【列車で紡ぐヨーロッパ周遊】(01)準備と出発…エールフランス夜便エコノミークラスとアラカルトミール

2018/02/13 - 2018/03/07

4月からようやく社会人デビュー(？)となる春休み、働き出したら出来ないような体験…ヨーロッパを長期間ぐるぐる回ることを計画しました。物価の安い中東欧も考えたのですが、いかんせんこの時期だと極寒なので中止、「暖かい」場所を中心に周るよう日程を組みました。全て個人手配です。下記におおまかな日程を示しますので、今後旅をされる方の参考になれば幸いです。


☆本記事の旅程
2018/2/13 AF293：HND23:50-
2018/2/14 CDG04:45

オシャレの国のエアライン・エールフランスが運航する羽田夜便です。ネットで調べてもあまりレビューが見つからなかったので書いてみます。特別機内食「アラカルトミール」も注文してみましたので、併せてどうぞ。


☆今回の旅程
2018/2/13 羽田空港発 HND~CDG
2018/2/14 CDG乗継でLHRへ、ロンドン観光
2018/2/15 ロンドン→パリ(ユーロスター)、パリ観光
2018/2/16 パリ→トゥールーズ(TGV)、トゥールーズ観光
2018/2/17 トゥールーズ→ニーム→アヴィニョン(Intercités, TER)
2018/2/18 アヴィニョン観光
2018/2/19 アヴィニョン→マルセイユ→ニース マルセイユ観光
2018/2/20 ニースとモナコ、ニースのカーニバル
2018/2/21 ニース→ジェノヴァ(TER, Intercity)
2018/2/22 ジェノヴァ→ミラノ→ヴェネチア(Intercity, FrecciaRossa) ミラノ観光
2018/2/23 ヴェネチア観光、ヴェネチア→ミラノ→パレルモ(FrecciaRossa, IntercityNotte)
2018/2/24 パレルモ到着
2018/2/25 パレルモ観光、パレルモ→カターニア(Regionale)
2018/2/26 カターニア観光
2018/2/27 カターニア観光、カターニア→シラクーサ
2018/2/28 シラクーサ観光、シラクーサ→ローマ(IntercityNotte)
2018/3/01 ローマ到着、観光
2018/3/02 ローマ観光(バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂)
2018/3/03 ローマからナポリへ日帰り
2018/3/04 ローマ観光、ローマ→ミュンヘン(EuroNight)
2018/3/05 ミュンヘン観光
2018/3/06 ミュンヘン観光、MUC~CDG~HND
2018/3/07 羽田空港着

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

日本からヨーロッパへ行く際のエアラインは常に悩みどころですが、今回は夜便で効率よく移動できることと値段的なことを考えてAIRFRANCE(AF)を選択しました。

AFは時々"OH LALA"(仏語で"なんとまぁ！"といった意)というセールのようなものをしていて、気持ち安めになる印象です。成田便が基本価格で、羽田昼便になると2500円、羽田夜便になると5000円の追加料金がかかりますが、神奈川の自宅から成田便に間に合うよう出発することを考えると羽田便の追加料金は決して高くないと思います。

また、"欧州内乗継"というものをやったことがなく、せっかく早朝着なのでこれも経験、と乗継を入れてみました。当初はバルセロナへ行ってみたかったのですが、例の騒動が起きてしまい、念のため回避。料金がほとんど変わらなかったロンドンをくっつけることにしました。早朝のパリに放り出されてもしょうがないですし…

(参考画像)
出発地や到着地が違いますが、同じ日付で出発1か月前にアリタリアがこんなチケットを売っていました…欧州系にしては流石に安すぎて目を疑いました。

経営問題が報道されるアリタリア、大丈夫なんでしょうか…今回の旅でイタリアが大好きになったのでちょっと複雑です。

さて、2018/2/13の夜のお話です。京急線で羽田空港へ向かいます。初めて蒲田駅で乗り換えたんですが初見殺しの駅ですねここ…

京急蒲田駅 駅

乗ったのは京成の電車。国際線ターミナル駅に到着です。

羽田空港第3ターミナル駅 (京浜急行電鉄空港線) 駅

久しぶりに来ました、羽田空港国際線ターミナルです。

羽田空港(東京国際空港) 空港

「旅立ちは、昔も今も、日本橋」

初訪問でした。写真撮って退散。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

AIRFRANCEはHカウンターでのチェックインでした。チェックイン列の長いこと長いこと。チェックイン時に「アラカルトミールご注文ですね？」と確認がありました。楽しみにしてます。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

一番困ったのは保安検査場の大混雑…羽田の国際化で各方面への夜便が非常に多く、2月の平日だというのにものすごく時間がかかりました。六厘舎のつけ麵はおろか売店をゆっくり見る時間すらあまりありませんでした。時間には余裕を持ってお出かけください。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

AF293、本日はちょっと早めの出発です。ゲートはいつも端っこのほうだそうです。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

本当に端っこでした…苦笑

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

AF293：HND23:50-CDG翌04:45
Boeing777-328(ER) F-GZNE

なんと今日はスカイチーム特別塗装機のようです！中身は変わらないですけど^^;;

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

貧民なので当然エコノミークラスです。ディスプレイはこんな感じ。日本語対応の映画も結構入っていました。寝られなくても楽しめそうです。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

AF長距離線名物？のフライトマップ。

離陸後の機内の様子。日本人多め、満席です。

チェックイン時にプレエコへのアップグレードが40000円ですと言われたと思います。20000円だったらアップするのにな～とかケチ臭い思考回路なのでエコノミーが身の丈にあっていると思いました。苦笑

もうこれだけでフランスですよ。

お待ちかねの機内食の時間。ここはフランス、日本時間深夜だろうがガッツリディナーです。

他の人の機内食がまだ配られない中「アラカルトミールご注文ですね？」の声と共に、エコノミークラスの狭いテーブルに収まりきらないほどの大きさのプレートが運ばれてきます。

御開帳！今回は"TRADITION"(伝統料理メニュー)を注文してみました。「フランス伝統料理への招待」だそうです。美味しそう！！！

ENTRÉE
Fie gras et magret de canard, quartier de figue

前菜"フォアグラとアヒルの胸肉、イチジク"


私のフォアグラ初体験！非常に独特なお味なんですね…でも濃厚で、イチジクと一緒にパンにつけて食べると絶妙に美味しかったです。

PLAT
Coq au vin, pommes de terre persillées rôties, petits lardons, brocoli et carottes

メイン"鶏肉とマッシュルームのワインソース、ローストポテト、ブロッコリーと人参"


鶏肉の赤ワインソース煮込みです。いや～美味しかった！

ここでドリンクサービスが来たので赤ワインを貰いました。あれ？食前酒…後方の座席だったので忘れられちゃったかなぁ、と思いました。復路はちゃんと提供されましたので、CAさんの対応によるのかもしれませんがちょっぴり残念でした…なんて書きつつ、さすがフランスだなぁ最初からやってくれるぜ、などとニヤニヤしている自分が居ました。気持ち悪いですね。

FROMAGE
Camembert

チーズ"カマンベール"

これがカマンベールかぁ…なんて経験の浅さを晒しながらワインを飲みます。いいですね～

DESSERT
Gâteau opéra

デザート"オペラケーキ"

名前の由来には諸説あるようですが、パリのオペラ座にちなむというオペラケーキです。ごちそうさまでした！

赤ワインです。普通のエコノミー機内食でも貰えます。

チョコレート"VALRHONA"

今Wikiで調べて知ったんですけど、リヨンの近くのTain-l'Hermitageという街で作られる有名なチョコだそうです。細部にも気合入ってますね～

カトラリーが金属製なのも嬉しいですね。しかも、フランス王室御用達の「クリストフル」のカトラリー！

食事だけでなく食器でも楽しめるアラカルトミールでした。

食後酒にはコニャックを頂きました。これでヘロヘロに酔っぱらって爆睡しました。

ちなみに、AIRFRANCEのエコノミークラスでは、食事サービスが終わると後方のギャレーにフリードリンクが置かれます。あまり知られていないのか使っている人は少なかったですが、空港で空港価格の飲み物を買い込む必要も無いですし、便利です。

目が覚めるとヘルシンキ付近まで来ていました。

あと3時間以内で終わるエンタメは…と探すと「君の膵臓をたべたい」がヒット。名前は聞いたことあったので、物は試しと思って視聴。

朝食が来る頃にはしんみりしてしまいました。作り話だというのは分かっているのですが…淡い色の青春、体験してみたかったなぁ。

ドリンクはショコラで。インスタントなのは百も承知ですが美味しいんですよね～

AF293は定刻より20分ほど早く、シャルルドゴール空港に到着しました。早朝のパリは寒いですね。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

参考までに、普通のエコノミー機内食のメニューも載せておきます。

関東在住エコノミークラス利用者目線での、エールフランスの長所短所の感想です。

☆長所
成田、羽田昼、羽田夜と選択肢が多い、何ならグループ会社のKLMでもいい
夜便はCDGに早朝到着のため効率よく移動できる(体力が持つなら)
エコノミークラスでもシャンパンが飲める
エコノミークラスでも美味しい機内食が追加料金がかかりつつも楽しめる
おしゃれ　CAさんのユニフォームにファッションの国を感じる

★短所
エコノミークラスは3-4-3の詰め込み仕様のためシートピッチが狭い
B787を投入してきている他社と比べると、ちょっと…(AFは関西線にB787を入れるようです)

昨年BAのロンドン線(B787)やJALのパリ線(B787)に搭乗した時と比べると、やはり狭いなぁという感想ですが、それを差し引いてもフランスらしくていいなぁと思いました。"FRANCE IS IN THE AIR"、よく考えたキャッチコピーです。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

アラカルトミールの感想

追加料金がかかるとはいえ、エコノミークラスで食すことができる機内食としては最強レベルではないでしょうか。フォアグラですよフォアグラ！？笑

追加料金は2000~3000円ですので、「だったら羽田の六厘舎で食ったほうが安い」という考え方もありますが、「機内食の楽しみ」は値段以上のものがあると私は思います。

また、AFエコノミーの機内食は昔より不味くなったなんてブログ記事も見ましたが、まぁ原価200~300円のものに過剰に期待するほうがねぇ…日本発の便のケータリング会社はどこもそう変わらないでしょう。飛行機で美味しいもの食べたいのならビジネスに乗れよ、という話です。
エコノミーやプレエコでも美味しいものを出せますよ、というオプションは目の付け所がシャープ(古い)ですし、美食の国の本気を垣間見ることができました。

そんなわけで、無事にCDG到着。乗継以降のお話は次記事へ続きます。あ、私は決してエールフランスの回し者ではありません！！笑

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港