2018/10/26 - 2018/10/26
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belleduneさん
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旧三井家下鴨別邸へ初めて行ってきました。下鴨神社の南にあり、三井家十一家の共有別邸として、惣領家である三井北家第10代三井八郎右衛門高棟(たかみね)によって建てられました。ここには、明治42年(1909)に、三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)が遷座し、その参拝の際の休憩所の目的で、大正14年(1925)に建てられました。木屋町三条上るにあった三井家の木屋町別邸が主屋として移築されたそうです。昭和24年(1949)に国に譲渡され、昭和26年(1951)以降、京都家庭裁判所の所長宿舎として、平成19年まで使用されていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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門を入ると大樹がいたるところに茂っています。
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主屋の3階にある望楼が目を引きます。3階は1月頃に見学できりかもしれないということでした。
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玄関棟側面。玄関棟は移築した主屋の玄関部分として増築されたもの。内部は書院造を基調としているのですが、天井を高くし、床に絨毯を敷き、椅子式の洋式居室して使用されていたそうです。
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玄関棟正面です。
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玄関前から主屋方向を見ています。
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主屋の庭に面した縁側
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広縁の天井部分
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現在、室内に京菓子展2018が行われていましたので、その見事な和菓子を撮ってみました。茶席菓子実作部門 工芸菓子実作部門の作品です。第51帖浮舟を参考にした「氷雪の襲」です。素材は外郎。
この会場以外に、本会場として有斐斎弘道館に展示してあるそうです。 -
同じく茶席菓子実作部門 審査員賞の「残菊の宴」は第49帖宿木を参考にしているそうです。芋練りきんとん素材です。美味しそう!
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第4帖夕顔を参考にした「贈答歌」は審査員賞受賞。羽二重の素材。
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同じく審査員賞受賞の「紫上」は、第20帖朝顔を参考にしています。素材はこなしです。
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主屋の庭に面した客間。ここでお抹茶とお菓子を頂くと千円ですが、2階で頂くと1200円でした。折角庭を見たくて来たので、2階へ上り、お抹茶と和菓子を頂きました。勿論、この展示の和菓子ではありませんでした。
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客間の床の間飾り
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ボケましたが、審査員賞受賞の「伏籠のうちに籠めたりつるもの」。第5帖若紫を参考にして、素材は餡平、雪平。籠の中に捕まった鳥がいます。側の鳥はその様子に驚いて、慌てています。
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床の軸
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第7帖葉賀を参考にした「重ね舞」和三盆、生砂糖、干琥珀が素材です。
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第41帖幻から「恋し」。素材は外郎です。どんな味でしょうね。
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ちょっと現在的な名前でした。「衝動とプライド」は、六条御息所を参考にしています。素材は葛、黒ごま餡。
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茶席菓子実作 最優秀賞受賞の「若紫」です。第5帖若紫を参考にしたもので、素材は錦玉露、味甚羹です。
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紫の上を参考にした「恋い焦がれ」はきんとんが素材です。
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こちらの部屋は、京菓子デザイン部門で、その大賞受賞した「朧の光」です。第8帖花宴を参考にして、素材は羊羹、錦玉羹、淡雪羹です。部屋を暗くして、スポットライトが当たっているので、色が綺麗でした。
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こちらは、デザイン優秀賞受賞の「露衣」で、第40帖御法を参考にして、素材は外郎。
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内玄関の内部
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内玄関
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第13帖明石を参考にした「一筋の追風」で、錦玉羹、羊羹が素材です。
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第9帖葵を参考にした「追慕」の素材は、羊羹、淡雪羹です。
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第8帖花宴を参考にした「朧月夜」で、素材は羊羹、こなしです。
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第5帖若紫を参考にした「想ひ見」で、素材は羊羹、淡雪羹です。
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藤壺と紫の上を参考にした「紫藤」で、素材はこなしです。
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第4帖夕顔を参考にした「空想う」は、茶席菓子実作部門 審査員賞受賞しています。素材は錦玉羹です。
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第5帖若紫、第12帖須磨、第10帖御法を参考にした「燦爛」は学生特別賞受賞。素材はこなし、外郎です。変わった形をしています。
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茶席菓子実作部門で、第5帖若紫を参考にした「若紫」は、優秀賞のものと同じ名前ですが、こちらは素材が黄身時雨です。
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庭に面した客間方向を見ています。
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内庭
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2階の眺め
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内庭に置かれた沓脱石と床下の痛風穴
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客間の障子周りですが、雪見障子にはなっていません。恐らく昔は冬になると取り替えたのでしょうか。
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庭を見ています。
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洗面所の窓枠飾り
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洗面所
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左手にすこを見えているのが、茶室です。
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これが茶室ですが、入れません。お茶会で申し込まれるとここで茶会ができるそうです。
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廊下の軒周り
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客間の縁側は戸が取り外されているので、広いですね。
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隅に置かれた手水鉢
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そこから見た庭の景色
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風呂場天井中央の三井家の紋
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風呂場は窓が周囲にあるため、冬は寒かったでしょう。
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風呂場の脱衣場上の欄間は風呂場の通風孔の役目もあるのかな。
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1階客間に置かれた三井家の家紋の入った鬼瓦
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床の間の横の違い棚辺り
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床の間の紅葉は綺麗ですね。
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床の掛け軸
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2階へ上りました。通常非公開ですが、お抹茶を頼むと上がれます。私が上がった時は、2人だけでしたので、静かに庭を見ることができました。
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縁の欄干周りも影が綺麗でした。
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今日は天気が良くて。暑いくらいです。
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夜は、欄干の外に雨戸が閉められます。奥に戸袋が見えます。
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玄関棟の屋根部分
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2階の広縁の天井軒周り
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欄干の影もくっきり
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2階の襖の引手金具にも唐草の文様が浮き彫りされています。
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この景色が気に入りました。2階は椅子とテーブルになっていましたので、この目線は座らないと取れません。
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玄関棟
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庭園
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庭園
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客間前の飛び石模様
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玄関棟横に延びる木の影
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ひょうたん池
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2階の洗面所
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欄干越しにひょうたん池を見ています。
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2階の階段横の欄干
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2階の茶の間のガラス戸に隙間留が刺してありました。
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2つある階段のもう一つのものは、座敷側の手摺欄干とは異なっているので、こちらは家族・使用人用かと思われます。
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2階の廊下
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2階の廊下、左手が座敷
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2階のお手洗いは腰掛式でした。
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1階の中庭の手水鉢は面白い形でした。
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1階の中庭
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主屋
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主屋
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全体図。いつか3階の望楼へ上ってみたいです。
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良い眺めでしょう。
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向こうに見える茶室は、3畳次の間の付いた4畳半の開放的な広間だそうです。裏には、1畳台目の小間を置いた煎茶、抹茶のどちらにも対応できるものとなっているという。機会があれば、是非見たいですね。
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南側にある泉川から水を引いたひょうたん池に映る主屋
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池に架かる石橋も見えています。
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以前は庭がもっと広かったのでしょうね。
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帰りに買った夕暮れの主屋の絵はがきですが、5時で閉館となるので、冬だと見られるでしょうね。
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庭に置かれた大きな鞍馬石の景石
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3階の望楼
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庭から見た玄関棟の洋室
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玄関の屋根の軒下周り
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玄関天井部分
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玄関先の天井部分
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玄関先の釘隠しの見事な細工の金具
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玄関棟側面
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内玄関の外観
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内玄関正面
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全体図
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高野川を渡って出町柳から烏丸へ帰ります。
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