2018/04/29 - 2018/05/01
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morino296さん
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今年のGWは越中富山へ、2泊3日でお祭り(曳山祭)と海の幸を楽しみに出掛けました。
曳山祭は雨が降ると中止となるので、出発前から天気予報を気にしていましたが、幸いGW前半は好天が続く模様とのこと。
曳山祭を中心に富山湾と立山連峰の景色も観る欲張りな計画を立てて、いざ出発です。
この旅行記は、富山県小矢部市にある石動愛宕神社の春季例祭として行われる石動曳山祭を見物したものです。
旅行記は次のように分けて作成しています。
【4月29日】
(その1)新湊
(その2)石動曳山祭
【4月30日】
(その3)雨晴海岸、氷見
(その4)砺波(チューリップフェア、出町子供歌舞伎)
(その5)高岡御車山祭(宵祭り)
【5月1日】
(その6)高岡御車山祭、瑞龍寺
(その7)高岡パブリックアート巡り(古城公園ほか)
11年前の富山のお祭りはこちらをご覧ください。
越中八尾の曳山祭
https://4travel.jp/travelogue/10145145
城端曳山祭
https://4travel.jp/travelogue/10146377
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
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JR高岡駅 停車中の城端線「忍者ハットリくん」車両
残念ながら今回の旅行ではこの車両に乗れませんでした。高岡駅 駅
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あいの風とやま鉄道 高岡駅
14:33発 金沢行きの電車に乗車高岡駅 駅
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あいの風とやま鉄道 石動駅 14:48頃到着
高岡から15分ほどで石動(小矢部市)に到着。
小矢部市は、富山県の西部にあり、東は砺波平野の一部をなし、
西は石川県に接しています。
江戸時代には北陸街道の宿場町として栄え、
現在は、高岡市や金沢市のベッドタウンとなっているそうです。
能越自動車道、東海北陸自動車道、北陸自動車道が通る交通の要衝となっています。石動駅 駅
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石動駅にある顔だしパネル「おやべの七福牛」
小矢部市にある七福神めぐりに、
シンボルキャラクターのメルギューくんとメルモモちゃんがコラボしています。
約800年前、木曽義仲は倶利伽羅で平家の総大将平維盛と対戦した際、
牛の角にたいまつをつけて平家10万の軍勢に放ち勝利をおさめたと伝わります。
この歴史的故事から小矢部市ではたいまつをつけたメルギューくんとメルモモちゃんをシンボルキャラクターにしているそうです。石動駅 駅
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石動曳山祭のポスター
石動曳山祭は、石動愛宕神社の春季例祭として11基の曳山が石動駅北側の市街地を曳き回されるお祭りです。
宝暦2年(1752)、御坊町の曳山が創られたのが始まりといわれ、
寛政・文化・文政期に多くの曳山が作られ、その後現在の姿になったそうです。
(今年は10基の曳山が参加していました。)
曳山は高さ約5.9m~6.5mで、高岡御車山と同じように地車に鉾柱(心柱)を立て花傘を付けた花山(花鉾山)車。
上山と下山の二層構造で鉾柱(心柱)の周りに赤・白・黄3色の造花で出来た菊の花を付けた割竹を放射状に広げた花傘の鉾山。
鉾柱(心柱)の先端には標識(だし)といわれる鉾留が付いています。
下山には幔幕(まんまく)が張られていて、
直径1.3~1.4mの車輪を付けた大八車様式です。石動駅 駅
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石動の市街地
石動駅から暫く歩くと商工会館前に並ぶ曳山の姿が見えてきました。 -
小矢部市商工会館前に並ぶ花山車 15:00頃
10基の花山車が勢揃い、ちょうど間に合いました。
(柳町の花山車は不参加のようです。) -
小矢部市商工会館前に並ぶ花山車
右から、
中新田町、下新田町、上新田町、下糸岡町、紺屋町、
博労町、御坊町、今町、南上野町、北上野町の10基が並びます。 -
小矢部市商工会館の横にある愛宕神社御旅所と曳山祭本部
15:15頃から巡行式が始まり、市長などの挨拶がありました。 -
小矢部市商工会館前に並ぶ花山車
祭の実行委員長の話は結構長かったです。 -
中新田町の花山車
創建:文化年間(1804~)
祭神:応神天皇、武内宿祢
だし:唐冠
彫刻:鏡板「すさのおの尊の大蛇退治」、舞台下「桐に鳳凰」「亀に波」「竹に虎」「唐子と獅子」
勾欄下:「浦島太郎」
幔幕:唐冠と笛
それぞれの曳山の解説はパンフレットを参照しています。 -
下新田町の花山車
創建:鏡板が製作された安政3年(1856)頃
祭神:毘沙門天
だし:太鼓に鶏
彫刻:鏡板「尭王に麒麟」、上段三枚彫「二十四考の物語」、舞台下「水波に龍」
勾欄と舞台下は、平成16年に彫替え新調。 -
上新田町の花山車
創建:文化3年(1806)
祭神:弁財天
だし:千成ひょうたん、芭蕉葉
彫刻:鏡板に「竹と虎」と「唐人」、舞台下「仙人と唐子」
幕:竹生嶋模様
舞台上は二重欄干が特徴で、朱欄干は菊花の鉱金、擬宝珠も豪華なもの。 -
下糸岡町の花山車
創建:文政6年(1823)に太鼓山として創建、明治33年に花山車に改造
祭神:大黒天
だし:揚羽蝶
彫刻:鏡板「聖賢像」、舞台下「虎と十二支の唐子」
車体は手の込んだ透かし彫りで高価なもの。 -
紺屋町の花山車
創建:天保5年(1834)、補修は弘化2年(1845)
祭神:恵比寿
だし:桐葉三枚に分銅
彫刻:鏡板「黄石公と張良」、舞台下「唐子と水波」
車体は総塗りの打抜き金具付きの豪華なもの。 -
博労町の花山車
創建:天保4年(1833)
祭神:住吉明神
だし:神子鈴
彫刻:鏡板「唐美人と従者」「唐子」
幕 :龍
舞台の前方には舳先に菊紋章をつけた舟を飾り、住吉明神により町民の安全を守る意味を込めている。 -
御坊町の花山車
創建:宝暦2年(1752)、本体の塗も完成したのは安永3年(1774)
祭神:千枚分銅
だし:鼓と笛
彫刻:鏡板「尉と姥」、上段側面「鶴亀」、後部「七福神」、下段側面「八千人」
人形:四天王
本体は約256年前に出来たが、それ以前に現在のだしの原型である翁の面と鼓・笛が加賀白馬山麓にあったという言い伝えがある。 -
今町の花山車
創建:安政4年(1857)以前と推定
祭神:布袋
だし:千枚分銅
彫刻:鏡板「聖賢五人」、舞台下「唐子」、車輪八枚板
童子のでんぐり返しのからくりを仕掛けたのは、飛騨高山の布袋屋台に共通していて、民俗文化財としても貴重。 -
南上野町の花山車
創建:花笠の鏑木に寛政元年(1789)の文字があり200年以上が経っている
祭神:猩々
だし:錨
彫刻:鏡板「竹林の七賢人」、舞台下「波に龍」、「波に亀」 -
北上野町の花山車
創建:寛政10年(1798)
祭神:項羽
鉾留:打出の小槌
彫刻:鏡板「聖賢と瓢を覗く唐子」、鏡板塗り上段「唐獅子」3枚と「鳳凰」2枚
幕 :富士羽衣と鶴千載
金箔黒塗で彩色された斗拱出組と金糸銀糸の幔幕に総漆塗りの車輪との調和は豪華絢爛。 -
小矢部市商工会館前
木槍歌が披露されました。 -
小矢部市商工会館前に並ぶ花山車と神輿
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小矢部市商工会館前 15:40頃 巡行スタート
右端の中新田町の花山車がスタートします。 -
中新田街の花山車
高さ6mほどの曳山には、電線が邪魔になります。
曳きまわす時は、芯柱を少し下ろすのでしょうか。 -
下新田町の花山車
曳山の上に乗っている人が電線を押し上げています。 -
上新田町の花山車
こちらも電線を気にしながら曳き始めました。 -
上新田町の花山車
立派な千成びょうたんが青空に映えます。 -
下糸岡町の花山車
曳山の方向転換は、前の方を担ぎ上げて後輪だけで回します。 -
下糸岡町の花山車
揚羽蝶の羽は上下に動きます。 -
紺屋町の花山車
山車の上に乗っているのは町内の子供たちでしょうか。 -
紺屋町の花山車
お祭りには絶好の天気。
雨の心配もなさそうです。 -
博労町の花山車
こうして見ると、電線が多いものですね。 -
博労町の花山車
ちょっと斜めに進んでしまい、左に進行方向を調整します。 -
御坊町の花山車
曳山の曳き手は町内で調達できるのでしょうか。
学生アルバイトかも知れませんね。 -
御坊町の花山車
これだけ歴史のある山車を維持管理するのは大変なことでしょうね。 -
今町の花山車
唯一、からくり人形が乗っています。 -
今町の花山車
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南上野町の花山車
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南上野町の花山車
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北上野町の花山車
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北上野町の花山車
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市街地を巡行する花山車
市街地を曳き回され、夕方、駅前の商店街に集合します。 -
曳山一斉巡行時刻表
15:00 愛宕神社の御旅所(商工会館前)に曳山が勢揃い
15:40 出発
17:00~18:30 石動町商店街に整列
19:00 商工会館前に戻りライトアップ
20:30 曳分式(各町へ戻る) -
小矢部市のマンホール
マンホールの図柄にもたいまつをつけた牛が使われています。 -
下新田町の花山車
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上新田町の花山車
車輪をきしませながら曳山が進みます。 -
紺屋町の花山車
曳山のスタートストップは拍子木の合図で行われます。 -
博労町の花山車
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御坊町の花山車
着物姿のお嬢ちゃんも曳山を曳き始めました。
お母さんも和服姿で応援です。 -
今町の花山車
唐子のからくりも披露されます。 -
石動町商店街に並ぶ花山車 16:50頃
到着順に商店街に並びます。
ここで1時間半ほどの休憩時間があり、皆さんは食事などを摂られます。 -
下糸岡町の花山車
休憩中に曳山に乗せてもらい嬉しそうな子供たち。 -
中新田町の花山車
子供にとっては楽しい思い出でしょうね。 -
小矢部市シンボルキャラクター メルギューくんとメルモモちゃん
子供たちに大人気です。 -
石動商店街に並ぶ曳山 18:30頃
提灯に明かりが灯りました。 -
提灯に明かりを灯した曳山がスタート
曳山に乗っているのは市長でしょうか?
メルギューくん、メルモモちゃんも一緒に曳きます。 -
提灯に明かりを灯した曳山がスタート
順に商工会館前に向かって進みます。 -
提灯に明かりを灯した曳山がスタート
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夕暮れの商店街を進む曳山
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上新田町の花山車 19:10頃
日が暮れて提灯の明かりが浮かび上がります。 -
市商工会館前に勢揃いする花山車 19:20頃
提灯を灯す曳山が並び、昼間とは全く雰囲気が違います。 -
市商工会館前に勢揃いする花山車
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石動花山車のライトアップ 19:20頃
曳山祭のフィナーレを飾るライトアップ。
もう少し楽しんでいたかったのですが、
電車の時間が近づいてきたので駅へ向かいます。 -
あいの風とやま鉄道 石動駅
19:41発の電車で高岡へ戻ります。(高岡19:56着)
電車の時刻表示盤にも、立山連峰が使われています。石動駅 駅
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高岡 居酒屋 かめ蔵のメニュー(一部)
「富山のもん たべていかれ~」
日曜日の夜でしたが、居酒屋がどこも混んでいて、
5、6軒目でようやく入ることが出来ました。
カウンター席でしたが、店内は広く隣が気にならない良い店でした。 -
高岡 居酒屋 かめ蔵
キトキトのお造り盛り合わせ。
錫の器に9種類の魚が入っていました。
錫の器は、冷やしてあって、お刺身の美味しさが保てます。
また、お酒も錫の器に入れて出され、錫の猪口で頂きました。
錫はイオン効果でお酒の味わいを柔らかくまろやかにするそうです。
この日は、高岡の地酒「勝駒」と平村の「三笑楽」を頂きました。 -
高岡 居酒屋 かめ蔵
ゲンゲ鍋(火を入れる前の状態です)
ゲンゲは、ちょっとグロテスクですが、
富山でしか食べられない珍しい魚です。 -
高岡 居酒屋 かめ蔵
締めは、とろろ昆布おにぎり。
ご飯にはゆかり(シソの葉の粉末)が混ぜてあり美味しかったです。
高岡駅の横のホテルへ戻り、シャワーを掛かり、バタンキュー。
この日の歩数計は約2万歩でした。
二日目(その3)につづく
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