レバノンの世界遺産・遺跡を訪ねる旅　その⑩ ベイルート市内編

2018/09/11 - 2018/09/11

中東の3大遺跡と呼ばれるうち、IS（イスラミックステート）に破壊されてしまったシリアのパルミラ遺跡とヨルダンのペトラ遺跡は昔、訪れたが、レバノンのバールベック遺跡は未だ行ってなかったので、今回ツアーに参加してきた。
中東地域の多くは、最近の情勢から外務省が危険情報が出ている事もあって、行く機会も減ったが、久しぶりに訪れてみると、あのアザーンの音も懐かしく感じた。
レバノンは、地政学的に言って周辺諸国から紛争に巻き込まれたり、内戦も続いたが、私が旅行した地域は、国連の平和維持活動の武装車両も見かけたものの、街は賑やかで、物資も豊富、旅行者から見ると平和を取り戻した感じがした。全行程は8日間で、現地では、６日間滞在した。
世界遺産に登録された遺跡も多く見学してきたので、レバノンという国がどんな国なのか、ご覧になって下さる方の参考になれば幸いと思う。
今回はベイルート市内編。

エリア ベイルート(レバノン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

レバノン観光の最終日。
シュトーラを出発し、ベイルートに戻って市内観光。
先ずは、国立博物館へ。

1942年に開館。75年から90年の内戦を経て95年より一般公開が始まる。
レバノン各地から出土した1300点以上の一級品の遺物（現地のはレプリカ）が、地下１階から2階まで、地域、年代ごとに展示。

レバノン杉の遺物。

20分程度に要約したレバノンの歴史などをビデオ鑑賞した後、見学。

ギリシャ神話が刻まれた玉座（正面）。

一つ一つが見事な立体像。

ギリシャ神話が刻まれた玉座（裏面）。

エシュムーン遺跡にあった遺物。
上段はアポロ神を中心とするオリンポス12神で、下段は演奏家の彫刻。

演奏家の彫刻。

エシュムーン遺跡にあった子供の大理石像。

ヨーロッパの語源となったエウロペのモザイク画。

バールベック遺跡にあったアレキサンダー大王の誕生のモザイク画。

ビブロス遺跡にあった守護神エシュムンの娘イザヤの像。

内戦時の傷跡が残るモザイク画。

ニハ遺跡にあった犠牲壇。

ティール遺跡にあったネクロポリスから発掘された石棺。

ビブロス遺跡にあったアビシェム王のオベリスク。

古代エジプトで使われていた『太陽神に愛される王』とのヒエログリフ。

エジプトの影響を受けた兵士像。

玉座。

アスタルテ神の玉座。
ビブロスやサイダで祀られたアスタルテ神。

ペルシャ時代の柱頭飾り。

スフィンクス。

ペルシャ時代の柱土台。

復元図。

ビブロス遺跡にあったブロスアヒラム王の石棺。
上蓋にはライオンなどのレリーフと共にフェニキア文字が。

石棺の蓋に刻まれた22個の字母から成るフェニキア文字。
ヘブライ文字、ギリシャ文字、ラテン文字の原型。

これより地下1階へ。
各時代の葬儀関係の遺物を展示。

遺体埋葬の瓶。

埋葬時の衣類などの副葬品。

土器などの日用品も埋葬。

フェニキア文字。
ヘブライ文字、ギリシャ文字、ラテン文字の原型。
アルファベットの原型。

シドンにあったヒト型の大理石の石棺。

勿論、一つ一つ違う顔で見事な彫刻。

2階へ移動。

金の装飾品。

ビブロス遺跡にあった兵士ブロンズ像。

全てオベリスク神殿から出土。

金のブレスレッド。

内戦時に受けた傷跡のままに展示されている遺物。

博物館を後にして、旧市街を散策。

ムハンマド・アミーン・モスク。

今は使われていない旧外資系ホテルのホリディイン。
負の遺産として、1975年～９０年まで続いた内戦の結果、銃痕がそのまま残っている。

左奥に首相府。

ローマ浴場跡。

エトワール広場に面した国会議事堂。

エトワール広場。

中央の時計塔。
ここから道が放射状に伸び、パリのエトワール凱旋門のあるシャルルドゴール広場に倣ったもの。

隣接する聖ジョージ教会。

ムハンマド・アミーン・モスク。
誠実な預言者モハメッドの意。
４本のミナレットは69.5mでベイルートの街のどこからでも見えるらしい。

アル・オマリ・モスク。

礼拝時計。
当日５回の礼拝時間が表示。

正面は、ミフラーブ。
聖地メッカの方向に向かって祈りをささげる信者。

アル・オマリ・モスク（裏面）。

観光を終え、ラフィク・ハリーリ国際空港へ向かった。

一路、中継地のドバイへ。

シリア上空は飛ばずに、紅海上空よりドバイに向かった。