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表紙の写真は中禅寺仁王門前で撮影したもの。<br />朱塗りの仁王門を中心にしてカメラを構えると<br />トンボが飛んできて私の左の人差し指の上に静かに止まった。<br />指を立ててみても彼(彼女?かな)は逃げない。<br />「随分人慣れしているなぁ~。<br />私のことを好きになってしまったのだろうか?」と<br />思いながら指を立てたままトンボを驚かさないように<br />柔らかくシャッターボタンを推したためかカメラ目線が<br />下がってしまい肝心の仁王門はトンボの背景の一部に<br />なってしまった。<br />今回の表紙写真の主人公は中禅寺のトンボくんである。<br /><br />実は坂東三十三か所札所めぐり3回目は当初の計画では<br />鎌倉の札所をお参りする予定だった。<br />しかし今年の夏のあまりの暑さに嫌気がさして<br />七十路(ななそじ)前の私の体を労わるため少し足を延ばして<br />日光の札所18番の中禅寺立木観音をお参りすることにした。<br /><br />中禅寺を訪れると日中の日差しはまだ厳しさが残っていたが<br />緑陰に入るとひんやりした冷気を感じることが出来た。<br />中禅寺までの湖畔の道は湖から心地よい風が吹いて来て<br />私の体を清涼な空気で包んでくれた。<br />しばらく歩いていると風に運ばれるように華奢な体つきをした<br />トンボたちが私の周囲を舞飛び始めた。<br />ここは下界の暑さより一足早く秋が忍び寄って来ていた。<br />中禅寺ではもう小さな秋が始まっていたのだ。<br /><br />以下で18番札所の日光山中禅寺立木観音日帰りの報告を致します。<br /><br />

還暦過ぎ、七十路(ななそじ)前の一人旅 青春18きっぷで坂東三十三か所札所めぐり3回目、日光で小さい秋見つけた!

29いいね!

2018/08/05 - 2018/08/05

678位(同エリア3281件中)

2013tomo

2013tomoさん

表紙の写真は中禅寺仁王門前で撮影したもの。
朱塗りの仁王門を中心にしてカメラを構えると
トンボが飛んできて私の左の人差し指の上に静かに止まった。
指を立ててみても彼(彼女?かな)は逃げない。
「随分人慣れしているなぁ~。
私のことを好きになってしまったのだろうか?」と
思いながら指を立てたままトンボを驚かさないように
柔らかくシャッターボタンを推したためかカメラ目線が
下がってしまい肝心の仁王門はトンボの背景の一部に
なってしまった。
今回の表紙写真の主人公は中禅寺のトンボくんである。

実は坂東三十三か所札所めぐり3回目は当初の計画では
鎌倉の札所をお参りする予定だった。
しかし今年の夏のあまりの暑さに嫌気がさして
七十路(ななそじ)前の私の体を労わるため少し足を延ばして
日光の札所18番の中禅寺立木観音をお参りすることにした。

中禅寺を訪れると日中の日差しはまだ厳しさが残っていたが
緑陰に入るとひんやりした冷気を感じることが出来た。
中禅寺までの湖畔の道は湖から心地よい風が吹いて来て
私の体を清涼な空気で包んでくれた。
しばらく歩いていると風に運ばれるように華奢な体つきをした
トンボたちが私の周囲を舞飛び始めた。
ここは下界の暑さより一足早く秋が忍び寄って来ていた。
中禅寺ではもう小さな秋が始まっていたのだ。

以下で18番札所の日光山中禅寺立木観音日帰りの報告を致します。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 大宮駅の9番線プラットホームに時間通り到着した。<br />今日の旅路も順調だ。<br />しかしこの時には気が付いていなかったのだが<br />最初の駅の改札口を通るときに青春18きっぷに刻印して<br />もらうのを忘れていた。<br />駅の構内に入る前にスイカにお金をチャージしたのだが<br />そのスイカをそのまま使って自動改札機で構内に入って<br />しまったのだ。<br />早朝の出発でもありで私の頭はまだ夢遊状態だたったのかも<br />しれない。<br />家内に言わせれば<br />「以前からその傾向があったけど、最近はもっと酷くなってきている。」<br />とのことである。<br />

    大宮駅の9番線プラットホームに時間通り到着した。
    今日の旅路も順調だ。
    しかしこの時には気が付いていなかったのだが
    最初の駅の改札口を通るときに青春18きっぷに刻印して
    もらうのを忘れていた。
    駅の構内に入る前にスイカにお金をチャージしたのだが
    そのスイカをそのまま使って自動改札機で構内に入って
    しまったのだ。
    早朝の出発でもありで私の頭はまだ夢遊状態だたったのかも
    しれない。
    家内に言わせれば
    「以前からその傾向があったけど、最近はもっと酷くなってきている。」
    とのことである。

    大宮駅

  • 9番線ホームに宇都宮行の快速ラビットが入ってくる。<br />車内には旅行姿の乗客もチラホラ乗っていた。

    9番線ホームに宇都宮行の快速ラビットが入ってくる。
    車内には旅行姿の乗客もチラホラ乗っていた。

    大宮駅

  • 8:24に宇都宮で日光線に乗り換える。<br />途中の駅のプラットフォームの向かいに<br />車体が観光用にデコレートされた<br />「いろは」という名前の電車が停車していた。<br />私の気分もようやく「日光に向かっているんだ!」<br />というウキウキした旅人仕様に変わってきた。<br /><br />しかしこの時初めて私の青春18きっぷに最初に乗車<br />下駅で刻印してもらうのを忘れているのに気が付いた。<br />「しまった無刻印では日光駅下車時に駅員さん注意されて<br />しまう。」<br />駅員さんから<br />「あなたの青春18きっぷは無刻印です。<br />スイカで入場したので乗車駅から日光駅までは通常運賃を<br />支払ってもらいます。」と言われたらどうしようと不安になった。<br />ここまでの正規片道料金は3,020円である。<br />青春18きっぷなら1日分2,370円の半額で1,185円なので<br />1,835円の損になってしまう。<br />しかし間違ったのは確かに私の責任である。<br />「日光駅に到着したら改札口で駅員さんへ正直に事実を報告し<br />駅員さんの指示に素直に従おう。」<br />と覚悟(少し大げさ!)すると気分が楽になった。<br />いつものことだが旅のハプニングは終わってみると記憶に鮮明に<br />残るので良い思い出になることが多いと自分を納得させた。<br />私の気分がもとの「ウキウキ旅人仕様」に戻ると<br />顔つきが柔らかくなったのか<br />隣の席に座っていたおばあさん(おじいさんの私に「おばあさん」と<br />呼ばれるのはとても心外だと思うが)が<br />「すみません。車内のトイレにいってくるのですが私の荷物を見ておいて<br />いただけますか?」と頼まれた。<br />海外旅行でもこのようなことが良くある。<br />私の顔は世界にも通用する「安全で親切おじいさん」の顔つきを<br />しているのかもしれない。<br />海外の場合はテロリストの爆弾仕掛けのケースか<br />偽麻薬入り手荷物の路上詐欺師の仕業という危険性があるため<br />依頼相手により断ることもあるが<br />ここは日本であり相手はどう見ても普通の「おばあさん」なので<br />私は「えぇ。ごゆっくりどうぞ。」と言って軽く引き受けた。<br />荷物には歩行用の杖も残されていて杖をついて一人で日光を歩く<br />のだろうかと少し心配になった。<br />

    8:24に宇都宮で日光線に乗り換える。
    途中の駅のプラットフォームの向かいに
    車体が観光用にデコレートされた
    「いろは」という名前の電車が停車していた。
    私の気分もようやく「日光に向かっているんだ!」
    というウキウキした旅人仕様に変わってきた。

    しかしこの時初めて私の青春18きっぷに最初に乗車
    下駅で刻印してもらうのを忘れているのに気が付いた。
    「しまった無刻印では日光駅下車時に駅員さん注意されて
    しまう。」
    駅員さんから
    「あなたの青春18きっぷは無刻印です。
    スイカで入場したので乗車駅から日光駅までは通常運賃を
    支払ってもらいます。」と言われたらどうしようと不安になった。
    ここまでの正規片道料金は3,020円である。
    青春18きっぷなら1日分2,370円の半額で1,185円なので
    1,835円の損になってしまう。
    しかし間違ったのは確かに私の責任である。
    「日光駅に到着したら改札口で駅員さんへ正直に事実を報告し
    駅員さんの指示に素直に従おう。」
    と覚悟(少し大げさ!)すると気分が楽になった。
    いつものことだが旅のハプニングは終わってみると記憶に鮮明に
    残るので良い思い出になることが多いと自分を納得させた。
    私の気分がもとの「ウキウキ旅人仕様」に戻ると
    顔つきが柔らかくなったのか
    隣の席に座っていたおばあさん(おじいさんの私に「おばあさん」と
    呼ばれるのはとても心外だと思うが)が
    「すみません。車内のトイレにいってくるのですが私の荷物を見ておいて
    いただけますか?」と頼まれた。
    海外旅行でもこのようなことが良くある。
    私の顔は世界にも通用する「安全で親切おじいさん」の顔つきを
    しているのかもしれない。
    海外の場合はテロリストの爆弾仕掛けのケースか
    偽麻薬入り手荷物の路上詐欺師の仕業という危険性があるため
    依頼相手により断ることもあるが
    ここは日本であり相手はどう見ても普通の「おばあさん」なので
    私は「えぇ。ごゆっくりどうぞ。」と言って軽く引き受けた。
    荷物には歩行用の杖も残されていて杖をついて一人で日光を歩く
    のだろうかと少し心配になった。

    宇都宮駅

  • 写真は東武バスのターミナルから見た東武日光駅。<br />写真を撮影した時点では人があまり並んでいないが<br />9:35の中禅寺温泉行きのバスが出発するころには<br />観光客の長い列ができた。<br /><br />電車はJR日光駅に時刻通り9:11に到着した。<br />私は有人改札口で駅員さんへ青春18きっぷの刻印忘れ<br />を説明しなくてはならないので有人改札口の最後尾に<br />並んだ。<br />駅員さんがマイクで<br />「青春18きっぷのかたは刻印の日付がはっきり分かるよう<br />きっぷを提示してください。」と大きな声でアナウンスしている。<br />10人以上の老若男女が並んでいる。<br />私と同じ世代の男女も青春18きっぷを手にして有人改札口を通り<br />過ぎて行った。<br />最後に私の順番が来たので駅員さんへ<br />「最初の駅の改札口で青春18きっぷに刻印して頂くのを忘れて<br />スイカで改札口を通ってしまいました。申し訳ありません。」<br />と正直に申告した。<br />すると駅員さんは<br />「わかりました、それではここで刻印します。<br />データを変更しますのでスイカを貸してください。」<br />と通常業務の口調で答えてくれた。<br />きっと私の様な「うっかりお爺さん」が多いのかもしれない。<br />「このスイカは東武バスで使えますか?」と確認して改札口<br />を通り抜け東武バスのターミナルへ向かった。<br />東武バスのターミナルはJR日光駅を出て右側の緩やかな坂を5分程<br />歩くと緑色の屋根の東武日光駅が見えてくる。<br />その手前のロータリーにバスターミナルがあった。<br />私は念のためJR日光駅を出てすぐ右側にある交番所で道を確認した。<br />交番所に尋ねるとお巡りさんから<br />「この坂道を5分程歩くと東武日光駅の緑色の屋根が見えてきます。<br />バスターミナルは駅前のロータリーにありますよ。」<br />と親切に説明して頂いた。<br />お巡りさんは日光でも観光客に親切だと思った。<br />

    写真は東武バスのターミナルから見た東武日光駅。
    写真を撮影した時点では人があまり並んでいないが
    9:35の中禅寺温泉行きのバスが出発するころには
    観光客の長い列ができた。

    電車はJR日光駅に時刻通り9:11に到着した。
    私は有人改札口で駅員さんへ青春18きっぷの刻印忘れ
    を説明しなくてはならないので有人改札口の最後尾に
    並んだ。
    駅員さんがマイクで
    「青春18きっぷのかたは刻印の日付がはっきり分かるよう
    きっぷを提示してください。」と大きな声でアナウンスしている。
    10人以上の老若男女が並んでいる。
    私と同じ世代の男女も青春18きっぷを手にして有人改札口を通り
    過ぎて行った。
    最後に私の順番が来たので駅員さんへ
    「最初の駅の改札口で青春18きっぷに刻印して頂くのを忘れて
    スイカで改札口を通ってしまいました。申し訳ありません。」
    と正直に申告した。
    すると駅員さんは
    「わかりました、それではここで刻印します。
    データを変更しますのでスイカを貸してください。」
    と通常業務の口調で答えてくれた。
    きっと私の様な「うっかりお爺さん」が多いのかもしれない。
    「このスイカは東武バスで使えますか?」と確認して改札口
    を通り抜け東武バスのターミナルへ向かった。
    東武バスのターミナルはJR日光駅を出て右側の緩やかな坂を5分程
    歩くと緑色の屋根の東武日光駅が見えてくる。
    その手前のロータリーにバスターミナルがあった。
    私は念のためJR日光駅を出てすぐ右側にある交番所で道を確認した。
    交番所に尋ねるとお巡りさんから
    「この坂道を5分程歩くと東武日光駅の緑色の屋根が見えてきます。
    バスターミナルは駅前のロータリーにありますよ。」
    と親切に説明して頂いた。
    お巡りさんは日光でも観光客に親切だと思った。

    東武日光駅

  • バスターミナルには「中禅寺温泉行」という<br />表示が出ている。<br />外国からの観光客も何人かバスを待っていた。<br />漢字表記が読める外国人は問題が少ないと思うが<br />ローマ字表記が小さいので読みにくいのではと感じた。<br />これは海外旅行をしていてタイ語やアラビア語等の<br />私に読めない表記で行き先確認に苦労した経験がある私に<br />とって他人事ではないと思った。

    バスターミナルには「中禅寺温泉行」という
    表示が出ている。
    外国からの観光客も何人かバスを待っていた。
    漢字表記が読める外国人は問題が少ないと思うが
    ローマ字表記が小さいので読みにくいのではと感じた。
    これは海外旅行をしていてタイ語やアラビア語等の
    私に読めない表記で行き先確認に苦労した経験がある私に
    とって他人事ではないと思った。

    東武日光駅

  • 写真は掲示されているバスの時刻表。<br />9:35出発の次のバスは10:35と1時間後の出発だ。<br />バスは大型バスではないので乗客数が制限される。<br />また中禅寺温泉まで九十九折のいろは坂があるので<br />立ったままでの乗車は危険性がある。<br />9:35の出発前には乗客の長い列が出来ていたので<br />乗れなかった人は1時間後のバス出発まで待たなければばらない。<br />可能であれば早めにバスターミナルまで来た方が良いと思った。<br />中禅寺温泉までのバス料金は片道で1,150円である。<br />スイカの使用が可能であるので両替時間を節約するために<br />スイカを持参した方が良いと思う。<br />バスに乗るときにドアの横にスイカICがあるのでスイカを<br />タッチさせることで乗車駅の確認をする。<br />バスを降りるときは運転手席の横にあるスイカICにタッチする<br />ことで乗車区間のバス運賃を支払う。

    写真は掲示されているバスの時刻表。
    9:35出発の次のバスは10:35と1時間後の出発だ。
    バスは大型バスではないので乗客数が制限される。
    また中禅寺温泉まで九十九折のいろは坂があるので
    立ったままでの乗車は危険性がある。
    9:35の出発前には乗客の長い列が出来ていたので
    乗れなかった人は1時間後のバス出発まで待たなければばらない。
    可能であれば早めにバスターミナルまで来た方が良いと思った。
    中禅寺温泉までのバス料金は片道で1,150円である。
    スイカの使用が可能であるので両替時間を節約するために
    スイカを持参した方が良いと思う。
    バスに乗るときにドアの横にスイカICがあるのでスイカを
    タッチさせることで乗車駅の確認をする。
    バスを降りるときは運転手席の横にあるスイカICにタッチする
    ことで乗車区間のバス運賃を支払う。

    東武日光駅

  • 写真はバスの車窓から見えた「神橋」だと思います。<br /><br />バスに乗り込むと二人用の席が空いていたので<br />窓側に座った。<br />何気なく窓の外を見ていると旅姿の白人青年が<br />列に並んでいるのが見えた。<br />一瞬だが視線が合ったような感じがした。<br />彼は車内に入って来て空いている座席を探していたが<br />私の通路側の座席が空いているのを見つけて目で私に<br />「座っていい?」とサインを送ってきた。<br />私も目と顔の同時笑顔で「どうぞ。」というサインを<br />送った。<br />彼が「サンキュー!」と言ったので<br />「ユーアー、ウェルカム!」と返答した。<br />彼は「このおじいさん英語が話せるのだ。」というような<br />表情をしながら席に着いた。<br />彼のアクセントから英語ネイティブ人ではなく東欧系の<br />発音が感じられたのでドイツかオーストリア方面からの旅人<br />かもしれないと推測していた。<br />かれは隣の座席に座ると「坂道が多くて危険だからね。」と言いながら<br />早速座席のシートベルトを着用した。<br />私も「そうだね。リスクマネジメントの”最悪に備えよ”に従って<br />シートベルトが必要だよね。」と応えてベルトを着用した。<br />お互いに英語が共通コミュニケーション言語だと分かったので<br />英語の楽しい会話が始まった。<br />私が「どこから来たの?」と聞くと、<br />彼が「ア~ンス(と私の耳には聞こえる)から来ました。」と言う。<br />推測していた東欧系の国名ではないので<br />「えっ!どこから?」ともう一度質問すると、<br />彼は「パリがある国だよ。」という。<br />「フランス人だ!」<br />私はフランス人が発音する”フランス”の発音が聞き取れなくて困った<br />経験を3度している。<br />フランス語独特の口蓋を震わす「ラ」の音と鼻母音の「ン」の音を<br />私の耳が言語音として受け入れにくいためか「ア~ンス」としか<br />聞こえないのだ。<br />かれは続けて「でも実際に住んでいるのはパリではなくてリヨンだよ。」<br />と言う。<br />私は「3年前にリヨンへ行ったことがあるよ。<br />3年前にサンチャゴ巡礼路をリヨンの近くのル・ピュイからスペインまで<br />歩いたけど南フランスは美しい地方だよね。」と応えた。<br />「君は健脚だね。ル・ピュイからスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラ<br />まで何キロくらいあるの?」と聞いてきたので、<br />「だいたい1500㎞くらいかなあ。でも僕は3回に分けて歩いたんだ。<br />それに僕は歩くスピード度がとても遅いんだ。時速3キロだよ。<br />ぼくはカミーノの巡礼仲間から”ムッシュー・エスカルゴ<br />(でんでんむしさん)”と呼ばれていたよ。」というと彼は笑って<br />「ヨーロッパのことわざに「ウサギとカメ」があるけどゆっくりでも最終地に<br />確実に到着した方が勝ちだという話があるよ。」と言ってくれた。<br />「イソップ物語だね。日本でも同じ話があるからこれもギリシャの<br />イソップ童話から来たのだと思う。」と応えた。<br />彼が「君はどこの国から来たの?」と質問して来たので、<br />「日本だよ。東京の近くの町から来たんだ。」と応えると<br />「日本人なんだ…。」と少し驚いていた。<br />私の顔はアジア系多国籍人の顔をしているようなので<br />どの国から来たのか分からないようだ。<br />強いて言えば南方系中国出身の華僑人顔かも知れない。<br />彼に「長期休暇で旅をしているの?」と聞くと<br />「高校の教師をしているけど今回は3週間のバケーションで<br />日本に来たんだ。東京に友人がいるのでそこを拠点にして<br />京都、箱根、日光を訪ねてその後は北海道に行くんだ。」<br />とのこと。<br />「今年の日本の夏は特に暑いので北海道旅行は良いね。<br />北海道のどこに行くの?」と聞くと<br />「北海道の真ん中にある山岳地帯を歩くんだ。名前は忘れたなぁ…。」<br />と言うので「大雪山系だね。その後はどこへ行くの?」と更に聞くと<br />「礼文島に行くんだ。」とのこと。<br />「僕は学生時代に稚内まで行ったんだけど時間がなかったので礼文島には<br />行っていないんだ。うらやましいね。<br />今、僕たちの天皇が訪問しているよ。利尻富士が見えるかもね。」と応えた。<br />「ところで高校の先生をしているとのことだけど科目は何なの?」と聞くと<br />「哲学です。」とのこと。<br />「あぁ、あのコギト・エルゴ・スム(ラテン語)、ジュ・パンス・ドンク・<br />ジュ・スゥイ(フランス語)”われ思う故に我あり”ですね。」と言うと<br />「ルネ・デカルトだね。」と言う。<br />「僕はアランの”幸福論”の本も好きですよ。」と言うと<br />「Propos sur le bonheur だね。」と本の正式名を説明してくれた。<br />日本の著書名「幸福論」はフランス語の”Propos”は英語の&quot;Proposition&quot;だから<br />フランス語では「幸福に関する提案」という意味になるのかもしれない。<br />それから更に楽し会話が1時間近く続いた。<br />彼は来年は南米のコロンビアにフランス人学校の教師として派遣されるので<br />南米の大自然の中を旅行するのが楽しみだと言っている。<br />最南端のパタゴニア地方にも行ってみたいと言っている。<br />「すると君はスペイン語がはなせるの?」とスペイン語で尋ねると<br />慌てながら「これから少しずつ勉強するんだ。」とのこと。<br />「ウサギとカメの話のように”ゆっくりとだけど着実に学習しよう”<br />ということだね。」というと<br />「その通り”Exactly!&quot;。」という返事であった。<br />話しはお酒の話題に変わって<br />「君は日本のビールは何が好きなの?」と質問して来た。<br />私はいつもお得な発泡酒ビールしか飲んでいないので<br />「その人の趣味によるかな。」と曖昧な返事をすると、<br />「僕はキリンが好きだな。」と言う。<br />「苦みがあるから美味しいよね。」と応えておいた。<br />(今日の旅の終わりで久しぶりで本物のビールを飲もうかと<br />思った)<br />「でも君の国はビールよりは美味しいのはワインだよね。<br />” Veritas (真理)en vino(ワイン.)”(真理はワインの中にある)<br />というラテン語もあるよね。」と知っているラテン語を言うと、<br />「正しくは”Vino veritas&quot;だよ。」と私の下手なラテン語を正してくれた。<br />さすがに哲学の先生だ。<br />「この言葉は確か新約聖書の中でローマのユダヤ総督ピラトが<br />イエスに”真実とは何か?(Quod est veritas?)と質問したことに<br />由来していると思うけど<br />イエスが”Vino veritas&quot;(ワインは真実なり)と返事したら十字架に<br />架からなかったかもね。」と私がジョークを言うと彼は笑っていた。<br />(私はキリスト教徒ではありませんが少し不謹慎なジョークなので<br />使用はケースバイケースだと思います)<br /><br />※<参考>In vino veritas <br />(イン・ウィーノー・ウェーリタース)とは、<br />「酒に酔えば、人は本音や欲望を表に出す」という意味のラテン語の<br />慣用句、諺であり、直訳すれば「酒の中に真実がある」となる。<br />vinoはワインを、veritasは真実を意味する。<br />しばしば &quot;In vino veritas, in aqua sanitas&quot;<br />「酒に真実あり、水に健康あり」の形で用いられる。<br />英語圏やラテン語圏などで広く用いられる。<br />8月11日(土)に久しぶりでイギリスのテレビドラマ<br />「ダウントンアビー」(最後のクリスマスイブ)を家内と二人で<br />見ていたらお屋敷のご主人様が少しお酒に酔って素直な意見を<br />義理の息子に伝える時にこの言葉を使っていた。<br />1週間後にこのラテン語に偶然にまた出逢ったので記録しておく。<br /><br />1時間余りのバスの旅も楽し会話であっという間に過ぎてしまった。<br />車窓の美しい景色を見るのをすっかり忘れていたので帰り道で確認する<br />ことにした。<br />最後にお互いの名前を交換し、バスを降りたらお互いの写真を撮る<br />ことにした。<br />彼の名前は○○○トファーという。<br />イギリス風の名前だそうで父上がイギリス好きでこんな名前を付けた<br />と言っていた(フランス人としては珍しい)。<br />私はTomoだと伝えた。<br />本当の名前は違うのだけど発音が難しいので外国人には<br />Tomoの方が覚えやすいと説明した。<br />「”Tomo”の意味は何なの?」と質問して来たので、<br />「スペイン語でtomar(飲む、食べる)という動詞がある。<br />”私はビールを飲む”はスペイン語で”Tomo una cerveza.&quot;だけど<br />スペイン人の巡礼仲間に「僕はビールを飲むのが好きなので<br />&quot;Senor Tomo&quot;(セニョールト・トモ「”Tomo&quot;飲む”さん」)と呼んでね。<br />(これは私の通称の&quot;Tomo&quot;とtomarの第一人称の活用形&quot;tomo&quot;の<br />掛け言葉です。書き言葉で説明すると難しいのですがスペイン人に<br />口頭で説明すると噴き出して笑ってくれます)<br />&quot;Senor Cerveza&quot;(セニョール・セルベッサ「”ビール”さん」)<br />と呼ばないでね。」というとみんな僕の名前を憶えてくれたんだ。」<br />というと彼も笑って「Tomoと言うのか!」と笑って私の名前を<br />繰り返してくれた。<br /><br />1時間の楽しいバスの旅はたちまち終わった。<br />心理的時間は楽しい環境では矢のように飛び過ぎてしまうと思う。

    写真はバスの車窓から見えた「神橋」だと思います。

    バスに乗り込むと二人用の席が空いていたので
    窓側に座った。
    何気なく窓の外を見ていると旅姿の白人青年が
    列に並んでいるのが見えた。
    一瞬だが視線が合ったような感じがした。
    彼は車内に入って来て空いている座席を探していたが
    私の通路側の座席が空いているのを見つけて目で私に
    「座っていい?」とサインを送ってきた。
    私も目と顔の同時笑顔で「どうぞ。」というサインを
    送った。
    彼が「サンキュー!」と言ったので
    「ユーアー、ウェルカム!」と返答した。
    彼は「このおじいさん英語が話せるのだ。」というような
    表情をしながら席に着いた。
    彼のアクセントから英語ネイティブ人ではなく東欧系の
    発音が感じられたのでドイツかオーストリア方面からの旅人
    かもしれないと推測していた。
    かれは隣の座席に座ると「坂道が多くて危険だからね。」と言いながら
    早速座席のシートベルトを着用した。
    私も「そうだね。リスクマネジメントの”最悪に備えよ”に従って
    シートベルトが必要だよね。」と応えてベルトを着用した。
    お互いに英語が共通コミュニケーション言語だと分かったので
    英語の楽しい会話が始まった。
    私が「どこから来たの?」と聞くと、
    彼が「ア~ンス(と私の耳には聞こえる)から来ました。」と言う。
    推測していた東欧系の国名ではないので
    「えっ!どこから?」ともう一度質問すると、
    彼は「パリがある国だよ。」という。
    「フランス人だ!」
    私はフランス人が発音する”フランス”の発音が聞き取れなくて困った
    経験を3度している。
    フランス語独特の口蓋を震わす「ラ」の音と鼻母音の「ン」の音を
    私の耳が言語音として受け入れにくいためか「ア~ンス」としか
    聞こえないのだ。
    かれは続けて「でも実際に住んでいるのはパリではなくてリヨンだよ。」
    と言う。
    私は「3年前にリヨンへ行ったことがあるよ。
    3年前にサンチャゴ巡礼路をリヨンの近くのル・ピュイからスペインまで
    歩いたけど南フランスは美しい地方だよね。」と応えた。
    「君は健脚だね。ル・ピュイからスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラ
    まで何キロくらいあるの?」と聞いてきたので、
    「だいたい1500㎞くらいかなあ。でも僕は3回に分けて歩いたんだ。
    それに僕は歩くスピード度がとても遅いんだ。時速3キロだよ。
    ぼくはカミーノの巡礼仲間から”ムッシュー・エスカルゴ
    (でんでんむしさん)”と呼ばれていたよ。」というと彼は笑って
    「ヨーロッパのことわざに「ウサギとカメ」があるけどゆっくりでも最終地に
    確実に到着した方が勝ちだという話があるよ。」と言ってくれた。
    「イソップ物語だね。日本でも同じ話があるからこれもギリシャの
    イソップ童話から来たのだと思う。」と応えた。
    彼が「君はどこの国から来たの?」と質問して来たので、
    「日本だよ。東京の近くの町から来たんだ。」と応えると
    「日本人なんだ…。」と少し驚いていた。
    私の顔はアジア系多国籍人の顔をしているようなので
    どの国から来たのか分からないようだ。
    強いて言えば南方系中国出身の華僑人顔かも知れない。
    彼に「長期休暇で旅をしているの?」と聞くと
    「高校の教師をしているけど今回は3週間のバケーションで
    日本に来たんだ。東京に友人がいるのでそこを拠点にして
    京都、箱根、日光を訪ねてその後は北海道に行くんだ。」
    とのこと。
    「今年の日本の夏は特に暑いので北海道旅行は良いね。
    北海道のどこに行くの?」と聞くと
    「北海道の真ん中にある山岳地帯を歩くんだ。名前は忘れたなぁ…。」
    と言うので「大雪山系だね。その後はどこへ行くの?」と更に聞くと
    「礼文島に行くんだ。」とのこと。
    「僕は学生時代に稚内まで行ったんだけど時間がなかったので礼文島には
    行っていないんだ。うらやましいね。
    今、僕たちの天皇が訪問しているよ。利尻富士が見えるかもね。」と応えた。
    「ところで高校の先生をしているとのことだけど科目は何なの?」と聞くと
    「哲学です。」とのこと。
    「あぁ、あのコギト・エルゴ・スム(ラテン語)、ジュ・パンス・ドンク・
    ジュ・スゥイ(フランス語)”われ思う故に我あり”ですね。」と言うと
    「ルネ・デカルトだね。」と言う。
    「僕はアランの”幸福論”の本も好きですよ。」と言うと
    「Propos sur le bonheur だね。」と本の正式名を説明してくれた。
    日本の著書名「幸福論」はフランス語の”Propos”は英語の"Proposition"だから
    フランス語では「幸福に関する提案」という意味になるのかもしれない。
    それから更に楽し会話が1時間近く続いた。
    彼は来年は南米のコロンビアにフランス人学校の教師として派遣されるので
    南米の大自然の中を旅行するのが楽しみだと言っている。
    最南端のパタゴニア地方にも行ってみたいと言っている。
    「すると君はスペイン語がはなせるの?」とスペイン語で尋ねると
    慌てながら「これから少しずつ勉強するんだ。」とのこと。
    「ウサギとカメの話のように”ゆっくりとだけど着実に学習しよう”
    ということだね。」というと
    「その通り”Exactly!"。」という返事であった。
    話しはお酒の話題に変わって
    「君は日本のビールは何が好きなの?」と質問して来た。
    私はいつもお得な発泡酒ビールしか飲んでいないので
    「その人の趣味によるかな。」と曖昧な返事をすると、
    「僕はキリンが好きだな。」と言う。
    「苦みがあるから美味しいよね。」と応えておいた。
    (今日の旅の終わりで久しぶりで本物のビールを飲もうかと
    思った)
    「でも君の国はビールよりは美味しいのはワインだよね。
    ” Veritas (真理)en vino(ワイン.)”(真理はワインの中にある)
    というラテン語もあるよね。」と知っているラテン語を言うと、
    「正しくは”Vino veritas"だよ。」と私の下手なラテン語を正してくれた。
    さすがに哲学の先生だ。
    「この言葉は確か新約聖書の中でローマのユダヤ総督ピラトが
    イエスに”真実とは何か?(Quod est veritas?)と質問したことに
    由来していると思うけど
    イエスが”Vino veritas"(ワインは真実なり)と返事したら十字架に
    架からなかったかもね。」と私がジョークを言うと彼は笑っていた。
    (私はキリスト教徒ではありませんが少し不謹慎なジョークなので
    使用はケースバイケースだと思います)

    ※<参考>In vino veritas 
    (イン・ウィーノー・ウェーリタース)とは、
    「酒に酔えば、人は本音や欲望を表に出す」という意味のラテン語の
    慣用句、諺であり、直訳すれば「酒の中に真実がある」となる。
    vinoはワインを、veritasは真実を意味する。
    しばしば "In vino veritas, in aqua sanitas"
    「酒に真実あり、水に健康あり」の形で用いられる。
    英語圏やラテン語圏などで広く用いられる。
    8月11日(土)に久しぶりでイギリスのテレビドラマ
    「ダウントンアビー」(最後のクリスマスイブ)を家内と二人で
    見ていたらお屋敷のご主人様が少しお酒に酔って素直な意見を
    義理の息子に伝える時にこの言葉を使っていた。
    1週間後にこのラテン語に偶然にまた出逢ったので記録しておく。

    1時間余りのバスの旅も楽し会話であっという間に過ぎてしまった。
    車窓の美しい景色を見るのをすっかり忘れていたので帰り道で確認する
    ことにした。
    最後にお互いの名前を交換し、バスを降りたらお互いの写真を撮る
    ことにした。
    彼の名前は○○○トファーという。
    イギリス風の名前だそうで父上がイギリス好きでこんな名前を付けた
    と言っていた(フランス人としては珍しい)。
    私はTomoだと伝えた。
    本当の名前は違うのだけど発音が難しいので外国人には
    Tomoの方が覚えやすいと説明した。
    「”Tomo”の意味は何なの?」と質問して来たので、
    「スペイン語でtomar(飲む、食べる)という動詞がある。
    ”私はビールを飲む”はスペイン語で”Tomo una cerveza."だけど
    スペイン人の巡礼仲間に「僕はビールを飲むのが好きなので
    "Senor Tomo"(セニョールト・トモ「”Tomo"飲む”さん」)と呼んでね。
    (これは私の通称の"Tomo"とtomarの第一人称の活用形"tomo"の
    掛け言葉です。書き言葉で説明すると難しいのですがスペイン人に
    口頭で説明すると噴き出して笑ってくれます)
    "Senor Cerveza"(セニョール・セルベッサ「”ビール”さん」)
    と呼ばないでね。」というとみんな僕の名前を憶えてくれたんだ。」
    というと彼も笑って「Tomoと言うのか!」と笑って私の名前を
    繰り返してくれた。

    1時間の楽しいバスの旅はたちまち終わった。
    心理的時間は楽しい環境では矢のように飛び過ぎてしまうと思う。

    東武日光駅

  • バスを降りて他の乗客の方に私たちのツーショットをお願いした。<br />彼も自分の立派なカメラを黒いバックから取り出してその方に撮影を<br />お願いしていた。<br />その後、彼と中禅寺への分かれ道まで一緒に歩いた。<br />彼は街の観光インフォメーションセンターで情報を収集してから<br />中禅寺湖の周囲を歩く予定だと言っていた。<br />中禅寺周辺では下界の酷暑と比べて涼しい風が吹き始めていた。<br />ここはもう秋が始まっているようだ。<br />私が「Le vent se leve, il faut tenter de vivre.<br />(風立ちぬ いざ生きめやも)」だねというと<br />「ポール=ヴァレリーの詩だね。」と応えてくれた。<br />「僕も日本の小説が好きだよ。」と言う。<br />「誰の小説を読んでいるの?」と聞くと<br />「芥川龍之介の”羅生門”」だと言う。<br />道理で中禅寺の仁王門の写真を見せた時に彼は少し興奮気味に<br />「僕も後でこのお寺に行きたい。」と言っていたのが分かった。<br />中禅寺湖が見える分かれ道で<br />○○トファーは「Tomo、さようなら!よい一日を!」と日本語で言い、<br />私は「○○トファー、オー・ルヴォワール!(さようなら)。<br />ボン・ヴォヤイアージュ(良い旅を!)。ビヤント!(またね!)。」<br />フランス語で言って<br />お互いに日本語とフランス語の別れ言葉でエール交換をした。<br />いつもだが旅の別れには一抹の寂しさを感じてしまう。<br />○○○トファーさん日本の旅を楽しんで下さい。

    バスを降りて他の乗客の方に私たちのツーショットをお願いした。
    彼も自分の立派なカメラを黒いバックから取り出してその方に撮影を
    お願いしていた。
    その後、彼と中禅寺への分かれ道まで一緒に歩いた。
    彼は街の観光インフォメーションセンターで情報を収集してから
    中禅寺湖の周囲を歩く予定だと言っていた。
    中禅寺周辺では下界の酷暑と比べて涼しい風が吹き始めていた。
    ここはもう秋が始まっているようだ。
    私が「Le vent se leve, il faut tenter de vivre.
    (風立ちぬ いざ生きめやも)」だねというと
    「ポール=ヴァレリーの詩だね。」と応えてくれた。
    「僕も日本の小説が好きだよ。」と言う。
    「誰の小説を読んでいるの?」と聞くと
    「芥川龍之介の”羅生門”」だと言う。
    道理で中禅寺の仁王門の写真を見せた時に彼は少し興奮気味に
    「僕も後でこのお寺に行きたい。」と言っていたのが分かった。
    中禅寺湖が見える分かれ道で
    ○○トファーは「Tomo、さようなら!よい一日を!」と日本語で言い、
    私は「○○トファー、オー・ルヴォワール!(さようなら)。
    ボン・ヴォヤイアージュ(良い旅を!)。ビヤント!(またね!)。」
    フランス語で言って
    お互いに日本語とフランス語の別れ言葉でエール交換をした。
    いつもだが旅の別れには一抹の寂しさを感じてしまう。
    ○○○トファーさん日本の旅を楽しんで下さい。

    中禅寺温泉 温泉

  • 18番札所の天台宗日光山中禅寺立木観音への道は<br />立木観音入口の交差点を左折し道なりに歩くことになる。<br />中禅寺温泉の町へは朱塗りの二荒山(ふたらさん)神社の<br />鳥居をくぐり抜けて行けば良い。<br />私はクリストファーと別れて右手に中禅寺湖を眺めながら道を<br />歩いた。<br />中禅寺までのお参り客は4組程度(10人弱)であまり歩いていない。<br />華厳の滝のバス停で大勢の観光客が降りていたのでそちらのほうに<br />行ったのかもしれない。<br />しばらく歩いていると華奢な体つきをしたトンボたちが私の周りを<br />舞飛び始めた。<br />赤とんぼにはまだ季節が早過ぎるが私には秋の兆しを伝えるメッセージ<br />に思えた。<br /><br />「まいにちはだかでてふちよやとんぼや」(山頭火)

    18番札所の天台宗日光山中禅寺立木観音への道は
    立木観音入口の交差点を左折し道なりに歩くことになる。
    中禅寺温泉の町へは朱塗りの二荒山(ふたらさん)神社の
    鳥居をくぐり抜けて行けば良い。
    私はクリストファーと別れて右手に中禅寺湖を眺めながら道を
    歩いた。
    中禅寺までのお参り客は4組程度(10人弱)であまり歩いていない。
    華厳の滝のバス停で大勢の観光客が降りていたのでそちらのほうに
    行ったのかもしれない。
    しばらく歩いていると華奢な体つきをしたトンボたちが私の周りを
    舞飛び始めた。
    赤とんぼにはまだ季節が早過ぎるが私には秋の兆しを伝えるメッセージ
    に思えた。

    「まいにちはだかでてふちよやとんぼや」(山頭火)

    中禅寺湖 自然・景勝地

  • 札所の立木観音まで歩いて600mという<br />看板が見えてきた。

    札所の立木観音まで歩いて600mという
    看板が見えてきた。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 門前町の入り口付近に公衆トイレがあったので<br />使わせて頂くことにした。<br />ドアを開けて入ろうとしたら張り紙が張られていた。<br />「サルや虫が入るので必ずドアを閉めて下さい」<br />と書いてある。<br />ドアを開けてもしお猿さんが男性便器で立○ョンを<br />していたらどうしよう。<br />隣りに並んで落ち着いてできるだろうかと馬鹿げた<br />想像めぐらしながらドアを開けると誰もいなかった。<br />内部は清潔にお掃除されていた。<br />外に中年カップルがいてご主人が張り紙を見ていたが<br />私が中から出てくると背中を見せて去って行った。<br />まさか私をおサルさんと間違えたのではないと思うが。

    門前町の入り口付近に公衆トイレがあったので
    使わせて頂くことにした。
    ドアを開けて入ろうとしたら張り紙が張られていた。
    「サルや虫が入るので必ずドアを閉めて下さい」
    と書いてある。
    ドアを開けてもしお猿さんが男性便器で立○ョンを
    していたらどうしよう。
    隣りに並んで落ち着いてできるだろうかと馬鹿げた
    想像めぐらしながらドアを開けると誰もいなかった。
    内部は清潔にお掃除されていた。
    外に中年カップルがいてご主人が張り紙を見ていたが
    私が中から出てくると背中を見せて去って行った。
    まさか私をおサルさんと間違えたのではないと思うが。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 中禅寺本堂への入口である仁王門前にやって来た。<br />向かって左手に参拝料500円(大人)を払う窓口<br />がある。<br />仁王門正面に立って前景の写真撮影をしようとした。<br />その時カメラを構えた私の左手の人差し指に何かが<br />軽やかに止まった。<br />「トンボだ!撮影の邪魔をしないでね。」と言いながら人差し指を<br />立ててみても逃げ去る気配がない。<br />私ととんぼはアイコンタクトを通じて「いま、ここで」<br />お互いの存在理由を承認したような気持がした。<br />私は左の人差し指をたてたまま静かにカメラのシャッターを押した。<br />カメラ目線がトンボを中心にして下がったため仁王門はトンボの背景<br />の一部としてその存在価値を下げてしまった。<br />このようなハプニングがあるので旅は面白い。<br />華厳の滝に行く途中でも左腕に数匹のトンボを止まらせた少年が<br />静々と歩いていたが夏休みの良い思い出になったと思う。<br />中禅寺のトンボは人間をあまり畏れないようだ。<br />これも「山川草木禽獣悉有仏性」という観音様のありがたい御心<br />が空気中に漂っているからだと思ってしまう。<br /><br />一遍上人のお言葉に<br />「よろず生きとしいけるもの 山河草木 <br /> ふく風たつ浪の音までも念仏ならずということなし」<br />があるがこの地の空気には「書かざる経をくりかへしつつ」<br />という観音念仏の調べが音もなく流れているのであろう。<br /><br />「松はみな枝垂れて南無観世音」(山頭火)

    中禅寺本堂への入口である仁王門前にやって来た。
    向かって左手に参拝料500円(大人)を払う窓口
    がある。
    仁王門正面に立って前景の写真撮影をしようとした。
    その時カメラを構えた私の左手の人差し指に何かが
    軽やかに止まった。
    「トンボだ!撮影の邪魔をしないでね。」と言いながら人差し指を
    立ててみても逃げ去る気配がない。
    私ととんぼはアイコンタクトを通じて「いま、ここで」
    お互いの存在理由を承認したような気持がした。
    私は左の人差し指をたてたまま静かにカメラのシャッターを押した。
    カメラ目線がトンボを中心にして下がったため仁王門はトンボの背景
    の一部としてその存在価値を下げてしまった。
    このようなハプニングがあるので旅は面白い。
    華厳の滝に行く途中でも左腕に数匹のトンボを止まらせた少年が
    静々と歩いていたが夏休みの良い思い出になったと思う。
    中禅寺のトンボは人間をあまり畏れないようだ。
    これも「山川草木禽獣悉有仏性」という観音様のありがたい御心
    が空気中に漂っているからだと思ってしまう。

    一遍上人のお言葉に
    「よろず生きとしいけるもの 山河草木 
     ふく風たつ浪の音までも念仏ならずということなし」
    があるがこの地の空気には「書かざる経をくりかへしつつ」
    という観音念仏の調べが音もなく流れているのであろう。

    「松はみな枝垂れて南無観世音」(山頭火)

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 仁王門をくぐり抜けて本堂までの参道を撮る。<br />左手に「延命水」と書いて白い立札が見える。<br />

    仁王門をくぐり抜けて本堂までの参道を撮る。
    左手に「延命水」と書いて白い立札が見える。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • ここでお参りのため穢れを浄めるのだが「延命水」<br />と書いているので勿体ないので口の穢れをうがいした<br />水を思わずまた飲み込んでしまった。<br />私は穢れの残ったままの体でお参りをしてしまった。

    ここでお参りのため穢れを浄めるのだが「延命水」
    と書いているので勿体ないので口の穢れをうがいした
    水を思わずまた飲み込んでしまった。
    私は穢れの残ったままの体でお参りをしてしまった。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 神さびた大木の前に「坂東十八番札所」と書かれた<br />立札があった。<br />後ろの暗闇になにかの神様が鎮座しているような気持がした。

    神さびた大木の前に「坂東十八番札所」と書かれた
    立札があった。
    後ろの暗闇になにかの神様が鎮座しているような気持がした。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • しめ縄の飾られたご神木があった。<br />建立からの歴史を感じさせる巨木である。<br />中禅寺のルーツは延暦3年(784年)に中禅寺湖で<br />千手観音を感得した勝堂上人が湖畔に生えていた<br />カツラの巨木に立木のまま観音像を刻んだのが<br />始まりだといわれている。<br />このお寺の通称である立木観音もこれに由来して<br />いるとのことである。

    しめ縄の飾られたご神木があった。
    建立からの歴史を感じさせる巨木である。
    中禅寺のルーツは延暦3年(784年)に中禅寺湖で
    千手観音を感得した勝堂上人が湖畔に生えていた
    カツラの巨木に立木のまま観音像を刻んだのが
    始まりだといわれている。
    このお寺の通称である立木観音もこれに由来して
    いるとのことである。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 本堂の立木観音像のお姿を参拝することにした。<br />脇堂に行くとお寺の若いお坊様が現れて<br />「いま前の方が参拝中ですのでこちらにお掛けに<br />なってお持ちください。」とのことである。<br />もう少し参拝者が集まってから本堂に入れるのかと<br />座って待っていたがしばらくたっても私のほかに参拝者<br />は集まって来なかった。<br />バスが満員になる程大勢乗っていた観光客はどこへ行ってしまった<br />のだろう。<br />とうとうお坊様と私だけで参拝することになってしまった。

    本堂の立木観音像のお姿を参拝することにした。
    脇堂に行くとお寺の若いお坊様が現れて
    「いま前の方が参拝中ですのでこちらにお掛けに
    なってお持ちください。」とのことである。
    もう少し参拝者が集まってから本堂に入れるのかと
    座って待っていたがしばらくたっても私のほかに参拝者
    は集まって来なかった。
    バスが満員になる程大勢乗っていた観光客はどこへ行ってしまった
    のだろう。
    とうとうお坊様と私だけで参拝することになってしまった。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 写真は脇堂の前から本堂を撮影したもの。<br />本堂の中に入ってまず驚いたのは<br />立木観音様の大きさである。<br />カツラの巨木を立木のまま刻んだ<br />ということで胴体の下部分は根を生やした<br />状態ということである。<br />像高は6m(胴体の下部は隠されていて見えない)。<br />左右にある千手は寄木造である。<br />私には現代の無量衆生を諸々の苦悩から<br />救うため高速度で差し出す観音様の腕に見えた。<br /><br />お坊様からマンツーマンで立木観音様の由来の<br />説明があった。<br />「外国からの観光客には英語で説明されるのですか?」<br />と質問すると<br />「基本的には日本語で行います。」との回答であった。<br />「後でフランス人の青年がお参りに来るかもしれませんが<br />よろしくお願いいたします。」と伝えておいた。<br />私は○○○トファーにサンチャゴ巡礼の時に村の入口に立つ<br />マリア様のお姿を見て観音様(特に慈母観音)と同じ様な<br />インスピレーションを受けたと説明していた。<br />彼はこの立木観音像を見た時どのような印象を受けるのであろうか。<br />もしかするとケルト人宗教の樹木を神聖化するドルイド教に近い<br />ものを感じるのであろうか。<br />マリア像発生の由来はドルイドを信仰するケルト人を教化する方便<br />としてローマカソリックにより創り出されたということを何かの本で<br />読んだことがある。<br />長崎島原の隠れキリシタンのマリア観音の由来と近いものがあるかも<br />しれない。<br />一度調べてみたいと思う。<br /><br />南無観世音大菩薩念彼観音力(ねんぴかんのんりき)…<br />おんまかきゃろにきゃそわか(真言)

    写真は脇堂の前から本堂を撮影したもの。
    本堂の中に入ってまず驚いたのは
    立木観音様の大きさである。
    カツラの巨木を立木のまま刻んだ
    ということで胴体の下部分は根を生やした
    状態ということである。
    像高は6m(胴体の下部は隠されていて見えない)。
    左右にある千手は寄木造である。
    私には現代の無量衆生を諸々の苦悩から
    救うため高速度で差し出す観音様の腕に見えた。

    お坊様からマンツーマンで立木観音様の由来の
    説明があった。
    「外国からの観光客には英語で説明されるのですか?」
    と質問すると
    「基本的には日本語で行います。」との回答であった。
    「後でフランス人の青年がお参りに来るかもしれませんが
    よろしくお願いいたします。」と伝えておいた。
    私は○○○トファーにサンチャゴ巡礼の時に村の入口に立つ
    マリア様のお姿を見て観音様(特に慈母観音)と同じ様な
    インスピレーションを受けたと説明していた。
    彼はこの立木観音像を見た時どのような印象を受けるのであろうか。
    もしかするとケルト人宗教の樹木を神聖化するドルイド教に近い
    ものを感じるのであろうか。
    マリア像発生の由来はドルイドを信仰するケルト人を教化する方便
    としてローマカソリックにより創り出されたということを何かの本で
    読んだことがある。
    長崎島原の隠れキリシタンのマリア観音の由来と近いものがあるかも
    しれない。
    一度調べてみたいと思う。

    南無観世音大菩薩念彼観音力(ねんぴかんのんりき)…
    おんまかきゃろにきゃそわか(真言)

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 本堂の裏側に回って階段をあがると<br />五大堂にいける。<br />ここから中禅寺湖の美しい眺望はすばらしい。<br />右手には男体山が見える。<br />中禅寺のご詠歌に<br />「中禅寺/のぼりて拝む/みずうみの/<br />うたの浜路に/たつは白波]<br />があるがこのご詠歌はここからの眺めを詠んだ<br />ものかもしれない。

    本堂の裏側に回って階段をあがると
    五大堂にいける。
    ここから中禅寺湖の美しい眺望はすばらしい。
    右手には男体山が見える。
    中禅寺のご詠歌に
    「中禅寺/のぼりて拝む/みずうみの/
    うたの浜路に/たつは白波]
    があるがこのご詠歌はここからの眺めを詠んだ
    ものかもしれない。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 欄干を右に歩くと男体山が見える。

    欄干を右に歩くと男体山が見える。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 出口に降りようとすると注意書きが合った。<br />「野生のサルにつき危険ですのでご注意ください」<br />とのこと。<br />おサルさんまで観音様の教えは伝わっていない<br />のだろうか。<br />あるいはおサルさんたちにとって人間は地獄の羅刹<br />のように危険な存在に見えるのかもしれない。<br />私はどちらかというと人間の方が「危険」ではないか<br />と思う今日この頃である。

    出口に降りようとすると注意書きが合った。
    「野生のサルにつき危険ですのでご注意ください」
    とのこと。
    おサルさんまで観音様の教えは伝わっていない
    のだろうか。
    あるいはおサルさんたちにとって人間は地獄の羅刹
    のように危険な存在に見えるのかもしれない。
    私はどちらかというと人間の方が「危険」ではないか
    と思う今日この頃である。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 境内へは外階段を降りる。<br />心なしか境内の緑が少し秋の気配に<br />染まり始めているように見えた。

    境内へは外階段を降りる。
    心なしか境内の緑が少し秋の気配に
    染まり始めているように見えた。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 境内までの階段から五大堂を見上げた写真。

    境内までの階段から五大堂を見上げた写真。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 境内で帰り道を歩いていると<br />「縁結び愛染明王」の立札があった。<br /><br />由来をサイトで調べてみると以下のような<br />説明があった。<br /><br />「愛染かつら」 二代目「愛染かつら」です。<br />実はここ中禅寺、昭和初期の松竹映画「愛染かつら」の<br />ロケ地なんです。<br />映画にでております愛染かつらの大木は、落雷によって<br />枯れてしまいましたが、二代目愛染かつらをご覧いただけます。<br />樹齢約30年の若木ですが、秋が近づきますと鮮やかな黄色に紅葉します。<br />また、葉っぱがハートの形をしており、縁結びの木としても密かに有名です。<br />愛染明王(あいぜんみょうおう)は人間につきものの煩悩、<br />すなわち欲望・執着心を悟りに変えて導いてくれる力を持つ仏様です。<br />ある意味、一番必要な仏様かもしれません。

    境内で帰り道を歩いていると
    「縁結び愛染明王」の立札があった。

    由来をサイトで調べてみると以下のような
    説明があった。

    「愛染かつら」 二代目「愛染かつら」です。
    実はここ中禅寺、昭和初期の松竹映画「愛染かつら」の
    ロケ地なんです。
    映画にでております愛染かつらの大木は、落雷によって
    枯れてしまいましたが、二代目愛染かつらをご覧いただけます。
    樹齢約30年の若木ですが、秋が近づきますと鮮やかな黄色に紅葉します。
    また、葉っぱがハートの形をしており、縁結びの木としても密かに有名です。
    愛染明王(あいぜんみょうおう)は人間につきものの煩悩、
    すなわち欲望・執着心を悟りに変えて導いてくれる力を持つ仏様です。
    ある意味、一番必要な仏様かもしれません。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 来るときには気が付かなかったが帰り道で<br />仁王門の裏側に立派な「風神」と「雷神」が<br />安置されているのに気が付いた。<br />江戸時代の作だといわれている。<br /><br />これは風神像

    来るときには気が付かなかったが帰り道で
    仁王門の裏側に立派な「風神」と「雷神」が
    安置されているのに気が付いた。
    江戸時代の作だといわれている。

    これは風神像

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • これは雷神像<br /><br />昨今の異常気象による大雨や台風は<br />現在の我々の不信心に対する彼らの<br />怒りの現れであろうか。

    これは雷神像

    昨今の異常気象による大雨や台風は
    現在の我々の不信心に対する彼らの
    怒りの現れであろうか。

    日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

  • 仁王門を出ると左手に中禅寺湖が見える。<br />今日は暑さのせいか観光客で賑わっている<br />とは言えない。<br />どちらかというと閑散とした雰囲気だ。

    仁王門を出ると左手に中禅寺湖が見える。
    今日は暑さのせいか観光客で賑わっている
    とは言えない。
    どちらかというと閑散とした雰囲気だ。

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  • 帰り道から見た男体山が美しい。<br />サイトを調べると次のように<br />書かれている。<br /><br />男体山は中禅寺湖北岸にそびえる東西約9 km、<br />南北約8 kmの成層火山。 <br />中禅寺湖や戦場ヶ原は、約7,000年前の男体山噴火により<br />湯川が堰き止められてできたもので、<br />流出口には日本三大瀑布として知られる華厳滝や竜頭滝などがある。<br /><br />よし!後で日本三大瀑布に一つである華厳の滝を<br />見に行こう。<br /><ご参考ー日本三大瀑布><br />袋田の滝(茨城県大子町)<br />華厳の滝(栃木県日光市)<br />那智の滝(和歌山県那智勝浦町)<br />

    帰り道から見た男体山が美しい。
    サイトを調べると次のように
    書かれている。

    男体山は中禅寺湖北岸にそびえる東西約9 km、
    南北約8 kmの成層火山。
    中禅寺湖や戦場ヶ原は、約7,000年前の男体山噴火により
    湯川が堰き止められてできたもので、
    流出口には日本三大瀑布として知られる華厳滝や竜頭滝などがある。

    よし!後で日本三大瀑布に一つである華厳の滝を
    見に行こう。
    <ご参考ー日本三大瀑布>
    袋田の滝(茨城県大子町)
    華厳の滝(栃木県日光市)
    那智の滝(和歌山県那智勝浦町)

    中禅寺湖 自然・景勝地

  • 湯川が中禅寺湖に注ぎ込んでいる水路。<br />水の色が深く青く美しく澄んでいる。

    湯川が中禅寺湖に注ぎ込んでいる水路。
    水の色が深く青く美しく澄んでいる。

    中禅寺湖 自然・景勝地

  • 湯沢温泉の町への入口にそびえる<br />二荒山(ふたらさん)神社の鳥居。

    湯沢温泉の町への入口にそびえる
    二荒山(ふたらさん)神社の鳥居。

    中禅寺湖 自然・景勝地

  • 立木観音入口交差点から降車したバス停(湯沢温泉)<br />を通り過ぎると華厳の滝の標識が見えた。<br />ここには観光客がたくさんいた。<br />

    立木観音入口交差点から降車したバス停(湯沢温泉)
    を通り過ぎると華厳の滝の標識が見えた。
    ここには観光客がたくさんいた。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 私たち夫婦は世界三大瀑布であるイグアス、ヴィクトリア、<br />ナイアガラを既に訪ねている。<br />滝はなぜか、大小に拘わらず奥の人を惹きつけるものがある。<br />これは華厳の滝が藤村操の自殺で有名な地であり、<br />また今でも飛び込み自殺が多い場所であることと何らかの<br />関係があるのではと思う。<br />滝は「生」と「死」のはざまを感じさせるパワースポットかも<br />知れない。

    私たち夫婦は世界三大瀑布であるイグアス、ヴィクトリア、
    ナイアガラを既に訪ねている。
    滝はなぜか、大小に拘わらず奥の人を惹きつけるものがある。
    これは華厳の滝が藤村操の自殺で有名な地であり、
    また今でも飛び込み自殺が多い場所であることと何らかの
    関係があるのではと思う。
    滝は「生」と「死」のはざまを感じさせるパワースポットかも
    知れない。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 私が華厳の滝の写真を撮影しているとまた<br />目の前にトンボが飛んできて手すりの上に<br />止まった。<br />滝とトンボとが何かを象徴しているように感じたので<br />カメラのシャッターを押した。

    私が華厳の滝の写真を撮影しているとまた
    目の前にトンボが飛んできて手すりの上に
    止まった。
    滝とトンボとが何かを象徴しているように感じたので
    カメラのシャッターを押した。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 写真は数え年17歳の若さで華厳の滝に飛び込んで自殺した<br />藤村操(北海道出身の旧制一高の学生)の有名な「巌頭之感」<br />(がんとうのかん)である。<br />お店の壁にこれが掛けられていたので撮影した。<br />彼は傍らの木にこれを書き残して自殺した。<br />内容は次のとおりである。<br /><br />「巌頭之感」<br />悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て<br />此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の<br />オーソリチィーを價するものぞ。萬有の<br />眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。<br />我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。<br />既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の<br />不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は<br />大なる樂觀に一致するを。<br /><br />更にサイトで調べると次のように書かれていた。<br /><br />厭世観によるエリート学生の死は「立身出世」を美徳としてきた<br />当時の社会に大きな影響を与え、後を追う者が続出した。<br />警戒中の警察官に保護され未遂に終わった者が多かったものの、<br />藤村の死後4年間で同所で自殺を図った者は185名に上った<br />(内既遂が40名)。<br />華厳滝がいまだに自殺の名所として知られるのは、操の死ゆえである。<br /><br />彼の死は、一高で彼のクラスの英語を担当していた夏目漱石やその同級生、<br />在学中の岩波茂雄の精神にも大きな打撃を与えた。<br />漱石は自殺直前の授業中、藤村に「君の英文学の考え方は間違っている」<br />と叱っていた。<br />この事件は漱石が後年、神経衰弱となった一因ともいわれる。<br />

    写真は数え年17歳の若さで華厳の滝に飛び込んで自殺した
    藤村操(北海道出身の旧制一高の学生)の有名な「巌頭之感」
    (がんとうのかん)である。
    お店の壁にこれが掛けられていたので撮影した。
    彼は傍らの木にこれを書き残して自殺した。
    内容は次のとおりである。

    「巌頭之感」
    悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て
    此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の
    オーソリチィーを價するものぞ。萬有の
    眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。
    我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
    既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の
    不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は
    大なる樂觀に一致するを。

    更にサイトで調べると次のように書かれていた。

    厭世観によるエリート学生の死は「立身出世」を美徳としてきた
    当時の社会に大きな影響を与え、後を追う者が続出した。
    警戒中の警察官に保護され未遂に終わった者が多かったものの、
    藤村の死後4年間で同所で自殺を図った者は185名に上った
    (内既遂が40名)。
    華厳滝がいまだに自殺の名所として知られるのは、操の死ゆえである。

    彼の死は、一高で彼のクラスの英語を担当していた夏目漱石やその同級生、
    在学中の岩波茂雄の精神にも大きな打撃を与えた。
    漱石は自殺直前の授業中、藤村に「君の英文学の考え方は間違っている」
    と叱っていた。
    この事件は漱石が後年、神経衰弱となった一因ともいわれる。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 華厳の滝前から東部日光駅までの東武バスの時刻表。<br />通りの向かい側に渡ると帰りのバス停があった。<br />12:01の出発時間まで少し時間があるので昼食を<br />取ることにした。<br />湯沢温泉は「湯波(ゆば)料理」で有名である。<br /><br />サイトを調べると次のように書いてある。<br /><br />「湯葉と湯波の違い、知っていますか?」<br />ゆばは京都では「湯葉」と書き、日光では「湯波」と書きます。<br />京都と日光のゆばの違いはその厚み。<br />京都の湯葉は膜を一枚で引き上げますが、<br />日光の湯波は二つ折りにして引き上げます。<br />引き上げた時の形が波のようになることから「湯波」と<br />名付けられました。<br />京都の湯葉に比べ日光の湯波は厚みが2倍になり、<br />厚めで歯ごたえ十分な湯波になります。<br /><br />ついでに私は冷えた本物の瓶ビールも飲んでみることにした。<br /><br />

    華厳の滝前から東部日光駅までの東武バスの時刻表。
    通りの向かい側に渡ると帰りのバス停があった。
    12:01の出発時間まで少し時間があるので昼食を
    取ることにした。
    湯沢温泉は「湯波(ゆば)料理」で有名である。

    サイトを調べると次のように書いてある。

    「湯葉と湯波の違い、知っていますか?」
    ゆばは京都では「湯葉」と書き、日光では「湯波」と書きます。
    京都と日光のゆばの違いはその厚み。
    京都の湯葉は膜を一枚で引き上げますが、
    日光の湯波は二つ折りにして引き上げます。
    引き上げた時の形が波のようになることから「湯波」と
    名付けられました。
    京都の湯葉に比べ日光の湯波は厚みが2倍になり、
    厚めで歯ごたえ十分な湯波になります。

    ついでに私は冷えた本物の瓶ビールも飲んでみることにした。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 「湯波(ゆば)のグリーンカレーと<br />黒米セット」、付きだしは豆腐と湯浪揚げ、<br />お値段は税込みで1,296円。<br />瓶ビール(アサヒ)のお値段は648円。<br />周りを見ると誰もビールなんか飲んでいなかった。<br />ビールは家に帰って飲めばよかったと反省する。<br />合計のお支払額は1,994円である。<br />お会計を済ましトイレに行ってお店の外に出ると<br />なんと目の前のバス停に帰りのバスが停車していて<br />今まさに出発しようとしている。<br />「南無三!(※)」と思ったがフロントガラスの向こうで<br />こちらを冷ややかに見ているバスの運転手さんに頭を<br />下げた。<br />運転手さんは「やれ、やれ、仕方がないなぁ…。」<br />という顔をしてドアを開けてくれた。<br />これも観音様のおかげか?<br />または出発ギリギリになったのは冷えたビールなんかを<br />ゆっくり飲んでいた私への因果応報なのか?<br />良くわからなかったが「ありがとうございます!」と<br />大きな声でお礼を言い運転手さんに頭を下げてバスに飛び<br />乗った。<br />お蔭様でJR日光駅で早めの宇都宮行きの電車に乗れる<br />ことが出来た。<br />立木観音様ありがとうございます。<br /><br />※「南無三(なむさん)」の意味<br />「南無三宝」の略で、仏に帰依し救いを求めること。<br />また失敗した際に「しまった」といった感動詞として発する。

    「湯波(ゆば)のグリーンカレーと
    黒米セット」、付きだしは豆腐と湯浪揚げ、
    お値段は税込みで1,296円。
    瓶ビール(アサヒ)のお値段は648円。
    周りを見ると誰もビールなんか飲んでいなかった。
    ビールは家に帰って飲めばよかったと反省する。
    合計のお支払額は1,994円である。
    お会計を済ましトイレに行ってお店の外に出ると
    なんと目の前のバス停に帰りのバスが停車していて
    今まさに出発しようとしている。
    「南無三!(※)」と思ったがフロントガラスの向こうで
    こちらを冷ややかに見ているバスの運転手さんに頭を
    下げた。
    運転手さんは「やれ、やれ、仕方がないなぁ…。」
    という顔をしてドアを開けてくれた。
    これも観音様のおかげか?
    または出発ギリギリになったのは冷えたビールなんかを
    ゆっくり飲んでいた私への因果応報なのか?
    良くわからなかったが「ありがとうございます!」と
    大きな声でお礼を言い運転手さんに頭を下げてバスに飛び
    乗った。
    お蔭様でJR日光駅で早めの宇都宮行きの電車に乗れる
    ことが出来た。
    立木観音様ありがとうございます。

    ※「南無三(なむさん)」の意味
    「南無三宝」の略で、仏に帰依し救いを求めること。
    また失敗した際に「しまった」といった感動詞として発する。

    秩父華厳の滝 自然・景勝地

  • 帰りのバスは坂道で早めに走れたのか40分くらいで<br />東武日光駅に到着した。<br />バスの帰りの停車駅はJR日光駅に近い所だったので<br />日光駅へは歩いて3分程だった。<br /><br />前方から見たJR日光駅は趣のある建物だ。<br />

    帰りのバスは坂道で早めに走れたのか40分くらいで
    東武日光駅に到着した。
    バスの帰りの停車駅はJR日光駅に近い所だったので
    日光駅へは歩いて3分程だった。

    前方から見たJR日光駅は趣のある建物だ。

    日光駅

  • 駅に入った右横に待合室があったので<br />そこのベンチで発車時間までしばらく休憩した。<br />待合室はもうひとつ冷房が効いた部屋があったが<br />ここは人がいっぱいで座るスペースはないようだった。

    駅に入った右横に待合室があったので
    そこのベンチで発車時間までしばらく休憩した。
    待合室はもうひとつ冷房が効いた部屋があったが
    ここは人がいっぱいで座るスペースはないようだった。

    日光駅

  • 帰りの電車は13:08に発車だ。<br />少し早目に改札口を通って<br />冷房の効いた電車の中で発車を<br />待つことにした。

    帰りの電車は13:08に発車だ。
    少し早目に改札口を通って
    冷房の効いた電車の中で発車を
    待つことにした。

    日光駅

  • ホームに停車する電車。<br />ホームには誰もいない。<br />ドアの開閉はプッシュボタン方式で<br />緑色のランプが付いたボタンを押すと<br />「プシュッ」と音がしてドアが開く。<br />実は私は宇都宮駅で日光線の発車するホームに<br />行くとき階段の上から停車している電車が見えた。<br />「ドアが閉まっている!まだ発車時間前なのにドアを<br />閉めるなんてひどい!」と内心思ってしまった。<br />ホームに降りてどうしようかと思案していると後ろから<br />やって来た人がドアの横にあるボタンを押すと「プシュッ」<br />とドアが開いた。<br />海外では同システムの電車が多かったことを思い出した。<br />もう少しで窓をノックして車内で静かに座っている乗客を<br />驚かせるところだった。<br />危機一髪で「認知症の危険なお爺さん」になるところだった。<br />「あぶない、あぶない。」

    ホームに停車する電車。
    ホームには誰もいない。
    ドアの開閉はプッシュボタン方式で
    緑色のランプが付いたボタンを押すと
    「プシュッ」と音がしてドアが開く。
    実は私は宇都宮駅で日光線の発車するホームに
    行くとき階段の上から停車している電車が見えた。
    「ドアが閉まっている!まだ発車時間前なのにドアを
    閉めるなんてひどい!」と内心思ってしまった。
    ホームに降りてどうしようかと思案していると後ろから
    やって来た人がドアの横にあるボタンを押すと「プシュッ」
    とドアが開いた。
    海外では同システムの電車が多かったことを思い出した。
    もう少しで窓をノックして車内で静かに座っている乗客を
    驚かせるところだった。
    危機一髪で「認知症の危険なお爺さん」になるところだった。
    「あぶない、あぶない。」

    日光駅

  • 車内から「貴賓室」という掲示板が見えたので<br />ホームに出てみた。

    車内から「貴賓室」という掲示板が見えたので
    ホームに出てみた。

    日光駅

  • 近寄って良く見ると<br />「貴賓室(Imperial Suite)」と書かれている。<br />皇族の方々がご休憩される部屋だ。<br />部屋の中の写真を撮ろうと思ったがカーテンが<br />閉められていたのであきらめた。<br /><br />私の「小さい秋」を見つけた今日の日帰り巡礼は終わった。<br />後は家に帰るだけだ。<br />帰りの電車の半分は座席でウトウト微睡んだ状態だった。<br />「早起き」と「暑さ」と「疲れ」と、そして「冷たいビール」<br />で体も心も弛緩してしまったのだろう。<br />しかし最後に南浦和駅の帰りのホームに立って驚いた。<br />「空気が暑くて熱い!息が出来ない!」<br />呼吸すると体内よりも熱い空気が肺の中に入って来るので<br />体が外からの空気の侵入を嫌がっているようだ。<br />中禅寺湖畔と比べて私が住んでいる下界はまだ酷暑の<br />真夏であった。<br />ここでは「小さな秋」はまだ遠くにあった。<br />でも明日の8月7日は暦の上でもう「立秋」だ。<br />秋はそれでも静かにやって来る。<br /><br /><今日の収支><br />青春18きっぷ1日分料金は2,370円。<br />JR通常料金(往復分)は6,040円なので<br />差額3,670円のお得となった。<br />しかしお得分の大半はお昼の湯波定食と<br />冷たい瓶ビールの1,994円で消えてしまった。<br />(冷えた瓶ビールは要らなかったと反省)<br />自宅で冷えたエビスビールをゆっくり飲むことに<br />した。<br />

    近寄って良く見ると
    「貴賓室(Imperial Suite)」と書かれている。
    皇族の方々がご休憩される部屋だ。
    部屋の中の写真を撮ろうと思ったがカーテンが
    閉められていたのであきらめた。

    私の「小さい秋」を見つけた今日の日帰り巡礼は終わった。
    後は家に帰るだけだ。
    帰りの電車の半分は座席でウトウト微睡んだ状態だった。
    「早起き」と「暑さ」と「疲れ」と、そして「冷たいビール」
    で体も心も弛緩してしまったのだろう。
    しかし最後に南浦和駅の帰りのホームに立って驚いた。
    「空気が暑くて熱い!息が出来ない!」
    呼吸すると体内よりも熱い空気が肺の中に入って来るので
    体が外からの空気の侵入を嫌がっているようだ。
    中禅寺湖畔と比べて私が住んでいる下界はまだ酷暑の
    真夏であった。
    ここでは「小さな秋」はまだ遠くにあった。
    でも明日の8月7日は暦の上でもう「立秋」だ。
    秋はそれでも静かにやって来る。

    <今日の収支>
    青春18きっぷ1日分料金は2,370円。
    JR通常料金(往復分)は6,040円なので
    差額3,670円のお得となった。
    しかしお得分の大半はお昼の湯波定食と
    冷たい瓶ビールの1,994円で消えてしまった。
    (冷えた瓶ビールは要らなかったと反省)
    自宅で冷えたエビスビールをゆっくり飲むことに
    した。

    日光駅

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