2018/06/08 - 2018/06/09
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AandMさん
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6月上旬にバルト3国を訪問しました。エストニア→ラトビア→リトアニア→ラトビア→エストニア、の順でバルト3国を車でぐるりと巡りました。バルト三国ではそれぞれの首都であるタリン、リガ、ビリニュスを中心に中世の建造物が今日まで保存され、美しい町並みが広がっています。リトアニアの首都ビリュニュスは世界文化遺産に登録されています。中世に建造された教会や大学などの見事な建造物がありました。落ち着いた感じの美しい町でした。
この旅行記はビリニュス訪問記です。徒歩圏内に見所が集まっていたため、効率的な観光ができました。6月中旬は天候も良く、日も長いので夜9時過ぎまで観光できました。ビリニュスは美しい町ですが、リトアニアの歴史ではポーランド、ロシア、ソ連などの外国に支配された期間も長く、複雑な要因も含まれているように感じました。観光案内ではリトアニア語に加えて英語も使われていました。広場にある石像などには、ロシア、特にソ連の影響が感じられました。ソ連占領時代には伝統的な教会なども迫害を受けて宗教活動が抑圧され建物や内部施設も破損されています。1990年代になってロシア支配から独立し、教会建物なども復元され、以前の形に戻されつつあります。苦難の歴史も織り込まれているビリニュスの町でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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6月8日
ラトビアのリガから300kmの距離にあるビリニュスまで車で移動し、ビリニュスのホテル(Radisson Blu Royal Astorija Hotel)に到着しました(https://4travel.jp/travelogue/11382400)。夕方6時過ぎですが、明るいので夕食前に町を見学することにしました。ホテルのある市庁舎広場を出発点にした旧市街のブラブラ散歩です。Radisson Collection Astorija Hotel, Vilnius ホテル
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散歩前に部屋に荷物を運び入れました。窓の外の景色です。部屋前は広場になっており、向かい側に中世風の建物が見えました。
聖カジミエル教会 寺院・教会
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聖カジミエル教会(Church of St. Casimir)で、1618年に建てられたバロック様式のカトリック教会で、城、ピンク、茶色の色彩調和がとれた美しい教会です。
聖カジミエル教会 寺院・教会
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ホテルから50m程の場所が市庁舎広場でした。南北に長い石畳の広場で、周辺にはホテルやショップが立ちならび、観光客も訪れていましたが、混雑感はありません。
市庁舎広場 広場・公園
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広場の南側の石造建造物がビリニュス市庁舎(Vilnius' Town Hall)です。1799年に改修されたネオゴシック方式の建物で、ビリニュス市の行事等でこの建物が利用されtます。米国のジョージ・ブッシュ大統領や英国のエリザベス女王もこの市庁舎を訪れています。リトアニアを代表する歴史建造物です。
旧市庁舎 (ビリニュス) 史跡・遺跡
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市庁舎前広場の周辺道路は車が通っていますが、中央部は歩行者専用です。皆さんゆったり散歩を楽しんでいます。
市庁舎広場 広場・公園
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市庁舎と反対側に噴水(Town Hall Square Fountain)があり、観光客や市民の憩いの場なっていました。中世的雰囲気の溢れる落ち着いた広場です。噴水の向こうに教会が見えました。
市庁舎広場 広場・公園
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教会まで行ってみました。聖ニコラス教会(St. Nicholas' Church)の表示プレートがありました。聖ニコラス教会は、ビリニュスで最も古い東正教会の一つです。
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教会のすぐ近くにリトアニア芸術博物館(Lithuanian Art Museum)がありました。この美術館はビリニュス市博物館として1933年に設立され、リトアニア最大のアートコレクションを収蔵しています。
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リトアニアの芸術品、美術品が展示されている博物館です。便利な場所にあり、目を引くプレートが入り口に掲げられていますので、博物館の場所は簡単に分かります。
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町中の公園(コンスタンティノス・シルヴィダス・スクエア)には、木陰に屋台風のレストラン・カフェが出され、沢山の客で賑わっていました。催し物や展示も行われ、人々が集まっていました。夕暮れ時を皆さん楽しんでいます。
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公園の向かいにも教会がありました。旧市街ブラブラ散歩で次々と教会に出会いました。これは聖パラスケ教会(Saint Parasceve Orthodox Church)で東正教会です。もともとは14世紀に建造された教会ですが、火災などで何度も破壊、焼失し、その度に建て替えられています。最後の改修は1991年です。1705年にはロシアのピョートル大帝がこの教会を訪れ、戦勝を祈念したと使えられています。ロシア系の由緒ある教会です。
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ピリエス通り( Pilies Street)を進むと、ビリニュス大学が見えてきました。標識に従えば、この通りと直行する小さな通りを左に進むと、大学入り口に到達します。ただ、今日は時間も遅いので大学は閉まっています。明朝訪れることにしました。
ピリエス通り 散歩・街歩き
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ビリエス通りを北に進むと、大きな広場に出てきました。大聖堂広場(Cathedral Square)で、ヴィリニュス大聖堂がある広場です。前方にあるドーム付きの建物が大聖堂です。
カテドゥロス広場 広場・公園
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ヴィリニュス大聖堂には鐘楼塔もあります。大聖堂の正式名称は「ヴィリニュスの聖スタニスラウスと聖ラディスラウスの大聖堂, The Cathedral Basilica of St Stanislaus and St Ladislaus of Vilnius」で、1783年の建造です。ネオクラシック様式です。ソ連占有時代には大聖堂は物置として使用されましたが、1989年に再び教会として使われ始めています。この大聖堂に限らず、他の宗教施設もソ連時代には宗教活動が禁止され、倉庫などの別用途に振り向けらています。リトアニアの人にとっては苦難の時代であったと想像されます。
カテドゥロス広場 広場・公園
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大聖堂広場の中心に銅像がありました。この像はリトアニアがロシアから独立した以降の1996年に建設公開された「ゲディミナス大公像, Monument to Grand Duke Gediminas」です。1323年にヴィリニュスを創始した人物です。像は伝統的なリトアニア風です。他の広場や公園で見かけた像にはソ連やロシアの影響も感じられましたが、この像はそうではありません。リトアニアの自立性が反映されているように思います。
カテドゥロス広場 広場・公園
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大聖堂の隣にリトアニア大公宮(王宮)があります。
王宮 城・宮殿
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王宮の門を通ると中庭に出ました。
王宮 城・宮殿
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王宮入り口ですが、夕方で公開時間を過ぎていました。内部見学は出来ませんでした。
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大聖堂広場の東側に大きな公園があり、小高い丘の上に多角形状の古い建造物がありました。旗も建っています。ゲディミナス城です。黄・緑・赤の3色旗は、現在のリトアニア国旗ですが、この旗はロシアからの独立運動が高まってきていた1988年10月7日にこの塔上に掲げられました。この塔はリトアニアの象徴でもあります。
ゲディミナス城 城・宮殿
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ヴェルナルディン公園(Bernardine Park)は9ヘクタールの敷地に広がる市民公園で、植物園などがあります。ヴィリニュス中心部の便利な場所にありますので、夕方でも多くの人が訪れていました。市民の憩いの場です。ビリニュスの6月は日も長いので、皆さん夕暮れ時に散策を楽しんでいます。時間がゆっくりと流れていました。
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公園前のマイロニオ通り(Maironio street)を南に進むと、聖アンナ教会(St. Anne's Church)がありました。1500年建造のローマカトリック教会でヴィリニュス旧市街のランドマークで、ユネスコの世界遺産にも登録されている有名な教会です。この建物は二つの様式 Flamboyant GothicとBrick Gothicスタイルの合作だそうです。見ごたえのある教会です。
聖アンナ (オノス)教会 寺院・教会
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教会内部では夕方のミサが行われていました。後方から静かに見学させて頂きました。内部の造りや彫像も味わい深いと思いました。世界遺産の登録されただけのことはあると思います。
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この教会の横に別の教会がありました。横というよりも連続している感じです。聖フランシスと聖バーナード教会St. Francis of Assisi (Bernardine) Roman Catholic Churchです。ヴェルナンディン教会とも呼ばれています。聖アンナ教会とほぼ同じ時期の1516年建造のカトリック教会でルネッサンス・バロック様式です。
この教会もソ連占領時代に芸術学校に変更されていましたが、1994年に元の教会に戻されたそうです。ベルナルディン教会 寺院・教会
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教会入り口のプレートには公開時間(夏季8:30-19:00)などがリトアニア語と英語で書かれていました。かっての占領国のロシア語はありません。
ベルナルディン教会 寺院・教会
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ビリニュス川の畔から二つの教会が並んで立っているのが良く見えました。ほぼ同時期に建設されてはいますが、教会の向きも建築様式も異なっているのが分かります。周囲に空いている土地もあったのに、何故このような状況になったのか疑問が湧いてきました。
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旧市街をぐるりと巡って、宿泊ホテルのある市庁舎広場に戻ってきました。日は沈み、夕闇が広がりつつあります。広場にレンタル自転車が並んでいました。ビリニュスの旧市街は石畳が大きのですが、平坦で狭い道も多いので、確かに、自転車は便利な乗り物だと思います。
市庁舎広場 広場・公園
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市庁舎広場では、レストランやホテルの灯が入り始めました。
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市庁舎建物もライトアップされ、広場から浮かび上がっています。
旧市庁舎 (ビリニュス) 史跡・遺跡
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我々の滞在ホテルも市庁舎同様にライトアップがされていました。市庁舎広場周辺の照明は、柔らかな電球色で統一されていました。ネオンサインや目立った色の照明などはありません。ホテル1階のレストランやバーもお客で賑わい始めていました。
Radisson Collection Astorija Hotel, Vilnius ホテル
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ホテル向かいにある聖カジミエル教会前の街灯も周囲と調和がとれています。旧市街では建物の色や形、夜間の照明などに一体感がありました。町の雰囲気を壊さない配慮が感じられました。
ホテルレストランで、広場の光景を眺めながら少し遅めの夕食をとりました。聖カジミエル教会 寺院・教会
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6月9日
今日はビリニュスを見学した後、カウナスを経由して300km西方にあるクライペダまで車で移動する予定です。朝早めに行動を開始して、昨日見学できなかったビリニュス大学や聖ペテロ・パウロ教会などを見ることにしました。ホテルレストランでのビュッフェ形式の朝食です。朝も早いのでレストランは混んではいませんでした。Radisson Collection Astorija Hotel, Vilnius ホテル
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市庁舎広場の先にあるピリエス通り( Pilies Street)を進み、案内標識に従ってビリニュス大学入り口に向かいました。狭い石畳の通路を進んでいると、大きな建物が見えてきました。大学本部かな、と思いましたが違いました。大統領官邸(Office of the President of the Republic of Lithuania)でした。14世紀に建造された宮殿は、リトアニアがロシアから独立した以降の1997年からリトアニア大統領の官邸として使用されています。
大統領官邸 建造物
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大統領官邸の横の大学通り脇に、ビリニュス大学構内への入り口がありました。入り口部分の広場までは自由に入れますが、大学建物内部を見学するためには入場チケットを購入する必要があります。
チケットオフィスは大学入り口脇にありました。大学構内見学ではガイドツアーに参加することもできましたが、時間が長くかかりますので、自分たちで自由に見学できるセルフガイドツアーを選択しました。オフィスで頂いた英文パンフレットの地図を見ながら、大学構内見学を行いました。ビリニュス大学 建造物
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大学入り口のプレートには、リトアニア語と英語で簡単な説明がありました。ビリニュス大学は、東欧地区最古の大学で1579年の設立であることなどが書かれています。この国を長く占有したロシアやソ連の言語であるロシア語はありません。
ビリニュス大学 建造物
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ビリニュス大学には、リトアニアがキリスト教化される前の自然崇拝時代の生活を描いた有名な壁画があります。門をくぐって正面にある言語学部の2階にある「四季」と呼ばれるフレスコ画です。大学内部は迷路のように入り組んでいるため、目的の場所にたどり着くのは容易ではありませんでした。この部屋がその場所で、壁から天井まで見事な作品で覆われています。
ビリニュス大学古書室およびツアー受付 体験・アクティビティ
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母子像のレリーフで一見キリスト教の聖母子像と似ているようにも見えますが、異なっています。こちらのレリーフの方が写実的で人間味が感じられます。
ビリニュス大学古書室およびツアー受付 体験・アクティビティ
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これが有名なフレスコ画の一例です。自然崇拝時代の生活を描いた壁画で、このような壁画は他では見たことがありません。原始的な人間の営みが描かれており、大変興味深いと思います。
ビリニュス大学古書室およびツアー受付 体験・アクティビティ
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大学構内にある聖ヨハネ教会です。外見は大学施設のように見えましたが、中に入ると教会であることが分かりました。大学入り口のチケット購入の際に頂いたパンフレットにもこの教会がありました。見学料金がチケットに含まれているようです。
聖ヨハネ (ヨノ)教会 寺院・教会
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教会内部です。聖ヨハネ教会ですが、英語名称はChurch of St. Johns, St. John the Baptist and St. John the Apostle and Evangelistで、洗礼者ヨハネと伝道師ヨハネの教会、となっています。 1388-1426年に建てられたバロック様式の教会ですが、以降何度か改修が行われています。
聖ヨハネ (ヨノ)教会 寺院・教会
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団体観光客が祭壇の前で、ガイドの説明に耳を傾けていました。ソ連がリトアニアを支配した時代に、この教会は閉鎖され、損壊が進みましたが、今日ではほぼ修復・復元されています。
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教会後方にあるパイプオルガンです。
聖ヨハネ (ヨノ)教会 寺院・教会
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大学には有名な図書室があり、案内パンフレットに図書室の場所が記載されていましたが、込み入った構造になっている大学であるため、図書室の場所が分かりませんでした。
大学構内にいた学生さんに図書館の場所を聞いたら、親切に入り口まで案内してくれました。ここが図書への入り口です。しかし土曜日であったため、図書館は閉まっており、内部見学をすることは出来ませんでした。ちょっぴり残念でした。ビリニュス大学古書室およびツアー受付 体験・アクティビティ
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大学構内の中庭です。ヴィリニュス大学の中でも最も古いとされている天文観測所があります。天文台が作られた18世紀当時は英国グリニッジとならぶ観測所として利用されていたそうです。
沢山の観光客が集まり始めていました。これから込み合ってきそうです。我々は朝早い時間帯の訪問でしたので、フレスコ画の部屋などの人気の場所も空いていましたので、順調に見学することができました。大学訪問は早めの時間帯がお薦めだと思います。ビリニュス大学 建造物
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大学見学を終えて、市庁舎広場の南側にある有名な「夜明けの門」を見ておくことにしました。アウスロス通り(Aušros Vartų g)を進むと、見事な中世風建造物がありました。国立フィルハーモニー(Lietuvos nacionalinė filharmonija)の建物でした。この組織は1940年に設立され、この建物でコンサートなどが開催されます。(2018年ビリニュス・フェスティバル)の垂れ幕が掲げられており、イヴェントが進行中でした。
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通りを更に進むと、立派な門がありました。「夜明けの門」かな、と思いましたが違いました。聖三位一体の教会と修道院(Church and monastery of the Holy Trinity)への入り口門(Basilian Gate)でした。聖三位一体の教会は14世紀からあった木造教会が1514年に石造の教会に建て替えられてたもので、歴史ある教会です。
聖三位一体教会 寺院・教会
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さらに進むと、見事な教会がありました。聖テレサ教会(The Church of St Theresa)で、初期バロック様式のカトリック教会でで17世紀に建造されています。
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教会入り口のプレートには、聖テレサ教会の名称と建設された機関の1633-1654年が書かれていました。
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内部ではミサが行われていました。後方から静かに見学させて頂きました。荘厳な感じのとても見応えのある内部装飾です。
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通りの先に門があり、沢山の人々がいました。「夜明けの門」です。1503-1522年の建設です。アーチ型の門の上にチャペルがあります。門と礼拝堂が一体になった珍しい門だと思います。
夜明けの門通り 散歩・街歩き
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礼拝堂の見学のために20-30mの行列が出来ていました。行列に並んで待つと時間がかかりますので、門の下から見上げるだけにしました。教会にあるような祭壇とマリア像が見えました。この聖マリアの肖像は奇跡を起こすと伝えられ、ビリニュスの町のシンボルとされています。1993年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がこのチャペルでロザリオの祈りを捧げたそうです。
夜明けの門 史跡・遺跡
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町の外側から見た「夜明けの門」ですが、こちらから見ると礼拝堂があるようには見えません。守りの門、そのものです。ビリニュスの町には元来9つの門がありましたが、現存しているのはこの夜明けの門だけです。他の8つの門はすべて18世紀末に、リトアニアを支配していたロシアの指示で壊されたそうです。
夜明けの門 史跡・遺跡
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門には城壁が連なっていました。土産物店が城壁に沿って出されていましたが、門と城壁が建造された中世時代は門外は殺風景な景色であっただろうことが想像されました。今日でも門の外と、旧市街の内側でが景観の印象が全く異なっています。
夜明けの門 史跡・遺跡
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再び門を通って旧市街側に戻ってきました。通りの右側に十字架を掲げた門があり、その向こうにピンクと白を基調にした教会がありました。この門は聖霊の正教会への入り口です。
聖霊教会 寺院・教会
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聖霊教会です。ここにも観光客が沢山いました。教会の両側に修道院もありました。ロシア正教の教会で、後期バロック様式とロココ様式の建造物です。1597年の建造ですが、何度か修復されています。
聖霊教会 寺院・教会
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旧市街から少し離れた場所に聖ペテロ・パウロ教会があります。ビリニュスを流れるネリス川の右岸にある小高い丘の上で、旧市街から2kmほどのところです。17世紀に建てられたローマカトリックの教会で、2000種類に及ぶ豪勢な内部装飾があることでも知られている教会です。外見も大きく、壮大な感じがします。
以前からこの地にあった教会は、1655-1661年のロシアとの戦争で破壊されたため、17世紀になって再建されています。聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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教会内部では、円形状の見事なドームと装飾彫刻や複雑なレリーフが目を引きました。色は白が基調です。
聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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ドーム天井から黄金色の舟が吊り下げられていました。宗教的な意味合いが込められているものと思われます。白色のドーム、飾り彫刻、そして黄金の透かし舟の調和は見事だと思います。
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壁には絵画が掲げられており、ローマ法王の肖像もありました。
聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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教会の内壁は様々なレリーフや像で飾られています。他に例を見ない程の沢山の飾りです。
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教会内部に、複数の門もあり、両脇にはローマ彫刻のような見事な彫像が立っています。彫像やレリーフはそれぞれ異なった美しさで、思わず見入ってしまいます。2000種類もありますので、限られた見学時間内に全てを鑑賞することは不可能です。
聖ペテロ・パウロ教会はビリニュス観光では必見の場所であろうと思います。聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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教会を出ると、前の道路を少し古風な感じの連結バスが走っていました。エレガントで調和のとれた町並みに比べて、バスの色合いが野暮ったい感じで、旧東欧、ロシア的な印象です。
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トロリーバスもソ連、ロシアの雰囲気が感じられます。リトアニアは1991年までロシア支配下にありました。独立後、30年程経過していますがロシアの影響が多少残っているようにも感じました。
ビリニュスは中世時代に建造された宮殿、お城、教会など美しい建物が沢山保存されている、とても美しい町です。ただ、過去にはポーランド、ロシア、ソ連などに占領され、伝統的生活様式や宗教を改めるように強制された事実もあります。中世時代建造の教会も、ソ連占有時代には倉庫や別目的に転用され、教会保存品の散逸や破壊も経験しています。しかし粘り強い努力で建物の再建、復元努力が行われた結果、今日の美しい町並みが保存されるに至っています。
言語も以前はロシア語が使われていましたが、今日では観光案内のパネルやパンフレットではリトアニア語の他に外国語としては英語が使われていました。ロシア語は殆ど使われていません。複雑で困難な歴史を経験しています。ビリニュスは美しい町並みだけでなく、リトアニア人の逞しさも感じさせてくれました。興味深いビリニュス観光でした。
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