2018/09/08 - 2018/09/08
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serresさん
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今年もまたイタリアを旅行してきました。
去年、おととしに続いて、ついに3年連続でのイタリアとなってしまいました。イタリアが似合うような明るい人間ではないので、自分でも不思議なくらいです。
今回の旅では去年以上に南下して、ナポリとその周辺の観光をメインにした行程を組みました。過去2年の旅では、ナポリ=治安が悪いというイメージが強かったために、避けていました。ところが、前回の旅行でカゼルタに向かい際に、ナポリの駅に降り立ってから、どうにもナポリが気になって仕方ない状態に。
というわけで、ナポリ5泊とローマ4泊の計9泊11日の日程を組み、ナポリ重視の旅行をしてきました。一人旅なので超マイペースな内容ですが、どうかお付き合いください。日程、訪れた場所は以下の通りです。
【日程】
9月4日(火):成田→ローマ
9月5日(水):ローマ(カラカラ浴場)
9月6日(木):ナポリ(国立考古学博物館)
9月7日(金):ナポリ(国立カポディモンテ美術館)
☆9月8日(土):カゼルタ
9月9日(日):ナポリ(国立サンマルティーノ美術館、王宮)
9月10日(月):エルコラーノ
9月11日(火):ローマ(サンピエトロ広場)
9月12日(水):ローマ(パンテオン周辺散策)
9月13日(木):ローマ→成田
9月14日(金):成田
☆ナポリ滞在3日目、9月8日(土)はカゼルタを訪れました。
宮殿編と庭園編の2部構成となっています。まずは、宮殿編から。
基本情報として、ナポリからのアクセス、アルテカードの使用、クロークの対応について順に紹介していきます。中盤あたりで混雑状況にも言及します。(2018年9月時点の情報となります)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9月8日(金)
この日は、ナポリから日帰りでカゼルタの宮殿と庭園を見学しました。
カゼルタを訪れるのは去年に次いで2度目。庭園を含めたあまりに壮大なスケール感と室内装飾の美しさが忘れられず、ナポリに行くならカゼルタは絶対に外せないと思い、再訪に至りました。
というわけで、カゼルタは再訪でありながらも、今回の旅行のスケジュール上で最も心待ちにし、最も気合を入れて見学した場所です。それゆえ、写真の枚数が異様に多いため、宮殿編と庭園編に分けて2部構成にしました。
まずは宮殿編からと行きます。
ごくごく普通に写真を撮っていたら、昨年の旅行記と変わり映えがしないはず。そこで2018年度の宮殿編は、気になった家具や装飾をピンポイントに絞って撮影した、ちょっとマニアック気味な内容になっています。
部屋の全体像を見る場合は、2017年度の旅行記をご覧ください。
2017年イタリア旅行
~カゼルタ編(ローマから日帰りでカゼルタの宮殿と庭園を満喫)
https://4travel.jp/travelogue/11327580カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン レウチョ邸宅群 史跡・遺跡
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基本情報として、ナポリからのアクセス、アルテカードの使用、クロークの対応について順に紹介していきます。中盤あたりで混雑状況にも言及します。
(2018年9月時点の情報となります)
【アクセス】
ナポリからはカゼルタ行き(終点)の列車に乗って40分ほどで着きます。
普通列車利用で、片道3.40ユーロでした。
注意が必要なのはナポリからの発車時刻です。2018年9月時点においても、9時台の次は11時台と間隔がありました。予め時刻表を確認されることをお勧めします。
駅舎を出れば宮殿の姿が目に飛び込んでくるはずです。バスに乗る必要もなくアクセスできる宮殿なので、土地に不慣れであっても、訪れやすい場所だと思いますカゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン レウチョ邸宅群 史跡・遺跡
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ここもまた、カンパニア・アルテカード使って入場しました。3か所目です。
【アルテカード所有時のチケット窓口について】
カンパニア・アルテカード用の窓口と通常のチケット窓口は異なる場所にありました。表紙の写真をもとに場所を説明すると、アルテカード用の窓口はイタリア国旗が掲げられている下から入り、右手に位置するオフィス内でした。一般のチケット窓口は正面左側の入り口からです。
アルテカード所有者は窓口が違うとは知らずに、一般の窓口に向かってしまいました。夏場で土曜日ということもあり、窓口にたどり着くまでに少なくとも10分は待ちました。やっと着いた窓口にて、アルテカード用の窓口に行くように言われ、向かってみると誰一人と並んでおらず、すんなりチケットを発券してもらえました。
ナポリ滞在中にアルテカードを使用した場所の中で、カゼルタだけがアルテカード所有者とその場でチケットを購入する人との窓口が分かれていました。(ポンペイはどうなのでしょうか?)つまり、カゼルタはアルテカード所有者であれば行列を回避して優先的に入場できるのです!
アルテカードで引き換えられるチケットは、宮殿内と庭園の両方の見学が可能な、12ユーロ相当のものでした。アルテカードを利用できる施設の中でも、12ユーロの入場料は高額な方だと思います。比較として、国立サンマルティーノ美術館の入場料は6ユーロでした。カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン レウチョ邸宅群 史跡・遺跡
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彩色された渦状の植物文様。フォロ・ロマーノで同じような文様を見た記憶が。
【クロークでの対応】
写真撮影に集中するために、少しでも荷物の負担を減らしたいと思い、クロークに行ってみました。クロークと言っても、荷物を預かる場所とオーディオガイドの貸し出し場所を兼ねていました。オーディオガイドを借りる人が多いうえ、職員1人で対応していたため、自分の番が来るまで地味に時間がかかりました。
A4が入るサイズのショルダーバックを預けようとしました。ところが、リュックやスーツケースなどの大きなサイズの荷物しか預かれないと回答。普段から大型の荷物しか預からないのか、混雑していて面倒だったからなのか、釈然としない感じでした。
極端に大きな荷物でない場合、預かってもらえるかダメ元で尋ねてみるのが良さそうです。カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン レウチョ邸宅群 史跡・遺跡
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さてさて、ここから真剣にピンポイントで宮殿内を見学していきましょう!
ウエッジウッドのジャスパーを思わせる天井が素敵なんですよね~
平面でありながらも立体的な漆喰装飾に見せる技術に驚きです。 -
新古典様式デザインの暖炉。後に登場するロココ様式の暖炉と比べると、対照的でどっしりと安定感があります。
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だまし絵、発見!葉っぱのようですが、魚の骨のようにも見えてきます。
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激動の歴史を経たにも関わらず、宮殿の姿は今も昔も変わっていませんね。
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カーテン止めの金具とだまし絵が上手く共存しています。配色も巧みです。
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ナポレオンとミュラ、感動の再会場面だそうな。ナポレオンびいきでないので、感動しませんが…。
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聖火ランナーのようなポージングの燭台。燭台の間にはナポレオンのミニ騎馬像。台座に思いっきり「ナポレオン」と書かれていました。そんなに強調する必要ある?
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どこがだまし絵になっているか分かりますか?
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新古典様式時代に流行した調度品の一つである香炉を発見。フランスの画家ヴィアン(1716-1809)の作品内に登場し、絵画上では小道具という以上の存在感を放っています。
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【混雑状況】
今回訪れた日が夏場の土曜日だったせいか、平日に訪れた去年に比べて、見学者の数が多いなと感じました。多いと言っても、ヴェルサイユ宮殿のように人が写らないように写真を撮るのが困難、という状況からは程遠いと思います。
オーディオガイドを聞きながら見学している人が意外と多かったものの、説明が終わると、すぐに次の部屋に移動してしまうので、長々と立ち止まって見学している人は少ない印象を受けました。
平日、休日ともに訪れましたが、宮殿の規模に対して見学者は少めだと思います。ヴェルサイユ宮殿ほどのド派手さはないものの(様式の違いだと思います)、超混雑する時期にヴェルサイユに行くくらいなら、個人的にはカゼルタを推します。カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン レウチョ邸宅群 史跡・遺跡
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猫足なのがかわいい椅子。引き締まったくびれのような線の背もたれも素敵。
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シャンデリアのクリスタル一粒一粒が細かなこと!蝋燭(今は電球ですが)の数も多い、いや多すぎるくらい。蝋燭の時代は煤で天井が汚れたんだろうな。
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天井画が非常に立体感が感じられます。本当にバルコニーから見下ろされているみたい。でも、ロココ様式の部屋の天井画と比べると、全体の色合いや人物の動きのどちらも落ち着いた雰囲気です。
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窓が大きいので、強い太陽光が入り込み、室内はもはやサウナ状態。
カツラ全盛期の18世紀人は、この恐ろしい暑さをどうやって乗り切ったのか… -
どこからどこまでがだまし絵なのか分からなくなるほど。
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装飾が過剰過ぎるテーブル。下部には天使の姿まで。天使付ける意味あるのかな。
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エジプト趣味の燭台が。頭上に蝋燭、首が痛くなりそう。
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燭台を載せたテーブルの脚。あまり注目されない部分のはずなのに、複雑な植物模様が施されていました。家具の一つ一つが恐ろしいほどに手の込んだ作りです。
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疲れてきたたので座りたいところですが、仕切り用ロープの向こうにあるので、座れません。見学ルート上で休憩できそうな椅子は無かったと思います。一度ルートに入ったら、最後まで頑張って見学するしかありません。
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玉座の間の天井。金の装飾が隅々まで張り巡らされています。さりげなく、でも分かりやすい場所にユリの花が配され、しっかりとブルボン家アピール。
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窓の取っ手にもユリの花が刻まれていました。他の部屋の取っ手にはこの模様は見られませんでした。やはり玉座の間は気合の入れ方が違いますね。
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玉座の間の隅っこの柱の台座を見ていたら、名前が記されていました。部屋が完成した時に刻まれたのでしょうか。
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規則的な波のリズム感が心地いい。奥の模様は迷路に見えてきます。
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玉座の間だけでなく、その前後もカルロ7世およびナポリ王国の権力誇示を狙った部屋となっていました。
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権力誇示の意味合いが強かった一連の部屋を抜け、四季を感じるエリアに突入すると私的な空間という雰囲気が勝っている印象。(十分にブルボン家の財力は感じられますけど。)
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ヴェネチアングラスのシャンデリアにはカーネーションのような花飾りまで。天井画の花模様ととてもマッチしています。
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音楽を奏で春の到来を祝っているようです。華やいだ空気に包まれています。
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だまし絵を探せシリーズ。
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夏の間には果物の盛り合わせが。オレンジが夏を感じさせる役割を果たしています。
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背景の明るい青空によって、部屋に明るさと開放感がもたらされています。
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部屋の隅のスペースを上手く活用しているな~、と感心してしまいます。曲線的な文様が優美さを添えています。
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秋の間の天井画。四季の部屋のうちで、この天井画が一番が好みかも?
ザ・ロココという感じの柔らかな人物像と牧歌的な自然の描写がたまらなく美しい。 -
暖炉の形もぐにゃりと不安定。パネルも絶妙なピッタリサイズ。
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ロココ~なインテリアに惚れ惚れしていたら、カメラのバッテリー残量が1つ減っていることに気づきました。
宮殿内だけでなく庭園の撮影も重要なミッション。何とかバッテリーを保持せねばと若干の焦りを感じ始めます。今のカメラも使い始めて早7年。バッテリーの持ちが悪いのも仕方ないか。 -
冷たい風が吹きつけ凍りつく冬。アナ雪を思い出してしまいます。
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中央に鎮座するのは黄金がまぶしい丸テーブル。背後の整列している椅子たちも、ぎらりと黄金に輝いています。黄金の家具に囲まれていたら金運アップしそうです。
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中央のテーブルとは対照的にか細い線のソファー。重量ある人を支えきれるのか…
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いかにもな形状の鍵穴。分かりやすすぎる形に笑ってしまうほど。ドアの配色も爽やかで素敵。
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漆塗りの家具を引き立てる、和を感じさせる床模様。シノワズリ趣味が前面に押し出され、渋い印象のひと部屋。
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小さすぎる角のテーブル…。何を乗せるために設けられたのか?グラスとかかな??
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暑さに耐え抜いて、宮殿内の見学はひとまず終了。
この後は、イギリス式庭園に向かい、庭園内に点在する廃墟を探します!
続きは、庭園編をご覧ください。
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