2019/02/06 - 2019/02/07
10位(同エリア137件中)
琉球熱さん
この旅行記のスケジュール
2019/02/06
-
飛行機での移動
-
西港
-
西港公園
-
西港
2019/02/07
-
観光案内所
-
中野のビロウ林
-
沖縄海
-
台風岩
-
北大東漁港
-
北部海岸
-
飛行機での移動
-
飛行機での移動
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
沖縄離島レポート第3弾は北大東島。
サンゴ環礁が隆起してできた島は、沖縄では古来より「はるか東にある」ことを意味する“うふあがり島”と呼ばれていた。
開拓史は南大東島と同じ人物によって始まる。
さて、どんな景色が待っているのだろう・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー JALグループ スカイマーク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さらば南大東・・・
離島2日目の午後、南大東島を飛び立った飛行機 -
・・・と窓からの景色を楽しむ間もなく北大東島が見えてきた。
北大東島 自然・景勝地
-
北大東空港に着陸。
わずか5分のフライトである(笑)北大東空港 空港
-
真っ先に向かったのは、島内随一の観光スポット
燐鉱石貯蔵庫跡
西港の際に、崩落したままの姿を晒す燐鉱石貯蔵庫跡 名所・史跡
-
正に廃墟
燐鉱石貯蔵庫跡 名所・史跡
-
サトウキビだけでなく、燐が採掘できることで、この島は潤ったという。
燐鉱石貯蔵庫跡 名所・史跡
-
兵どもの夢の跡か、西港付近には廃墟となった建造物が多い。
-
ただ残念なことに、それらは歴史の遺構として保全されるわけでもなく、風雨に晒されたまま。
中にはこんな光景も・・・ -
ところで、今回の渡航に当たり事前に宿でクルマを予約していたのだが、民宿のあんちゃんが用意してくれたのがコレ!
泣く子も黙る軽トラである。
しかも完全マニュアル車、最強の5速ミッション!
おかげで遠慮なくガンガン走ることができた。
しかし、借り手が「オートマ限定」だったらどうするつもりだったんだろう(笑) -
話を元に戻そう。
西港の隣にはこんなきれいな公園。
西港緑地公園である。
しかし・・・ -
造ったはいいが、メンテナンスは行き届かずとは・・・ 地方で時々見られる光景だ。
遊歩道の柵が見事なまでに破壊されていた。
原因は不明だが、おそらく台風だろう。
年がら年中、台風の通り道となる大東島。破壊力は相当なものだ。 -
この公園には「国標」なるものがある。
日本領土であることの証だ。 -
そして先ほどの燐鉱石貯蔵庫跡を裏側から見る感じ。
足場が組まれているが、ようやく保全に乗り出したか? -
島の西側の道を南下すると、上陸公園。
その名の通り、初めて上陸したとされる場所である。
開拓100周年に公園として整備された。北大東島 上陸公園 (開拓百周年記念碑) 公園・植物園
-
記念碑に設置されたレリーフには、開拓当時の様子、燐の採掘、牛を使った製糖作業、そして開拓の祖である玉置半右衛門の肖像が刻まれている。
北大東島 上陸公園 (開拓百周年記念碑) 公園・植物園
-
海の向こうにはうっすらと南大東島。
北大東島 上陸公園 (開拓百周年記念碑) 公園・植物園
-
かつてはここからサトウキビを出荷していたという。
北大東島 上陸公園 (開拓百周年記念碑) 公園・植物園
-
内陸部に入る。「長幕(ナガマク・ナガハグ)」を見るためだ。
しかしこれがわかりづらい。やっと探り当てたが、うーむ・・・
島の生い立ちに思いを馳せるには良い場所のはずなんだが・・・。
城壁のような隆起珊瑚がおよそ1.5km続く。(点線部分)
聞けば登り口もあるらしいが、獣道のようで、土地勘のない者には見つけられないだろうとのこと。
天然記念物なのに残念!長幕 自然・景勝地
-
島の中で際立ってキレイで大きい建物。これが島内に二つしかない宿の一つ、ハマユウ荘である。
ハマユウ荘 うふあがり島 <北大東島> 宿・ホテル
-
中庭のある洒落た造り。
ハマユウ荘 うふあがり島 <北大東島> 宿・ホテル
-
展望台まで設えられている。
ハマユウ荘 うふあがり島 <北大東島> 宿・ホテル
-
が、景観は今一つ
この島でこの施設・・・
素朴そのものの北大東島に
こんな豪華な宿
村営 -
陽も傾いてきたので、夕陽を見るために再度西港へ。
島で初めての港には、かつて艀を引き上げるために岸壁をダイナマイトで爆破して造られた荷(船)揚げ口がそのまま残っている。 -
イチオシ
波に洗われる断崖。
島の周囲はどこもこんな景観だ。 -
荒々しい海と絶壁
景観としては魅力だが、生活の場となれば悠長なことばかり言ってはいられない。
島に港は3つ。風向きによって使う港が変わり、いずれも積み下ろしは大変な作業だ。 -
美しい夕陽を眺めて一日目が終わる。
-
二日目の朝、宿の近くの高台に登る。
-
ここにも玉置半右衛門の記念碑。
年に一度、祭礼が執り行われるそうだ。
木々に囲まれ眺望はない。 -
村役場の隣に
-
観光案内所がある。
-
キレイな建物だが誰もいない。平日だからか?
-
観光案内と言うより資料館。
それにしても場所は再考の余地ありだろう。
役場の隣と言うと好立地のような印象を受けるが、その実、島の中央部なので、家で例えるなら、玄関にあってほしいものが寝室の奥にあるというイメージなのだ。
もっとも、「玄関」が空港と港、計4つもあっては、どこからもほぼ等距離のこの場所に設置せざるを得なかったのかもしれない。 -
役場のそばの脇道を入ると
-
ビロウ林
ヤシ科の高木で、所謂「クバ」である。 -
でも、リュウキュウマツの方が目立つ(笑)
-
空港の外側に行ってみる。
琉球石灰岩が創る独特の景観。
当然ながら、サンダルや底の薄いシューズでは危ない。 -
海岸線を切り裂くように、ひたすら一直線の道。
-
そのどん突きには「沖縄最東端の碑」
ちなみに最南端は波照間、最西端は与那国、最北端は沖縄本島辺戸岬。
これで全て踏破したことになる。
(厳密な最北端は硫黄鳥島だが、無人島なので除外)沖縄最東端の碑 名所・史跡
-
最東端の碑の眼下には「沖縄海」
妙なネーミングだが、断崖絶壁に囲まれた島にあって、唯一沖縄の海に見える海岸…とのことだが沖縄最東端の碑 名所・史跡
-
こりゃすごいわ(笑)
-
イチオシ
干潮時にはこの潮だまりで遊べるって言うけど、どうなんだろう?
-
島を縁取るような道を行く。
-
南側に行くと南大東島が見えてくる。
それにしても真っ平。 -
道路脇に立て掛けられたような岩、「台風岩」。
2009年10月の台風18号によって吹き飛ばされた巨大な岩。
幅4.6m、高さ3.3mもある巨岩を吹き飛ばす台風って…
西港緑地公園の柵が壊れるのも合点がいくというものだ。 -
さらに進むと、道路の両側に突然サボテンの群生地。
-
誰かが植えたものが増えたのか?
-
所縁はわからないものの、目を引く光景であった。
-
北の港、江崎港を過ぎると、突然現れる巨大で新しい施設。
前後の道路もやたらに新しい。 -
北大東漁港
なるほど -
しかし、「南大東漁港 北大東地区」???
国の事業としては南北大東島の漁港という一つの事業であり、南大東漁港の「分港」と言う位置づけらしい。 -
まるで要塞
南大東から見えた「白い要塞」の正体がこれだった。 -
ここも南大東にあった漁港と同じ工法で造られたもの。
2017年にようやく、直接着岸できる漁港として整備され、避難港としての機能も持つ。風向きによって南北の両漁港を使い分けるというわけだ。 -
西港に寄ってみると、海はとてつもなく蒼く、荒ぶる海と言ってもやはり沖縄なのだと感じる。
-
そして磯釣りに興じる人。
岸壁からイソマグロが釣れるというのだから、恐れ入る。
その深さを潮の激しさは推して知るべし。 -
黒部岬を回り、島の北側を走る。
ここにも要塞のような巨大な土塁(?)
大東ピラミッドと呼ばれることもあるらしい… -
登り口があったので
-
登ってみたが何もない。
ほんとにな~んにもない更地。
この後、ここは何に使われるのだろうか?
未確認だが、この「要塞」の造成は島の反対側の北大東漁港建設で生じた大量の土砂(と言うのか?)を利用したものだろう。 -
沖縄戦の名残りは無いに等しく見える北大東だが、やはり軍は駐留していた。
ここ北大東でも14の戦跡があるという。北大東島灯台 名所・史跡
-
これも戦時の遺構か?
-
中を覗くと何やら錆びた部品のようなもの…
しかしこれでは戦時中の物なのかどうかもわからない。 -
傍らには島唯一の灯台。
灯台=高台、となれば軍の施設があったとしても不思議はない。北大東島灯台 名所・史跡
-
ここでも熟れてしまったシークワーサー(笑)
-
さて、空港に戻ろう。
ちょうど南からの機が到着したところだった。北大東空港 空港
-
定刻通り北大東を飛び立ち
-
雲の上を一時間
-
曇天の那覇に到着
-
羽田着21時半
ターミナルビルは人も少なく早朝よりも淋しい。
営業中の店も少なく晩飯にありつくのにも一苦労。
駆け足だった「絶海の孤島への旅」はこれでおしまい。
大東島は良くも悪くも観光地化されていない島。
島の人々は厳しい環境の下、門外漢が思うよりもずっと逞しく生きていた。
ありのまま・・・
離島であること、厳しい自然環境下であること、これらを自然に受け止めて、無理に抵抗するのでもなく、かといって流されるのでもなく
自然なものを自然なままに受け入れる。その上で生きていく。
これが島の人々の生き様のように感じる。
そんな人々にとって、「観光」はどれほどの意義なのだろう?
答えは出ないままだ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
大東島
この旅行記へのコメント (4)
-
- momonga_bonさん 2019/02/18 12:48:30
- 思った以上に険しい島
- 琉球熱さん、こんにちは。
南も北も険しい島ですね。特に北は。
荒々しい海と崖、砂浜なし…
シュノーケリングなんてやったら自殺行為ですね。
沖縄の離島(慶良間、宮古、八重山)とは全く違う島で驚きでした。
でも、地のラム酒は飲んでみたい~♪(#^.^#)
----- momonga_bon -----
- 琉球熱さん からの返信 2019/02/19 02:12:00
- RE: 思った以上に険しい島
- momonga_bonさん、あっちでもこっちでもありがとうございます(笑)
大東島は南北ともに、厳しい自然の下にあることを痛感しました。
八重山や慶良間とは全く異なります。沖縄と言うイメージはあまりありません。
漁船ですら、港に入る時に岸壁に衝突する事故が多いらしいです。
大型漁港ができても、この辺りの事情はなかなか改善されないようです。
> でも、地のラム酒は飲んでみたい?♪(#^.^#)
通販で買えますよ!
------琉球熱------
-
- nikさん 2019/02/16 09:27:50
- なかなかココまでゆけませヌ
- 沖縄に出張を始めてから約20年。
大東はいつかは行ってみたいと思いながらも、なかなか到達できません。
休みがほとんど無いためもあるのですが、たまに休めても天候が悪かったりして決断できません。
最悪「島流し」になり、翌週出勤できないというリスクが大きすぎです。
同じ理由で波照間も行けていません。
琉球熱さんの行動力は凄いです。
- 琉球熱さん からの返信 2019/02/17 03:43:54
- RE: なかなかココまでゆけませヌ
- nikさん、投票&書き込みありがとうございます。
大東はおっしゃるように台風コースの常連でもあり、空も海も欠航リスクは高いですね。
私もなかなか手が出ない島ではありましたが、今回はちょいと縁あって即決即行でした。
そのタネ明かしは南大東島旅行記をご参照ください。
離島にはどうしても「缶詰め」のリスクが付きまといますが、私も波照間は3勝3敗、与那国は1勝2敗、阿嘉島は2勝1敗です。
台風接近で強制退去は西表で2回、久米で1回経験しています。
なので行動力と言うより、執念深いだけかも(笑)
nikさんも是非チャレンジしてみてください。
-------琉球熱-------
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ハマユウ荘 うふあがり島 <北大東島>
3.43 -
二六荘
3.21
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
北大東・南大東島(沖縄) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 大東島
4
67