こけし旅 その1　─スタート前、まずはこけし沼にハマる篇

2019/01/10 - 2019/01/10

千葉のばあさんの家にあった、バカでかいいくつかのこけし、
仏壇の蝋燭の光が当たり、どれも薄ら笑って私を見下ろして
子供の頃は怖くて仕方がありませんでした。

そんな訳で大人になっても、なるべくこけしは避けて生きて来た為、
昨年（2018）夏、せっかく東北一周したのに見かけもせず終了。
ところが、そのすぐ後の9月から突如として底なしのこけし沼に
どっぷりハマる事になりました。


ハマったばかりで私も初心者なので、偉そうに言うのもアレなんですけど
こけしは産地によって形や柄に特徴があり「土湯系」「鳴子系」
などと11の系統に分かれています。
さらに同じ系統の中でも作る人によって顔が違うので
顔を見ただけで工人（こけしの職人さん）まで分かってしまうという、
本当に底なしの沼……。


昨年の東北一周旅で避けてしまった悔しさもぶつけ
今年はこけし旅をする所存です。まずスタート前の話。

エリア 神田・神保町(東京)

こけし以前（B.K.ーBefore Kokeshi）、
そもそもは招き猫を中心に
猫の置物をかなりゆるーーく集めてました。

それも高さ5㎝前後の、小さめのものが好みです。

「猫」スタートなんで、2018年9月に湯島で行われた
『ねこまつりat湯島』というイベントに行き、

最初は猫まみれになって喜んでおりました。

「ねこまんま風パスタ」という、猫好きでなければ
その名前からは美味しさが伝わらないパスタを食べたり、
（すごく美味しかったです）

カフェで猫のおやつを食べたり、

猫にまつわるお土産を買ったり、

猫グッズを買ったり。

買ったグッズのうち、猫の置物はコレクションの中に並べて
写真を撮って、アホみたいに喜んだりもしてました。

これはデッドストックらしい陶器の招き猫。

真ん中の、頭に猫の乗っているこけしが、この時買ったもの。

こけし、避けて来たけど、猫が乗ってると可愛いな、って思わず購入。
マルコロチャンという作家さんの作品です。

そういえば、一応うちにもこけしあったよな、それと撮ろう、
と、カツアゲ風に囲ませてみました。

「一応うちにもあったこけし」というのがこの３体です。
左の子で高さ約４㎝。小さい。
2014年の始めに秋保で『秋保手しごと館』という
いわばこけしの直売所まで行ったものの視界に入らず、
その年の暮れに仙台駅のお土産物屋さんでなんとなく
「会社のPCの上に並べたら可愛いかも」と買った物でした。
（当時会社で小さなソフビを並べるのが流行っていた）
秋保の鈴木明工人の作品です。
久しぶりによく見て、あれ？あれ？可愛い！ってなった。

その後、調布の『もみじ市』（『東京蚤の市』の元々のイベント）で、

アンティーク（ジャンク）の猫を探したり、

大原（千葉）に行った際には、

佐原張子や、

一宮張り子の猫を見たり。（買った）

高崎では、

だるまと一緒に招き猫も見たり（小さいの買った）、

展示会で彫刻の猫を見たり。（高くてとても買えない）

も、したけど、心は避けて来た筈のこけしにロックオンされ続けていました。

そんな訳で、10月末の高円寺フェス。

「街の文化祭」とキャッチフレーズが付いているイベントです。

そのイベントで東北からこけしがやって来る
というので駆けつけました。

開園前からエライ騒ぎよ。こけし、ブーム。

高校生の頃、クラスにこけし好きの子が居て
顔がめっちゃこけしに似てて（あ、ちなみに美人です。
３才から日舞を習ってる様な良いとこの子）
「ええー、マイナー！」と思ったけど、私が間違ってた。

高円寺で購入したこけし
（私もニワカなんで、自分が好きな職人さんの顔しか分かってません。
ニワカの他は知ったか？吹かし？なのでまあ、細かく聞かないで）

①阿保正文工人のりんごちゃん

②阿保正文工人の冷やし中華ちゃん

③山谷レイ工人のシロクマ＋りんごちゃん

④lynxtailさんという作家さんの作った、
山谷レイ工人のこけしを羊毛フェルトで作ったこけしです。

並べて、もう、ご満悦だし、沼にはしっかりハマった。

ハマったのでコツコツこけ活。

こけ活、例えば、猫こけしを買い、

並べる。

こけ活、例えば、こけしイベントに行く。

巣鴨の高岩寺（とげぬき地蔵）信徒会館。
ここは普段からこけし関連の展示がある会館らしいのですが、

このイベント時は東北から新作のこけしと
工人さんもやって来ていた。

梅木直美工人の猫こけし。

こけ活、例えば、また別のこけしイベントに行く。

「ご芳名帳」に名前を書かされる様な、厳かなイベントでした。
（でも鳴子からこけしの年賀状が来て嬉しかった）

４年前に買った小さな３体のこけしと同じ顔。
鈴木明工人のこけし。
御本人にもお会いして、素敵な人で「惚れてまうやろ」と思った。

この時私が買ったのはこちら。
もみじちゃんとチョコケーキちゃん。

チョコケーキちゃんの方は「えじこ」というタイプ。
取り外し出来ます。大きいえじこは中に独楽などの玩具が入っています。

鈴木明工人のこけしでメンチの切り合い。

2019、こけし旅、始めます。

この旅行記へのコメント （1）

• ちちぼーさん 2019/01/12 15:03:11

  次はこけしなのですね

  Middx.さん、こんにちは。
  
  Middx.さんのコレクター魂にはいつも感心しています。
  沢山のネコちゃん、一年で47都道府県を回ったり日々充実していますね。
  今年も楽しみにしています。
  
  ちちぼー