ポーランド　ドライブ旅【6】ショパンに思いを馳せながら、ワルシャワ街歩き

2017/07/10 - 2017/07/10

　実は、『三度目の正直旅』となる念願のポーランドであった。
１度目は３年前、出発前日のアクシデントでボツに、この時は航空券、ホテル代をほぼ捨てることに（涙）
２度目は１年前、これまた信じられない驚くべき事情によりボツとなったのである。

なので、私達はポーランドに縁がないのか…と弱気にさえなったが、
そこはまぁ懲りない（シツコイ？）性分ゆえ、
気分一新、三たび計画を練り直し、レンタカーでのドライブ旅に臨みました。

　　　　　　　＝＝　全日程　＝＝
2017年（平成29年）
【7月3日　から　7月5日】
　　　　関空→ドバイ→ワルシャワ
　　　　レンタカーでクラクフへ
　　　　クラクフ市内観光
　　　https://4travel.jp/travelogue/11380140　

【7月6日】ヴェリチカ岩塩抗とクラクフ市内
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381496

【7月7日】クラクフからルブリンへ
　　　　　ルブリン市内観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381546

【7月8日】ルブリン近郊観光のあとカジミエシュ・ドルニへ
　　　　　カジミエシュ・ドルニ観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381556

【7月9日】カジミエシュ・ドルニからショパン生家へ
　　　　　ワルシャワ近郊観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381560

【7月10日】ワルシャワ市内観光　
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11388860　←（いまここ）

【7月11日】ワルシャワ市内観光
　　　　　　ワルシャワ→ドバイ
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381581

【7月12日】ドバイ→関空着

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【7/10】ラウンジで朝食。まる一日歩き回るつもりなのでシッカリ腹ごしらえ。

ホテルを出ると、　ウ、今日は暑そう！…ということで、地下へ…

地下鉄の駅を通過。

結局、すぐに地上へ・・・

旧市街に向かって歩いていきます。

重厚感のある建物が多い。お役所関連かと。

空襲を免れた建物でしょうか。

新世界通り。銀行や証券取引所などが集中している通りだそうです。

ショパン博物館や軍事博物館がこの周辺にあるが、今日は休館日。
ザンネン！

この辺からクラクフ郊外通りではないかと。

ポーランド科学アカデミーの前には、ポーランド出身の天文学者、コペルニクスの像。

地動説に因んだような感じ？のモニュメント。

コペルニクス像から見える近さに、聖十字架教会がある。
手前には中世期のこのあたりの風景画が設置されている。

聖十字架教会 (ワルシャワ) 寺院・教会

聖十字架教会はショパンにゆかりの深い教会です。

中に入ると、真っ白な壁と天井が目に飛び込んでくる。

すぐに見つける事ができた、ショパンの心臓が埋められている石柱。
臨終のとき、姉に「ワルシャワに帰りたかった」という言葉を遺したショパン。その遺言どおり、心臓をこの教会に納めたという。

第二次世界大戦で教会を破壊された時にドイツ軍に心臓も持ち出されたが、戦後再建されると返還されたのだとか！

｢あなたの宝物がある所に あなたの心もある｣ と記されている。
ショパンにとっての宝物と
は、ポーランドだったのだと思います。

金銀がふんだんに使用されているが、やはり再建特有の新しさが感じられる。

ワルシャワ大学。多くの著名人を輩出している歴史ある大学。ショパンも卒業生のひとり。

校内の敷地内にはカジミエーシュ宮殿があり、ショパン一家はその一角に1817年から住んでいたという。

ヴィジトキ教会。

ヴィジトキ教会 寺院・教会

18世紀後期にバロック様式で建てられ、第二次世界大戦では奇跡的に破壊されなかったという。

ポーランドのカトリック教に大いに貢献した、ステファン・ヴィシニスキ枢機卿の像がヴィジトキ教会の前にある。

大学生だったショパンが、日曜ミサのオルガニストをしていたというオルガンも遺されている。
(そーか、ワルシャワ大学のすぐそばだしなぁ… この辺は若きショパンの生活圏内だったということなんだ)

やはり再建されていないだけあって、重厚感のある古さが感じられる。

このような絵画はちょっと珍しいかも。

中世時代からの目抜き通り、クラクフ郊外通りはきれいに整備されていて明るいイメージ。

ホテル　ブリストル。このホテルも戦火を免れた。
今日は要人の訪問があるらしく周囲には警官がズラリ。厳重な警備がなされていた。

ホテル ブリストル ア ラグジュアリー コレクション ホテル ワルシャワ ホテル

でも、入るのは簡単なので入ってみました。　まず中庭。

中庭から上を見たところ。

格調高いロビー。

ン？　これはなに？

よーく見てみると、ジョン・F・ケネディ！？

ヨーコ・オノ

パブロ・ピカソ

日本の皇室や政治家のお名前も。。。
訪問した著名人の記録がこんなオブジェになってるとは面白い！

破壊される前のワルシャワや著名人の写真。

昔のホテルの写真。
由緒ある誇り高きホテルなんですね。

せっかくなので、カフェでひと休みすることに。

カフェオレを注文すると、ナッツたっぷりのガレットのようなお菓子がついてきた。
日持ちするようなので、少しお買い上げ。

たっぷり涼んだので、再び街歩き。しばらく歩くと、こんな日本食レストランがあった。

サスキ公園が見えてきました。一糸乱れぬ衛兵交代に遭遇。ワルシャワ名物のひとつだとか。

サスキ公園 広場・公園

無名戦士の墓の両側に、交代したばかりの衛兵が直立不動でピシッ！

無名戦士の墓 モニュメント・記念碑

今は存在しないサスキ宮殿（ナチスドイツが司令部として利用後、破壊）の庭園跡が広大な公園となっている。

大きな噴水と花壇があり、多くの市民や観光客が散策を楽しんでいる。

本当に美しい公園です。

あ！あったあった！これかぁ…ボタンを押すとショパンのメロディが流れるベンチ。
あちこちに設置されているらしいが、２つ見つけただけでした。

大統領官邸。

ワルシャワ国立オペラ劇場。

旧市街に近づいてきたもよう。

聖アンナ教会。

聖アンナ教会 寺院・教会

聖アンナ教会から左手を見ると、王宮広場が見えてきました。

ワルシャワの顔ともいえる風景！

王宮広場 広場・公園

これらの建物が全て元通りに再建されたというのには驚かされる、というか、
何が何でも街を再建しようという市民の熱意に、ひたすら感服します。

博物館。

パステルカラーが美しい。

旧王宮。

王宮広場の中心にある、ジグムント三世の碑。ジグムント三世は、1596年に首都をクラクフからワルシャワに移した。

ジグムント3世の碑 モニュメント・記念碑

旧王宮のそばにある、洗礼者ヨハネ大聖堂。

洗礼者ヨハネ大聖堂 寺院・教会

ワルシャワで最も古い教会で、国王とのゆかりが深く、戴冠式なども行われたという。

サーモンピンクと薄いブルーの色合いが美しい。

天井画。

光が降り注ぐ祭壇。

全体的に明るいイメージですが、重厚感はたっぷり。

躍動感のある像が多い。

名もない天使たちがゴールドの衣を翻し、今にも飛び立ちそう！

博物館になっている旧王宮に入ります。

旧王宮 (旧王宮博物館) 博物館・美術館・ギャラリー

この王宮は、王の居城だっただけではなく、国会や大統領執務室として使われていた。また、士官学校や劇場もあり、文化、政治、経済の拠点だったという。

第二次世界大戦で破壊されたが、ジグムント三世の時代にはヨーロッパで最も美しい宮殿のひとつと言われていたという。

今ではその栄華を見事に再現している。

壁面全てに大きな絵画。

ここでは舞踏会が行われていたのでは？

素晴らしいフレスコ画の天井。

細部までじっくり見ると、ため息が出るほど細かい細工が。

鏡が連なって見える、遊び心のある造り。

溜息が出るほどの豪華さ！

寝室。

調度品の中には、国外に持ち出されて難を免れたものも結構あるそうです。

天蓋付きの王座？

どの部屋も床のデザインがとても凝っている。

グリーンの大理石の柱が美しい。

部屋によってこれほど床のデザインが違う宮殿も珍しいのではないかと…
この宮殿は組木細工のような床が多い。

絵画の部屋。

中世の時代の絵画が多いです。

中世期のワルシャワだろう。

これも中世期の王宮広場あたりですね。

膨大な数の部屋が続く！

チャイナからの贈り物？

いきなり赤！

チャイナ風の絵柄の時計。

この部屋は特に重厚でシックな雰囲気。

教会や宮殿には、このように、部屋から天に向かっての広がりを表現している天井画が多いですね。
壁から天井のかけての境目など、目の錯覚をうまく利用した描きかたが施されていて興味深いです。

最近、アメリカとの会談が行われた部屋とのこと。
ここは現役で使用されている部屋なんだ！

なるほど！

広い！

これは暖炉の上の置物。

これも暖炉の上。

ポーランド大統領とトランプがこのテーブルを利用したとのこと。
つい最近のこと。

王宮を出て少し行くと、こんなものが見えてきました。

バルバカン！　　クラクフにもあったなぁ…
でも、やはりこれは復元されたものですね。

バルバカン 史跡・遺跡

カタチも同じような円形で、やはり城壁の境目にある。

バルバカンの内側。クラクフのバルバカンよりは小さめですね。

旧市街広場に向かって歩きます。

また、こんな美しい教会が。

聖十字架教会やヴィジトキ教会と同じく、まっ白の天井と壁。

旧市街広場に着きました。ワルシャワの中心に位置します。

旧市街広場 旧市街・古い町並み

中央にはあまりにも有名な人魚像が。
像の下には水が流れているので、子供たちやスズメたちが水遊びしていました。
あまりにも暑いので、日陰に腰かけてひと休み。

人魚像 (旧市街広場) モニュメント・記念碑

人魚像は元々はバルバカンのそばにあったそうです。

なぜ人魚像が？と思ったら、人魚はワルシャワ市の紋章なんですね！
ヴィスワ川のシレナ橋のたもとにも、もうひとつ同じような人魚像があるそうです。

もぅ少し行った所にキュリー夫人博物館があるが、疲れてきたのでホテルに戻ることにした。（後でわかったけど、キュリー夫人博物館も休館だった）

これは聖カジミエシュ教会(やはり復元されている) 。ワルシャワ蜂起中、病院や防空壕に使われていたという。

途中、トラムに乗ってホテル近くまで戻った。

ホテルに戻ると、部屋に入る前にやっぱりまたラウンジへ…
思えばランチもしてないしね！

急に雨が降り出した！ちょうど良かった！

文化科学宮殿をバックに昼寝（爆睡）する人。

雨もあがり、ゆっくり休憩して元気も出てきたので、再び外に出た。
これはピアノの鍵盤になってる横断歩道。

お決まり？のやつ、やってみた。

ついでにこんなことも。(^^;

ホテルのそばのショッピングセンターへ。

とてもユニーク過ぎる屋根！

中に入ったらこんな感じ。

カフェやレストランのほかに、さまざまな店舗がたくさん入っている。

明るくて開放的！

マリオットが見えてる。

この屋根、とても面白いけど、強度とか大丈夫なのかな？

一番高いところからの景色。

少しずつ暗くなってくると、ますます賑やかになってきた。

お菓子屋さん。

地下の食料品のマーケットも広い！
やはりベリー類がどっさり！

こういう店を見学するのはおもしろい！

日本じゃあまり売ってない青いレモンもたくさん。

はかりにりんご一個を乗せてる男性が…。重さで値段が決まるんですねぇ

白菜もあるんだ！

というか、もう夜になるのに、どっさりの野菜や果物があるなんて…
日本だと、品薄になってくる時間帯ではないかと。

見慣れない野菜があるのが楽しい。

パプリカやカブの種類が豊富です。

パンがたくさん！

冷凍ベリー類もたくさん！

ナッツ類の量り売り。

チーズ

ハムやソーセージ

ドリンクコーナーもだだっ広い。

文具売り場で少し買い物をして外に出ると、すっかり真っ暗に。

で、お決まりのラウンジで夕食。メニューが豊富なので飽きないわけで…
このキッシュ、美味しかった！

ホントに何もかもが美味しいんです！まぁ、無料といっても宿泊料金に含まれているわけですが。

９時頃部屋に戻ると、なんと激しい雷雨！！写真ではわかりにくいですが、何度も稲光が！！　すごい光景。。。

ポーランド最後の夜は、しんみり…とはいかず、超刺激的な夜となってしまった。

明日はいよいよ最終日。
ワジェンキ公園を散策した後、ホテルに戻ってから空港に向かいます。