2018/08/06 - 2018/08/06
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+mo2さん
アムステルダム国立美術館では、オランダ絵画の黄金期といえる17世紀の作品は2Fのフロアーに集められています。その中心にあるのがフェルメール、ヤン・ステーンなどの傑作がある名誉の間。その更に奥にあるのがNachtwachtzaal夜警ギャラリーです。レンブラントの傑作「夜警」は、何処の国から要請が有っても、絶対貸し出しはしないと言われている門外不出の作品で、本物は、ここに行かないと見れません。
アムステルダム国立美術館【5】では、レンブラントの作品他、フランス・ハルスやフェルディナント・ボルなどオランダ黄金期の肖像画など紹介します。
※HPから作品名等検索しましたが詳細不明なものもあります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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アムステルダム国立美術館2F名誉の間の突き当りに「夜警ギャラリー」があります。
アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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アムステルダム国立美術館の至宝、レンブラントの「夜警」の周りは凄い人だかりです。
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レンブラント・ファン・レイン「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊(通称 夜警)」1642年
見るものを圧倒する縦3mの大画面。この絵は描かれてから長い年月が経ち、表面のニスが変色し黒ずんだため、夜の風景を描いた絵であるという誤った印象を与えていましたが、洗浄作業でニスが取り除かれた際、絵は明るみを取り戻し昼を描いた絵であることが明らかになっています。 -
「夜警」(部分拡大)
集団肖像画は、当時隊員たちが均等割りで支払うことが一般的であったため記念写真的な構図をとることが通常の形式でしたが、レンブラントは隊員全員の顔をはっきりと描かなかったばかりか、いるはずのない女性や人物を描き足し、劇的な出動の瞬間を描く革新的なものとなっています。 -
スポットライトのような光を受けた黒い衣装の男性がフランス・バニング・コック隊長、黄色の衣装がウィレム・ファン・ラウテンブルグ副隊長です。
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黄色いドレスの少女の帯にぶら下がった鶏の爪は火縄銃手の象徴であり、この少女は火縄銃隊を象徴する擬人像と考えられています。
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1975年には精神異常者の手で滅多切りにされるなど、「夜警」はこれまでに三度観客に傷つけられており、横には恐い顔をした警備員がついています。
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Gerrit Lundens (attributed to)「Copy of The Night Watch」1642-55 年頃
17世紀に描かれたヘリット・ルンデンス(Gerrit Lundens)による「夜警」の模写です。 -
夜警の前はすごい人だかりとなっていますが、その他の作品を見る人はあまりません。
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バルトロメウス・ファン・デル・ヘルスト「ルーロフ・ビッカー隊の肖像」1640-43年頃
バルトロメウス・ファン・デル・ヘルストは、オランダのハールレム出身の画家ですが、1627年頃にはアムステルダムに移り活躍していきます。 -
「ルーロフ・ビッカー隊の肖像(部分拡大)」
バルトロメウス・ファン・デル・ヘルストの肖像画は、暗い背景の前にモデルたちの全身にくまなく光を当てる手法で描かれおり、これによりモデルの顔は明確にその特徴が識別可能となり、服飾や武器などの小道具に関しても形態や固有色が明確に表現され、刺繍の輝きの一点ずつまでが再現的に描写されています。 -
バルトロメウス・ファン・デル・ヘルスト
(左)「Portrait of Andries Bicker」1642年
(右)「Portrait of Gerard Andriesz Bicker」1642年頃 -
フランス・ハルス/ピーテル・コッデ「レーニエ・レアル隊長指揮下のXI地区の市民隊」1637年
アムステルダムの自警団の肖像画は原則アムステルダムの画家が描くことになっていました。ハーレムのフランス・ハルスがこの集団肖像を描くよう頼まれ、右半分をアムステルダムの画家ピーテル・コッデが描くという形で対応しています。コッデはハルスの作風を模倣して描いたそうです。 -
ホーファールト・フリンク「アルバート・ベース隊長と自警団の肖像」1645年
アルバート・ベース隊長とルーカス・キャンベルと民兵団のメンバーの肖像画です。ホーファールト・フリンクは、レンブラントのもとで助手として働き、レンブラント派の歴史画家、肖像画家として活躍しています。また彼はレンブラントやヨルダーンスなどとともに、当時オランダの画家にとって最も重要な仕事と言われていた新市庁舎のための12点の絵を注文されています。 -
ヨアヒム・フォン・ザンドラルト「Officieren en andere schutters van wijk XIX in Amsterdam onder leiding van kapitein Cornelis Bicker en luitenant Frederick van Banchem, gereed voor de ontvangst van Maria de’ Medici, koningin-weduwe van Frankrijk, in september 1638」1640年
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レンブラント・ファン・レイン「Marten Soolmans (1613-1641) 」1634年
この作品は下の作品と対で貿易商マールテンとその妻オープイェンの肖像画になります。レンブラントの肖像画のなかでも全身像は貴重になります。 -
レンブラント・ファン・レイン「Oopjen Coppit (1611-1689)」 1634年
日本でもニュース報道されましたが、2点の肖像画は約4世紀もの間、フランスのロスチャイルド家の所蔵でしたが、2016年1月に、オランダとフランスで共同購入し、現在はアムステルダム国立美術館とルーブル美術館とで交互で展示しています。 -
レンブラント・ファン・レイン「聖パウロに扮した自画像」1661年
レンブラントが破産し、家族や弟子と共にそれまで住んでいた豪邸から半分ほどの広さの借家に引越した頃に描かれた晩年期を代表する自画像作品のひとつ。 -
レンブラント・ファン・レイン「カプチン派修道士に扮するティトゥス」1660年
レンブラントは、最初の妻サスキアとの8年間及ぶ結婚生活の中で生まれた子供は4人いましたが、最初の3人は2カ月以上生きることができなかったそうです。最後生まれたティトゥスだけが元気に育つことができ、「勉強するティトゥス」「読書をするティトゥス」など、レンブラントは何度も愛する息子をモデルに使っています。 -
レンブラント・ファン・レイン 「アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち 」1661年
レンブラントが晩年に描いた、アムステルダム市長によって選出された織物商組合の見本調査官たちの集団肖像画の傑作。 -
レンブラント・ファン・レイン「ユダヤの花嫁(イサクとリベカ)」1665-69年頃
レンブラント晩年期の代表作のひとつ。旧約聖書のイスラエルの民の祖アブラハムの息子イサクと妻リベカが抱擁する場面を描いたもの。 -
フランス・ハルス「陽気な酒飲み」1628-30年
ハルスは、オランダ絵画の黄金時代を代表する画家の1人で、レンブラントよりはやや年長ながら、ほぼ同時代にハールレムで活躍し、笑っている人物画を多く描いたことから「笑いの画家」と呼ばれています。 -
フランス・ハルス「イサーク・マッサ夫妻の結婚肖像画」1622年頃
ハールレムの商人と市長の娘の結婚を記念して描かれた作品ですが、夫婦が個別に対作品として描かれるのが一般的ななか珍しい作品。
またハルスの描く「黒」は、後の印象派などの画家にも大きな影響を与えています。 -
フランス・ハルス「男の肖像」「女の肖像」1632年頃
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フランス・ハルス「男の肖像」(拡大)1632年頃
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ディルク・ハルス「ガーデンパーティー」1627年
フランス・ハルスの弟ディルク・ハルスの作品。 -
ニコラース・マース「Cornelis Evertsen, Lieutenant-Admiral of Zeeland」1680年
ニコラース・マース(Nicolaes Maes)によるレンブラント風の肖像画 -
フェルディナント・ボル
(左)「フェルディナント・ボルの肖像」1653年
(右)「Maria Rey (1630/31-1703). Wife of Roelof Meulenaer」1650年 -
フェルディナント・ボル「Six Regents and the Beadle of the Nieuw Zijds Institute for the Outdoor Relief of the Poor, Amsterdam, 1657」1657年
フェルディナント・ボルは、レンブラントからの影響が色濃い歴史画・肖像画を描いたオランダ人画家です。旧来レンブラント作とされてきた作品が、フェルディナント・ボル作と訂正される事例が多く見られます。 -
フェルディナント・ボル「Consul Titus Manlius Torquatus Orders the Beheading of his Son」1661-64年
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フェルディナント・ボル「Michiel de Ruyter as Lieutenant-Admiral」1667年
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フェルディナント・ボル「アムステルダム救済院の三人の評議員」1668年頃
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ヤーコブ・ヨルダーンス「The Meeting of Odysseus and Nausicaa」1630-40年頃
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ヤーコブ・ヨルダーンスによる肖像画
(左)(中)「Portraits of Rogier Le Witer and his Wife, Catharina Behaghel」1635年
(右)「Portrait of Magdalena de Cuyper」1635-36年 -
Bartholomeus Eggers「Portrait of Johannes Munter」1673年
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トマス・デ・ケイセル「Group Portrait of an Unidentified Board of Governors」1625-30年頃
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トマス・デ・ケイセル「3兄弟のグループポートレート」1627-32年頃
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ヘンドリック・テル・ブルッヘン
(左)「デモクリトゥス」1628年
(右)「ヘラクリトゥス」1628年
ヘンドリック・テル・ブルッヘンは、カラヴァッジオに心酔し、カラヴァッジスティと呼ばれたオランダ人画家の一人。 -
ヘンドリック・テル・ブルッヘン「疑う使徒トマス」1621-23年
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ディルク・ファン・バビューレン「バルカンに鎖で縛られたプロメテウス」1623年
ユトレヒト・カラヴァッジョ派の一人ディルク・ファン・バビューレンの作品。 -
ユディト・レイステル「セレナーデを歌う男」1629年
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ヘラルト・ファン・ホントホルスト「サテュロスとニンフ」1623年
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ヘラルト・ファン・ホントホルスト「陽気なバイオリン弾き」1623年
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ロンバウト・ヘルフルスト
(左)「Portrait of Baron Willem Joseph van Ghent」1672-76年
(右)「Portrait of Michiel de Ruyter」1677-81年 -
ロンバウト・ヘルフルスト(Rombout Verhulst)
(上)「Model for the tomb of Maerten Harpertsz Tromp」1654 年
(下)「Design for the Funeral Monument of Maerten Harpertsz Tromp」1654-55年頃 -
(上) Manufacture Royale des Gobelins「Acis and Galatea Listening to the Song of Polyphemus」1680-84年頃
(下)Andre-Charles Boulle「2つの貴重品箱」1685-90年頃 -
Caesar van Everdingen「A Young Woman Warming her Hands over a Brazier: Allegory of Winter」1644-48年頃
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Caesar van Everdingen「つば広帽をかぶった若い女性」1645-50年頃
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ヨハネス・コルネリス・フェルスプロンク「青い服を着た少女」1641年
オランダの肖像画家の作品。この『青い服を着た少女』は、かつて25ギルダー紙幣に描かれていたそうです。 -
Cornelis Saftleven「Figures before a Village Inn」1642年
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