個人手配・２０１８年６月　夫婦で中欧旅行　その１２（番外編２　パスポート盗難）

2018/06/25 - 2018/07/09

２０１８年６月２５日（月曜日）から７月９日（月曜日）まで１４泊１５日で、個人手配による夫婦の中欧（ハンガリー、オーストリア、チェコの主要観光地）の旅を楽しんできました。
　
　さて本旅行記は１０本の観光編と２本の番外編で構成しています。

　観光編は、どちらかと言うと備忘録であり、自己満足の記録です。本旅行記は写真と共に、フリー旅行のすばらしさと失敗談、および、こんなことを知りたい等も記しています。 また、番外編は、個人旅行で必要なチケットの買い方など、そして事前にＱ＆Ａで皆様にお聞きしし、自分でも確かめた話題なども記しています。
　尚、ツアー旅行以上に個人旅行では年齢による企画面・実行面で相違が生まれると思います。その意味では、６９歳と６４歳の夫婦による旅であることを考慮してお読みください。

エリア プラハ(チェコ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

番外編２は、パスポートの盗難と再発行についてです。
今回の旅行の最大の事件であり、最大の失敗です。
海外旅行では、命の次にパスポートが大切となっておりますが、
そのパスポートの盗難にあうとは、
　　　　なんと愚かな旅行者
皆さんのご参考になるかと思い記します。
写真は、ハルシュタットの船着場での船の時刻表です。
「beware pickpoket」

確実に紛失ではなく、盗難です。
決して安易にカバンにパスポートを入れておいたわけではありません。
パスポートを紐付きの袋に入れ、その袋を、斜め掛けショルダーバックポーチの内袋に入れていました。もちろん、パスポート袋の紐をポーチの内袋のチャックに結び付けておきました（詳細は省きますが、仕組み上、結びは取れません）
しかし、、パスポートを入れた袋ごと、盗難に合いました。
通常ですと、このポーチを肩にかけ、かつ、散策用のリュックサックを背中に背負い観光しますので、必ず、ポーチは体の前面に来ます。
しかし、この夜は、写真のオペラ鑑賞の為、ジャケットを着たため、リュックサックを持ちませんでしたので、肩掛けポーチが背中に回ってしまったようです。
その時、盗難に合ったのではと思います。
家内もワンピースを着たため、通常は、個々に所持しますが、この日に限って私が２名分のパスポートを持ち、従って、２名分の盗難に合いました。

ポーチの中には、パスポートを入れた紐付き袋以外にも、現金を入れた財布、クレジットカードを入れたカード入れがありましたが、盗難に合ったのは、パスポートのみです。
何故、パスポートのみ盗難に合ったのか？　　偶然か？　　わかりません。
盗んだパスポートは役に立つのか？　　それもわかりません。
ただ、日本のパスポートは世界最強の威力を持つようです。
　　https://www.tabigurashi.com/entry/mostpowerfullpassportjp
日本人ならば、パスポートのみ、ビザなしで１８０ヵ国に入国できます。
これが世界最強と言われる所以です。

前段は、この程度にします。
２０１８年６月３０日土曜日　朝　プラハの宿泊していたホテルで、パスポートの盗難に気が付きました。現地時刻です。
家内のパスポートを昨晩預かりオペラ観賞に行きましたので、盗難に合ったのは、昨晩の１７時から今朝９時の間です。明確です。
まず、日本大使館に電話をしましたが、土日ですので、休館です。
電話案内なされた非常時の場合の窓口に電話をしました。
そこで言われたとは、
　①　パスポートの再発行か渡航証明書か？
　②　必要とする書類は、・・・・・です。
　③　警察で、盗難届証明書を発行してもらってください。
　④　パスポート再発行までどのくらいに数がかかるかは不明です。
渡航証明書の方が手続が簡単で発行までの日数も少ないようですが、チェコ以外にはでられません。帰国はブダペストから羽田へのチケットですので、新規にプラハからのチケットを購入する必要があります。
それに、まだ、旅行はこれから後半です。やはり、パスポートの再発行手続きを選びました。
幸いにも、ツアー旅行ではありませんので、計画変更は可能です。
ツアー旅行だったらどうなったのだろうか？
私達だけ、ツアーから離団し、全てのホテル、航空券を新たに自分で手配する必要があります。
フリー旅行で良かった。
もっともツアー旅行なら盗難に合う危険が少なかったでしょうが・・。
（写真オペラ劇場）

書類に関して、２点。
１点目は盗難届証明書。
実は、宿泊していたホテルから２，３分の所に警察があり、ホテルのフロントの方が同行していただいた。
日本の警察署、交番のイメージと全く異なり、普通の住居の一つで呼び鈴を鳴らすと、ドアの鍵が開き、家（警察署ですが、・・）に入るといった感じです。
もし、ホテルの方が同行せず、場所だけ教わり、一人で行けと言われたらわからなかったと思います。
もっとも、このホテルが住居街の一角にあるホテルで、警察署も数名の方がおられるところであり、通常の警察とは異なっていたのでしょう。

その後、いろいろ質問することもあり、単独で、警察を訪ねましたが、呼び鈴を鳴らし、警察の建物に入ることに慣れました。
（写真はオペラ　「ナブコ」）

もう一つの書類は、戸籍謄本です。
顔写真、パスポートの控えは持っていましたが、戸籍謄本は持参していませんでした。
確かに再発行手続きとなると戸籍謄本は必須だと後になってわかりますが、海外旅行のガイドブックには、「最悪パスポートの盗難・紛失に備えて戸籍謄本を持参する事」とは、書かれていません。写真２枚を持って行けとは書いてありますが、・・・。
非常時案内の方の説明では、戸籍謄本をＦａｘで大使館に送り、帰国後、迅速に戸籍謄本を送付していただくことで再発行手続きは可能です　ということで、家族に謄本をＦａｘしてもらう事になりました。
実は、私は、横浜市の住人で、かつ、現住所と本籍地が一致しています。横浜市では、日曜日は区役所は休みですが、数カ所ある行政サービスセンターは日曜日も開いています。
その結果、日曜日中に日本から戸籍謄本を大使館にＦａｘ送付してもらえました（プラハの日曜日深夜です）。
平日ならば、子供たち夫婦は、皆、働いておりますので、日曜日であることが、逆に、幸いしました。

（写真はオペラ　「ドン・ジョヴァンニ」）

そして、最も良かったことは、現住所と本籍地が一致している事です。
本籍地は、無闇に変えるものではない（特に転勤等で引っ越しの多い方）と考え、現住所と不一致の方も多いと思います（私も数年前までは、本籍地は福島でした）。
もし、本籍地が福島だったら、どうなっていたか？
考えただけでぞっとします。
戸籍謄本の入手だけで３，４日かかかるかもしれません。それから、大使館へのＦａｘ送信です。お役所仕事に土日が入りますので、書類が整うのに１週間かかるかもしれません。

（写真は、プラハ日本大使館）

パスポートの盗難に気が付いたのが６月３０日土曜日。いろいろな手続き準備や盗難でなく紛失可能性もあることから、オペラ劇場へ足を運んだりで、１日が終わりました。
７月１日は日曜日ですので、手続きを進めることはできません。
チェムスキー・クルムロフへの１日観光に行きました。チェコ国内では、パスポートが無くても観光は可能です。もし、パスポートの提示を求められたら、盗難届証明書を見せれば良いと警察から言われていました。
７月２日月曜日９時　開館と同時に写真の日本大使館に行きました。
日本からの戸籍謄本は受信されており、事前に送った私の電子メールも読んでいただいておりましたので、迅速に手続きが進みました。
もっとも、日本から持参した家内の顔写真の写りが悪く（自宅のプリンターで印刷）、大使館周辺の写真屋で写真を撮るという問題はありましたが、１０時には手続きは終わりました。

全ての再発行手続きが終わった後、
なんと、なんと、
　　本日の１３時半以降に来てください。新しいパスポートをお渡しします。
即日に発行していただけたのです。

以上が、パスポート盗難と再発行手続きです。
盗難は不幸でしたが、
　・　盗難に気が付いたのが、大使館のある首都プラハであった事
　・　ホテルの近くに警察署があり、盗難届手続きにホテルの
　　　支援をもらえたこと
　・　土日にもかかわらず、日本から戸籍謄本がＦａｘ送信できたこと
　・　そして何より、プラハの大使館で即日発行していただいたこと
　　　（他の国の大使館ではどうなのかはわかりません）
など、不幸な事件だが幸いなことが多くあり、大事件の割には旅行の中断や大変更もせずに旅行を続けることができました。
チェスキー・クルムロフとハルシュタットの宿泊をキャンセルし、合計プラハに５泊宿泊しました。旅行記をお読みの方、何故、プラハに５泊もと疑問を持たれるかもしれませんが、その理由は盗難の為です。
尚、宿泊しませんでしたが、チェスキークルムロフへは日帰りで楽しみましたし、ハルシュタットも約２時間でしたが、ザンクト・ヴォルフガングからザルツブルグへ移動する際、寄ることができました。

最後に、もう一度、
　　海外旅行では、最悪を考え、戸籍謄本を持参しましょう。
（写真は日本大使館近くの街なみ、数分でカレル橋です）

以上