渡辺崋山の田原から岡崎・刈谷・鳴海と常滑、犬山祭りまで四日間の旅(三日目)~お江ゆかりの大野町から、焼き物の街、常滑では廻船問屋瀧田家にタイル博物館が圧巻。知多半島の充実B級グルメに八十八か所も加えます~
2018/04/07 - 2018/04/07
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たびたびさん
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三日目は、常滑焼の常滑を回ります。ずいぶん前ですが、常滑を訪れた時に朱泥の急須が常滑焼の象徴とも言えることを知り、あれこれ散々探してお気に入りを購入しました。今回の訪問はそれ以来になりますね。そういうこともあって、実は焼き物に関してはもうそれ以上の目的は見当たらない。むしろ、その時の目が間違っていなかったかを確認するくらいの気持ちでしょうか。
なので、今回の常滑は、お江ゆかりの大野町に知多半島では定番の八十八か所を少し加えて、幅を持たせてみることにしました。結果としては、それがけっこう正解。信長も目を付けた知多半島の重要性から始まって、廻船問屋の隆盛期とか。水運と知多半島の歴史が少しわかったような気がしました。
ただ、やっぱりやきもの散歩道は、常滑観光の目玉。常滑駅から招き猫通りを歩いて陶磁器会館へ。陶磁器会館を起点に坂道を上って行くコースです。小高い丘の上にあって、コースはアップダウンもあり、細い路地もあり。要所要所には地図があるので、それを確かめながら歩けます。
なお、焼き物の関係はとこなめ陶の森資料館で時代を遡り、INAXライブミュージアムでは視野を世界に広げる。窯元巡りもいいですが、この辺りでまとめたことにも新味があったかなと思います。
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名古屋から、名鉄常滑線に乗って、大野町駅に到着。
常滑線は名古屋セントレア空港に向かう線。常滑で降りる人もけっこう限られると思いますが、大野町で降りる人はさらにぐっと限られるでしょうね。
しかし、駅前には市内散策のための観光地図があって、中心はお江ゆかりのスポットを回るもの。ちょっと観光地の匂いがしてきましたよ~ -
まず向かった蓮台寺。ここもバリバリのお江ゆかりの寺。
というのも、お江は、1584年、大野城主、佐治一成に嫁いでいるのですが、一成が秀吉の勘気に触れ大野城を追放されると、一時的にこの寺に身を寄せたというのです。
それは、秀吉と家康が戦った小牧長久手の論功行賞によるもの。佐治一成は織田信雄の家臣として反秀吉軍。それでも、秀吉に何らかの気持ちがあってしかるべしというのが秀吉の考えだったのか。お江が遠縁にあたる佐治一成に嫁いだのも、浅井三姉妹に配慮した秀吉が命じたという説もあって、その辺りはいろんな問題が絡んでいるようです。 -
境内の正面すぐには本堂。
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天井裏にそれらしい籠がつりさげられていましたが、
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見どころは、まず衣掛けの松。お江がこの松に着物を掛け、追っ手に井戸に飛び込み自殺したと思わせたという松です。
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ただ、最近枯れてしまったのだそう。これは切り株で石の碑だけが残っていました。
そして、前の写真の碑の後ろにチラリ見えているのが開かずの門。これはお江がその時、寺に逃げ込んできた時の門だということでした。 -
蓮台寺の本堂隣りに建つ三光院。
賑やかなお堂があって、ちょっと目立っています。元は蓮台寺の子院だったのですが、ここに引っ越してきたのだそうです。
なお、名前の三光院は、本尊が阿弥陀如来、聖観音、不動明王の三つだからです。 -
少し移動して、これは中之坊寺。真言宗智山派の寺で、知多四国八十八ヶ所めぐりの66番になります。溜池のところから寂しげな山の中へ入った場所。
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途中に「南無大師遍照金剛」の幟が立っていたので、ちょっと気を取り直しましたが、やっぱり人気はないし、本堂も荒れた感じは否めない。
かつて、大野城主の祈願所として建立された金蓮寺の一坊というのが始まりだそうですが、いずれにしてもそのような華やかな名残りは見られません。 -
さて、いよいよ大野城です。
なんとか住宅地の外れに入口があるのを見つけましたが、かなり分かりにくいかも。 -
イチオシ
少し歩くと本丸跡です。
大野城は、尾張守護の土岐氏の家臣、佐治宗貞が入城し、四代百年を支配した城。四代が一成で、浅野三姉妹のお江が嫁ぐことになりました。
本丸跡には高麗門と小さな櫓が建っていて、 -
櫓の中には佐治氏にかかるあれこれの説明。中に永井路子の説明があって。信長の女兄弟のお犬の方が政略結婚でここに嫁ぐ。それだけ伊勢湾を臨むこの地に勢力を持っていた佐治氏は重要だったというのです。
お犬の方が亡くなり、織田家との縁が切れていたので、お江をめあわせたのは信長だという説もあって、この辺りは諸説あるようですが、織田家との関係が深いというのは紛れもない事実でしょう。
なお、付け加えておくと、お江は、この後、秀吉の秀吉の実の甥で養子の羽柴秀勝へ再嫁。秀勝が病気でなくなると、最後は家康の次男で二代将軍となった秀忠の正室となる。三代将軍の家光も生んでいるし、役目はちゃんと果たしています。 -
城からは伊勢湾が一望。何でもないような景色だったのですが、永井路子の説明を読んで、印象が変わったように思いました。
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大野城本丸跡の近くには、佐治神社。小さなスペースに二つの祠と石の像。城主であった佐治氏を祀った神社なので、その石の像はたぶん佐治氏の誰かだと思いますが、四代一成かなあ。札がありましたが、薄くて読めませんでした。ただ、佐治氏は秀吉に追われているので、こうした神社がよく残ったものだとも思います。後からできたものかもしれません。
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市街に戻って。
かつての城下町、大野町は意外な名店がちらほら。このチーボーというパン屋さんですが、営業は土日のみ。 -
趣味のお店のようなんですが、
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イチオシ
ここのハチミツのロールパンは驚愕のうまさ。ふんわり、しっくり。その食感に香ばしさのハーモニーは芸術の域でしょう。小倉のシロヤに初めて行った時の衝撃に匹敵する。ここのロールパンは私的には日本一だと思います。
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大野町の市街中心部で、もう一つの大きな見どころは斉年寺。
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大野城主として、この地を400年支配した佐治氏の菩提寺で、尾張三十三箇所第9番札所でもあります。
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楼門から
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イチオシ
蘇鉄の境内、個性的な本堂など、この威厳はさすが。
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加えて、最近国宝に指定された雪舟の「紙本墨画淡彩慧可断臂図」を有しているのは意外でした。慧可が自らの求道の志を達磨に示すため、自らの腕を断ったという故事を描いたもの。レプリカが本堂の中にかけてありました。私は実物も見たことはありますが、ここにあったとは。ちょっと不思議な気持ちになりました。
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うーん。大野町いいじゃないですかあ。気分のいいところで。。
大野町きょう屋は、かつての呉服問屋だったという町家を活用した甘味と軽食のお店。外観からして格子の側面に赤いベンガラが塗ってあって、さりげない華やかさを感じます。 -
さっそく入ってみると、玄関には鞍馬石。それもこんなに大きいの初めて見ましたけどー。
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奥の路地庭園を臨む床の間付の和室に通されましたが、
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なんだか女性らしい演出がそこかしこにあって、
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楽しい空間。
これは五感をくすぐりますねえ。 -
まだ朝早い時間でしたが、白玉あんみつを注文。
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白玉が暖かくて、いま作ったばかりという新鮮で瑞々しい味わい。
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イチオシ
この器も程よい赤絵。古伊万里みたいに美しくて、旧家で大事に伝えられたものといった雰囲気がありますね。本来的には古風なんですが、現代的な使い方をしても十分ハマっている。つまり、器もいいし、器の良さを活かすセンスもいいということ。両方が兼ね備わっていないとこうはなりませんよね。
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全体としてのバランスが素晴らしくて、これはいろんな楽しみ方ができる店。
地域の伝統の力も感じる大野町の名物店だと思います。 -
宝蔵寺は、大野駅からも近いエリア。
知多四国八十八ヵ所巡礼 第六十八番。瓦屋根のデザインとかちょっと勿体のある本堂は前が開いていて、 -
覗いてみると立派な格天井。一方の大師堂は鉄筋コンクリートですが、ちゃんと風情もあって、さすが境内に乱れはありません。
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常滑にはいくつも海水浴場があって、大野海水浴場もその一つ。大野駅から市街を抜けた先。アクセスは容易です。堤防を越えた先に整備された砂浜が広がって、いい感じ。
しかし、一方で、ここは世界最古の海水浴場。方丈記の鴨長明や二代将軍徳川秀忠が潮湯治に来ていたという歴史の場所なんだそうです。 -
そして、大野町駅に戻る途中。
この小さなケーキ屋さんは&tea。土日しかやっていないお店です。 -
中に入って。ショーケースを覗くと、ほー。
女主人はまだ学生の時代から独学でケーキを焼き続けて今に至るという経歴の持ち主。話を聞いていてもケーキ作りが好きで好きでたまらないといった感じが伝わってきます。 -
とにかく、特筆はその個性的なデザイン。
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イチオシ
緑を爽やかに使ったデザインは、見るものを幸せにする力があるような気がしました。こんなケーキは初めて。一見の価値ありのケーキ屋さんです。
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私は、このシュークリームを店内でパクリ。
家庭的な味わいで、味の方は大人しめ。そのギャップも面白いかもしれませんが、姿がこれだけインパクトがあるのなら、味の方も強烈系のものも作ったらどうなのかなあ。いろんな想像をしながら楽しめました。 -
大野町でもう一軒ということで。
えび匠 津多屋は、えびせんべいの老舗。 -
えびせんべいだと、かっぱえびせんがお馴染ですが、ここのは平たい薄い煎餅。ほのかに、しかし、しっかりと海老の香りが込められて、説明によれば、練り込む海老は多すぎても少なすぎてもだめという程よい濃さ。極端ではないですが、食べだすと自然自然と止まらないおいしさがあると思います。
以上で大野町は終了。いや、ここは予想以上。とっても楽しませてもらいました。 -
大野町駅から常滑駅に移動して。
大蔵餅は、常滑駅から少し北に歩きます。外観はそうでもないんですが、 -
中に入ると梁がむき出しの天井が高いゆったり空間。雰囲気があります。
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また、たくさんの種類のお餅が並んでいて、これは人気のはずですね。
ヨモギのお餅を餡子でくるんだ基本の大蔵餅をいただきましたが、粘っこいお餅が特徴的。奥にイートインスペースもあって、これもカキ氷とかが人気のようです。 -
森田屋は、大蔵餅のお隣り。
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朱泥おこしというのが名物みたいですが、花見だんごにしてみました。もっちりしたお米の団子はほんのりとした甘さがあって、いい感じ。基本がしっかりしている和菓子屋さんです。
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さて、ここからやきもの散歩道へ。
入口に向かう切り通しの壁に沿って、いくつもの猫のオブジェが現れます。招き猫通りというようです。 -
風神みたいな姿や
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これは眠っているのか、それとも天使を気取ったような姿に
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これは、天上天下唯我独尊?
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イチオシ
よく見ると一つ一つがとっても個性的で、
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同じ猫をテーマにしても、こんなに違いが出るものなのかと感心してしまう。
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前回来た時は、猫なんかあったかなあ。記憶には全然ありませんけど、けっこういい。また気分がハイになってきましたよ~
伝統と革新。焼き物はそれを繰り返して行くことで生き残れる。いろんなチャレンジを絶やしてはいけません。 -
焼き物散歩道の入口に建つのは、常滑市陶磁器会館。散歩道に行く前にここによって目を慣らすといった感じでしょう。
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ここでも人気ジャンルの一つは急須。ショーケースに展示されている急須もお願いすると出して見せてくれる。見るだけじゃなくて実際に手に取ってみると重さや持ちやすさなどが確かめられます。外国の観光客も熱心に品定めをしていました。
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陶磁器会館のはす向かい、交差点の向こう側に常滑焼急須館というのもあります。
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ここは専門なだけあって、おびただしい数の急須。
私も以前求めた常滑焼の急須があるので、改めてここでも比較したりして。ただ、一方で普段の使い勝手でいうと、やかんでお茶を煮出して置いておく方が簡単。一回一回お茶を入れる急須方式は面倒くさいこともあって、現代生活の中ではなかなか難しい面もあるかなとは思います。 -
ここからいよいよ焼き物散歩道。丘の上に上がって行きます。
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さっそく、例の土管も現れます。
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陶磁器会館からやきもの散歩道を歩きだしてすぐのギャラリー敏。タールを塗った山小屋みたいな建物の展示販売所です。
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イチオシ
作り手はまだ若いみたいですが、作品は勢いがあって、形もスキがない。
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これもろくろの跡がいい感じで残っていて、
確かな技術があるように感じました。 -
こうした作品を見るととても気持ちがいい。
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応援したくなる窯だと感じました。
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これは、とこなめ見守り猫 とこにゃん。さっきの招き猫通りを歩いていても、崖の上の方に見えていましたね。
巨大な猫の顔ですが、ただ、そこからだと遠いし全体は見えない。陶磁器会館から改めてやきもの散歩道を歩いて、こうして近くまで。陸橋の途中から眺めるのがベストです。 -
続いては、陶 兵八。とこにゃんを過ぎたすぐです。
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店の前には、大型の焼き物。
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鉢といっても、蓮鉢のような感じ。それらが無造作に置いてあって、ちょっとガラクタ置き場みたいになっています。
奥の店舗には小物があって、ひな人形なんかもありました。 -
さらに進んで、だんご茶屋。散策をすると必ずこの店の前を通らないといけないような場所ですね。
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老夫婦がやっていて、「おだんごいかがですか」と声をかけられると寄らないわけにはいかないでしょう。
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店内でひと串いただきましたが、まあ、普通の醤油だんご。雰囲気なのかなとは思います。
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常滑市廻船問屋瀧田家もコースの途中。適当に歩いても自然とここに至ります。
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目についた敷地内に入って、
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地下室の石室のようなところを拝見。JALで活躍した娘さんのプロフィールとかが紹介されていました。
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ただ、正面の入口はここでしたか。
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坂の多い場所なので、敷地の広さには限界があるのですが、
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その限られたスペースをうまく使って、
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この母屋の構えもゆったりとした雰囲気がありますね。
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ところで、江戸に荷物を送る廻船問屋には、運賃をもらうだけのスタイルと荷物を買い取って運ぶスタイルの二種類があって、それぞれリスクと利益が違ってくる。
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常滑の回船問屋はその割合が半々くらいで、半田の回船問屋は前者のスタイルが中心だとか。ビデオとかで丁寧に解説していて、北前船の廻船問屋とは違った商売の方法があったことを知りました。
ただ、私的にもう少し違いを上げるなら、北前船は売り買いの商売をしながらあちこちの港に寄って儲けを上げる。結果として、各地と文化の交流をすることになりました。日本海側にはこうした交流で彩り豊かな文化の蓄積があったように思います。一方の太平洋側の船は、樽廻船とか菱垣廻船とかのスピード重視の高速船。江戸までどうやって早く着くかを競います。酒どころの灘や知多半島を出発した船は、江戸までは清水や下田に寄るくらいで、基本的には直行便。途中の港との文化の交流といった役割は果たしていません。江戸というマーケットがほかと比較にならない巨大なものだったのでこうしたことになったのですね。
ということで、日本海側の文化の交流は北前船。太平洋側の文化の交流は東海道。そういった違いで理解するのもありかなと思います。 -
邸内は展示品は少ないですが、
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これも当時の暮らしぶりをそこはかとなく伝える工夫。余計な物がないのも悪くはないでしょう。
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蔵の方の展示も同じかな。
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数は多くはありません。
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当時の主人の趣味が窺われるものとかです。
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これは、離れ。
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純粋なプラーベート空間ですね。
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馬鹿でかい朱泥の急須ですが、緻密に文字を彫り込むことで、作り手の技の凄さを示しています。
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かつての廻船問屋の邸宅がほぼそのまま残されていて、母屋から隠居部屋として使われていた離れや蔵などが建つ屋敷内をくまなく見て回れます。傾斜地を上手に使ってあって、遠くには海も見える。廻船問屋と言ってもその時代は限られていて、その後、木綿の商売に切り替えたとか。変化する時代を的確な経営判断で生き抜いた旧家の歴史も知ることができました。
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やきもの散歩道に戻って、
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イチオシ
これはやきもの散歩道の象徴ともいうべき土管坂。散歩道には、至る所に焼き物が道の補強材として使ってあって、土管もあちこちで見かけますが、この土管坂はまた別格。大型の土管が坂道の両側にきれいに並んで、圧巻ですよね。
この風景はやきもの散歩道のポスターになったりしていますが、確かに見応えある風景だと思います。 -
登窯広場までやってきました。
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登窯広場の隣りに展示工房館というのがありまして。
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中に両面焚倒焔式角窯という煉瓦の窯が保存されていて、
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トンネルみたいな形の窯の中に入って見れます。
ここに商品をぎっしり詰め込んで焼いたんですが、その炎と熱に最後は任せて作品が出来上がる。深遠な世界を想像しながら拝見しました。 -
そして、これが登り窯。だいたい、ここがやきもの散歩道の中間あたりになります。
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1887年頃から1974年まで使われていて、近代化産業遺産にも認定された日本最大級の登り窯。横の入口から入ると、薄暗い中に斜面奥まで延びる窯の姿が見れました。
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ただ、正面の方からも見るのもさらに圧巻。窯口が三つもあって、確かに大きい。これなら、大量生産もできるし、大型の焼き物も何の問題もない。フル生産していた往時の凄さを想像しました。
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常滑でやきもの散歩道から西側へ。このあたりから観光客はめっきり少なくなる感じです。
と、これは平八堂。 -
地元のお客さんがポツポツやってきて切れ目がない感じ。人気店なんですね。
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看板商品の一つ平八最中をいただきました。注文すると餡子を詰めてくれました。
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時々あることなんですが、それにしても皮がパリパリでこれはうまい。確かに餡子の水分がけっこう多いのでこうする必要がありますね。つまり、それによって餡子の柔らかさと皮のメリハリを確保している。意外な名店発見です。
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少し歩いて、今度は井桁屋。あい変らず観光客はあまり来ないエリアですが、
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しかし、地元密着の和菓子屋さんはやっぱり味わい深い。店内にはシンプルに大福がショーケースに並んで、品数は少ない分、大福にかける思いも伝わってくるような。しっかりしたお餅の弾力と餡子の甘さ。素直な味わいが印象的でした。
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宝全寺もやきもの散歩道の西側のエリア。
商店街の途中に塀も何もなくて、空地みたいな場所に建つ寺が現れまして。 -
境内には64番弘法大師とあるお堂。いぼ取り地蔵と呼ばれる地蔵を安置しています。
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その向かいのお店は、お茶の寿園 本店。お気軽にお立ちより下さいの雰囲気があって、ちょっと覗いてみました。
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店内には彫刻大七福神が並んでいて、なかなかのもの。
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辻村寿三郎の玉依御前の人形も圧巻です。最後はお茶のサービスまでいただき、ゆっくりさせてもらいました。
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どうもやきもの散歩道Bコースに入ってから、観光客が減った感じです。これは、大善院。とこなめ陶の森資料館に向かう坂道です。遠くから屋根に雨漏りを防ぐシートが掛けられた建物が見えた時は、かなりの荒れ寺かなと思いましたが、
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隣りの大師堂の方は何とかまとも。樹齢500年以上とされるイブキも見事です。
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とこなめ陶の森資料館までやってきました。もうけっこう歩きましたね。
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人の気配はほとんどありませんが、こういうところを見ないと常滑に来た甲斐はないというもの。焼き物のルーツを知ることは今をより深く理解することにつながります。
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館内には、
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鎌倉時代とか室町時代の古い瓶がずらり。
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水や漬物、味噌・醤油。とにかく、当時はいろんなものを蓄えておくためのもの。
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イチオシ
見てくれはどうでもいいことだったことでしょう。
大事なのは丈夫なことですよね。しかし、そこから人間はやっぱり美しさも求めるようになってくる。徐々に徐々にですが、その変化が面白いところです。 -
ほか、土管を焼く製法の解説とかも。
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そして、なぜ常滑が焼き物の産地となったかについては、
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窯を設けるのに適した丘陵という地形と燃料の薪を確保するための大森林があったことという説明には大いに納得。
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どうかすると単調な展示場ですが、丁寧に見ると味わうべき内容はやっぱり豊富です。
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そして、結果として、今日のハイライトになったINAXライブミュージアムです。
やきもの散歩道からは少し距離がありますが、常滑の観光スポットとしてはやっぱり大きな目玉。ここまで歩く価値は十分あります。
敷地内には陶芸体験やテラコッタの展示や最大の見どころタイル博物館など。敷地内は無料で公園のような広々としたスペースもあるので、小さな子供を連れた家族も楽しめると思います。 -
ミュージアムの中にある陶芸体験の出来る施設が陶楽工房。タイルを使った作品作りというのが特徴ですね。明るい建物だし、ここなら気持ちよく作業できるでしょう。家族連れがけっこういて、なかなか賑わっていました。
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窯のある広場と資料館は、INAXライブミュージアムの中心部。資料館の方は改装中でしたが、窯のある広場の窯の内部は入って拝見することができました。煉瓦に囲まれた細い通路のような内部。ここが激しい炎で満たされることを考えるとちょっと不思議な感覚。通るだけでも楽しい窯だと思います。
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こちらは、建築陶器のはじまり館とその裏にあるテラコッタパーク。
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建物の機能や構造がこれで変わるものではないんですが、
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建築の外観が単調な印象にならないようにデザインするのは、
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人間がそこで過ごす以上必要なこと。
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いろんな装飾を見ると、むしろそのデザインで建物の価値が決まるみたいな気もしてきて、新しい着眼点を知ったような気持ちになりました。
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そして、この世界のタイル博物館がINAXライブミュージアムでは最大の見どころ。
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世界各国のあらゆる年代のタイルを系統だてて整理、展示しています。エジプトのタイル、イスラム圏のタイルはやっぱりそれらしい色彩だし、ヨーロッパの色彩・デザインも国ごとに意外に特徴がある。美しいだけでなく、国民性なのか、時代背景なのか。タイルとはいえ、いろんなことを考え、感じさせられるコレクションのオンパレードです。
一階のイスラムのタイルから。 -
現代の技術で作られたタイルですが、差し込む光の加減で雰囲気が変わって行く姿を再現しています。
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上階の展示室は、発掘品とか、年代物のコレクション。ここからが博物館の真骨頂です。
まずは、オリエントのやきもの。
焼き物は装飾のためですが、究極は王の魂の再生を願ったもの。 -
エジプトで砂から作ったという青色のタイル。この世界最古のタイルは、階段ピラミッドから発掘されたものです。
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イスラームのタイル。7世紀のアラビア半島を起点として、世界に広がったイスラーム文化。神への信仰の気持ちが装飾にも表現されています。
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青が美しい不死鳥のような文様です。
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怪しい雰囲気の絵画調。細かく描ける技術の発展があったように感じます。
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モロッコのカットワークモザイク。
不思議な立体感もありますね。 -
オスマン朝最盛期のシリアのタイル。藍色、青色、薄紫。同系色でまとめた美しさが魅力的ですね。
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イランのタイル
この辺で中東はおしまいです。 -
これはスペイン
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イタリアで発展したマジョリカタイル
スペインにも伝わったスパニッシュマジョリカです -
オランダのタイル
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帆船は貿易によって世界の一等国になっていくオランダの象徴。勢いのある頃のデザインでしょう。
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イギリスのタイル
産業革命で大量生産を可能にした英国ですが、タイルについては多様な様式。アーツアンドクラフツ運動が起こったとも説明されていました。 -
変わったところでは中国のタイル
西洋のものなんかバカにしていた中国というイメージですが、実は中国の焼き物の最高峰、紛彩は西洋のエナメルの技術を導入したもの。中国のやきものの歴史は実は国際化の影響を大きく受けていて、とっても面白いところなんですよね。
しかし、技術的なところで柔軟だった中国は国家体制とか法律体系は決して真似ようとしない。明治以降、そこは日本との大きな違いになっています。 -
いろいろ見てきましたが、世界旅行でもしてきた感じ。楽しい楽しいコレクションでした。
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イチオシ
出口付近にあった居眠りするバッカス
これは現代の作品です。おしまい。 -
INAXライブミュージアムは、常滑でもかなり南側。ここまで来たら、もっと郊外まで足を延ばしたくなりました。
これは、洞雲寺。浄土宗の寺で、知多四国八十八箇所第62番の札所。本堂の傍らには八重桜がちょうど満開。きれいな境内です。 -
寺宝は、本尊の阿弥陀如来坐像。平安末期の作で常滑市指定文化財。駒札があって、詳しく説明がありました。
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そして、高讃寺まで来てしまいましたが、うーん、とんでもなく遠いです。
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天台宗の寺で、知多四国八十八ヵ所巡礼 第六十一番。バイパス道から入りますが、
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山門をくぐって進む参道はまるで山岳仏教寺院の雰囲気。
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創建は白鳳12年(684年)。織田信秀、今川義元の戦いの戦火に巻き込まれたとか、寺の歴史も紹介されていました。境内はモミジが多くて、紅葉の時期にはよさそうです。
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そして、相持院は65番。もうこれで限界ですね。
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さて、ここからの帰りが大変でしたが、なんとか常滑駅に戻ってきました。
晩飯はピッツェリア テレーノ。常滑駅のすぐ前です。 -
知多半島にはピザの店も多くて、けっこう競争が激しいようですが、この店も店内に石窯を構える本格派。おしゃれな雰囲気もなかなかです。
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マルゲリータをいただきました。これなら十分。パリッとした生地の仕上がりとかおいしいです。
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そして、もう一軒は。
手羽先が有名な名古屋ですが、最近進化系の手羽先があって、常滑に注目のお店があると「マツコの知らない世界」でやっていたのを思い出して、こちらを訪ねてみました。 -
注文して、カウンターで待つことしばし。。
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テイクアウトで4本の手羽先。いかがでしょうか。
むむむ、その評判どおり、これはうまい。から揚げみたいに揚げたころもの部分がボリューミーで、そこにタレがしっかりしみこんでいる。この豊かな味わいはこれまで味わってなかったものですね。この手羽先は全体としての大きさもけっこうあって、四本でも十分満足しました。これは、もう常滑の名物間違いなし。手羽先の王者と言っても過言ではないでしょう。
こうして一日を終わってみると、大野町のパンやスイーツから始まって、今日のB級グルメはなんかとっても充実してましたね。とってもいい一日になりました。 -
で、今日の泊まりは名古屋のファーストキャビン。
受付とかロビーの方はシティホテルみたいにきれいなのですが、二段ベッドの簡易宿泊所。カーテンは閉まっても、隙間からは外が見えているし、気になる人は気になるかも。ベッドの周辺には皆さん、大きなボストンバッグを広げたままで寝ているし、そんなざっくばらんなところもちょっとびっくりでした。
さて、明日は最終日。犬山のお祭りです。
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