2023冬の南大東島 島あっちぃモニターツアーに参加　その1は前半

2023/12/20 - 2023/12/23

沖縄県外在住者を対象にした、沖縄離島体験型モニターツアー「島あっちぃ」に参加して南大東島に行きました。
ツアー名は、「迫力満点！島の海人が釣り上げたマグロ解体ショー＆希少部位を食す2日間」。
那覇から南大東島に飛行機で行けて、郷土料理が食べられて、宿泊と観光ができて、レンタカーが付いて、モニター料金はなんと22500円！
もちろん参加にはいくつか条件がありますが、運よく当選して参加することができました。

その1は、前半2日間の旅行記です。
ツアー前日に沖縄入りして、那覇で1泊。
前半に観光したのは、海軍棒プール・日の丸展望台・ふるさと文化センター・星野洞・夕日の広場・南大東漁港。
夜は漁協で、マグロ・ナワキリ・サワラなどの南大東産の魚をいただきました。

エリア 北大東・南大東島(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

セントレアから那覇空港へは、初めてのソラシドエア。
ドリンクサービスのアゴユズスープ、おいしい♪

到着した那覇は、ザーザー降りの雨。

夕食は、「お食事処　三笠　松山店」で。
チャンプルー風の、牛肉ととうふのニンニク炒め750円。

島あっちぃモニターツアー、私はインスタで知ってエントリー。

三笠 松山店 グルメ・レストラン

以前は沖縄県民しか参加できなかったのが、県民以外に変更になったよう。

前泊は、ホテルユクエスタ旭橋。
ゆいレール旭橋駅から徒歩2分のアクセスで選んだけど、きれいで居心地GOOD。

ホテルユクエスタ旭橋 宿・ホテル

人気があるツアーは抽選倍率が高く、何度もエントリーしている人もいるらしい。
初エントリーで当選は、かなりラッキーだった?

翌日は早朝出発なので、この日は早くに就寝。

ホテルユクエスタ旭橋 宿・ホテル

2日め。

那覇空港に、7時集合。
南大東島も雨か・・

那覇空港 空港

このちっちゃなデスクで、モニターツアーの受付。
搭乗券・誓約書などを受け取り、搭乗口へ。

モニターツアーの当選は、メールで通知がきました。

那覇空港 空港

ただ当選しても行けるのが確定するのは、催行決定の連絡があってから。
那覇往復のフライト・那覇での宿泊（これらは自費）は、それ以降に手配。

8時発の琉球エアコミューターに搭乗。

那覇空港 空港

機内はほぼ満席。
9時に南大東空港に到着。

横なぐりの雨の中、歩いてターミナルビルへ。

南大東空港 空港

空港内の観光プラザで、オリエンテーション＆レンタカーの手続き。
オリエンテーションは、ガイドさんの挨拶と参加者の自己紹介からスタート。

ガイドさん夫婦は、宿泊する宿のオーナーでもあります。

南大東空港 空港

ツアー参加者は6人、レンタカーは1人1台。
私の車はピンクの軽で、ガイドさんを先頭に連なって走ります。

先に宿で宿泊の手続きをしてから、観光に出発。

南大東空港 空港

観光①　海軍棒プール

断崖絶壁の南大東島には、ビーチがありません。
そのためダイナマイトで爆破して造られたのが、海軍棒プール。

海軍棒プール 自然・景勝地

夏は、大きな魚と一緒に泳げるらしい！
海軍が立てた棒は、現在3代目。

このモニュメントはクジラの親子で、島唯一のインスタ映えスポット。

海軍棒プール 自然・景勝地

海軍棒プールの展望台。

島にはもうひとつ、同様に造った塩屋プールがあります。
次に向かったものの、悪天候のためゲートクローズで行けず。

海軍棒プール 自然・景勝地

観光②　日の丸展望台

丘の上にあり、島内を見渡すことができる展望台。
島は中央が低くなっている盆地で、高低差がある場所は5℃の気温差も。

日の丸展望台 名所・史跡

展望台から見て茶色に見える土地は、サトウキビを刈り取った跡。

手で刈り取っていた時代には、他の離島や台湾から手伝いの人々が来て、そのまま島に住み着いた人もいるそうです。

日の丸展望台 名所・史跡

昼食は、宿近くの「大東そば　いちごいちえ」で。
楽しみにしていたのは、那覇空港にも売っている大東寿司。

セットメニューは、大東そば・大東寿司・トウモロコシ・コーヒーゼリー。

大東そば 伊佐商店 グルメ・レストラン

大東寿司は、島で獲れるサワラのヅケの寿司。
大東島のサワラは、本土のよりかなり大きいんだって。

大東そばは太麵で、カツオ出汁のあっさりしたスープでした。

大東そば 伊佐商店 グルメ・レストラン

昼食後は、13時半まで自由時間。
私は宿に戻って休憩。

宿は「月桃ムーンピーチ別館」で、1階は改装中・2階が客室。

月桃ムーンピーチ別館＜南大東島＞ 宿・ホテル

外階段を上がったところが、ゆんたくスペース。
洗濯場と喫煙所も兼ねています。

ここで、ガイドさんにもらった島のサトウキビをかじってみた！

月桃ムーンピーチ別館＜南大東島＞ 宿・ホテル

ゆんたくスペースと客室の間にあるのが、共同のシャワー室とトイレ。

左が、2つあるシャワー室。
シャワー室の前には、電子レンジやドライヤーが置いてあります。

月桃ムーンピーチ別館＜南大東島＞ 宿・ホテル

右が、3つあるトイレ。
ウォシュレットなしの水洗で、男女共同がちょっと辛い。

手洗い場は、唯一の洗面所。

月桃ムーンピーチ別館＜南大東島＞ 宿・ホテル

シングルルームは、テレビ・冷蔵庫・エアコン・wifi・ポット完備。

アメニティは、歯ブラシ・ひげそり・ボディスポンジ・バスタオル1枚。
鏡とティッシュ・延長コードはあって、部屋着はなし。

月桃ムーンピーチ別館＜南大東島＞ 宿・ホテル

観光③　ふるさと文化センター

ダイトウビロウの木の前にあるのは、アメリカの軍人キャラウェイの銅像。
彼のおかげで住人が土地を手に入れることができた、南大東島の英雄。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

館内に入り、最初にシュガートレインのDVDを鑑賞。

無人島だった島を、玉置半右衛門をはじめとする八丈島出身の移民が開拓。
それが1900年で、人が住み始めてまだ120年ほど！

ふるさと文化センター 美術館・博物館

島が沖縄県に属しながら、八丈島の文化が色濃く残るのはそのため。

島が一企業の所有物だった時代は、日本円ではなく島だけで使える紙幣が流通。
それほど企業の力が強かったらしい。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

移民が開拓した土地を所有できるように力を尽くしたのが、キャラウェイ。
沖縄本土では嫌われ者だった彼が、島では恩人。

村民が土地を手にしたのは1964年、わずか60年前。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

島の固有種の紹介。
ダイトウヒラクワガタ・ダイトウオオコウモリ・ダイトウコノハズク・・

大東犬なんてのもいるんだ！

ふるさと文化センター 美術館・博物館

ダイトウオオコウモリは、住宅地でもよく見られるとのこと。
ここで剥製を見るのは平気だけど、生きてるのが飛んで来たらコワイ。

幸か不幸か、滞在中にコウモリに出会うことはありませんでした。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

ダイトウアンマクはヤシガニで、ヤドカリの仲間。

雨上がりの防風林にいて、茹でると赤くなる。
島の名物でおいしいらしいけど、見た目が無理。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

戦時中は米軍の上陸はなかった、南大東島。
しかし、不発弾が今も毎年のようにサトウキビ畑から発見。

館内の見学後、お土産に島のカレンダーをもらいました。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

館外に展示されている、シュガートレイン。

南大東島は、沖縄で最初に鉄道が通った島。
かつては、島中に線路が敷設されていました。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

1983年にサトウキビ輸送はトラック輸送に切り替えられ、軌道は廃止に。

シュガートレインの、蒸気機関車・貨車・客車を見ることができます。
塩害で、車体はかなりボロボロ。

ふるさと文化センター 美術館・博物館

観光④　星野洞

南大東島は、珊瑚礁が隆起してできた島。
そのため島には多くの鍾乳洞があり、最大の鍾乳洞が星野洞。

星野洞 自然・景勝地

ふるさと創生事業で、1億円をかけて整備したそう。
「星野」は、この土地の所有者。

中に入ると想像以上に広く、もわ～っと温かい。

星野洞 自然・景勝地

鍾乳石は、1cmの長さになるのに100年かかるのだとか！

つらら石・ソーダストロー・石筍・カーテン。
そんな名前が付いた鍾乳石が、キラキラ光ってとてもきれい。

星野洞 自然・景勝地

星野洞の中では、2分の1成人式で納めたお酒が熟成中。
島を離れた子どもが、成人式に帰ってきたときに開けるんだそう。

ここで、ガイドさんから聞いた島の情報を。

星野洞 自然・景勝地

現在、実際に島で暮らしている人口は1000人弱。

小中学校は１つで、小学生も自転車通学OK。
高校はないので、中学卒業後は島を出ることになる。

星野洞 自然・景勝地

台風が来る前日から、学校も会社も休みになる。

島の産業はサトウキビ農業・漁業・製糖などで、兼業が多い。
島内に床屋は1軒だけで、女性は那覇の美容院に行くことが多い。

星野洞 自然・景勝地

島にはカラス・ハト・ハブがいないけど、カエルはたくさんいる。

人口の割に飲み屋が多くて飲食業が儲かり、公共工事があると宿泊業が儲かる。
気温が1桁になるのは、1年に数日。

星野洞 自然・景勝地

観光⑤　夕日の広場

夕方にここに来たらきれいな夕日が見られるはずなのに、雨が止まず。
そして1年に数日の日に当たったのか、猛烈な風が吹いていてめちゃ寒い。

夕日の広場 自然・景勝地

観光⑥　南大東漁港

日本唯一の岩盤掘込み式漁港で、ここでもダイナマイトを使用。
この日は海が荒れていて、漁船の出入りは見られず。

南大東漁港 名所・史跡

島の漁船だけでなく、近海で操業する漁船の避難場所にもなっているそう。
1年に1回くらい、港でマグロが獲れることも。

入口は狭いので、貨客船「だいとう」は入れません。

南大東漁港 名所・史跡

漁港の整備の歩みの記録。
天気がよければ港から見られるウミガメも、全く見えず。

1日めの観光はここまで。

南大東漁港 名所・史跡

観光終了後、宿に戻って周辺を探索。

宿の周辺にはホテル・スーパーマーケット・飲食店があって、たぶん島の中心部。
ビリヤード・パチスロ店もあるけど、営業しているのかな～？

宿からもらった朝食券600円分で、翌日の朝食の買い出し。

そして、スーパーみなみでナワキリのマース煮をお土産に購入。
塩で煮るって珍しいと言ったら、島では醤油や味噌で魚を煮ることはないんだって。

18時半に再集合して漁協へ向かう道、雨は止んだのに星が全く見えない。

夕食のお楽しみは、マグロ解体ショー。
不漁の中、1匹だけ獲れたマグロをガイドさんが捌きます。

ガイドさんは、漁師歴5年の漁協組合長。

私たちも、包丁を入れたりなかおちをこそげたりといった体験ができました。
この皿は、ガイドさんが3枚卸にしたマグロの刺身。

もう一皿には、なかおち・アタマ・カマ。
どの部位も、もっちりしていておいしい！
　
飲み物は、お茶・ジュース・コーラなどが出ました。

お膳の料理は、マグロヅケ丼・お造り（マグロ・サワラ・ソデイカ・ナワキリ）・マグロハンバーグ・ナワキリの卵とカンパチの煮物・ナワキリのお吸い物・ゼリー。

ナワキリは島でしか食べられない、縄を食いちぎるほどの鋭い歯を持つ深海魚。

島のサトウキビで作った、ラム酒を味見。

島のマグロは那覇のスーパーサンエーに卸しているけど、人気がありすぎて「大東産」だった表示を「沖縄産」に変更したほどとか・・スゴイ！