2018/11/21 - 2018/11/21
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たびたびさん
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愛媛県は、伊予の国。中予・東予・南予と三つのエリアに大別されます。松山市を中心とする中予は、正岡子規とかぼっちゃんとか文化の薫り。これに対し、東予は今治、新居浜、伊予三島といった瀬戸内に面した産業地帯。伊予商人といわれる経済人の気風が強いエリアです。そして、南予は大洲・宇和島といった温州みかんの名産地であり、穏やかな人情と言われます。つまり、それぞれけっこうはっきりとした特徴があるんですね。四国は、四県の特徴も異なるんですが、県内でこれほど、くっきりと違いが定着しているのは、愛媛だけかもしれません。
さて、今回の旅は、愛媛県の中予・東予を巡る五日間の旅。愛媛県の観光といえば、7~8割が松山・道後。その次が八幡浜や宇和島方面になるので、今治や石鎚はなんとか視野に入るにしても東予が観光の対象になることはまずないと思います。かくいう私も松山に3年弱住んでいましたが、東予の観光なんて思いもしない。しかし、四国の旅もけっこう種切れになってきて、そろそろ放っておくわけにもいかないかなと思って、こうして計画をしてみた次第です。
初日は勝手知ったる松山市内と道後温泉周辺。二日目以降への体力を温存しつつ、気楽な散策を楽しみます。
ところで、松山城は、松山市の中心にある勝山の山頂に本丸を構える城。平野の中にそびえる山に建つという平山城なので、松山市内からであれば、大抵どこからでも眺めることができます。なので、松山市民は多かれ少なかれこの城を意識しながら暮らしていますが、例えば、地元では「伊予かんは松山城が見える場所じゃないとできない」とかの話もあって、いろんな視点を加えて身近に親しもうとする思いもあるように思います。
山頂の天守は、日本に現存する12の天主の一つ。かつ、大天守と小天守、南隅櫓・北隅櫓を渡り櫓で結ぶという連立式。その景観が最大の特徴でしょう。そして、この城は、賤ヶ岳の七本槍の1人として知られる加藤嘉明が、関ヶ原の戦いの戦功で20万石に加増されてから築城に着手したもの。嘉明は加増前から伊予地に32年間もいて、松山という地名もが嘉明によるものなんですが、これはあまり知られていないかもしれませんね。
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羽田から朝イチの飛行機で松山空港着。松山空港から松山の中心、大街道に到着です。ここから、ロープウェイ商店街経由で松山城を目指します。
霧の森菓子工房は、ロープウェイ商店街の入口といったところ。 -
抹茶の大福が名物で、10時の売出しの前にはもう行列が出来ていました。
昔からのものではないんですが、地元でもこんなに人気があるんですねえ。 -
これがその大福。
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イチオシ
口に含むと抹茶の強烈な香りが広がって、それはそれでインパクトがあるんですが、あとは仕込んだ生クリームの味で上品さを醸しているくらい。
大人気であることは分かりましたが、大騒ぎするほどのことではないように思います。 -
霧の森菓子工房で、少し時間を使いましたが、まだまだ時間に余裕はありますよ~
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えひめ愛顔の観光物産館は、ロープーウェイ商店街の中ほど。
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愛媛の関係ということでしょうが、まずはぬいぐるみやTシャツなどオレンジ色のわんこのキャラクター商品がずらり。オレンジ色は愛媛のみかんを表しているんでしょう。分かりやすいですね。全体としては愛媛のアンテナショップといった感じです。
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少し進んだ東雲かまぼこは、商店街の名物店。
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マスコミにも取り上げられているようです。
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イチオシ
ジャコ天みたいな平たい天ぷらを串に刺して、はいどうぞ。注文を受けてから丁寧に暖めてくれるのもうれしいです。歩きながら食べるにも、これなら問題ありません。
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ロープーウェイ乗り場の少し手前。この立派な建物は、伊織 えひめイズム。大きな店構えのおしゃれなショップですねえ。
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愛媛の名産の砥部焼や今治タオルなどを美しく展示していて、ちょっとうっとり。
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その商品もこんなに垢抜けたものができるんだなあという感じ。愛媛松山の観光地としての進化も実感させられるような品揃えです。
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松山城は、ここからロープーウェイで上がるのが普通なんですが、中腹にある東雲神社を訪ねてみます。
急な石段を上った先に建つ神社は、 -
徳川家康の異父弟で、伊予松山藩松平家の藩祖松平定勝ほかを祀る神社。
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ただ、明治になって出来たものなので、歴史はあまりないかもしれません。
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東雲神社からは、だらだらと続く上り坂。
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城の一部が見えてきましたね。
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松山城は、伊予国正木城10万石の大名であった加藤嘉明が、関ヶ原の戦いでの戦功により20万石に加増され、築城に着手した城。ただ、嘉明はほどなく蒲生氏郷の死去で空いた会津藩43万5500石へ転封。城の完成を見ることはありませんでした。
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しかし、この城は豊臣秀吉の子飼衆で、賤ヶ岳の七本槍の一人、加藤嘉明の思いが詰まったもの。
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加藤嘉明の伊予在住は、文禄4年(1595年)から寛永4年(1627年)の32年間。
関ヶ原の戦いから、慶長20年(1615年)の大坂夏の陣にも出陣。豊臣家の滅亡を目の当たりにしています。
また、元和5年(1619年)、同じ豊臣恩顧の大名、広島の福島正則の改易でも、正則の身柄を預かる役目。石田三成憎しの行動があれよあれよと徳川の時代へと展開していく。どのような心境だったのかは、想像に難くないところです。 -
さて、本丸への入口はここから。
松山城の戸無門。ロープーウェイから松山城の天守閣を目指すと最初の門です。 -
大手登城道に設けられた高麗門で、石垣の間に窮屈そうに建っています。
創建当初から扉がなかったよう。寛永から正保年間(1624~1648年)の建立。国の重要文化財に指定されています。 -
松山城の筒井門は、戸無門を過ぎてすぐ。この門を入ると本丸大手に侵入することになるので、そういう意味では城の重要な固め。
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当初は慶長年間(1596~1615年)の築城に際し、正木城から移築したようですが、現在のものは昭和46年に再建されたもの。入る者を真正面から堂々と見据えるような構えです。
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イチオシ
筒井門の横というか奥側にあるのが隠門。
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石垣の陰に隠された埋門形式の櫓門なので、筒井門を何気なく通ってしまうと、この門が存在していること自体、気が付かないかもしれません。筒井門に迫る寄せ手を側面から急襲するという役目があったのだそうです。
なお、先ほど石垣の下から見えていた櫓はこの門の櫓。 -
つまり、隠門続櫓。隠門と一体になった建物で、もっと言えば筒井門とも続る。全体として城の防御の役割を担っています。門の表から見るよりもこうして裏側から見る方が全体がよく分かる。
石垣の下から眺めると違った印象だし、下から見る方が格好がいいように思います。 -
さらに進んで。
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太鼓門は、本丸大手の正門とされる門。脇戸付の櫓門で、筒井門や隠門が本丸への第一の防衛線であれば、ここが第二の防衛線にあたります。
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門自体は大きくはないですが、確かにいよいよここから本丸に入るという感じがしてきます。
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さて、これで本丸広場に入ってきました。
これがいわゆる松山城といった場所ですね。 -
馬具櫓は、大きく開けた本丸広場のエリアにある二重櫓。かつては二之丸方面の監視・防衛を担っていた櫓ですが、今は管理事務所になっています。現在の建物は、戦後に鉄筋コンクリート造りで再建されたもの。ただ、松山城は本丸広場周辺の櫓が連なって見えるのが一つの特徴。その景観を守っているという意味では重要です。
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イチオシ
これが狭い意味での本丸の建物群、本壇。紫竹門の方から見上げてみました。
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紫竹門は、本丸上の大手と 搦手 を仕切る門。小天守の南真下に北面して建つ高麗門です。ただ、ここは順路にはなっていないので、ここは引き返します。
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紫竹門東塀は、紫竹門を入った右手の石垣の上の壁の部分なんですが、有料の方の入口から入るとこの壁にぶち当たります。
説明板がありまして。乾門方面からの攻撃に備えたものということ。ただ、見る限り、単なる壁。ちょっとその意味合いはよく分かりません。 -
有料のエリアから進みますが、
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まずは一ノ門。
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続いての二ノ門は、これもまさに天守閣を固める最後の砦部分。本壇における第二番目の門で薬医門の形式。この門に迫った敵は天守・三ノ門東塀から射撃されることとなります。安政元年(1854年)に再建されたものです。
現在は手前に手すり。それがちょっと残念です。 -
その後の三ノ門。一ノ門、二ノ門、三ノ門と続く一連の構えを形成します。
高麗門の形式で、一見ちょっと弱々しい感じもしなくはないのですが、ここに迫った敵は三ノ門南櫓・天守から射撃されることになる。現在の門は、安政元年(1854年)の再建です。 -
三ノ門を入った正面が三ノ門南櫓。三ノ門は少し弱々しく見えましたが、その背後に構えるこの一重櫓はいかにもガッチリ。一ノ門、二ノ門、三ノ門に迫る敵をここから攻撃する役割があったというものですが、その雰囲気はありますね。
こちらも、安政元年(1854年)に再建されたものです。 -
三ノ門と次の筋鉄門の間が筋鉄門東塀。筋鉄門に向かって行く狭い通路の左側。一ノ門南櫓、一ノ門、小天守を防御する役目のようですが、単なる塀のようなもの。高さもあまりないし、イマイチその機能的なところがよく分かりません。
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筋鉄門は、一ノ門、二ノ門、三ノ門を過ぎて大天守西の中庭に入る門。脇戸付の櫓門で、門の柱に鉄板が張ってあるのでこの名があります。この櫓は天守と小天守の通路となり三ノ門を防御する構えとなっています。攻めてからすると限られたスペースに向かって正面から立ちはだかる感じ。端正なデザインが印象的です。
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松山城の天守は、松山市内からもよく見えて、松山が城下町であることをはっきりと示すシンボル。
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加藤嘉明が松山城を築城した時は五重の天守閣だったそうですが、今の天守は安政元年(1854年)の再建。
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それでも内部は歴史を感じる重厚な構え。
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松山城や伊予松山藩にまつわる展示もほどほどにあって、これも楽しめます。
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ただ、もう何度も来ているし丁寧に見るという感じにはならなくて、
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やっぱり建物の全体的な雰囲気を確認するのが主体になる。
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松山城は江戸時代以前からの天守が現存している城。全国には12城しかありませんからね。
弘前城(青森県)、松本城(長野県)、丸岡城(福井県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、備中松山城(岡山県)、
丸亀城(香川県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)にこの伊予松山城。 -
ただ、伊予松山城はそのことよりも、21棟の重要文化財(天守、三ノ門南櫓、二ノ門南櫓、一ノ門南櫓、乾櫓、野原櫓、仕切門、三ノ門、二ノ門、一ノ門、紫竹門、隠門、隠門続櫓、戸無門、仕切門内塀、三ノ門東塀、筋鉄門東塀、二ノ門東塀、一ノ門東塀、紫竹門東塀、紫竹門西塀)があって、その一連の建物群が山頂で独特の景観を形造っていることが最大の見どころ。
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イチオシ
天守閣から見ると広場の縁に建物がバランスよく並んでいるのが分かります。
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その城山を囲んで広がる松山の市街。その程よいスケール感も松山観光の味わいの一つです。
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松山城を降りて、ここからは道後に向かって歩きつつ、マイナースポットをチェックします。
六角堂常楽寺は、その名の通り、六角形のお堂があって、それが名前の由来なんでしょうが、そのお堂に通じる参道は赤い鳥居を抜けて、大きな狸の置物を抜けて、神社のような建物を抜けてと、ごちゃごちゃと妙な塩梅。 -
このお堂も含めて、全体に傷みがそれなりにきているようで、微妙な状態です。
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ここからはちょっとスイーツチェック。
そこから護国神社に向かう途中の小さな地元密着のお店は、いち万堂。 -
栗の大福をいただきました。
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しっかりした栗が一粒入って、ちゃんとした味わい。これまでも丁寧にお菓子を作ってきましたという感じが伝わってきました。
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筋を一本進んだマリヤ製菓は、店の中が丸見えのオープンな構え。一見するとどっかの市場の中にでもあるようなお店です。
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店の中は多くの種類の駄菓子を置いていて、手作り感もすごい。
こういうお菓子って安心感があるのがいいですよね。小麦系の煎餅を一袋買って、大事に大事に食べました。 -
きくや菓子舗は、住所は道後ですが、一万の交差点からすぐなので、道後からはまだかなり遠い場所。観光客向けではなくて、地元に密着したお店です。
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いただいたのは、しょうゆ餅。松山では昔からあるお菓子。そんなにおいしいというものではないんですが、松山ならではのお味。定番です。
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西岡菓子舗は、まったくの住宅地の中。
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あんまり観光客には縁がないエリアです。
看板商品の「つるの子」をいただきました。マシュマロみたいに柔らかな。これは鶴の卵を模したお菓子です。 -
イチオシ
しかし、その最大の特徴は中のドロっとした黄身の部分。本当の卵みたいですねと声をかけると、「本当に卵を使っていますから」の説明。へー、そうだったんですか。ビジュアルも含めて、完成度はとっても高いです。
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そして、これが前々から気になっていたセキ美術館。一応、道後温泉のエリアなんですが、中心部からは少し離れた閑静な住宅地。個人のコレクションを展示する小さな美術館です。
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コレクションは小磯良平がウリのようでしたが、小品も多いし、これといった作品はわずか。むしろ、加山又造の作品群や一点物の上村松園、横山大観の方が魅力的だったと思います。
しかし、全体としてはいいものもあるけど、そうじゃないものもあるの玉石混交。そこを理解すれば配置の工夫があってしかるべきなんですが、そこがイマイチなのでどうにも落ち着かない。なんだったら私が配置を考えてあげましょうかというような少しイラっとした感じになってしまいました。 -
さて、とうとう道後温泉の入口です。
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これは道後温泉のアーケード商店街に入る手前の小さな広場、放生園の足湯です。道後ならぼっちゃん湯に入ればいいようなものなんですが、そればっかりでもつまらない。ここは道後温泉の雰囲気がムンムンする場所。ここでのんびり足湯を楽しんで、道行く人を眺めながらボーっとするのも悪くないです。
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イチオシ
その隣りに立つのが正岡子規像。放生園の東側です。
野球のスタイルをした像ですが、そもそも子規は野球に熱心で、上野公園にも子規を記念する野球場があるほど。俳句と野球の組み合わせはなんの脈絡もない感じですが、それがまた子規のあっけらかんとした奔放な人間性の魅力となっているような気もします。 -
道後製陶社は、放生園の通りを挟んだ向かい側。砥部焼とかを中心にした小物のお店です。
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同じ商品を扱っていても、商品の並べ方でその印象は全く違います。店内には程よい数の商品がゆったりめに並んでいるのでこれならゆっくり見やすい。それなりにセンスがあるお店だと思います。
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イチオシ
市電で道後温泉駅に着いてから道後温泉本館に向かうには、この道後ハイカラ通りを行くことになります。アーケードの商店街で、お菓子屋さんやおみやげ物のお店がずらり。
敢えてお勧めを一つあげるとすれば、砥部焼のお店。数は少ないですが、直売のお店もあって、品数も豊富。砥部焼きは、普段使いの焼き物なので、誰が作ったとか、どこの窯のものだとか、あまり関係ありません。自分で使いやすいものを見たままに選ぶ焼き物です。ぶ厚くて丈夫なので、どんぶりとかがお勧めです。私も、砥部焼きのどんぶりは長年重宝しております。 -
道後温泉本館の方に出てきました。ここは坊っちゃん湯と呼ばれて親しまれている共同浴場。少し説明を加えると
建物は国の重要文化財であり、共同浴場番付では、東の湯田中温泉大湯と並び西の横綱に番付けされているそうですが、規模から言えば、比べ物にならないくらいこちらの方が大きいです。
料金のレベルがいろいろあって。「神の湯階下」が、400円。これは、一般的な銭湯と同じ。「神の湯2階」に入浴し、2階の大広間で休憩が、800円。私は、ここまでは利用したことがあります。ただ、大広間の休憩は座布団に座っているくらいでして、そんなに寛げる感じではありませんでした。その上のランク、「霊の湯2階」1200円でも休憩場所は同じなので、やっぱり「霊の湯3階個室」1,500円までいかないと、本当のゆったり感はなさそうです。 -
そして、振鷺閣は、道後温泉本館の屋根の上。赤いギアマンガラスの側面と鷺の像がのった構造物です。道後温泉本館だけでなく、道後温泉のシンボルといった感じもありますが、はるか上の方にあるので写真は撮り辛い。目で見ると赤いガラスがきれいなのですが、これもなかなか写真ではとらえきれない。ただ、そのあたりの難しさも魅力かもしれません。
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昼飯は、おいでん家道後店へ。
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食べログの評価が高かったので訪ねたんですが、どうということはない。鮮度やボリューム感とか全体を通して大衆的な海鮮料理屋さんの域を出るものではない。観光客がここぞと思って行くようなところではないでしょう。大事な道後の食事でしたが、ここを選んだのはあまり意味がなかったように思います。
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ここから訪ねた秋山好古墓所は、道後温泉の山手の方。道後温泉本館からでも歩いて10分くらいだと思いますが、そもそも道後温泉にあるということがあまり知られていないかもしれません。
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秋山兄弟は日露戦争の英雄。バルチック艦隊との戦いに勝利した海軍とコサック兵を破った陸軍。兄弟はそれぞれで戦果をあげました。
墓は割と新しいもの。共同墓地ですが、目印があるのでまあまあ見つけやすいと思います。 -
ここからは道後ハイカラ通り辺りをぶらぶらします。
みかんの木&ドルチェは、道後温泉本館のすぐ向かい。 -
イチオシ
愛媛の伊予かんのジェラートをいただきました。ウッドデッキもあるので、ここで風呂上りに食べるといった感じでしょうか。
ただ、もう少し伊予かんの味が濃いことを予想していましたが、そこはちょっとイマイチ。あっさり味系です。 -
木彫人形 花心は、道後温泉の本館に近い方です。一刀彫りや一木作りといったシンプルな作品。
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干支や桃太郎などの昔話のキャラクター、
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ねずみのオーケストラなどなど。
愛媛の伝統工芸ということでしょうか。温かいぬくもりのある作品には心が和みます。 -
絣屋は、ポンジュースのTシャツとか笑ってしまいますし、「何もせんとこうなる」とかロゴの面白さも目を引きました。
ところで、絣は伊予絣といって、愛媛の名産品。けっこう大きな規模の家内生産をやっていた歴史もあって、産業としての伝統があるんです。 -
鳩屋は、坊ちゃんだんごにポンジュースとかの食品関係。草履に人形の類とかいかにもお土産物屋さんという品ぞろえ。特にこの店でどうというものはないんですが、温泉街にはこういうお店もないと寂しいもの。そんなレトロな雰囲気はあると思います。
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葵屋は、前面にお土産用のお菓子が積まれていますが、なんかマイナーそうな変わったお菓子類。駄菓子ではないですが、それに近いような感じがあって、意外に面白い。絵葉書を置いているのも、商店街ではここだけだったような。いろんな個性がさりげなくあるお店です。
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今治屋は、地酒のシリーズや藍染のカバンやお菓子類だと柚子、みかん、柿のお菓子。うどんやいりこ。あれこれといろんなものを集めましたというお土産物屋さん。雑多と言えば雑多ですが、妙に統一感がなくもない。賑やかな店内です。
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イチオシ
飛鳥乃湯泉は、道後温泉本館、椿湯に続く第三の温泉施設。湯は同じなので、これ以上作ってどうするのかという感じもしないことはないんですが、三つの施設の共通割引券もあって、観光客にはなかなか人気のようです。
外観の六角形の望楼が印象的。道後温泉の新しい顔に相応しい斬新なデザインです。 -
さて、今日の泊まりは国際ホテル松山。大街道からも、ロープーウェイ商店街からも近いし。ロケーションは抜群です。建物もしっかり大きくて、ロビーの対応もシティホテル並み。
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安かったのでここを選びましたが、これならとってもお得。コストパーフォーマンスは最高だと思います。
明日からがレンタカーの旅。松山には3年弱住んでいましたが、愛媛の東側というのはあまりなじみがない。どんな見どころがあるのか。楽しみです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- みかちゃんっすさん 2019/07/11 11:24:26
- いいね!ありがとうございます!
- たびたびさん、私の拙い旅行記見ていただきありがとうございます!
またお邪魔させていただきました♥
松山行ったことが無いので興味深く拝見させていただきました!
地元の食べ物、まんじゅうやデザートも美味しそ~!
やっぱり美味しい物は必須ですよね~♥
また訪問させていただきますね~!
- たびたびさん からの返信 2019/07/12 10:57:52
- RE: いいね!ありがとうございます!
- 松山は昔住んでいたことがあるし、その後も何度か訪ねています。昔からすると変わったところもあるし、変わっていないところも当然多い。地方都市は、寂しくなっていく一方なんですが、観光地としての賑わいとかまあまあ頑張っている方なのかなと思います。
旅行記は五日目まで続きます。名物グルメは五日目の方が多いので、よろしくお願いします。
たびたび
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