2018/08/31 - 2018/08/31
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Tagucyanさん
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8月末、所用で大阪に出かけました。
2日目、たぶん夕方までかかるだろうと思っていた用事が午後の早い時間に終わりまして、そのままアドリブで「用事のついで旅」へ…
そういう経緯もあり、全くのノープラン。
最初に来た電車によって行き先を決めることにし、結果的に大阪南部にいくつかあるローカル支線に乗りに行くことにしました。
天王寺から南下し、JR阪和線東羽衣支線、南海高師浜線、水間鉄道と、順々に乗ってきました。
その次となるのが、南海多奈川線。これも2.6kmの短い路線です。
大阪府南部の、和歌山県との県境に近いあたり。
ここまで来ると、大都市近郊という雰囲気ではなくってきます。
感覚的には、海沿いの漁村を走る本格的なローカル線です。
でもこの雰囲気がとても気に入ってしまいました。
ただ往復するだけなのが惜しい気もして、また再訪したいな、と思わせる路線でした。
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- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【その2】からのつづき
貝塚駅から、貝塚市内を走る水間鉄道を往復して、戻ってきました。 -
隣接する、南海本線の貝塚駅からさらに南下。
南海本線で一番使い勝手のいい急行電車は、基本的にすべて関西空港行きで、これから向かう先には行かない。
しかも貝塚駅には特急電車が停まらない。
ということで、ここから先は各駅停車での移動となる。貝塚駅 駅
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まあ、各駅停車でのんびり行くのもいいもんです。
南海電鉄 南海線 (空港線) 乗り物
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景色も、だいぶ郊外の雰囲気。
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関西空港への路線が分岐する泉佐野駅から先の区間は、特急電車が30分間隔、各駅停車が15分間隔、この2種類しか走ってない。
今乗っている各駅停車は特急に抜かされることなく進む。 -
鳥取ノ荘(とっとりのしょう)駅。
写真に撮っていなかったが、この1つ手前の尾崎駅が、この4日後に全焼してしまった。鳥取ノ荘駅 駅
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海が見えてきた。
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この先2駅区間ほど、海の見える風光明媚な景色が続く。
なんだか、大手私鉄の幹線路線っぽくない景色… -
小さい駅にもコツコツ停まる各駅停車。
箱作(はこつくり)駅。箱作駅 駅
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車内も空いてしまった。
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みさき公園駅に到着。ここで下車。
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次に乗る多奈川線の乗換駅。
多奈川線は30分に1本の特急電車にあわせたダイヤになっていて、各駅停車とは接続がよくない。
事前に調べておけばもっと効率良くなったのかも知れないが、とにかく今回は思いつきのアドリブ、まあしょうがないということで。 -
みさき公園駅の構内図。
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メインとなる、西口(みさき公園口)。
名前の通り、みさき公園という遊園地があり、その玄関口。 -
いかにもこの先遊園地がありますよ、という雰囲気。
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みさき公園口の駅舎。
みさき公園駅 駅
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駅前がそのまま、みさき公園の入口。
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今日は暑いので、この先行く気が起きませんが…
きっと休日などは混み合うのでしょうね。 -
周辺の地図。
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こちら側出口の周辺には住宅地がない。
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ちょっと線路沿いまで行ってみた。
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この駅の時刻表。
特急電車も含め、すべての電車が停車する。 -
さて、暑くて汗が止まらなくなってきたので、そろそろ駅構内に戻る。
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この駅は今年7月で開業80周年だそうです。
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多奈川線の電車がやってきていた。
南海線の支線といえば、見慣れたこの電車。
多奈川線も、2.6kmという短い路線。
1編成の電車が行ったり来たりしている。 -
行き先表示。
もちろん、ワンマン。 -
多奈川線の時刻表。
昼間は、30分間隔。 -
ようやく出発時間が来て、多奈川駅を出発。
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ガチャガチャとポイントを通って、
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しばらく南海本線と並行する。
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そして、和歌山市方面の路線と別れる。
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多奈川線は全線単線。すれ違い設備もない。
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川を渡ると、岬町の深日(ふけ)という町の中に入っていく。
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土盛り構造の上にある深日町(ふけちょう)駅。
深日町駅 駅
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深日町駅。
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現在は2両編成の電車しか来ないが、ホームは長い。
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深日(ふけ)という海沿いの町。
いい感じの古い町。 -
深日港(ふけこう)駅。
深日港駅 駅
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平成11年まで、このすぐ近くの港から四国の徳島や、淡路島の洲本までの航路があった。
かつては関西からそちら方面に向かう最短ルートとして賑わい、その玄関口という機能もあった。 -
このため、なんばからここまで直通の急行電車も乗り入れていた。
その名残でホームも広い。 -
ホームの長さも6両分ある。
次が終点の多奈川駅。すでにそのホームが見えている。 -
深日港駅を出発すると、すぐに多奈川駅構内。
かつては左側に線路が分岐し、島式ホームだったということがわかる。 -
島式ホームだった時代はこちらが2番線だったらしい。
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終点、多奈川駅に到着。
2.6kmという短い路線、所要時間は6分だった。多奈川駅 駅
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ホームは頭端式で、先の方に進んでいくと駅舎がある。
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多奈川駅の駅前。
向こうに見える木立の向こう側は工場になっていて、戦時中、そこは潜水艦などを作る軍需工場だった。
この路線はその通勤の足として昭和19年に開通した路線。 -
駅前は幹線道路。交通量もそこそこある。
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少し周囲を歩いてみた。
海が近いことを感じさせる集落。 -
暑くなければもうちょっと歩きたかったけど...
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道路から見た多奈川駅。
手前に妙な空き地があった。 -
駅に戻ってきた。
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「大手私鉄」と呼ばれる鉄道線の終着駅で、おそらく一番ローカルな雰囲気ではないかなあと思ってしまう。
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改札口を入る。
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車止めと電車。
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駅名標と時刻表。
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出発時、乗客は私を含めて2人。
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折返し出発。
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深日港駅。
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この路線、かつては複線化する計画もあったようだ。
それらしき敷地が続いている。 -
深日の町。
各駅の雰囲気も含め、とてもいい感じ。
また機会があったら再訪したいな、と思った。 -
南海本線と合流、しばらく並行。
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みさき公園駅に戻ってきた。
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ここまでずっとノープランで来てみたが、さっき時間があったときに、さすがにこの先の接続を調べてみた。
まだ、行けるぞ。
ということで、和歌山市行きの電車に乗って先に進みます。
【その4】につづく。
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この旅行記へのコメント (4)
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- BTSさん 2018/10/02 17:20:04
- 長閑すぎる南海多奈川線
- Tagucyanさまへ
こんにちは~
南海電車には私も乗ったことがありますが、Tagucyanさまが乗られた車両は2扉のロングシートなんですね。ラッシュ時に中ほどの席に座っていると途中で降りるのが難しそう。(笑)
みさき公園駅を発車すると本線と枝線のレールの種類や枕木の違いが一目で分かりますね。南海本線は60kgレールで「PC枕木」、多奈川線は50kgレールで「枕木」ですね。
多奈川線はメチャ長閑でレトロ感が漂っています。深日港駅の駅舎と多奈川駅の駅舎入口にある駅名看板には惚れてしまいました。ぜひ乗りたい路線です。
この後、タマ駅長に会うのでしょか、続きを楽しみにしています。
BTS
- Tagucyanさん からの返信 2018/10/02 23:22:33
- RE: 長閑すぎましたねえ
BTSさま
こんばんは。
貝塚からみさき公園まで乗った各駅停車、「2扉車」と大書きされてますね。
これ、もともと高野線の山岳区間用に作られた車両だそうです。なので2扉車。
その後、高野山(極楽橋)からなんばまでの直通電車が大幅に減って車両が余剰になり、南海本線の方に回ってきたようです。
2扉車なので、混雑しそうな運用には入らないとか。
余談ですが、支線で使われている古めの2扉車は、その一世代前、高野山から下りてきた山岳車両が都市区間を走るために、増結用に作られた車両だったそうで、それが今は支線でひっそりと活躍しているようです。
高規格の本線の線路と比べると、支線の線路の規格はとたんにローカル線用になりますね。
並行していると、余計分かります。
運行状況を見れば、これで十分なんでしょうねえ。
多奈川線、良かったです。駅も路線も周辺の町並みも。
あの路線は乗るだけでなく、沿線を歩いても良さそうです。
気候のいい時期に、歩きに来てみたいなあと思いました。
タマ駅長のいる路線… そこまでたどり着けたのでしょうか…
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Tagucyan
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- OE-343さん 2018/10/01 23:26:05
- ここに来ましたか。。。
- こんばんは。
水間鉄道にも驚きましたが、南海電鉄にも、こんなのどかな路線があったのですね。
徳島方面の船ですが和歌山港とは棲み分けられていたのでしょうか? 「南海四国ライン」は何かの本で見た緑色の湘南顔の電車が特急で走っていた写真が記憶にあります。
この続きももう一本の支線でしょうか?
OE-343
- Tagucyanさん からの返信 2018/10/02 00:06:23
- RE: ここに来ましたか。。。
OE-343さま
こんばんは。
南海多奈川線、本当にただのローカル線ですね。
この雰囲気、気に入ってしまいました。
これでも一応、大阪府内です。
深日港から徳島に行くフェリーが航行されていた時代、和歌山からのフェリーは徳島ではなくて小松島港に行っていました。
国鉄時代に廃止になった小松島線の終点の、あの小松島港です。
小松島線が廃止になったあと、和歌山からのフェリーも徳島港に行くようになったようで、その時代は2つの航路が競合していたんでしょうね。
はい、次はご想像通りです。
もうイケイケどんどんでしたね。
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Tagucyan
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