2018/02/08 - 2018/02/10
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目元さん
昨年末に手配した島根旅行、運転疲れをさける目的から飛行機を選択しました。
利用したのは例年よりも激しい降雪の出雲縁結び空港、代替手段を念頭に置きながらの旅行です。
大雪の島根旅行その3 出雲大社と島根県立古代出雲歴史博物館 は、旅行目的のひとつだった「大社参拝と博物館見学」の記録です。
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写真は9時半すぎの手水舎です。柄杓が部分的に凍りついていました。
こんな状態を見たのは初めて、その柄杓を使ってお清めをしたのも初めてでした。
なんだか貴重な体験。
表紙写真の勢溜の大鳥居から参道、中の鳥居、松の参道、と歩いてきましたが、足の滑りやすい部分がいくつかありました。
また、最初の参道には祓社があり、そこでもお清め。松の参道にある橋手前の野見宿禰神社ではお相撲さんを模したうさぎ像を撮影したりということもしていたので、到着までにかかった時間は15分くらいだったかと思います。 -
銅鳥居をくぐり中に入りました。
人が通れるぐらいの除雪がされていて、降ったまま自然にまかせている部分はこんな感じです。雪の表面が粒粒と光っていて美しかったので、シャッターを切りました。 -
拝殿で参拝し、右手にある釜社をお参りした道を進んで文庫近くから御本殿を撮影。
細い道筋なので、行きかうことは難しく交互通行のような状態でした。 -
素鵞社お参り後反対の彰古館側からの御本殿撮影。
もう太陽はずいぶん昇っています。この時はとにもかくにも寒く、この陽光を顔に受けることで少しでも温まろうとしていました。 -
以前紹介した(https://4travel.jp/travelogue/11311185)、御本殿の西にあるお参り場所です。
雪が直接気体になる昇華が起きていました。ドライアイスの煙のような感じです。
水になる前に気化するなんて面白い! とこの写真を撮りましたが、肝心の煙は写りませんでした。
最初に書いた「以前の紹介」ですが、今回確認できなかったことがあります。大しめ縄が拝殿にあると思っていたのですが、それよりも大きなしめ縄が神楽殿にあるようなのです。
まだ見に行ったことがないため確認したかったのですが、大雪でどこまで行けるのかわからなかったためここでお参りを終えました。
次回参拝の際には神楽殿の大しめ縄を見てみたいと思います。 -
お参りもできたので、以前の旅行記「島根・鳥取ドライブその1」でも紹介した博物館への道へ進みます。
大社から出るところの屋根、積もった雪が重みで下がってきている様子を珍しく感じて撮影。前に見えているのは吉野川にかかる橋です。雪道のように見えますが、雪のところ、雪に見えて凍った固いかたまりとなっているところの区別が見ただけではわかりません。足を置いて初めて力の入れ具合を考えるという歩き方になるので、道を行くのに結構時間がかかりました。 -
博物館の敷地に入りました。雪で埋まっています。
左下から中央に見える壁、中央に近づくにつれ雪の位置が下がっています。つまり、こちら側が坂になっているので均等に降った雪も坂になっている、のだと思うのですがどこにも地面が見えず全くわかりません。
昔、道だと思って一歩踏み出したら腰まで埋まった経験があるので、無茶はせずどなたか先人の足跡をたどって博物館入り口へと向かいました。島根県立古代出雲歴史博物館 美術館・博物館
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島根県立古代出雲歴史博物館、展示室内です。
画像アップロードの許可をいただけたので、この後は展示室の雰囲気や展示品の写真がほとんどになります。
この写真は平安時代の出雲大社の巨大な模型、そして「こうだったのではないか」という推定復元案の数種です。
文献や出土品が同じでも、捉え方によってその意味は変わるもののようです。
後ろの巨大なバッテンは、実際に出雲大社本殿の屋根についていたもの。
出雲大社本殿の大きさを感じることのできる部屋でした。 -
こちら、期間限定の企画展「まぼろしの大社水族館」コーナーです。
2度に渡って開館、閉館した今は無い海辺の水族館の記録が展示されていました。
当時を記憶している方の情報が募られており、いくつか投稿も紹介されていました。
現在ここを訪れた人によって実体験が語られる様子で、リアルさがぐんと増していました。 -
奈良時代の出雲の人が生活する様子を、模型にして紹介しているエリアがありました。実物大と思われます。場面にあわせた音声も聞こえてきて、雰囲気抜群。
この写真はふたりの人物ではなく中央の木の板が気になって撮影しました。
漢文っぽい上離れていたので詳しくはわかりませんが、馬が盗まれたとか、そのようなことが書かれているように見えました。
高札とか、事故目撃情報を募る街頭のお知らせみたいなものでしょうか?
だとすると、この時代の人々の識字率ってすごいのかしらと想像してしまいます。 -
国宝です。
博物館の中で管理されている国宝を撮影できるのはとても嬉しく、貴重に思います。
銅鐸いいなあ。
隣の部屋の片隅には、鳴らすことの出来る銅鐸の展示体験コーナーもありました。 -
私がこの博物館で最も衝撃を受けるのはこの展示です。
ずらりと並ぶ大量の銅剣(銅矛も並んでいたと思う)、ひとつふたつではなくて、これだけの数が出土したのだという事実が突きつけられています。 -
そして銅鐸いろいろ。画像がなんとなくぼんやりしているのは、下にある文字「国宝」に焦点を合わせようとした結果です。
たくさん並んでいます。 -
荒神谷遺跡で、銅剣を埋納している様子の推定復元模型です。
1984年に358本も出土された銅剣(後に銅矛と銅鐸も出土)が、どのように、なぜ埋められたのか確実なことはわかっていませんが、その様子を推測して復元された様子には想像力をかきたてられます。 -
銅鼓です。中国大陸南方の青銅器として紹介されていました。
19世紀とのことなので比較的新しいものですが、模様や飾りが面白くて気に入り撮影しました。出土地は不明。
これとよく似た銅鼓、大阪の国立民族学博物館でも目にしました。
そちらはラオスで1984年に収集と紹介されていましたが、作られた年代はわかりません。
中心を取り巻くような模様や4つ乗っている動物のようなものにも何か意味かあるんだろうなあと、こちらの展示でもあれこれ想像しました。 -
三角縁神獣鏡。「景初三年」の銘文があり、それが卑弥呼が魏に使いを出した年なんだそうです。その際銅鏡を賜ったことからか、
「卑弥呼の鏡」か
というタイトルがつけられていてなんとも魅力的でした。 -
紹介している展示はごく一部で、それぞれじっくり見ているとあっという間にお昼の時間、いったん展示室を出てカフェに行くことにしました。当日のチケットを見せることで再入場可能とのことで、安心。
博物館2階のmaru cafe、今回は紅ズワイガニのアメリケーヌソースパスタをいただきました。
カニの味ソースがからまり大変美味しかったです。
窓の外に広がる白い雪の世界を眺めつつの休憩時間で、展示の続きに行く体力を回復させました。 -
昼食後は早速鑑賞再開です。
博物館の展示は、入口のあるロビーからいくつかの部屋に分かれて好きなところから見ることができます。
この写真のように床にはライトで描かれた模様が浮かび、そこから始まる展示内容をスマートに伝えていました。 -
これは隠岐で作られた土器や、都に送られた荷札などの展示です。
下段奥に並んでいるのは横穴墓から出土された勾玉類。
確か、「古い勾玉がいっぱい並んでいてすごいー」と思っての撮影だったと思います。 -
これは出土した中国産陶磁器。つやつやしたしぶい緑色が本体で、乾いた土のような色の部分は補って復元した部分だと思います。
並んだ魚の盛り上がった模様が可愛らしい!
銅鐸などもそうですが、動物類が模様に描かれ組み込まれているもの多く見ていて楽しいです。 -
こちらは日本文化を海外に紹介する古い冊子など、だったと思います。
一番左、壁にかかっているのは美保神社神影図、明治時代のものです。この、美保神社のエビス様の絵をとても素敵に思い、前回美保神社へお参りした際に探したのですが、現地では見当たりませんでした。
博物館で目にできたのは貴重な機会だったんだなあと思いました。 -
昔懐かしい駅に訪れたような一画です。
北松江改札口(現・松江しんじ湖温泉駅)かなと思います。奥に見える電車は昭和2年製造の一畑電車、中に入ると運転席からの眺めの映像を見て楽しむことができました。 -
改札口とは別の位置から部屋の様子を撮影。
ここにあった石見銀山について詳しい解説が面白かったです。「探検! 石見銀山 ― 巨大坑道・大久保間歩 ―」なんですが、映像作品のノリが心地よく楽しい気分になりました。なんとなくアドベンチャーゲームを思い起こさせるような気がします。
まだ訪れたことがないのですが、石見銀山への興味はだいぶ大きくなりました。 -
こちらは安来市大原遺跡の工房跡をもとに復元された、玉作り工房復元模型です。
装飾品や祭祀具の玉を古代の出雲人が作っている様子。
同じ展示室内では、数々の遺物や玉類を目にすることができました。それだけだと古墳などから見つかった出土品という印象ですが、当時の様子の再現を見ると職人仕事というか、親しみが感じられました。 -
前の写真の建物周りにある石部分をアップで撮影。
文字が書いてあります。石が見つかった場所が、ひとつひとつに記されているようです。
発掘では当たり前のことかもしれませんが、きっちり管理がされていることにこれがプロの仕事なんだなあと思いました。 -
展示室に続くロビー中央です。
出雲大社境内から発見された巨大柱「宇豆柱」が展示されていました。
ここまで気に入った展示物をピックアップしてきたのですが、もうひとつ、大変オススメなのが神話シアター(神話回廊)です。
シアターの名の通り、劇場型で椅子に腰かけ、ゆっくりと物語形式の映像作品を鑑賞できます。入れ替え制。
映像プログラムは数種類、今回はスサノヲ神話を鑑賞しました。
お話ひとつにつき20分ほどかかりますが、わかりやすく楽しめます。展示室鑑賞の前や後、途中の足やすめにも良いかと。
映像を楽しんだ後にはそれに関連した書物や絵などの展示も用意されていて、古代の物語とのつながりを実感できるように思います。
とても好きなエリアなのでぜひ紹介しようと思っていたのですが、前回と展示内容が変わっている部分があったのに写真を撮り忘れてしまったため断念です。
博物館を楽しんだ後は、宿泊したホテルに戻り次の宿泊地松江に向かいます。
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旅行記グループ
2018大雪の島根旅行
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