ブリューゲルをたずねる旅～2018年11月　ブリューゲルの家

2018/11/27 - 2018/11/27

ブリューゲルの家をたずねました。

ブリューゲルの家はブリュッセルのRue Haute 132にあります。ブリューゲルの住居なのかアトリエなのか分かりません。「地球の歩き方」にも写真と数行の記述があります。

1563年の結婚後はそれまでの住まいだったアントワープからブリュッセルに引っ越し制作を続けています。

2年前に来た時はドアノブは硬く動かなくて外から見回すだけの見学でした。

今年2018年はブリューゲルの没後450年です。

観光振興として、内部を改装し見学出来るようにしたとか、
当時のアトリエを再現しているとか、
何かやっているのではないかなと期待してまた行って見ました。

エリア ブリュッセル(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ブリューゲル没後45年展ウィーンの美術史美術館で楽しんだあとはブリュッセルへ飛びました。

ブリューゲルの展示は本当に素晴らしかった。
11月23日金曜日はネットで予約した優先入場のパスで入りました。
2度目の鑑賞は11月25日日曜日で窓口での一般チケットを通常購入しました。

大入満員状態で優先入場パスを先行予約した価値がありました。
大混雑の中でブリューゲルを鑑賞するのはファンとしてはとてもうれしかったです。

ノボテル ブリュッセル オフ グランド プレイス ホテル

ウィーンからブリュッセルは2時間弱のフライトです。

ウィーンもブリュッセルも大雨で少し苦労しました。傘は使わない主義です。ウィンドブレーカーが絞れるほど濡れました。

旅行中の傘はかさばるし、濡れた傘をしまうのはどこにするのか？まわりが濡れるしと、、、使いません。

ウィンドブレーカーはモノカラーの黄色のものか赤のものです。Uber呼んだ時にドライバーに色を伝えると見つけてもらえやすいからです。

ウィーンのあとブリュッセルに寄ったのは

ウィーンに作品が行って留守の間のベルギー王立美術館のブリューゲル の部屋がどうなっているか？

ブリュッセルからパリへ日帰りしたい

とか思っていました。

実際はパリでデモ(暴動に近い)が発生して、近場の安全なアントワープとブリュージュにそれぞれ日帰りで行ってきました。

ブリュッセルのホテルは中央駅に近いノヴォテルにしています。

この広場は夜遅くまで(朝2時頃まで)奇声をあげて騒ぐ若者たちがいます。
前回は上層階でしたが、今回は2階なので少し気になりました。

窓をしっかり閉めるのがコツです。

ブリューゲルの家はブリュッセルのRue Haute 132にあります。

11月27日火曜日
相変わらずの雨
天気予報は昼から曇り
しっかり朝食を食べて部屋に戻ると清掃が入っていた。そのままやってくださいと伝えてチップは手渡ししました。

黄色いウィンドブレーカーとジーンズで外出します。

手ぶらです。
持ち物は
サイフ(地球の歩き方ブランドのチェーン付き財布、これに最低限の紙幣とカード2枚、パスポートのコピー)ーーー右後ろポケット
コイン入れーーー左前ポケット
スマホーーー右前ポケット
綿のタオルハンカチーーー左後ろポケット

入れる場所を固定して決めているのは忘れ物防止の為です。紙幣は二つに折りたたんだものを重ねて入れています。(誤って2枚払ってしまう事がなくなります、特に新札)

ジーンズのベルトループなら財布のチェーンにも耐えられそうです。
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まずは、通り道にある、ベルギー王立図書館を見学しました。

ベルギー王立図書館のカフェ(最上階)からの眺望です。

蔵書の閲覧には登録が必要です。
気をくれせずに蔵書を見学すれば良かったと反省しています。

図書館を出て芸術の丘から同方向を眺望しています。

芸術の丘 広場・公園

ピーターブリューゲルの家へ到着しました。

ベルギー王立美術館の前の通りをそのまま行くと最高裁判所に至ります。
最高裁判所の右側に屋外の公共エレベーターがあります。
最高裁判所の右側はブリュッセルには珍しい高低差のある地形で落差のある低地になっています。
屋外エレベーター(無料)で下に降りて進むとブリューゲル の家があります。

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ピーターブリューゲル(父)は1525年頃に生まれアントワープで画家としてスタートします。1569年にブリュッセルで亡くなっています。

この家はブリューゲルが住んだ家として知られています。

ベルギー王立美術館を出て右に進むとある最高裁判所の下側にあります。

1551年にアントワープの聖ルカ組合（画家のギルド）にブリューゲルの名前が登録されています。
アントワープで画家としての活動を始めます。

写真の金色のプレートには1524～1924という文字が読めます。ブリューゲル生誕400年の記念イヴェントのプレートでしょうか。

イギリスの大手新聞ガーディアン紙の2018年8月25日の記事に関連情報が報道されているのを見つけました。

https://www.google.co.jp/amp/s/amp.theguardian.com/artanddesign/2018/aug/25/bruegel-museum-in-brussels-blocked-by-belgian-bureaucracy

要点だけを拙訳してみます。
この家はブリューゲルのブリュッセルでの住居であり、作品を制作したアトリエでした。
没後450年にあたりこの家をリニューアルし一般公開する計画がベルギー王立美術館を中心に計画された。
ベルギーのルールでは5万ユーロ以上の支出は政府の認可が必要となるが、認可が出ていない。
ベルギー王立美術館サイドでは早く結論が出るのを期待している。

ということで、この記事の内容はベルギー当局の愚かないきさつがあったことを紹介するものでした。
ベルギーという国でもこんな事があったのかと驚きました。

正面入り口です。
132の住所表示が見えます。

もしかしてと思い開けようとしてみたがロックされていました。

このプレートが唯一のブリューゲルの家であることの証拠の表示です。

多分1924年の生誕400年の記念で作られたものと思います。

95年以上前のもので撮影に工夫してみましたが名前の上の文字は解読出来ませんでした。

正面入り口の右側からの撮影です。

ブリュッセル(父 )の最初の仕事は画法研修のためのイタリア旅行でした。

1554年の帰国後は版画用の下絵を描き生活費を稼ぎます。
油彩を始めるのが1556年です。

アトリエとして使うのなら採光が不足かも知れません。


手前の壁の中は中庭になっています。

1562年にこの家で制作された「隋天使の墜落」はベルギー王立美術館に展示されています。

ライティングは重要な要素です。
明るい屋外で描かれた絵が室内で展示すると暗い絵になってしまうのはライティングの影響です。

ロンリープラネットにもブリューゲルの家についての記述がありました。

一般公開はされていませんが事前の予約で拝観できると書かれています。

https://www.lonelyplanet.com/belgium/brussels/attractions/bruegel-house/a/poi-sig/404802/358708

窓をアップしています。
ダイヤ型のステンドグラスになっています

この坂道を上がって行くと最高裁判所とベルギー王立美術館のあいだくらいのところへ戻ってきます。

未練がましく振り返ってブリューゲルの家の写真を撮りました。

この旅行記へのコメント （2）

• mom Kさん 2021/02/12 18:09:39

  その場に立つ興奮

  全く全くお勉強不足。大都会苦手の上、グランパレスと「北の海」（魚屋レストラン）だけで満足の町でした。ブリューゲルのおうち！！最近予習をめんどくさくなっている弊害です。ささやかな目的一つで飛び出してしまって。
  こんな悔しい思いするなら、やっぱり昔のように準備も楽しみます。おうちのお写真、後ろからもうれしいです。

  norio2boさん からの返信 2021/02/15 21:28:01

  Re: その場に立つ興奮

  メッセージくださりありがとうございます。
  
  ブリュッセルにあるブリューゲルの家は
  観光スポットになっていないのが残念です。
  煉瓦造りの古い家です。
  鍵が閉まっています。
  
  EUの本部があるせいか
  色んな国の人間がいるのがベルギーの特色なのかも知れません。