トスカーナとナポリ紀行(2018年2月)(5)：ナポリ

2018/02/12 - 2018/02/20

トスカーナ地方を巡ったあと、念願のナポリを訪問しました。ここは、2002年にパックツアーで訪問したのですが、バスから下車せず、市内を歩くのは初めてでした。大都会だけあって、見どころ多く、楽しめました。危険な街として有名ですが、無事に帰国できて幸いでした。

エリア ナポリ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

イタリアの「新幹線」ITARO。初乗車。フィレンツェからナポリまで、約3hr。車内掲示に、時速300kmを表示。日本の新幹線と違って、ほとんど平地を走るので、揺れはなく、スピードを感じない。

ナポリ駅に到着。

ガレリア

ウンベルト1世のガッレリア 建造物

ガレリア

国立カポディモンテ美術館。地下鉄からバスに乗り換え、丘の上に行く。不便なところにある。

国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

国立カポディモンテ美術館；ティツィアーノの作品の部屋。なお、帰国後に知ったのだが、昨年（2017）春に東京都美術館で開催された「ティツィアーノとヴェネツィア派展」に、「ダナエ」、「マグダラのマリア」、「教皇パウルス3世の肖像」は来日していたらしい。

ティツィアーノ「懺悔するマグダラのマリア」。この絵もどこか他の場所で見たことがあると思い、調べてみると、パラティーナ美術館、エルミタージュ美術館で見ている。

ティツィアーノ《 教皇パウルス3世の肖像》

ティツィアーノ「ある少女の肖像」（Portrait de Lavinia Vecellio）。ティッツィアーノの娘ラヴィニアを描いたと言われている。

ティツィアーノ「ダナエ」。ティツィアーノの「ダナエ」は、現在6点存在するが、これは、最初に描かれたもの。他は、アプスリー・ハウス（ロンドン）、プラド美術館、エルミタージュ美術館、シカゴ美術館、ウィーン美術史美術館にある。（2019/10修正）

ピーテル・ブリューゲル「盲人の寓話」。マタイ福音書にあるイエスの言葉「盲人が盲人を手引きするなら、両者とも穴に落ち込むであろう」による寓意画。

パルミジャニーノ 「貴婦人の肖像（アンテア）」。帰国後に知ったのだが、2010年、国立西洋美術館などで開催された「カポディモンテ美術館展」で、来日している。

国立カポディモンテ美術館；パルミジャニーノ「ルクレチア」

フランチェスコ・グアリーノ「聖アガタ」。Francesco Guarino （1611-51年）は、初めて知った画家だが、17世紀、ナポリで活躍した画家。カラヴァッジオに影響された一人。聖アガタ（シチリアのアガタ）は、キリスト教の聖女で、拷問で乳房を切り落とされた。

カラヴァッジョ「キリストの鞭打ち」。お目当ての絵だが、照明が邪魔で良く見えない。

ジェラール「皇帝ナポレオン1世の肖像」

国立考古学博物館。ポンペイやエルコラーノなどからの出土品がメイン。

国立考古学博物館 (ナポリ) 博物館・美術館・ギャラリー

「イッソスの戦い」（アレクサンダー大王とダリウス３世の戦い）。ポンペイ出土のモザイク。

アレクサンダー大王

国立考古学博物館；魚ずくし（？）モザイク

モザイク

「秘密の小部屋」にある少しエロティックな絵「マルスとヴィーナス」

花の女神フローラ

サッフォー

パクイオ・プロクロと妻の肖像

サン・カルロ劇場

サンカルロ劇場 劇場・ホール・ショー

サン・カルロ劇場内部

サン・カルロ劇場内部

サン・カルロ劇場内部

サンカルロ劇場 劇場・ホール・ショー

「マイ・フェア・レディ」カーテンコール

ホテル屋上からヴェスヴィオ山を望む。

ホテルからヴォメロの丘を望む。
手前はサン・マルティーノ美術館（旧修道院）。その後ろに、サンテルモ城。

ヴォメロの丘に登るケーブル・カーの駅。予想外に豪華。

ケーブル・カー終点。意外にも、途中は、ほとんど地下だった。

サンテルモ城。ナポリの町を見下ろすヴォメロの丘の上に建つ。

サン テルモ城 城・宮殿

サンテルモ城からの眺望。ヴェスヴィオ山（ヴェスヴィアス山）が雪を被っている。

サンテルモ城からの眺望。眼下正面はナポリ港。右に王宮とプレビシート広場。

サンテルモ城からの眺望。

サンテルモ城からカプリ島。青の洞窟で有名。

サン・マルティーノ美術館（旧修道院）の教会。館内の展示室は閉鎖中が多かった。

国立サン マルティーノ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

サン・マルティーノ美術館にて、プレゼーピオ。
Presepe（プレセーペ）とは、キリスト誕生の日を再現したミニチュアの飾り。

下りに利用した別の路線のケーブル・カー（Funicolare）。
なお、歌の「フニクリ・フニクラ」は、今はなきヴェスヴィオ山のケーブル・カーのCMソング。

ナポリ大聖堂（ドゥオーモ）。下町の中にあり、正面からは大きく見えない。

ドゥオーモ (サン ジェンナーロ) 寺院・教会

ナポリ大聖堂（ドゥオーモ）；Giovanni Lanfrancoの天蓋画「天国 」

ナポリ大聖堂（ドゥオーモ）；ペルジーノの祭壇画「聖母被昇天」

ミセリコルディア教会；カラヴァッジオ「慈悲の七つの行い」。
殺人罪によりローマからナポリへと逃亡したカラヴァッジョがMisericordia同心会の依頼で描いた。

ピオ モンテ デッラ ミゼリ コルディア教会 寺院・教会

カラヴァッジオ「慈悲の七つの行い」。
食物の施与、飲物の施与、旅人の歓待、衣服の施与、病気の治癒、囚人の慰問、死者の埋葬の７つが描き込まれている。

スパッカ・ナポリ（下町）風景。

スパッカ・ナポリ（下町）風景。

スパッカ ナポリ 旧市街・古い町並み

サン・パオロ・マッジョーレ教会。
ナポリの下町、通称「スパッカナポリ」の路地を歩いていて、出くわしたサン・パオロ・マッジョーレ教会。古代ローマ時代のディオスクリ神殿の遺跡の上に建てられていて、ファサード前に立つ２本の円柱は、ディオスクリ神殿で使われていたもの。

サン パオロ マッジョーレ教会 寺院・教会

ダンテ広場。
「スパッカナポリ」の路地を抜けて、ようやく地下鉄の駅に辿り着いた。ダンテとは、「神曲」とベアトリーチェで有名なダンテ・アリギエーリ（1265-1321）。フィレンツェ生まれで、ナポリに住んだことはなさそうだ。

ダンテ広場 広場・公園

トレド街。土曜日の朝

トレド通り 散歩・街歩き

ヌオーヴォ城

ヌオーヴォ城 城・宮殿

ヌオーヴォ城内の市立美術館にて。作者不明のテンペラ画「聖母子」（15c）。

ヌオーヴォ城からの景色

バスとケーブルカーを乗り継いで到達したポジリポの丘からの景観。遠方に卵城。大昔、ツアーバスが行った場所とは違っていた。

ポジリポの丘 散歩・街歩き

ポジリポの丘からの景色。卵城の先に、ヴェスヴィオ山

プレビシート広場。王宮の正面に位置しており、サン・フランチェスコ・ディ・パオロ聖堂に囲まれている。

プレビシート広場 広場・公園

王宮。ブルボン家を始めとするナポリ王の宮殿（Palazzo Reale）。工事中だったが、内部観覧は可能だった。

ナポリ王宮 城・宮殿

王宮の階段

王宮；マッシモ・スタンツィオーネ「ロトと娘たち」

天井の装飾。ロココ風の化粧漆喰。

卵城。海上に突き出た城。
11世紀、ノルマン人がこの城を築くにあたって、基礎の中に卵を埋め込み、「卵が割れるとき、城はおろか、ナポリにまで危機が迫るだろう」と呪文をかけたことが城の名前の由来と言われている。

卵城 城・宮殿

卵城からの景色

ナポリで初めてのピザ

有名ピッツェリア ブランディにて

ピッツェリア ブランディのマルゲリータ。店内の雰囲気も味も良かった。

ピッツェリア ブランディ イタリアン

Tagliata Angus（アンガス肉のタタキ）。美味しい！

豆のスープ

ナポリ空港ロビーからの眺め。この空港は街に近く、便利。

ナポリ カポディチーノ国際空港 (NAP) 空港

ナポリのバス路線マップ。以下からダウンロードできる。
http://www.unicocampania.it/files/mappe/Napoli2016.pdf
2016年版しかないが、現状と同じ模様。「歩き方　南イタリアとマルタ」2017-18年版は古くて、使用できない。
停留所地図や時刻表はなさそうで、不便。停留所は、Google maps
で探した。