーラルリーフ。

よく見るとピッツェリアとリストランテの両併記だった。

昨夜の海岸線は朝見るとこんな海岸線。

遠くに見える岬は、オリエンタタ・デッロ・ジンガロ自然保護区
（Riserva Naturale Orientata dello Zingaro）。

その海岸線と反対方向。この先に小さな漁港がある。

港に向かう途中で、移動販売の車に出会う。これから開店の準備のようだ。

「写真を撮らして」というと此方も撮れというので、向いの車のも撮る。

今度はポーズをとってくれた。

港はこんな感じ。

小さなB&Bなので朝食もこんな感じ。オフシーズンなので宿泊も私たちだけだった。

さて、朝食は軽めに済ませて出発しよう。

この旅行記へのコメント （4）

• ミータさん 2019/03/04 17:57:25

  シチリア

  お帰りなさい。
  
  shinkaiさんから2月にシチリア行きのことは聞いていました。
  スマホのバッテリーがいかれてしまったのは災難でしたね。
  旅行中不便はありませんでしたか。
  
  そうそう、シチリアと言えばマフィアのイメージだったのですが、
  こうやって旅行記を見る限り平和そうです(治安が良くなったのですね)。
  三輪トラック、シチリアではまだ現役なんですね。

  クリスさん からの返信 2019/03/04 21:45:03

  RE: シチリア

  ミ〜タさん、書き込みありがとうございます。
  シチリアの没頭しすぎて他の旅行記チェックがすっかり億劫になってしまって顔も出さすで申し訳ございません。
  
  さて、スマホ昨日修理から戻りました。バッテリーじゃなくて本体の基盤がダメだという事ですっかり初期化されていました。旅行中はまだなんとか使えていたので最終日も撮ったりしてたのです。充電しても回復せずに日本に帰ったら０％になって死んでしまいました。バックアップしなかったのがいけなかったのですが。電圧の性かなと思っていたので、日本に戻れば復活すると考えていたのがいけなかったんです。
  
  マフィア難しい問題ですね。旅行者には迷惑をかけなくなっているようですが、政治的には根付いてしまっているかもしれませんね。地域利害の関わる問題には影響力がまだ残っているようですよ。今回あちらのガイドさんと話す機会があったのですが、難しい問題で下手なことは言えないようです。

• shinkaiさん 2019/03/02 13:57:51

  シチーリア旅行記始まりましたね！

  こんにちは。　頂いていた旅行の実況メールで海岸線の見える町の風景とか
  拝見していましたが、旅行第一日目の空港から近く、の条件にあった良い町でしたね。
  
  パレルモの空港がファルコーネ・エ・ボルセリーノ空港、という名になっているのは知らずにおり、お二人の顔を思い出しました。あれは私がイタリアに来てすぐの事件でしたので、よく覚えております。
  
  夜の食事のブジャーテというパスタ、美味しそうです！　この捩じれたパスタは初めて見ましたね。　フンギのパスタも！　ポルチーニでしたか。
  
  移動野菜果物店の車が可愛い！　シチーリアは荷車や船の装飾と同じように、はは、こんなアーペにも装飾があるのですね。
  　

  クリスさん からの返信 2019/03/02 18:12:18

  RE: シチーリア旅行記始まりましたね！

  早速の書き込みありがとうございます。
  私も二人の検事の事件の事はよく覚えています。シチリアが渡航危険といわれた時代の痛ましい出来事でしたからね。
  ブジャーテ美味しかったですね。アルデンテに慣れていない方だと硬いといって敬遠する人もいるかと思いますが、帰ってきてまた食べたいなと思う品の一つです。
  テッラジーニには「Museo del Carretto Siciliano」というミュージアムがあるのですよ。たくさんの飾り付けた荷馬車をここで見ることが出来るのですが、そういった町だからアーペにも飾りが施されているのでしょうか？