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 鎌倉亀ヶ谷と山ノ内を結んでいた亀ヶ谷坂切通の古道跡は全くのところ信じられないものである。峠から左側にある亀ヶ谷坂切通は石垣で保全されたその上を通っている。峠からフェンス越しに見える最後が切通になって左に折れて行くように見えるが、これは寺院跡(勝因寺跡)へ入る道であり、切通も石垣が積まれている。その石垣は江戸時代以降に実現された積み方であり、おそらくは近代、具体的には戦後か、に積まれたものであろう。もしも、江戸時代からこうした石垣を積んだのだとしたら、江戸時代初期に盛んに行われた築城工事での石垣よりも手を掛けていることになる。鎌倉の他のどの切通を見ても石垣が積まれたものは皆無であり、史跡指定(昭和44年(1969年))されて、一般に亀ヶ谷坂切通かと誤解されている史跡看板がある道路側に亀ヶ谷坂切通を保全するために石垣を積んでいるが、この際に切通部分の崖崩防止のために石垣を積んだか、少なくても寺院跡(勝因寺跡)の崖に積まれた2mほどの石垣は半世紀程度前のものであろう。<br /> また、亀ヶ谷坂切通は東南に向かってはいなく、崖の上を真っすぐに南下しており、おそらくは鎌倉コートハウスに通じているのであろう。そうだとすれば、鎌倉コートハウス入口にあった手掘りの隧道は亀ヶ谷坂切通の亀ヶ谷側の入口であった可能性もある。<br /> 寺院跡(勝因寺跡)の東には大正天皇の「御野立跡」碑が建っているが、その先の東南方向も南側の谷にも山道は途絶えており、扇ノ井がある本田家に至る尾根の西側の崖の下を通るという山道の入口だと地元民がいう亀ヶ谷坂切通からの道は崩落してしまったのか消滅している。地元民が崖崩れというのは谷を横切る山道が谷もろとも崩壊してしまったことを言っているようだ。<br />(表紙写真は石垣が積まれた亀ヶ谷坂切通)<br />

鎌倉・亀ヶ谷坂切通-2019年冬

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2019/01/30 - 2019/01/30

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 鎌倉亀ヶ谷と山ノ内を結んでいた亀ヶ谷坂切通の古道跡は全くのところ信じられないものである。峠から左側にある亀ヶ谷坂切通は石垣で保全されたその上を通っている。峠からフェンス越しに見える最後が切通になって左に折れて行くように見えるが、これは寺院跡(勝因寺跡)へ入る道であり、切通も石垣が積まれている。その石垣は江戸時代以降に実現された積み方であり、おそらくは近代、具体的には戦後か、に積まれたものであろう。もしも、江戸時代からこうした石垣を積んだのだとしたら、江戸時代初期に盛んに行われた築城工事での石垣よりも手を掛けていることになる。鎌倉の他のどの切通を見ても石垣が積まれたものは皆無であり、史跡指定(昭和44年(1969年))されて、一般に亀ヶ谷坂切通かと誤解されている史跡看板がある道路側に亀ヶ谷坂切通を保全するために石垣を積んでいるが、この際に切通部分の崖崩防止のために石垣を積んだか、少なくても寺院跡(勝因寺跡)の崖に積まれた2mほどの石垣は半世紀程度前のものであろう。
 また、亀ヶ谷坂切通は東南に向かってはいなく、崖の上を真っすぐに南下しており、おそらくは鎌倉コートハウスに通じているのであろう。そうだとすれば、鎌倉コートハウス入口にあった手掘りの隧道は亀ヶ谷坂切通の亀ヶ谷側の入口であった可能性もある。
 寺院跡(勝因寺跡)の東には大正天皇の「御野立跡」碑が建っているが、その先の東南方向も南側の谷にも山道は途絶えており、扇ノ井がある本田家に至る尾根の西側の崖の下を通るという山道の入口だと地元民がいう亀ヶ谷坂切通からの道は崩落してしまったのか消滅している。地元民が崖崩れというのは谷を横切る山道が谷もろとも崩壊してしまったことを言っているようだ。
(表紙写真は石垣が積まれた亀ヶ谷坂切通)

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  • 亀ヶ谷坂入口の信号。

    亀ヶ谷坂入口の信号。

  • 長寿寺脇の亀ヶ谷坂を上る。

    長寿寺脇の亀ヶ谷坂を上る。

  • 亀ヶ谷坂を上る。

    亀ヶ谷坂を上る。

  • 亀ヶ谷坂の車止め。

    亀ヶ谷坂の車止め。

  • 「この先危険につき通行注意」看板。

    「この先危険につき通行注意」看板。

  • 峠手前の六地蔵。

    峠手前の六地蔵。

  • 満光寺跡、法幢寺跡への上り口。

    満光寺跡、法幢寺跡への上り口。

  • 峠の切通。

    峠の切通。

  • 峠。

    峠。

  • 峠の西側崖。鉄ネットが張られている。

    峠の西側崖。鉄ネットが張られている。

  • 「注意 土砂崩壊の恐れあ 通行注意」看板。

    「注意 土砂崩壊の恐れあ 通行注意」看板。

  • 峠の看板。「通行注意」。

    峠の看板。「通行注意」。

  • 峠。

    峠。

  • 亀ヶ谷坂切通。このフェンスの先がどのようになっているのかを確認するのが目的である。

    亀ヶ谷坂切通。このフェンスの先がどのようになっているのかを確認するのが目的である。

  • 亀ヶ谷坂切通。

    亀ヶ谷坂切通。

  • 亀ヶ谷坂切通部分の崖。

    亀ヶ谷坂切通部分の崖。

  • 亀ヶ谷坂切通を保全するために積まれた石垣。

    亀ヶ谷坂切通を保全するために積まれた石垣。

  • 亀ヶ谷坂切通を保全するために積まれた石垣。石垣の上を亀ヶ谷坂切通の山道が通っている。

    亀ヶ谷坂切通を保全するために積まれた石垣。石垣の上を亀ヶ谷坂切通の山道が通っている。

  • 車止めと史跡看板。車止めから下は一般道路だ。

    車止めと史跡看板。車止めから下は一般道路だ。

  • 浄智寺由来の四方竹。

    浄智寺由来の四方竹。

  • 「国指定史跡 亀ヶ谷坂」。<br /><br />「国指定史跡 亀ケ谷坂<br /> この道は、扇ガ谷と山ノ内とを結ぶ、亀ケ谷坂と呼ばれる切通で、切通とは、山を削って造られた道のことで、交通を容易にするとともに、防御の拠点ともなっていました。<br /> 亀ケ谷坂が造られた正確な時期はわかりませんが、鎌倉時代の13世紀の中頃には切通として整備されていたようです。『吾妻鏡』によれば、鎌倉幕府が鎌倉市中の7箇所の商業区域の一つとして「亀谷辻」を指定しており、建長寺や円覚寺などの大寺院が建立された山ノ内と、鎌倉市中を結ぶ亀ケ谷坂は、経済的にも、軍事的にも、重要な場所だったことがわかります。<br /> 江戸時代には「鎌倉七口」の1つに数えられるようになり、現在も生活道路として利用されています。<br /><br />    注意<br /> この史跡に対して、みだりに現状変更(掘削、工作物の設置等)や保存に影響を及ぼす行為を行うことは、文化財保護法により禁止されています。<br />       平成24年3月<br />         鎌倉市教育委員会」。

    「国指定史跡 亀ヶ谷坂」。

    「国指定史跡 亀ケ谷坂
     この道は、扇ガ谷と山ノ内とを結ぶ、亀ケ谷坂と呼ばれる切通で、切通とは、山を削って造られた道のことで、交通を容易にするとともに、防御の拠点ともなっていました。
     亀ケ谷坂が造られた正確な時期はわかりませんが、鎌倉時代の13世紀の中頃には切通として整備されていたようです。『吾妻鏡』によれば、鎌倉幕府が鎌倉市中の7箇所の商業区域の一つとして「亀谷辻」を指定しており、建長寺や円覚寺などの大寺院が建立された山ノ内と、鎌倉市中を結ぶ亀ケ谷坂は、経済的にも、軍事的にも、重要な場所だったことがわかります。
     江戸時代には「鎌倉七口」の1つに数えられるようになり、現在も生活道路として利用されています。

        注意
     この史跡に対して、みだりに現状変更(掘削、工作物の設置等)や保存に影響を及ぼす行為を行うことは、文化財保護法により禁止されています。
           平成24年3月
             鎌倉市教育委員会」。

  • 史跡看板とその後ろの落石防止ネット。

    史跡看板とその後ろの落石防止ネット。

  • 延寿堂地蔵への階段。<br />今は墓地になっているが、江戸時代までは建長寺の療養所があった場所か。

    延寿堂地蔵への階段。
    今は墓地になっているが、江戸時代までは建長寺の療養所があった場所か。

  • 延寿堂地蔵。

    延寿堂地蔵。

  • 「延壽堂地蔵道」。

    「延壽堂地蔵道」。

  • 奥は墓地。この面が江戸時代に峠から徒歩で坂を下りる山道の高さであろう。

    奥は墓地。この面が江戸時代に峠から徒歩で坂を下りる山道の高さであろう。

  • 鎌倉コートハウスの隧道。マンション工事前は手掘りの隧道だったという。

    鎌倉コートハウスの隧道。マンション工事前は手掘りの隧道だったという。

  • 「田中智学師子王文庫跡」碑。

    「田中智学師子王文庫跡」碑。

  • 向かいに霊梅社跡。

    向かいに霊梅社跡。

  • 霊梅社跡。

    霊梅社跡。

  • 石垣の上に木立。

    石垣の上に木立。

  • 畑の先の谷に切通の山道がないかと探して登ると長寿寺を見下ろす扇ガ谷山中の尾根(https://4travel.jp/travelogue/11428660)に着いた。<br />今回はここから現在の亀ヶ谷坂の崖の上を進み、山を下がって行く。

    畑の先の谷に切通の山道がないかと探して登ると長寿寺を見下ろす扇ガ谷山中の尾根(https://4travel.jp/travelogue/11428660)に着いた。
    今回はここから現在の亀ヶ谷坂の崖の上を進み、山を下がって行く。

  • 崖の上。

    崖の上。

  • 切通に石垣。

    切通に石垣。

  • 切通に石垣。

    切通に石垣。

  • 切通に石垣。

    切通に石垣。

  • 切通に石垣。

    切通に石垣。

  • 切通に木立。

    切通に木立。

  • 切通の石垣の上。この2mほどの石垣から下に下りる。

    切通の石垣の上。この2mほどの石垣から下に下りる。

  • 下からは四方竹が生えている。

    下からは四方竹が生えている。

  • 崖の石垣。

    崖の石垣。

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣と四方竹林。

    石垣と四方竹林。

  • 石垣が積まれた切通。

    石垣が積まれた切通。

  • 石垣が積まれた切通。

    石垣が積まれた切通。

  • 先には峠のフェンス。

    先には峠のフェンス。

  • 峠のフェンス。

    峠のフェンス。

  • 石垣。

    石垣。

  • 亀ヶ谷坂切通。石垣が積まれた三差路になっている。

    亀ヶ谷坂切通。石垣が積まれた三差路になっている。

  • 亀ヶ谷坂切通。

    亀ヶ谷坂切通。

  • 亀ヶ谷坂切通。まさか石垣の切通だとは。

    亀ヶ谷坂切通。まさか石垣の切通だとは。

  • 亀ヶ谷坂切通。

    亀ヶ谷坂切通。

  • 四方竹林になっている。

    四方竹林になっている。

  • 亀ヶ谷坂切通の山道。

    亀ヶ谷坂切通の山道。

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣と四方竹。

    石垣と四方竹。

  • 石垣と四方竹。

    石垣と四方竹。

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣と四方竹。

    石垣と四方竹。

  • 崖と四方竹。一周した。

    崖と四方竹。一周した。

  • 石垣。

    石垣。

  • 切通。

    切通。

  • 切通の崖面。石垣が積まれている。

    切通の崖面。石垣が積まれている。

  • フェンス。

    フェンス。

  • フェンス。

    フェンス。

  • フェンス。

    フェンス。

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