年末年始に静粛な日本の原風景を求めて冬の飛騨へ (高山、白川郷、木曽路、上高地) (In pursuit of pristine Japan, Hida around new year)
2018/12/26 - 2018/12/29
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ノーーウォリーズさん
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平成最後の年末年始を日本で過ごしました。年末年始の日本滞在は10数年ぶりです。久しぶりの日本の正月は家族と過ごし懐かしいものを感じましたが、もちろん旅行もに出かけて日本滞在を楽しみました。今回は冬景色が綺麗で日本の原風景を味わえる場所ということで飛騨地方を選びました。飛騨地方の文化遺産(高山、白川郷、木曽路)と冬山トレッキング(上高地)を楽しもうというのが旅の目的です。
問題は年末年始の有名観光地の混雑です。2018年は訪日外国人が初めて3000万人を突破した年です。外国人が急増した上に年末年始のピークシーズンではどこも観光客で混雑していて、人混みが嫌いなタイプにはかなり堪えますし何と言っても風情がありません。長い間日本を離れているので勝手な妄想もあるのでしょうが、自分の中にある日本の原風景の飛騨のイメージを壊したくはありません。年末年始の人混みを避けて誰もいない静かな日本の原風景を見つける旅にでます。
- 旅行の満足度
- 4.0
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1日目、東京の新宿からバスに乗り、飛騨高山を目指します。車窓から見える山梨の山々はもう冬景色かと予想していましたが、そんな事はない。山頂にも雪は僅かしかありません。
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諏訪湖です。映画「君の名は」でモデルとなった湖と言われていたので、実際どんなものか期待していたのですが、、天気も悪くなりどんよりした雰囲気です。ちなみに私がイメージしていたのは、半年前の北海道旅行で見た屈斜路湖。ちょっと期待が高すぎましたか。。
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バスは高山に向けて山に入り高度を上げますが、上高地付近でも殆ど雪がありません。2018年末は暖冬の様です。上高地からトンネルをくぐり岐阜県の平湯温泉に抜けてようやく冬景色が見られます。天気予報では年末には北から寒波が来て日本海側には大雪の予想、それに期待します。
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昼過ぎに高山 Takayamaに到着です。まずは市内観光、昼間の高山のメインストリート三町筋はごらんの通り日本人・外国人観光客でいっぱい、新宿を歩いている気分です。5年ほど前から日本に外国人観光客が増えていることを日本に来るたびに実感します。英語で説明する店員さんとか昔は殆ど見かけませんでしたが、今では普通になりつつあり、日本の観光地も国際化しています。混雑を避けるため、ここには早朝か夜にまた来ることにします。
高山の古い町並み 名所・史跡
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それでも一本道を外れれば静粛さは感じられます。酒造で冬の生酒を試飲してのんびり日本の風情を味わいます。
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北側の日下部民藝館周辺も混んでいません。映画のセットの様です。あとは車が停まってなければと思いますが、地元の人には生活でしょうから仕方ありません。
日下部民藝館 美術館・博物館
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2日目、朝7時にレンタカーを借りて白川郷 Shirakawago を目指します。観光客のいない空いている時間を狙うためにできるだけ朝早くに出発です。8時過ぎには白川郷に到着、道を間違えて白川郷のメインストリートに車で入ってしまいました。朝早ければ車でも進入可能の様です。朝8時の白川郷には、まだ殆ど人がいません。地元民と宿泊していた一部の人だけの独占された世界です。
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駐車場には人もバスもおらず、予想通り早朝の白川郷は静かです。しかし予想と違うことも、、なんと雪ではなく雨が降っています。雪景色の白川郷を期待していたのに、12月下旬の白川郷で雨に降られるとは不運としか言えません。寒波が来て大雪の天気予報は何だったのでしょう?
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気を取り直して、雨の白川郷を散歩します。
世界遺産白川郷合掌造り集落 名所・史跡
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雨でもそれなりに趣があります。
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ここはセルフィースポットですが、誰もいません。夏の間は畑に出しておくのですが、冬は屋根の下に飾ってあります。
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ここぞ日本の原風景のイメージに最も近い場所ではないでしょうか。昔話の舞台の様です。人の少ない早い時間を狙って早起きして来る価値があります。
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僅かですが太陽も見えます。皮肉にも雪ではなく、雨・曇・晴れの白川郷を短時間で楽しめます。
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室内で火を焚いているのか、屋根から煙が出てきて幻想的です。
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展望台から、白川郷を眺めます。濡れた地面に日光が反射する雰囲気は良い感じです。遠くには雪山が。午前10時過ぎて観光バスも次々とやってくるので、ツアー観光客で混雑する前に退散します。白川郷は車の駐車料金は必要ですが、人にかかる入場料はありません。訪れる人にとっては無料で良いですが、全体の利益になっているのか疑問です。入場料をとって入場規制することで大混雑は避けられ景観との調和も保たれるのではないかと思いました。
荻町城跡展望台 名所・史跡
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雪の降らない地域に住んでいる私にとっては、雪道ドライブは楽しみ(と少しの不安)でした。しかし早朝大雨に降られただけで、道には雪は全くなくて残念です。高山に一旦戻り、次に岐阜県南部へと向かいます。
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向かったのは妻籠宿 Tsumagoyado、岐阜県と長野県との県境の長野側にあります。白川郷から約3時間のドライブ、時間は午後3時前です。着いた時は駐車場に観光バスが2台停まっておりそれなりの人がいましたが、暫くしてバスが行ってしまうと静粛の時が訪れます。
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妻籠宿は海外では結構有名で、江戸時代の中山道の象徴的な宿場町が現在も残っている場所としてよく紹介されています。幸いなことに、この時訪れる人はそれ程多くない様です。特に人がいない瞬間を狙った訳ではなく、どこを撮ってもこんな感じです。
妻籠宿 名所・史跡
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1km程の道には古い家が並び昔の雰囲気がそのまま残っています。昔は日本中の宿場町ががこんな感じだったのでしょうか。「ただいま」と言って戸を開けたくなります。
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みやげ物屋も殆ど閉まっていますが、私にとっては買い物や食べ歩きよりも誰もいない静かな風景を楽しむ方が良いので、こんな感じが最高です。昔の宿場町の雰囲気がそのまま残っています。
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次に岐阜県側の馬篭 Magomeへ移動します。急坂沿いに残るここも宿場町です。午後4時頃ですが、こちらも人は少なくすいています。お隣の妻籠宿と建物の感じは全く違います。馬篭はどちらかというと復元された新しい観光地という感じで、江戸時代の街並みそのままという雰囲気ではありません。火事があり多くの建物が焼けてしまい、そこから再建したためだそう。
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西向きの斜面に立つ馬篭は絶好の夕日ポイントです。西に沈む夕日を見ながら感傷にひたります。
馬籠宿 名所・史跡
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日が暮れた後は高山まで長いドライブですが、途中下呂温泉で休憩です。良い写真ではありませんが、下呂温泉街の様子。この旅では他にも平湯温泉や奥飛騨温泉にも行きましたが、下呂温泉はベビーオイルを塗ったように肌がつるつるになります。また体に痒みがある部分があったのですが、この旅を終える頃にはそれも無くなっていました。素晴らしい効果です。
下呂駅 駅
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3日目、昨晩は大雪でした。天気予報の寒波がようやくやってきたようです。早朝に起きて朝7時にレンタカーを返すまでの短時間に4WDの車(Mazda Demio)で雪道ドライブを楽しみます。高山市街だったのでスピードは出せませんが、低速で新雪状態であれば、走る、停まる、曲がるがスタッドレスタイヤのお陰で滑らずできることを実感します。雪国に住んでいる人には当たり前なんでしょうが、私にとっては初めての体験です。写真は停車した状態で撮りました、念のため。
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早朝の高山三町筋。通りには踏み跡も少なく誰もいません。良い感じです。誰もいない高山の雪景色を味わえます。
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宮川の中橋も一夜にして雪景色に変わります。
宮川中橋 名所・史跡
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高山陣屋の年の瀬市には正月用の飾りが売られています。
高山陣屋前朝市 市場・商店街
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高山の国分寺を訪れた頃は再び雪が舞うように。この日はスノーボードがしたかったのですが、現地は大雪でホワイトアウトしていて状況が悪かったので計画変更です。
飛騨国分寺 寺・神社・教会
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計画変更で向かったのは飛騨の里 Hidanosato。高山駅からバスで10分。これが観たかった飛騨の雪景色。昨日はまったく雪はなかったのに1日でこんなにも天候が変わるとは、まったく予想が付きません。1日違いで白川郷の雪景色は見逃しましたが、高山近郊の飛騨の里で似たような風景を楽しめます。
飛騨民俗村 飛騨の里 美術館・博物館
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旧若山家(荘川造り)。朝10時頃でしたが、大雪のためか飛騨の里を訪れる人は多くなく空いています。寒いですがゆっくり出来ます。
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旧富田家。飛騨の合掌造りにもいろいろな種類があります。飛騨の里には周辺の地区から移築した合掌造りが集まっているので、ここだけでですべての種類を観ることができます。
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次に鉄道で、飛騨古川 Hida-Furukawaに向かいます。
高山駅 駅
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飛騨古川の白壁土蔵街には誰もおらず閑散としています。かなり雪が積もりおり滑って川に落ちないよう注意しなければいけません。
瀬戸川と白壁土蔵街 名所・史跡
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大雪で外の観光はつらくなってきたので、古川まつり会館に行きます。ここでは飛騨古川祭(起し太鼓)のビデオを5K画質で観られます。他にも実際に使う屋台3台の展示と、からくり人形の実演があります。しかし他に10人程しかいない寂しい状況では、祭りの迫力を感じる事はできなかったのが正直な感想です。祭りの時は混雑の雰囲気を楽しむのも重要です。
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4日目、早くも飛騨の旅の最終日です。この日は上高地 Kamikochiに冬トレッキングに向かいます。上高地は夏のピークシーズンには新宿駅並みに混雑すると聞いていたので今まで訪れた事はありません。しかし冬のオフシーズンには日本の原風景と呼べる山の雄大さと誰もいない静さに包まれるのではないかと。冬のトレッキングの準備はいりますが決して困難ではなさそうです。個人的にはこの旅のハイライトです、今まで観光ばかりで体を動かしていませんから。写真は上高地のベースとなる平湯温泉バスターミナル。まずは近くの「ひらゆの森」でスノーシューをレンタルします。ストック込みで1日1500円、余計な荷物はコインロッカーに預けて出発です。
平湯温泉 観光案内所 名所・史跡
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平湯温泉を8:50発のバスで、上高地入口の中の湯へ9:00に到着。オフシーズンの冬の間は上高地行きのバスはなく、最寄の中の湯から歩いて上高地に入る必要があります。歩くというのは最初はご覧の釜トンネルの中を歩くことになります。冬の上高地はクローズなので行きたい人は自己責任でご自由に、を予想していましたが、着いてみると入口には警察が待機していて登山届を出さないといけないと入山できません。さすが日本です。万全の体制で遭難しても助けてくれそうで感謝しています。でも海外の目線では過保護な気がします。
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年末ということもあり、他にも10人以上の登山者がここで準備中で他にも続々やってきます。年末年始は冬の上高地でも登山者は結構いるようです。右端にはテレビ局?のカメラマンが後ろから撮影しています。年末の寒波でも上高地には登山者が沢山います、といった報道でしょうか。
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つららがあちこちにあり川は半分凍っています。気温はマイナス5度、寒そうです。
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これが冬の上高地に入山される方へ注意書き。上高地は「自己責任を原則とする冬山登山」です。はい、十分気をつけます。
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登山届けは受理されて無事出発です。最初は勾配11%の釜トンネル、上高地トンネルの中を計2km歩きます。事前情報ではトンネル内は照明がないのでトーチは必須とありましたが、実際はトンネルの中も明るくトーチは不要です。また勾配がきつく沢山着込んでいたので汗をかいてしまい逆効果です。トンネル内は最小限の服装で登った方が良いです。
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40分程でトンネルの出口です。ここからは吹きさらしの外を歩くことになります。必要な分だけ着込んで、グローブを付け、靴には通称「滑り止め」と呼ばれるゴム製の器具を着けます。写真の通り道は大雪でも除雪されており、普通の雪の街中を歩く状態と同じです。なのでアイゼンやスパイクでは歩きにくく、街中で使用する「滑り止め」が丁度良いです。路面状況により使い分けてください。この日は前日の大雪のためメイン道路の上も積雪が予想されましたが、河童橋までのメイン道路は冬のオフシーズンでもしっかり除雪されています。
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トンネルから出て30分程で大正池に到着です。晴れていれば上高地の雄大な景色を楽しめるところですが、ご覧の様子で何も見えません。残念ですが、今日は景色を楽しむのではなく、冬トレッキングを楽しむ為と自分自身を納得させます。
大正池(長野県松本市) 自然・景勝地
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大正池の池畔からメイン道路から外れ散策路に入るため、スノーシューを装着します。車が通らず除雪されていない散策路をスノーシューで進みます。写真の田代池周辺は湿地帯なので、散策路を外れないよう気をつけて歩きます。
田代池 自然・景勝地
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雪はそんなに深くはありません。10cm程度でしょうか。高山市内と変わりません。幸い先行者がいたので、踏み跡がついておりルートは簡単に見つけられます。一部の雪深い所ではスノーシューか冬用ブーツがないと靴が埋まってしまう箇所もありましたが、全般的には雪が深すぎるということはありません。吹雪で視界が悪くなったり大雪で踏み跡が消えそうな状況では、無理はせず引き返すのが冬山初心者のルールです。
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夏は賑わっているであろう上高地のホテルも、冬は全てクローズ。シャッターが閉まっており人の気配はありません。しかし放置状態ではなく除雪はしっかりされています。また途中の数箇所にあるトイレだけは通年利用できます。
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天気が良ければ最高の眺めだったのでしょう。
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行きは3時間程で、12:00に目的地の河童橋に到着。残念ながら生憎の天気で、穂高山などの雪山は良く見えません。でも他に誰もいない静粛の上高地を独占できるのは冬ならではの醍醐味です。
河童橋 名所・史跡
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河童橋からの帰りはメイン道路をスノーシューを外して歩きます。途中で野生のサルに会いました。こちらは森の中を歩き景色がそれ程良くありません。ご覧のとおりしっかり除雪されておりますが、山際では雪崩に注意がいります。できれば散策路を通るのがお勧めです。
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これがスノーシュー、「ひらゆの森」でレンタルしました。他の装備は夏に4000m級の山に登る時と同じものを用意しました。靴は夏用ローカット(ゴアテックス製)で、登山届けを出す時にレンジャーが呆れていましたが、ゲイターでしっかりカバーしているので、靴の内部に雪は入らず問題ありません。夏用ハイカットでゲイターなしの場合は、少し濡れてしまうようです。他には防水グローブと耳を覆うキャップを用意しました。
冬の上高地は誰でも気軽に行ける場所ではありませんが、河童橋までに限れば冬専用の装備はなくても少しの雪対策と寒さに耐える装備があれば大丈夫と思います。12月下旬の気温は最低-5度程です。年末年始なら他にも入山する登山者が結構いるので、冬山初心者にもお勧めです。 -
帰りは2時間程で、河童橋から中の湯まで戻りました。その後は午後2:20発のバスで一旦平湯温泉に戻り、「ひらゆの森」で温泉に浸かり、5時発の新宿行きバスに乗りこの旅を無事終えました。
一番混雑する年末年始に日本を代表する観光地を訪れましたが、ツアー客で混雑する日中を避けて早朝や日没前の空いている時間を狙えば、誰もいない静かな風景を独占できることができました。または大雪の日に屋外なら人も少ないです。イメージしたままの日本の原風景を楽しむことができました。白川郷以外では雪もたっぷり降って、寒い冬景色も良い体験となりました。
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