2018/04/29 - 2018/05/01
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morino296さん
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今年のGWは越中富山へ、2泊3日でお祭り(曳山祭)と海の幸を楽しみに出掛けました。
高岡御車山祭は、毎年5月1日に行われる高岡關野神社の春季例大祭で、高岡の旧市街中心部を豪華絢爛な御車山が曳かれます。
前日の4月30日には、収蔵庫に納められている山車が蔵出しされて山宿前に運ばれます。
山宿では人形や幔幕を飾り付け、入魂式を行った後、町内の関係者が集い宵祭が始まります。
地元の人たちと一緒に各山町の飾り付けを見て回りました。
高岡御車山は天正16年(1588)豊臣秀吉が、後陽成天皇を聚楽第に迎えるときに使用したもので、加賀前田家初代当主・前田利家が秀吉より拝領し、二代当主・前田利長が慶長14年(1609)に高岡城を築くにあたり町民に与えたのが始まりと伝えられます。
京都祇園祭にならい鉾山に改造され、高岡關野神社の祭礼日に神輿と共に曳廻されて以来、今日まで高岡の発展と共に継承されてきました。
御車山は御所車形式に鉾を立てた特殊なもので、高岡町民の心意気と財力に支えられ、格式を保ち高岡の金工、漆工、染色などの優れた工芸技術の装飾が車輪や高欄、長押等に施された日本でも屈指の華やかな山車です。
「高岡の御車山行事」は、国の重要有形民俗文化財・無形民俗文化財の両方に指定されている5件(*)のひとつで、
2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
(*)京都祇園祭 / 高山祭 / 秩父祭/日立風流物/高岡御車山祭
(コメントは、高岡御車山保存会HP、御車山会館パンフレットなどを参照しています。)
旅行記は次のように分けて作成しています。
【4月29日】
(その1)新湊
(その2)石動曳山祭
【4月30日】
(その3)雨晴海岸、氷見
(その4)砺波(チューリップフェア、出町子供歌舞伎)
(その5)高岡御車山祭(宵祭)
【5月1日】
(その6)高岡御車山祭、瑞龍寺
(その7)高岡パブリックアート巡り(古城公園ほか)
11年前の富山のお祭りはこちらをご覧ください。
越中八尾の曳山祭
https://4travel.jp/travelogue/10145145
城端曳山祭
https://4travel.jp/travelogue/10146377
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
-
片原町交差点を走る万葉線ドラえもんトラム 18:05頃
砺波でチューリップフェアと出町子供歌舞伎曳山を楽しんだ後、
高岡に戻り、ホテルで一息ついてから出掛けてきました。 -
山町筋(土蔵蔵造りの街並み)にある赤レンガの銀行「富山銀行本店」
大正3年(1914)に高岡共立銀行本店として建てられたもので、県内唯一の本格西洋建築。
現在も銀行として使用されており、東京駅の設計にあたった辰野金吾の監修で、清水組の田辺淳吉が設計したものだそうです。 -
山町筋にある高岡御車山会館
御車山を通年展示する施設。
御車山に凝縮された”ものづくりのまち高岡”の工芸技術や、御車山を今日まで守り伝えてきた地域の伝統文化などが紹介されています。
御車山祭の解説映画(約15分)を見るとお祭りの理解が進みます。
(4月30日、5月1日は観覧無料) -
高岡御車山会館 「歴史展示・祭礼行事展示」コーナー
「御所参内・聚楽第行幸図屏風」と「御車山」 -
高岡御車山会館 「歴史展示・祭礼行事展示」コーナー
-
高岡御車山会館 「歴史展示・祭礼行事展示」コーナー
高岡御車山は天正16年(1588)太閤豊臣秀吉が、後陽成天皇を聚楽第に迎え奉るときに使用した御所車を加賀藩初代藩主・前田利家公が拝領し、二代藩主・前田利長公が慶長14年(1609)に高岡城を築くにあたり、町民に与えられたのが始まりと伝えられています。 -
高岡御車山会館 「歴史展示・祭礼行事展示」コーナー
御車山は10の「山町」が保有し、代々受け継いできました。
この「山町」は前田利長が高岡に築城した当時、城の周囲に配置された武家屋敷から西に一段下がって町割りされた地区にあり、富山・守山・木舟の旧城下や、前田家ゆかりの美濃・近江・越前から移住してきた町民が居を構えたのが始まりです。
高岡城は元和の一国一城令によって廃城となり、家臣は金沢へ引き上げましたが、三代藩主・前田利常は高岡の産業振興に力を注ぎ、加賀藩では金沢に次ぐ商工業都市として発展しました。 -
高岡御車山会館の展示
「山町」の内、通町・御馬出町・守山町・木舟町・小馬出町・二番町は1町で1基の山車(やま)を保有し、一番町・三番町・源平町の3町は「一番街通」の山車を共有しています。
また坂下町は、御車山を先導する獅子頭・源太夫(げんだい)獅子を保有しています。
御所車に鉾を立てたものが御車山で、安土桃山文化の格式を保ちつつ、高岡の金工、漆工、染色などの優れた工芸技術の装飾が施された日本でも屈指の華やかな山車で、江戸時代の名工達によって7基が揃いました。 -
高岡御車山会館 展示「山宿」の説明
宵祭の4月30日、御車山の人形・幔幕などを飾り付け、展示し、供え物をして一晩お守りする邸宅を「山宿」といいます。
山宿は持ち回りで、山宿に当たった家は、一生に何度もないこととして非常に名誉に思い、丁重にお守りします。
山町に住んだら「山宿は一代に一回はやる」と言う言葉があるそうです。 -
高岡御車山会館 幔幕の展示
左から、
御馬出町(仙境図綴錦織)、守山町(緋羅紗地暈繝波濤模様/絹糸刺 繍一部金糸隈取)、小馬出町(春秋舞楽図綴織)、木舟町(朱地綴織宝珠模様刺繍) -
高岡御車山会館 「平成の御車山」
平成25年度から5年、3億円をかけて制作された「平成の御車山」。
(1億円は寄付で賄う予定)
これまでの高岡において守られてきた伝統と技術を次の世代へ伝え、未来への発展を目指すシンボルとして建造されました。 -
高岡御車山会館 「平成の御車山」
<デザインコンセプト>
高岡の地名の由来である漢詩の一節から、400年の歴史、歴史都市・高岡を表現。
「鳳凰鳴けり、彼の高き岡に。梧桐生ず、彼の朝陽に。」
<デザイン各案>
サブテーマ:家族の絆
鉾留:鳳凰
本座(人形):前田利長公[正装(衣冠)]・永姫[利長公の正室]
相座(人形):満姫[利長公唯一の実子]
幔幕:高岡古城公園の四季 -
高岡御車山会館 「平成の御車山」
二階から見る鉾留の鳳凰 -
高岡御車山会館 木舟町の御車山の鉾留「蝶」の展示
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高岡御車山会館 吹抜けの大空間に展示されている「通町の御車山」
各町の御車山1基を4か月サイクルで展示されています。 -
高岡御車山会館 展示されている「通町の御車山」
二階から見る御車山 -
高岡御車山会館 工芸展示
漆工/金工/染織の分野ごとに、御車山の部材及び工芸の技術を実際に使用していた品々も交えながら紹介しています。 -
高岡御車山祭 宵祭 守山町の御車山
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高岡御車山祭 宵祭 守山町の山宿の飾り付け
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山町筋の街並み 若森商店(若森質店)
山町筋は、慶長14年(1609)の高岡開町以来の商人町で、ここを中心に住まいする10町で高岡御車山祭を奉じていることから山町と呼ばれ、長く高岡のまちの経済を牽引してきました。
このうち、旧北陸道沿いの御馬出町、守山町、木舟町、小馬出町にかけての通りには優れた土蔵造りの家々が立ち並び、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
<重要伝統的建造物群保存地区> -
臨時山倉 御馬山車町の御車山のライトアップ 19:00頃
巫女舞の奉納がされていました。 -
高岡御車山祭 宵祭 二番町の御車山
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高岡御車山祭 宵祭 二番町の山宿の飾り付け
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高岡御車山祭 宵祭 通町御車山交流会館
通町の御車山は御車山会館に展示中のため、
ここにはありません。(翌朝、曳き出されます。) -
赤レンガの銀行のライトアップ
赤レンガの銀行 (富山銀行本店) 名所・史跡
-
山町筋の街並み 筏井家住宅(県指定有形文化財)
代々 糸などの卸商を営んでいた商家。
明治33年(1900)の高岡大火で罹災し、明治36年に現在の家屋が再建。
主屋は道路に面して西向きに建ち、両隣の家との境にレンガ積みの防火壁があります。(一般公開はされていません)
♪ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む♪「夕日」の作曲家室崎琴月の生誕の家がこの左隣のようです。 -
山町筋 木舟町の山宿前
御神酒が振る舞われています。
御賽銭を入れて一杯飲ませていただきました。 -
高岡御車山祭 宵祭 小馬出町の御車山のライトアップ
翌朝まで寝ずの番をされるそうです。 -
山町筋の街並み
土蔵造りの街並みは、明治後期の大火後に建てられた土蔵造りの旧家が42軒並び、明治時代の優れた防火建築が残ります。 -
山町筋の街並み
宵祭でスタンプを集めて歩く人。
(この辺りは人が少なかったです。) -
坂下町 源太夫獅子の練習をする皆さん
女性の指導者が熱心に教えていました。
明日までに間に合うのかな? -
一番街通の御車山
大事な車輪にはカバーが掛けられています。 -
一番街通の御車山の山宿の飾り付け
光楽寺が山宿になっていました。 -
一番街通の御車山の山宿の飾り付け
-
高岡關野神社 20:08頃
御車山祭はこの關野神社の春季例大祭です。
加賀前田家二代当主前田利長を祀ります。
大勢の人がスタンプを貰うために並んでいました。高岡関野神社 寺・神社・教会
-
高岡御車山祭スタンプ集
全部クリアーです。 -
居酒屋 来多郎
前日は満席で入れなかったお店。
この日は、打って変わって空いていました。
店主、スタッフ全員が女性の居酒屋で、居心地の良いお店でした。
ここでも田山の海の幸をいただき -
居酒屋 来多郎
美味しい日本酒もいただきました。
勝駒しぼりたて新酒本生、曙 純米生原酒。 -
居酒屋 来多郎
旅行中の野菜不足を補うために、豆腐サラダも。
結構、早く酔いが回ると思い、歩数計を見ると2万9千歩を超えていました。
この日も、ホテルに戻り、いつもより早く就眠しました。
(その6)高岡御車山祭につづきます。
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