2019/01/02 - 2019/01/03
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miharashiさん
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2012年以来毎年ヨーロッパまでスキーに出かけていた私達ですが、夫婦ともに70歳を過ぎ、そろそろ打ち止めの時期かと考え始めました。最後に滑るならやはりスイスということで、2019年は二度目のグリンデルワルトとツェルマットで滑ることに決定。航空運賃が安く、天気が良さそうな時期を探った結果、1月2日に出発することに。最初はラウターブルンネンに3泊してグリンデルワルトで滑り、その後ツェルマットに移動して4連泊。最後はトゥーンに1泊してから日本に戻るという旅程になりました。第一部は、最初に訪れたグリンデルワルトの前半部分で、クライネシャイデックとミューレンを滑った時の旅行記です。(表紙写真は、クライネシャイデックのゲレンデから見たアイガー北壁)
今回の旅程は以下の通り。
1月2日 成田-Swiss Air-チューリッヒ-SBB-ラウターブルンネン(3泊)
1月3日 クライネシャイデック&ミューレン滑走
1月4日 メンリッヒェン&フィルスト滑走
1月5日 ラウターブルンネン-SBB-ツェルマット(4泊)
午後ゴルナグラート滑走
1月6日 スネガ&ゴルナグラート滑走後、トロッケナーシュテーク往復
1月7日 クラインマッターホルンを経由してチェルビニア滑走
1月8日 ツェルマット街歩き
1月9日 ツェルマット-SBB-トゥーン(泊)
1月10日 トゥーン-SBB-チューリッヒ空港-Swiss Air-成田(1/11)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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海外スキーは、2012年にツェルマットのスキーツアーに参加したのがきっかけで、翌2013年には初めて個人でグリンデルワルトにスキーに訪れた。グリンデルワルトは、どちらかというと夏に訪れる観光地で、冬のスキーはあまりなじみがなかったが、滞在期間中ずっと好天に恵まれ、素晴らしい山岳風景を眺めながらスキーを楽しむことができたのだった。それに味を占めて、今回も、ツェルマットで滑る前に、グリンデルワルトに立ち寄ることにした。前回はグリンデルワルト駅そばのホテルに滞在したため、反対側にあるミューレンのゲレンデはほとんど滑らずに終わったのが心残りだった。(写真は、Birgの展望台から見下ろしたミューレンの街とアイガー&メンヒ)
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グリンデルワルトのピステマップ(西側2/3)。スキーエリアは大きく三つに分かれていて、東側のグリンデルワルト(上図の左外)に近いフィルスト、中央部(上図の左半分)のクライネシャイデック/メンリッヒェン、西側(上図の右半分)のミューレンの各エリアからなっている。スキーパスは、東側、西側それぞれに有効な券と、全域で有効な券(ユングフラウ券)があるが、両者の値段に大きな違いはないので、ユングフラウの2日券(シニア一人131スイスフラン、約14000円))を購入した。今回は西側のラウターブルンネン(Lauterbrunnen)に3泊したので、初日はクライネシャイデックとミューレンで滑ることにしていた。
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1月2日、朝10時40分発のスイスエアーで成田を出発。機体整備の関係で少し遅れて離陸したが、チューリッヒには定刻通り午後3時半過ぎに到着。二回の機内食は食べやすく、完食だった。チューリッヒ空港からはスイス国鉄(SBB)でラウターブルンネンに向かう。途中、ベルン、シュピーツ、インターラーケンオストで3回乗り換え、2時間40分後の午後7時前にラウターブルンネンに到着した。SBBの乗り換え時間はいずれも10分以内でかなり短いので、スキーを持っての乗り換えには多少不安があったが、実際は非常にスムーズだった。切符は出発前にSBBのサイトで半額券(スイスハーフフェアカード)とともに購入。乗車距離が長い短期の旅行では、スイスパスよりも安くすむためだった。
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ラウターブルンネンで泊まったホステル(Valley Hostel)。ラウターブルンネン駅から歩いて5分ほどにあり、共同バスのツインルームで1泊77スイスフラン(約8800円)。物価の高いスイスでは格安の部類だが、ワンフロアー4部屋に対してバスルームとトイレが別々に2部屋ずつあり、ほとんど専有状態だった。部屋も暖房が程よく効いていて寒さは全く感じなかった。ただ、朝食は別料金で、レセプションからテイクアウトする形式だったので、結局3泊とも部屋で日本から持ってきたパンを食べることになった。ホステルなので、りっぱな調理室と食べる部屋が完備されていた。
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1月3日朝、ホステルの部屋から見えたラウターブルンネンの街。時刻は7時半を過ぎていたが、まだ暗かった。写真左端に街の上に落ちている滝が見える。
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上記写真の左側の景色。偶然眺めのいい部屋だった。
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8時少し前にホステルを出て、歩いてラウターブルンネンの駅へ。クライネシャイデック行きの列車がホームに止まっていたが、スキーパスを駅で買い求めなければならなかったので、次の8時37分発の列車に乗ることになった。列車は30分おきに出ているようだ。右側の座席がお勧めだが、私の勘違いで、左側に座ってしまった。
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ラウターブルンネンを出発すると、電車は急こう配の坂をぐんぐん登りはじめる。途中の駅ヴェンゲンで多くの客が乗り降りした。ここでメンリッヒェンへ上るロープウェイに乗り換えることが出来るからだ。ヴェンゲンには多くのホテルがあるが、高いホテルばかりだった。クライネシャイデックに近ずくと、車窓からユングフラウ三山が眺められるようになった。その山の上に奇妙な形の雲が出ていた。
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乗車して約50分後の9時20分にクライネシャイデック駅に到着。前回来た時は滑り出しがわからず、右往左往したことを覚えている。
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前回はグリンデルワルトの方向に下るコースだけを滑ったため、反対側に下る35番コース(赤の中級者用)は滑っていなかった。今回試しにこのコースを滑ってみることに。そのために線路を渡っていくと、目の前にアイガー(左)とメンヒ(右)が聳えていた。
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赤の35番コースへの滑り出し場所で記念撮影。
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同じ場所からパノラマ撮影(画像をクリックしてください)。左からアイガー、メンヒ、ユングフラウのいわゆるユングフラウ三山のパノラマが目の前に広がっていた。前回に続いて好天に恵まれ、本当にラッキーだ。
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滑り出しはほとんど平坦。目の前にユングフラウが覆いかぶさるようだ。
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途中から下りになったが、滑る人が少ないためか雪が深めで、あまりいいコースではなかった。前方に見えるリフトは、クライネシャイデックに戻るためのリフトだが、この時はまだ動いていなかった。
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35番コースを滑り終えたが、クライネシャイデックに戻るリフトはまだ動いておらず、クライネシャイデックの裏山まで上がるリフトだけが動いていたので、仕方なくそのリフトで上がることに。写真はそのリフトを降りたところ。ここからクライネシャイデックまで、中級者用の42番コースがあるが、ここも前回は滑っていなかった。
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上記の場所から東側を見ると、遠くにヴェッターホルンが聳えていた。あの山の下がグリンデルワルトの町だ。
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上記の右側正面には、左にメンヒ、右にはユングフラウ。右側のリフトが今登ってきたリフト。
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上記写真の左方向に下る42番コースを滑る。ゲレンデの正面にアイガーの北壁が聳え、はるか下にはクライネシャイデックの駅が見える。
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クライネシャイデックの駅を拡大して。
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アイガー北壁を拡大。
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42番コースを滑り終えたところ。
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滑り降りてきた42番コース。中級者コースにしては斜度はそれほどでもなかったが、朝の時間帯はゲレンデに日が当たらず、暗くて雪面が見ずらかった。おまけに朝早い時間帯にも関わらずかなり混雑していて、これからさらに混雑が激しくなるようなので、クライネシャイデックは早めに切り上げて、ミューレンに向かうことにした。
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クライネシャイデックからヴェンゲンまでは初級者用コースを滑って下ることが出来るが、上の方は前回滑っていたのと、ヴェンゲンの町の中はかなり狭いようなので、時間の節約のため今回はパスして、電車でラウターブルンネンまで下ることにした。
写真は、電車の中から撮影した初級者用コース。滑る人はまばらで、圧雪もあまりなされていないようだった。 -
初級者用と並行してそりのためのコースも。ここグリンデルワルトでは、そりで滑る人も結構多いことを、前回知ったのだった。
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電車の中からミューレンの方角を撮影。写真の左側には、シルトホルンが青空をバックに聳えているのがきれいに見えた。
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シルトホルン山頂の展望台を拡大して。007の映画に出てくる回転レストランで有名だ。
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ラウターブルンネンに戻る電車の車内はがらがら。反対に登ってくる電車はどれも座り切れないほど混雑していた。
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途中駅のAllmend駅。前回はクライネシャイデックからここまで滑って下り、ここから電車に乗ったのだった。前方に見える街並みはヴェンゲン。時刻は11時近いが、街はまだ陰の中だ。
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ヴェンゲンを過ぎると、ラウターブルンネンの街が見えてきた。
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ラウターブルンネンの滝と教会。
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教会を拡大。
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ラウターブルンネンの駅で下車。駅向かいにあるロープウェイでGrutschalpまで上がる。ここはかつてはケーブルカーで上がったところだった。
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ロープウェイの中からヴェンゲンの街と背後の山がきれいに見えた。
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Grutschalp駅でミューレン行きの電車に乗り換え、途中のWinteregg駅で下車。ホームをわたった先にあるリフトに乗りゲレンデに上がる。写真はWinteregg駅とその先に広がるユングフラウ三山。残念ながら山の背後の青空がなくなっていた。
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上記写真の右側にあるリフトの下駅。
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寒い中長いリフトに乗り、ようやくゲレンデの頂上地点に到着することができた。
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さっき電車でクライネシャイデックからラウターブルンネンに下る途中で撮影した写真には、ここのゲレンデが写っていた。写真はその部分を拡大したもの。右側を下るコースが中級者用で、その左側を初級者用コースが下るのが見える。
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ゲレンデ頂上の表示。ここから青の初級者用2番コースを下っていく。
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2番コースの途中。正面にユングフラウ三山が広がり、眺めが抜群にいいゲレンデだが、緩急の差が大きくて、あまり滑りやすいゲレンデではなかった。前回滑ったクライネシャイデックのゲレンデも同じで、全体的に緩急の差が大きいのがグリンデルワルトのゲレンデの特徴のようだ。
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Winteregg駅まで滑り下りた後、駅隣のレストランで昼食休憩。テラスからはユングフラウ三山が良く見えたが、青空が消えてしまったのが残念。
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スープを注文。パンがついてくるので十分だった。なかなかボリュームがあり、おいしかった。ただし、値段は一杯で千円近い。
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昼食後はもう一度リフトで上がり、今度はミューレン方面へ下る初級者の4番コースを滑る。このコースの滑り出しは、リフトを下りたところから右側の見えにくいところにあったので、人に教えてもらってようやく見つけることができた。このコースも緩急の差が激しく、途中初級者用とは思えない急斜面も現れた。ゲレンデ前方に見えるリフトは、ミューレンの町の上にあるAllmendhubelまで上がるリフト。
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上記写真の右上端には、ミューレンからシルトホルンに上がるロープウェイの途中のBirg駅が写っていた。写真はそのBirg駅の拡大写真で、このあと、ここまで上がることに。
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4番コースのゲレンデからは、シルトホルンから下ってくる上級者コースも見えた。私達の技術ではとても手に負えない狭いコースだ。
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4番コースを滑り終えたあと、リフトでAllmendhubelに到着。ここはかつて夏にハイキングで訪れたところだった。
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Allmendhubelからミューレンに下るコースは、赤の7番と青の6番が表示されていた。初級者用ということで青の6番を選んだが、結果的にはこれは失敗だった。
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6番コースに入る途中出会った鳥の彫刻。
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6番コースは、本来のスキー用のコースではなく、ハイキング用の道路をゲレンデにしただけの幅の狭いコースだった。写真がそのコースの様子で、コース上に人が写っているが、この人はスキーではなく、ただ歩いて下っているだけだった。中級者用でも7番を下るべきだった。
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6番コースの終点は、そのままミューレンのゲレンデ頂上から下ってくる20番コースに合流していた。
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20番も初級者用だが、ところどころ急で狭いところがあり、やはり滑りにくいコースだった。最初は、ミューレンのゲレンデ頂上にリフトで上がり、この20番を頂上から滑ることも考えたが、かなり滑りにくそうなゲレンデのようなので、急遽シルトホルン頂上に行くロープウェイで途中のBirg駅まで上がり、そこのゲレンデで滑ることに変更した。
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ミューレンからBirgまで上がるロープウェイに乗車。シルトホルンへはさらにもう一つ上のロープウェイを乗り継ぐ必要がある。
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ロープウェイの下に見えたゲレンデ。最初に滑ろうと思っていた20番コースだ。やはり狭い上に混雑していて、滑らなくて正解だった。
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Birg駅からは、初級者用の11番コースを滑り降りる。滑り出しは、やや急で狭いスロープを下って行く。
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滑り出しの後は、広々とした緩やかな斜面が下まで続いている。この11番コースは、前回来た時に、ミューレンで唯一滑ったゲレンデだった。
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ゲレンデから見えたシルトホルンの頂上を拡大。前回はBirg駅にスキーを置いて、あの回転レストランまでロープウェイで往復した。今日は時間がないし、ロープウェイに乗るまでかなり待たされるのでパス。
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ゲレンデ途中で撮影。今日滑った他のゲレンデと比べると、格段に快適なゲレンデだった。
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Birg駅に戻るリフトを撮影。
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11番コースの終点近く。もう1回滑りたいが、無理をせずこれで今日の滑走は終了することにした。
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Birg駅に戻り、展望テラスへ。最近は、写真のような下がスケスケの展望台がはやりのようだ。
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展望台から望むユングフラウ三山のパノラマ(画像をクリックしてください)。
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はるか下にミューレンの街が見え、その真上にはアイガーとメンヒが聳える。山までの距離が近いので、アイガー/メンヒがひときわ高く見える。ここからの景色はスイスでも最上クラスの景色だろう。山の背後が青空ならもっと素晴らしかったのだが。
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下りのロープウェイに乗った後、上の写真を撮った展望台を撮影。空中に張り出した展望台が恐ろしいほどだ。
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下りのロープウェイの中から撮影したミューレンの街とユングフラウ三山。
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ミューレンまでロープウェイで下りた後、ラウターブルンネンに戻る経路は二つあり、一つは電車でGrutschalpまで行って、ラウターブルンネンに下る経路。二つ目はさらにロープウェイでStechelbergまで下り、そこからバスでラウターブルンネンに帰る経路だ。前者は電車の駅までかなり歩く必要があるのと、後者ではホステルのすぐ近くでバスを降車できるので、結局後者の経路で帰ることにした。最初のロープウェイに乗るまでの待ち時間が長く、結構時間がかかってしまったが、5時前にはなんとかラウターブルンネンに到着。ホステルでスキー靴を履き替え、すぐにスーパーに買い出しに出かける。写真はスーパーから戻る途中で撮影。ラウターブルンネンの街の上に落下する滝の水がクリアに写っていた。
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時刻は5時半頃。すでに街は暗くなりかけていて、町の夜景もきれいだった。今日の滑走の第一の目的は、前回滑りそこなったミューレンのゲレンデを主に滑ることだったが、実際に滑ってみると、あまりいいゲレンデはなく、結局前回も滑ったBirgのゲレンデが最上のゲレンデということがわかる結果になってしまった。それでも天気には恵まれ、ミューレンのすばらしい景色を見ながらスキーができた一日だった。明日はメンリッヘンとフィルストを滑る予定だ。(グリンデルワルト後編に続く)
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