2018/09/07 - 2018/09/07
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serresさん
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今年もまたイタリアを旅行してきました。
去年、おととしに続いて、ついに3年連続でのイタリアとなってしまいました。イタリアが似合うような明るい人間ではないので、自分でも不思議なくらいです。
今回の旅では去年以上に南下して、ナポリとその周辺の観光をメインにした行程を組みました。過去2年の旅では、ナポリ=治安が悪いというイメージが強かったために、避けていました。ところが、前回の旅行でカゼルタに向かい際に、ナポリの駅に降り立ってから、どうにもナポリが気になって仕方ない状態に。
というわけで、ナポリ5泊とローマ4泊の計9泊11日の日程を組み、ナポリ重視の旅行をしてきました。一人旅なので超マイペースな内容ですが、どうかお付き合いください。日程、訪れた場所は以下の通りです。
【日程】
9月4日(火):成田→ローマ
9月5日(水):ローマ(カラカラ浴場)
9月6日(木):ナポリ(国立考古学博物館)
☆9月7日(金):ナポリ(国立カポディモンテ美術館)
9月8日(土):カゼルタ
9月9日(日):ナポリ(国立サンマルティーノ美術館、王宮)
9月10日(月):エルコラーノ
9月11日(火):ローマ(サンピエトロ広場)
9月12日(水):ローマ(パンテオン周辺散策)
9月13日(木):ローマ→成田
9月14日(金):成田
☆ナポリ滞在2日目は国立カポディモンテ美術館を見学します。合わせて、美術館行きのシャトルバスについても紹介します。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9月7日(金)
ナポリ滞在2日目は、国立カポディモンテ美術館の見学がメインです。
美術館行きのバスが来るまでの時間つぶしに、ガッレリアに寄ってみました。ミラノと比べると規模が小さめです。たしかに、ヨーロッパらしい雰囲気はあるのですが… -
ただ、サン・カルロ劇場方面からガッレリアに入ったものの、十字路に到達する手前の一画の雰囲気が…。
昼間でも暗く人目に付きにくく、かなりアンモニア臭がきつい箇所がありました。夜に訪れる場合はちょっと気を付けた方が良いかも?ウンベルト1世のガッレリア 建造物
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ガッレリアに行ったついでに、「スフォリアテッラ・マリー」へ。
定番のスフォリアテッラ(1.8ユーロ)を購入。人だかりができていましたが、店員さんがテキパキと対応していたので、すぐに買えました。
熱々とまではいきませんが、かなり温かい状態で提供されました。肝心のお味は、期待値が高すぎたからなのか、自分の好みでないのか、あれ?という感じでした。なんというか、海外のお菓子にありがちな独特の香りが強いと思いました。
香りの原因が気になったので調べてみると、どうやらオレンジの花のエッセンスとシナモンの香りだったようです。これらの香りづけを受け入れられるかどうかが、おいしさを感じる分かれ目のような気がします。
スフォリアテッラを食べながら、カポディモンテ美術館行きのバスを待ちます。観光の途中におすすめ! by serresさんスフォリアテッラ マリー スイーツ
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国立カポディモンテ美術館にやってきました。
【国立カポディモンテ美術館行シャトルバス】
美術館へはサン・カルロ劇場前から、City Sightseengが運行するシャトルバスを利用して向かいました。料金は往復で8ユーロで、乗車時に支払いました。
バスは1時間に1本の頻度で運行しています。美術館までに5か所の乗り場があります。私は始発となるサン・カルロ劇場前から乗車しました。乗客は私の他、欧米系のカップルが1組のみでした。
始発からだったので問題なく乗車できましたが、途中の停車場所は他の路線バスと同じ乗り場で、City Sightseengのバスに乗りそうな人がいない時はスルーという感じでした。
ダンテ広場のバス停でCity Sightseengのパンフレットを手にした人がいて、その時だけバスが停車していました。結局、待っていた人たちは別の路線に乗るようでしたが、バスに乗りたい場合は何かしらのアピールをした方が良さそうです。
帰りのバスの乗客は私一人のみだったので、もはやタクシーのような状態でした。路線バスに比べて割高ですが、時間と労力を節約する意味では、利用価値があるのではないでしょうか。シャトルバスで楽々アクセス! by serresさん国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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カンパニア・アルテカードを使って入館しました。
2か所目の使用場所です。
特定の部屋は決まった時間にならないと開かないとの説明がありました。時間になるまで待つのが面倒になってしまったので、それらの部屋は見学していません。
美術館の名の通り、絵画の展示の割合が高いわけですが、肝心の絵画の写真が皆無です。館内はフラッシュをたかなければ、撮影可能なんですけど…。
ほぼ唯一撮ったのが、ヴェネチアの風景画を残したフランチェスコ・グアルディ(1712-93)と同じく風景画家のベルナルド・ベロット(1720-80)の作品です。
両者の作品が並列して展示されていることで、同じ時代を生きた風景画家でありながら、対照的ともいえる筆遣いをはっきりと確認することができます。グアルディは印象派を先取りしたような、幻想的でぼんやりとした描き方であるのに対し、ベロットは明瞭かつ緻密な表現方法なのです。
個人的に好きな画家の作品が見れて、ひとまず満足感が得られたところで、さらに館内を進んで行きます。シャトルバスで楽々アクセス! by serresさん国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ポンペイ風サロン
18世紀半ば以降ポンペイ遺跡の発掘が進みます。発掘で得られた成果は、室内装飾に応用されていきます。その一例がこちらのポンペイ風サロンです。 -
開いた扉の中に鳥の姿が。今もポンペイで見られるのでしょうか。ポンペイには行かなかったので気になるところです。
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大広間
正方形の部屋でシャンデリアを軸に左右対称が意識された家具のレイアウト。室内の照明が暗く、外からの光が強いため、逆光になってしまうのが残念。 -
やわらかいグリーンの壁面と緑がかったブルーのファブリックの組み合わせが爽やかな印象を与えます。加えて風景画が部屋の色彩と相まって、より開放的な雰囲気を作り出しています。
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ナポリ王のカルロ7世(1716-88年、ナポリ王在位1735-59年、後にスペイン王カルロス3世となる、スペイン王在位1759-88年)の全身肖像画が飾られていました。彼の治世においてカゼルタの建造が開始されます。
ナポリ王及びシチリア王であったカルロ7世及び5世がスペイン王カルロス3世と同一人物だとは知りませんでした。イタリアとスペインを同時に統治できるのか、と不思議でしたが、実際はスペイン王に即位する際に、ナポリ王及びシチリア王の地位を息子のフェルディナンドに譲っていたのです。
肖像画を見る限り、カルロ7世なかなか印象的な顔立ちでした。王の肖像画とは、後日ナポリの王宮で再び出会うことに…。 -
壁紙は新しく張り替えたような、わりと素っ気ない部屋なのです。一方で、置かれている家具はなかなか存在感がありました。
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椅子に続いて、置き時計もシノワズリ趣味全開でした。
ぐにゃりと溶けかけているかのような不安定なフォルムに、頂上に座る東洋人の怪しげな気配。しれっと見過ごせない、異様さを放つ一品です。 -
さらに近寄って見ると…
うねうねとした本体の曲線部分に、これまた曲線が多用された銅板の模様。とことんロココな造形です。辮髪の子どもの姿が何とも言えない味を出しています。 -
部屋の両端には、人力の輿が置かれていました。おひとり様にはぴったりのサイズ。
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ぐるぐるとシダのような模様に彩られた暖炉。
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某ガイドブックにはダイニングルームとして紹介されていましたが、肝心のダイニングセットがありませんでした。ダイニングセットはどこへやら。
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舞踏会の間
見学できる部屋の中では最も規模の大きい部屋でした。色の組み合わせが独特です。全体を彩る花模様が祝祭的な雰囲気を与えています。シャトルバスで楽々アクセス! by serresさん国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の鏡は珍しい気がします。今でこそ電球ですが、蝋燭の光であれば、もっと美しく輝いていたのでしょうね。
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本物の漆喰装飾さながらのだまし絵。金属のカーテン止めと同じ花が描かれているのにも注目です。
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クリームとライトブルーが主体の壁面に対して、床は意外性のあるオレンジで来るとは!イタリアだからこそ、なし得る巧みな色彩センスに脱帽です。
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フランス革命の波が押し寄せる前の、残りわずかな平穏なひと時、といった風情を勝手に感じ、勝手にしんみりした気分に浸っていました。
革命の震源地であるフランスに劣らないほど、ナポリ王国も大きく揺れ動きます。1798年になると、ナポリ王国側はフランス軍のローマ侵攻に伴い、国王フェルディナンド4世(1751-1825)は軍を率いてローマに向うも敗退。国王はナポリに戻るも、ナポリには居られずに、シチリア島へ逃げるという結末…。
国王が不在となったナポリにおいて、次の支配者をめぐって争いが続きます。フランス軍・共和国派と彼らに反発する市民が互いに血を流し、共和国派が勝利しパルテノペ共和国を樹立。それもつかの間、反革命を叫ぶのルッフォ枢機卿(1744-1827)らの進軍を受け、パルテノペ共和国側は降伏。しかし、ナポリ王国側が介入し、条件付きの降伏は無効であると主張。その結果、共和国派の指導者らは処刑、というように悲惨な状況が続きます。 -
テーブルの脚が驚くほどに華奢。つま先立ちしているみたい。実用性より装飾性を重視した結果なのでしょうね。
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カポティモンテ焼きで網目のように飾りつくされた一室。あまりに度が過ぎていて、悪趣味寸前の美しさです。
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シャンデリアのデザインも独特でパイナップル風。(本当は何なのでしょうか?)
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こんなところにサルがくっついていました!
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ファルネーゼのヘラクレスの姿が!!
壺の飾りとしてミニサイズになっていました。相変わらず筋肉隆々でございます。 -
なにやら視線を感じるなと思ったら、出ました!ナポレオン!!
ナポリ王国もまた、他のイタリア内諸国と同様にナポレオンの支配が及びます。
国王フェルディナンド4世のシチリア島への逃亡により、国王不在となったナポリ。一時的に革命勢力、反革命勢力の両者がナポリを支配するものの、結局のところナポレオンの支配下に置かれることに。
1806年にナポレオンの兄である、ジョセフ(1768-1844)がナポリ王に即位。1808年にはジョセフのスペイン王就任に伴い、フランス軍元帥のミュラ(1767-1815)が統治者となります。
フェルディナンドはシチリア島にて、再び国王の座に就く日を待ち続けます。そしてフェルディナンドがナポリに戻るのは、ウィーン会議後の、1815年5月のこと。 -
彫刻に思わず惹かれて近寄ってしまうような、ドラマチックな照明の当て方でした。背後に写る天井の古代風の文様とも調和しています。
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椅子のクッション部分をじっくり見ると、パリの名所が描かれていました。しかも、一脚ごとに描かれている場所が異なるのも驚きです。クッションを眺めるだけでパリ観光した気分に浸れる(?)珍品でした。
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3人で一生懸命支えている姿に思わず頑張れと言いたくなってしまいます。
こんな写真で美術館館内の見学は終了。
ご多分に漏れず、冷房は効いていませんでした。ただ、風通しの良い丘の上という立地もあってか、昨日訪れた国立考古学博物館よりかは、暑くなかったような気がします。
夏場のイタリアの博物館・美術館見学は暑さとの戦いです。暑いという覚悟を持って見学しましょう。 -
美術館周辺は公園として整備されています。随所にベンチが設置されていました。ナポリ市民の憩いの場という感じで、のんびりした雰囲気でした。
結構な頻度で飛行機が頭上を飛んでいきます。飛行機との距離も近いので迫力がありました。ぼーっと空を眺めていても飽きません。飛行機好きの方はぜひ! -
敷地内にはナポリ湾方面を望むテラスがありました。バス乗り場にも近いです。霞んでいたので写真はありませんが、文句なしの素晴らしい見晴らしでした。海に近いせいか風も爽やかで、心癒されるひとときでした。
風光明媚な景色を眺めつつ、市街地に戻るバスを待ちます。シャトルバスで楽々アクセス! by serresさん国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ダンテ広場前で降ろしてもらい、スパッカナポリを徘徊し、1人前サイズのピザとモッツアレラチーズを調達しました。
ピザはシンプルなトッピングですが、皮がモチモチしていて最後まで飽きることなく食べられました。チーズは専門店で買っただけあって、フレッシュな食感であり柔らかなミルクの甘みが口の中に広がって、これまた美味しかったです。
翌日はナポリから日帰りでカゼルタを訪れます。
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