2018/09/09 - 2018/09/09
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serresさん
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今年もまたイタリアを旅行してきました。
去年、おととしに続いて、ついに3年連続でのイタリアとなってしまいました。イタリアが似合うような明るい人間ではないので、自分でも不思議なくらいです。
今回の旅では去年以上に南下して、ナポリとその周辺の観光をメインにした行程を組みました。過去2年の旅では、ナポリ=治安が悪いというイメージが強かったために、避けていました。ところが、前回の旅行でカゼルタに向かい際に、ナポリの駅に降り立ってから、どうにもナポリが気になって仕方ない状態に。
というわけで、ナポリ5泊とローマ4泊の計9泊11日の日程を組み、ナポリ重視の旅行をしてきました。一人旅なので超マイペースな内容ですが、どうかお付き合いください。日程、訪れた場所は以下の通りです。
【日程】
9月4日(火):成田→ローマ
9月5日(水):ローマ(カラカラ浴場)
9月6日(木):ナポリ(国立考古学博物館)
9月7日(金):ナポリ(国立カポディモンテ美術館)
9月8日(土):カゼルタ
☆9月9日(日):ナポリ(国立サンマルティーノ美術館、王宮)
9月10日(月):エルコラーノ
9月11日(火):ローマ(サンピエトロ広場)
9月12日(水):ローマ(パンテオン周辺散策)
9月13日(木):ローマ→成田
9月14日(金):成田
☆ナポリ滞在4日目の9月9日(日)は、ナポリ市内を観光しました。午前は国立サン・マルティーノ美術館に、午後は王宮に入場し見学しました。ナポリ編③では、国立サン・マルティーノ美術館の様子を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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9月9日(日)
朝から日差しが強く、とてもいい天気です。
まずは、国立サンマルティーノ美術館から見学します。
こちらもカンパニア・アルテカードを使用して入りました。5か所入場可能のうちの4か所目になります。ただ、この美術館の入場料は6ユーロと、カードを使用したうちで最も安い値段でした。
カゼルタの入場料が12ユーロだったことを踏まえるとカードを利用するのは、もったいない気もします。でも5か所目以降も、カードの提示によって割引料金が適用されるとのことなので、とりあえずカードを使いました。国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ナポリ中央駅から地下鉄1号線に乗り、Vanvitelli駅で降りるルートで向かいました。地上に出ると広場に出ますが、広場からは数方向に道がのびていました。
どの方向に進むのが正解か分からなかったので、近くにいたおじ様に訪ねてみました。すると、正解の道を指差しつつ、道沿いにエスカレーターが2か所あると教えてくれました。 -
おじ様の説明を信じて足を進めると、確かにエスカレーターがありました。
広場からの道中は、ナポリにしては(失礼)お上品な雰囲気の街並みでした。2か所目のエスカレーターを上った後、サン・マルティーノ及びサン・テルモ城が近いことを示す看板が現れました。
看板を過ぎたあたりは、本当にこの近くに観光名所があるの?と思わず疑う、ごく普通の住宅地でした。道を間違えたのではと半信半疑になりつつも、観光客らしき人を発見。後に続いて歩くうちに、サンテルモ城の入り口があったので、違えていなかったと、ひと安心。
サンテルモ城の入り口を超え、カフェを過ぎた先に、サン・マルティーノ美術館の入り口があました。美術館の向かいはヴィメロの丘の展望台となっていて、ナポリの街並みが一望できました。 -
美術館という名称ですが、もともとは修道院だった施設。
入場するなり、色とりどりの大理石の装飾が素晴らしい教会を目にすることに。
ふと、教会入り口の扉を見ると、修道士が祈りを捧げているではありませんか。扉が開いた状態のため、まさに祭壇の方を向いていました。 -
規則的なアーチが連なるキオストロ。修道院時代の名残が存分に感じられます。
このキオストロにはお手洗いがありました。また、展望スポットへと通ずる通路ともう一か所のキオストロへと繋がる通路もありました。
特に案内が無かったので、2か所目のキオストロは危うく見落としそうになりました。 -
通路内には馬車が置かれていました。室内にあるせいか、異様なほど大きく感じられました。金色で彩られ非常にゴージャスな造り。
現在でさえ舗装されているにも関わらず、デコボコ道のナポリ。(バスに乗った際、驚くほどに揺れました)馬車の時代は無事に走れたか大いに疑問を感じます。それに馬車酔いしそうです。優雅に見えて意外と過酷な乗りのものかも。 -
展望テラスその1
明るい色の屋根が立ち並ぶ先には、きらきらと太陽に照らされ輝く海。心の底から、日本からはるばるナポリに来てよかった~!と思える美しい眺めでした。
景色を楽しめるテラスは2か所ありますが、どちらも建物や柱によって視界が遮られてしまいます。それでも文句なしの景色ですが。より開けた視界を望むなら、サンテルモ城から眺めるのが良いように思います。国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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展望テラス1からの眺めを堪能した後は、美術館(と呼ぶべき?)エリアを通り抜けて、展望テラス2へと向かいます。
美術館という名称の割には、美術品の展示数がきわめて少ないように感じました。国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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展望テラス2
こちらのテラスからは、ヴェスヴィオ火山の姿がしっかりと拝めます。すこし霞んでいましたが、それでも「ナポリを見て死ね」の言葉にふさわしい絶景でした。
こちらのテラスには屋根があるので日陰ができ、快適な環境のもとで、風景を楽しむことができました。さわやかな風が通り抜け、まるで天国のような居心地。あまりに心地良かったので、1時間以上このテラスで過ごしてしまいました。国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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井戸のあるキオストロに戻り、もう一つの通路を進んでみます。実は、展望テラス2か所で見学コースは終りだと思い込んでいました。
こちらの通路に入ろうとしている人を見かけて、自分もつられて入ってみましたが、これが大正解でした。 -
通路沿いの礼拝堂入り口の上部に目をやると、わずかに差し込んだ光に照られた陰影の美しさに、思わずシャッターを切ります。
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礼拝堂入り口の床は鮮やかな色合いのタイルで飾られていました。タイルがとってもきれいで、眺めていたら何となくポルトガルに行ってみたい気持ちがわきました。
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素朴かつ優しげな表情が印象的なマリア様。
ナポリを代表する工芸品のプレゼピオの展示がありました。が、薄暗い部屋に飾られ異様に巨大な集合体をなしている辺りに、どうにも恐怖感が催され、ちょっと眺めて退散しました。
カゼルタにも巨大なプレゼピオが展示されていましたが、こちらもほぼスルー状態です。ナポリと言えばなのに…。 -
プレゼピオ部門の先の小部屋に足を一歩踏み入れるなり驚きの空間が。床から天井までびっしりと柔らかで曲線的な文様が施されていています!
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壁一面にだまし絵が。この描き方といい、色合いといい、ローマのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会に描かれているだまし絵と、とても似ているように感じました。
どうやらカゼルタの設計者のヴァンヴィテッリもローマのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会の改修工事に関わったようなので、こちら場所も同じ職人が手掛けた可能性もあるのかな、と思ったりしました。サンタ マリア デッリ アンジェリ教会 寺院・教会
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手描きでありながら、とても華やいだ雰囲気。
展望テラスの方はそれなりに見学者がいますが、プレゼピオ展示や2か所目のキオストロに来ると見学者もまばらでした。後者の存在に気が付かない人が多いのでは。 -
床のタイルも鮮やかに彩色されていました。1741年と年号が記されており、カルロ7世の治世に建造されたことがわかります。
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まるで砂糖菓子のような可憐さの天井。
こんなに美しい部屋を拝めるとは考えていなかったので、期待以上の収穫です。 -
こちらの部屋の床には星座が描かれていました。クジャクのしっぽの模様が細かい。
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2か所目のキオストロにやってきました。柱とアーチの連続性が気持ちがいい。
回廊沿いの元修道士の居室と思しき部屋は展示室になっている様子。ところが、どの部屋も人の気配もなく閉まっていました。
職員が足りないのか、開けるのが面倒なのか分かりません。まあ、ともかく美術館とはほぼ名ばかりだと思って訪れるのが、ちょうどいいのでは。国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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司教様がひょっこりはん!
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庭の井戸の柱が額縁みたいになりました。
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オーマイガー!やっちまったーー!!
旅行中、心の中ではこんな表情になる場面も多々ありました。 -
まあるい形の木がかわいい。
驚くほどの静寂さに包まれていました。あまりに静かで、ここは本当にナポリ?と疑ってしまうほど。元修道院というだけあって、隔絶された世界のよう。 -
柱とアーチによって作られる影も、思わず見とれてしまいます。
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気味が悪いくらいに静かな場所だなと思っていたら、庭の一角に修道院関係者のものと思しき墓所がありました。なるほど、中庭はあの世に通ずる空間だったのですね。どうりで、静かなわけだと納得しました。
墓碑のあたりをずーっとハエが飛んでいたのが、とっても気になりました。ハエは何かを感じ取っているのでしょうか。妙に生々しくて、少し肌寒くなりました。 -
キオストロの出入り口脇に、手書き風の文字でChiesaと書かれた紙がありました。
すぐにChiesa=教会と結びつかない私でしたが、紙が示す方向の部屋に入ろうとしていた人の姿が見えたので、思い切って案内に従って進んでみることにしました。
するとその先には、驚きの世界が広がっていたのです… -
部屋の壁を埋め尽くすように聖書の場面が。まばゆい白さに包まれた中庭と対極の世界が広がっていました。外と中のギャップがありすぎて言葉を失いました。
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修道士の姿もひとりひとりの個性が出ていて面白い。外からの光が限られている一方で、内部は温かな色で照らされており、非常に雰囲気がありました。
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なるほど、祭壇の裏側にあたる場所だったのですね。正面から祭壇を見ることはあっても、裏側から覗けるのは珍しいと思いました。
国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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天井画の緻密さは、言い過ぎかもしれませんが、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂にも劣らないほど。ヴァチカンと違って見学者も驚くほどに少ないので、静かに落ち着いて鑑賞できます。
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床の模様が美しいなと思って眺めていました。良く見ると模様の隙間は本当に隙間になっていて、地下まで見えてびっくり!石の強度に不安を感じたので、すぐに足をどけました。
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聖歌隊席でしょうか。重厚な色合いの椅子には天使がくっついていました。
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聖書台さえも、さりげなく飾り立てられ素敵です。奥には最後の晩餐の場面が。
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さらに奥の小部屋をのぞき見。こちらの部屋は立ち入り禁止。誰も入れないからこその、静寂に包まれた厳かな空間となっていました。
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とりあえずくらいの軽い気持ちで入ったら、予想をはるかに上回る美しさに満ちた空間に驚きっぱなしでした。
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扉の模様がハート形みたいでかわいい。
サン・マルティーノ美術館自体、あんまり期待していなかったのが正直なところ。ナポリの街並みを見るために訪れたら、大きな収穫が得られて大満足の結果に。
さて、静寂の世界を離れ、喧噪が勝る下界(失礼!)へと戻りましょう。 -
美術館の前も展望スポットとなっていて、ナポリの明るい街並みを楽しめます。
この後は、フニコラーレのチェントラーレ線を使って下界に戻り、次の目的地である王宮へと向かいます。
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