ポーランド　ドライブ旅【7】ワジェンキ公園を満喫した後、帰国の途に…

2017/07/11 - 2017/07/13

実は、『三度目の正直旅』となる念願のポーランドであった。
１度目は３年前、出発前日のアクシデントでボツに、この時は航空券、ホテル代をほぼ捨てることに（涙）
２度目は１年前、これまた信じられない驚くべき事情によりボツとなったのである。

なので、私達はポーランドに縁がないのか…と弱気にさえなったが、
そこはまぁ懲りない（シツコイ？）性分ゆえ、
気分一新、三たび計画を練り直し、レンタカーでのドライブ旅に臨みました。

　　　　　　　＝＝　全日程　＝＝
2017年（平成29年）
【7月3日　から　7月5日】
　　　　関空→ドバイ→ワルシャワ
　　　　レンタカーでクラクフへ
　　　　クラクフ市内観光
　　　https://4travel.jp/travelogue/11380140　

【7月6日】ヴェリチカ岩塩抗とクラクフ市内
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381496

【7月7日】クラクフからルブリンへ
　　　　　ルブリン市内観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381546

【7月8日】ルブリン近郊観光のあとカジミエシュ・ドルニへ
　　　　　カジミエシュ・ドルニ観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381556

【7月9日】カジミエシュ・ドルニからショパン生家へ
　　　　　ワルシャワ近郊観光
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381560

【7月10日】ワルシャワ市内観光　
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11388860　

【7月11日】ワルシャワ市内観光
　　　　　　ワルシャワ→ドバイ
　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11381581←（いまここ）

【7月12日】ドバイ→関空着

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機

【7/11】いよいよ最終日。
最後の貴重な数時間は、ワジェンキ公園を散策することにした。
このラウンジ、とことんお世話になりました！

外の景色を眺めながらの最後の朝食。

昨夜の雷雨がウソのような快晴！

見慣れたホテル周辺の景色。

早朝から活気に満ちている。

すぐそばにあるトラム乗り場へ。

ワジェンキ公園に行くには何番に乗ればよいか？は昨日チェックしておいた。
なんせ26路線あり、表示がわかりにくくややこしいのだ。昨日、旧市街から戻る際に乗ったときも、ちょっと賭けのような気分だったし。(^^;

乗ってはみたが、まだちょっと不安・・・
これは改札機。

15分もかからずなんとかワジェンキ公園近くで降りることができたもよう。

左側のフェンスの中がワジェンキ公園。
公園沿いには緑に囲まれた広い歩道が続いている。

こんな像があったりして飽きることのない快適な散歩道。

やっと入口を見つけたので入ってみる。入場料は無料。

ワジェンキ公園 広場・公園

多分多くの門があるのだろうが、どうやら小さな門から入ったみたい。
この公園は、18世紀ポーランド王の命により、夏の離宮として造られた。

迷路か！

ベルヴェデーレ宮殿？
ウィーンにもプラハにもあったはず…と、ベルヴェデーレの意味を調べたら、
［イタリア語で「美しい見晴らし」という意味で、宮殿の屋上などの望楼や眺望のよい高所の塔などをさすこともある］とのこと。

おおっ！広すぎてよぅわからん…　まず、ワジェンキ宮殿に向かおう。

公園内には様々な建物が点在する。

この公園もずっと安泰だったとはいえず、王の死後ロシアのものとなり、
1918年のポーランド独立時にやっと返されたが、第二次世界大戦でナチスドイツに占領されたという。

朝早いからか、ほとんど人はいない。

木々が風に揺れる音と鳥たちのさえずりだけが響く。

あ、カモ。　珍しくもないか。

ん？クジャク？！　これは珍しい。

そーーっと近づいてみた。・・・逃げません。

見たければどうぞ！　私の羽、美しいでしょ？　と、見せてくれた。
何羽かのクジャクが放たれているが、午後から羽を開くことが多いそうです。

ワジェンキ宮殿に着いた。

ワジェンキ宮殿 (水上宮殿) 城・宮殿

細長い池にまたがるように建てられているので、水上宮殿とも呼ばれている。

宮殿の右サイド。

左サイド。

本来なら入場できるのに、なぜか閉まっていたので入れず。
この美しい宮殿にあった美術品はナチスドイツにほとんど持ち去られ、戦後の放火により内部は完全に破壊されたとか・・・なんという運命！
現在は、完璧に修復されている。

街灯が灯されると水に映って美しいだろうなぁ

宮殿からの眺め。

下半身が馬。こういう像も多いですね。

緑に囲まれた穏やかな池。

水上宮殿から少しいったところにある水上の舞台。

池を挟んで観るような作り。

なんともロマンティックな風景！

どんな劇が上演されていたのだろう。

観客席もあるので今も使われてるのかな。

池の周りには美しい花がたくさん。

池のほとりをのんびり歩いていく。

細長い池の端っこまでくると、水上宮殿がこんなふうに見えます。

風がほとんどないので、木々がきれいに水面に映っている。

池のほとりの岩に腰かけて、しばらくの間、眺めました。

よくぞ、ここまで復元してくれたものだと感謝したくなる美しい景観です。

本当に水上に浮いているように見える。

こんな木陰で昼寝したい！

そういえば以前ワルシャワに住んでいた知人が、よくワジェンキ公園で犬の散歩をしたと言っていた。
が、今では禁止されている。
公園の清潔さと安全を保つルールとして素晴らしい事だと感心してしまう。

たくさんのカモの群れに遭遇したので、お決まりのふれあいタイムをしばし楽しむ。

公園内には、様々な博物館や礼拝堂、温室などもある。
全て回るには一日あっても足りないくらいだろうな。

私達には残された時間も少ないので、のんびりと散策することに徹します。

園内には紫色の小さな花がたくさん咲いています。写真では見えにくいですが…

花壇もあちこちにある。

ここからはゆるやかな上り坂。
アップダウンもある公園なんですね。

ベルヴェデーレ宮殿かな。

こんな小さな建物も点在している。

ショパン像はまだかなぁ とそぞろ歩いていたその時…

あ、リス！！　
リスが立ってる！　
がに股で立ってる！

え！？　近づいてきた！

か、かわいい・・・！！！

手を出してみたらチョコチョコッと近づいてきて、チュチュッとKISS！ やったー！

・・・ときびすを返し、木の根元を超高速で掘り始めた！その姿はまるでマンガ！
なにやってんの？？と思って見てたら、なんと！木の実を掘り出して木の枝（低い枝なので丸見え）にチャチャッと登り、これまた超高速で木の実を回しながらかじり始めたではないか！

カリカリコリコリ、音も聞こえてる。

これはもう、リス？おもちゃ？
というか、ディズニーアニメのリスっぽいのです！
今まで何度かリスに遭遇したけど、もっと臆病ですぐに隠れてしまってた。

後で知ったことですが、この人慣れしたリスたちはワジェンキ公園では人気者なんだとか。で、木の実を与えてもいいことになっているんだとか。
あーーそうか！　だから、手を出した時何かもらえると思って寄ってきたんだ！
チュチュッと匂い嗅いでもなんにもなかったから、その腹いせに埋めてあった木の実を掘り出して食べてたんだ！これ見よがしに・・・
なんとま、ちゃっかりしたリス！　でも、例えようもない可愛らしさでした。

リスとの緊張感のある遭遇のあと、しばらく歩くと有名なショパン像のある広場に着いた。

ショパン像 モニュメント・記念碑

ズラリと並んだベンチはピアノコンサートの聴衆用ですね。

周りは白とピンクのミニばらの花壇。
季節によって花は変わるのでしょうね。

こんなに大きな像だとは！

近くで見上げると圧倒される。
このショパンは悲しげではなく、眼力がすごい！

斜め後方から見たところ。柳の木の元で衣を翻しているショパン、とのこと。

このベンチにしばらく座って、贅沢な休憩タイム。

像の傍らのスペースにピアノが置かれ、夏季の間に度々コンサートが開かれるという。

凝ったデザインの像なので周りをひと回り。

1926年に造られた像ですが、これまたナチスドイツに完全に破壊され、1958年に復元されたのだそう…

ベンチは回りにたくさんある。

帰ろうとしてリストの胸像の存在に気づいた。見逃すところだった！
見方によっては、ショパン像はリストのほうを見ているようにも見える。

リストとショパンは若い頃お互いの才能を尊敬しあう親しい仲だったのに、ある理由から二人は疎遠になってしまった。
パリでのショパンの死を知らされたリストは深く悲しんだという。
疎遠になったとしても、ショパンとリストは深い絆で結ばれていたのだろう。
リストの像をここに設置したなんて、なんと粋な計らいか！と思ってしまった。

ショパン像の広場のすぐそばに門があったので、そこから外に出た。
この門から入ってこの広場だけを見学する人も多いようだ。

トラム乗り場までしばらく歩く。

一番前の席が空いていた。

なんだかいい景色が楽しめる！
ワルシャワよ、いろんな意味でありがとう！

11時半頃にホテル近くに到着。
部屋に戻ってサッサとシャワーと身支度をすませ、12時過ぎには部屋を出た。

タクシーで空港に到着。すぐに電光掲示板を確認。

そんなに時間もかからずにトランクも預け、手荷物検査スムーズに通過。
…となると、残ったお金でちょっと買い物でもしようか！となる。

ワルシャワ ショパン空港 (WAW) 空港

ポーランドのチョコレートなど買いました。

そんなに広すぎないのでドバイに比べたらわかりやすい！　当たり前ですね。

搭乗口に着いた。

・・・とここで意外な展開が！！

アナウンスで我々の名前が呼ばれてるではないか！？　
え、なんで？？
と、不安半分期待半分でカウンターに行くと、ニンマリしたお兄さんスタッフ曰く
「あなた達、ビジネスクラスにお座りなさい」
「え？ほんまかいな！」
ってことで、そのお兄さんは私達のチケットを目の前でビリビリッと破り捨てたのでした。

…ということで、ドバイまでの6時間弱はビジネスクラスでの空の旅となった。
ポーランド旅行が2度ボツになり、やっと三度目の正直旅となった我々へのご褒美？
ということにしとこかな。ｖ(^^)ｖ

優雅なランチ。マッシュルームスープ最高！

さっぱりとした前菜。

柔らかいステーキ。

サーモンも付け合わせも美味しかった。

チョコレートケーキ。

チーズケーキ。
珈琲も美味しくて、ごちそうさまでした！

画面少し大きい。ちょいと遠いけど。

アイスクリームを所望。

食後しばらくすると眠気が襲い、のびのびフルフラットであっというまに熟睡。

ふと気づいたらドバイ。
あーあ、もう降りるのか・・・

ビジネスだからすぐに降りる。そして、バスに乗る。このバス、どこまで行くのか？というほど長いこと乗る。

やっと到着し、空港の建物内に入る。
関空行き、変更なし。

乗り継ぎ時間は4時間45分もあるので、少しブラブラしてからラウンジでひと休み。

ここが搭乗口。ほぼ予定通り3：30に離陸。
乗り継ぎのときは特に時間の感覚がわからなくなる。

【7/12】夜なんだか朝なんだか？の食事が2回出てきて、17：40頃、関空着。

ポーランドの旅、色々あったがなんとか無事に終えることができました。
ドライブが楽しくなってきたので、また、ヨーロッパをドライブしたいという気持ちがムクムクと沸いてきた！（勿論、事故起こさないよう、パンクしないよう、もっと気をつけます）

ポーランドは平原の国というだけあって、日本とは全く違う景色が広がっていて本当に自然豊かな国でした。
悲惨な歴史を歩んできた国なのに(だからこそ？かも)、努力を惜しまずに再興し、明るい雰囲気に生まれ変わっている。

そして、私達が関わった方たちは皆さん親切でいい方ばかりでした。
物価は安くて食べ物もおいしいし、センスの良い街並も多く、様々な魅力に溢れた国だと思います。
また、ポーランドでの別ルートをドライブ旅したい！と強く思っています。

この旅行記へのコメント （2）

• yanosonoさん 2018/08/28 16:20:15

  ありがとうございました。

  とても美しい紀行文をありがとうございました。
  
  私は海外でのレンタカーはヨーロッパしか経験していません。
  ポーランドでの一番の思い出は、最終日（クラクフ空港発）にザコパネからクラクフまで絶望的な渋滞で、トイレも我慢してやっと間に合ったという苦い経験です。
  
  レンタカーは昼食にビールが飲めないのがつらいですが、特に鉄道が未発達の国ではありがたい存在ですよね。

  MIUMIUさん からの返信 2018/09/02 14:45:29

  コメントありがとうございます！

  ヨーロッパのあちこちでドライブされていらっしゃるんですね。
  いいですね！！
  でも、絶望的な渋滞とは大変でしたね…　　
  
  私達はヨーロッパではレンタカー初心者でしたので、街中（特に旧市街）での運転は避けて、街から街へのドライブをメインにしましたが、
  やはり実際走ってみないとわからない事がたくさんあるんですね。
  
  確かに、鉄道が未発達の国では本当にレンタカー移動は便利だと思います。