2018/02/11 - 2018/02/11
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ミズ旅撮る人さん
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長野県の北部にある渋温泉の更に奥、「地獄谷野猿公苑」を訪れました。
「Snow Monkey」が見られる場所として、世界的に有名になっています。
1964年開苑の野猿公苑では、野生の猿の生態を継続して観察するため、必要最低限の餌付けを行い、猿が同じ場所を訪れるように仕向けました。
この猿が、厳冬期に温泉に浸かる写真がきっかけとなり、特に長野オリンピック以後、外国人観光客が多く訪れるようになりました。
猿たちは、その一部が専用に設けられた温泉に浸かりますが、大多数は近くの河原でのんびり過ごしています。その様子を間近で見られる貴重な場所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
地獄谷は、群馬県の草津温泉から、長野県の志賀高原に抜ける渋峠の延長にあります。
しかし、渋峠を通る国道292号線は、冬季閉鎖になるので、冬季は渋温泉側からのルートからしか行かれません。
渋温泉からは、冬でなければ(12月1日より3月末まで閉鎖)そのまま東に抜けて真っすぐに行くことが出来ます。
但し、とても狭い道なので、車のすれ違いは困難です。徒歩だと50~60分くらいでしょうか。
他に上林温泉を抜けたところにある駐車場に車を停めて、徒歩30分。但し、駐車場はあまり広くはなく23台迄。
「塵表閣本店」の手前で右手に曲がったところにある臨時駐車場が案内されています。
坂を下った先にある「山ノ内町立志賀高原ロマン美術館」の駐車場のようです。 -
駐車場から坂を上り始めると、「猿座ダイニング&カフェ」があります。
店の前のスペースには、利用客のみが停めることが出来ます。
野猿公苑へは、店の前を通り抜けてさらに真っすぐ進みます。
この日の積雪は、さほどではなかったものの、スノータイヤを履いたワゴン車がスタックしてしまい、ずっとタイヤが滑ったまま動けませんでした。
スノータイヤを過信せず、スタックした時のための装備や、駐車している間の車輪止めなどを用意しましょう。
狭い道を観光客がひっきりなしに歩くので、たいへん危険です(お昼頃には道が人で埋まりました)。 -
「野猿公苑」入り口です。ここから、1.6km徒歩25分の道のりです。
大半はなだらかな道ですが、入り口付近と地獄谷温泉付近に階段があります。
入り口の左側で、スノーブーツや滑り止め、コートなどを貸しています。 -
階段を上り切ると、狭い雪道が続いています。ほとんどの行程がこんな風景です。
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しばらく歩くと、こんな看板が現れます。
左下の「スノーモンキーパーク1.3km」の文字を目安に歩きます。 -
「スノーモンキーパーク1.0km」ニホンザルの生態について、読みながら歩きます。
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周囲は、きれいな雪化粧をした樹木に囲まれています。
1.6kmは長いと思いますが、存外、景色を楽しみながら歩けます。 -
足元は、2月半ばでこんな感じです。雪が深い場所はありませんでした。たくさんの人が踏み固めているせいもあるでしょう。
また、ところどころ、水たまりになっていました。
往復してみると、ふくらはぎ付近まで少しハネが上がっていました。ショートブーツの場合は、多少の汚れは覚悟してください。 -
「スノーモンキーパーク0.9km」数字が減って行くのが楽しみなのですが、ここは意外と進まずに次の看板が現れました。
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看板が立つ前は、これが頼りだったんですね。
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「スノーモンキーパーク0.7km」この辺が、辛抱のしどころかな?
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真ん中辺りに、東屋があります。
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足元を流れる横湯川の対岸に、駐車場が見えます。これが、渋温泉からまっすぐ行った先にある駐車場です。冬季閉鎖中です。
ほとんど、すれ違いの出来ない細道なので、お勧めはしません。
たまに、自分では避けることも出来ず、相手が避けてくれるのをただ待つ人がいます。たいへん迷惑なので、この道は通らないでください。 -
「もうすぐそこ」なんだか嬉しい文字が書いてあります。
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雪景色の森林がとても美しい場所です。
野猿公苑は、かつて増えすぎた猿が、下流の湯田中温泉付近で、りんごを食べてしまうという被害をもたらし、駆除されそうになった際、うまく餌付けが出来れば被害を食い止められるのではないかと開設されたのだそうです。 -
橋の向こうは、地獄谷温泉後楽館です。
ここの露天風呂に小猿が入ったのがきっかけで、猿たちが温泉に入るようになりました。
後に衛生面を考えて、もっと上流に猿専用の露天風呂が設置されました。地獄谷温泉 温泉
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更に進むともう一つ橋があり、その先で噴気がもうもうと上がっています。
後楽館は、12~15時にお蕎麦と日帰り温泉をやっています。後楽館 宿・ホテル
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野猿公苑への道は、ここから右手に階段を上るのですが、噴気が気になるので真っすぐ進みます。
すると、足元になにやら塊が・・・ -
いきなり、現れた猿(いや、現れたのは私の方ですね)。
昼寝の邪魔をしたようです。大あくびで迎えられました。 -
はらはらと舞う小雪を毛にまとい、温泉の排出口の上に寝そべるスノーモンキー。
まだ野猿公苑に辿り着く前から、出会ってしまいました。
野猿公苑だけでなく、この周辺には野生のサルの群れがいくつもいるそうです。
餌やり厳禁の決まりを守らない観光客が餌を取り出すのを見て、ビニール袋に飛びつくようになってしまったそうです。
ビニール袋を手で持って歩かないように注意書きがあります。 -
「地獄谷噴泉」です。猛烈な勢いで、噴気が上がっています。
背後には後楽館の露天風呂が見えます。渋の地獄谷噴泉 自然・景勝地
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普通なら、熱いので周りの雪は解ける筈ですが、ここだけ分厚く固まっています。
しかも、青みを帯びた綺麗な雪です。噴気に含まれるガスの成分でしょうか。 -
引き返して、先程通り過ぎた野猿公苑への階段に戻ります。
先程の猿は、大人気です。 -
うう、まん丸の背中に触りたい。でも、猿に触るのは厳禁です。がまん、がまん。
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「ここから野猿公苑までは階段50段+80m」と書かれています。
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ようやく野猿公苑に着きました。
2016年12月より入苑料が500円から800円に改定されています。
この建物が公苑にある唯一の建物で、チケット売り場の他に、売店とトイレがあります。地獄谷野猿公苑 名所・史跡
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建物から更に道が続きます。メインの露天風呂までは、まだまだ歩きます。
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足下には横湯川が流れ、その周りにも猿がいるので、観光客が散在しています。
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通路を下って行くと人だかりが見えます。露天風呂はどこ?
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見えた、露天風呂!・・・小っちゃい?先っぽに一個だけ?あらら。
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その小さな露天風呂に、こうして観光客がわんさと詰め寄って、撮影しているのね。
いや~、猿って大物だわ。あの環境で、湯ったり温泉三昧だなんて。 -
露天風呂の縁にもたれかかっている猿は、橋の上から望遠で撮った方が、顔が写せます。
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あはは・・こういう表情が人気なんだね。
こんなに心も体もほぐれる~って顔は、したことがないなあ。 -
おや、目が合ったね。隣は「恍惚の人(猿)」だし。これは、がんばって撮らなくちゃ!
動物園のサル山では、猿と目を合わさないでくださいと、よく注意書きがあるけれど、ここには見当たらなかったなあ。 -
「おい、大丈夫かい?」「う~ん、もうダメかも・・・」のぼせた?
猿たちは、体を綺麗にするために温泉に入っているのではなく、単に寒いから暖をとるために入っていると思われます。
そのため、夏にはほとんど入ることがないそうです。
人間も、夏より冬に入りたいですものね。 -
猿は、人間を警戒することがなく、人の間をすり抜けて、温泉に入りに来たりします。
お風呂に入る時は、そろそろと足からなんですね。 -
暖をとるだけとはいえ、やっぱり身繕いもしたいもの。
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野猿公苑のHPによると、温泉に入るのはメスと小猿だけなのだとか。
オスは常に群れを守るために警戒しているので、すぐに態勢が取れない水の中には、滅多に入らないのだそうです。 -
それに、こんな格好を彼女に見せたくないもんねえ。
ふわふわの毛が濡れてぺったんこ。首から上はお湯に浸けないので、尚更変な格好。 -
お湯に浸からないで、飲むだけの猿も。温泉に入る猿は、群れの全部ではなく、一部なのだそう。
入らない猿が全部オスということなのかな?
温泉に入れないなんて、オスにはなりたくないなあ。 -
やっぱ、温泉はいいよね~
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こちらの親子は、湯上り。寝ていた毛がそろそろ起きて来た。
でもまだ、ほっこりしているのか顔が赤いね。 -
ほらほら、乾いてきたら、毛繕いしなくちゃ。
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お湯の中でも毛繕い。でも、ちょっとやりにくいね。
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突然、甲高い猿の鳴き声が響き渡りました。
のんびりムードの温泉場でも小競り合いはあるようです。 -
露天風呂のそばの斜面には、野生の猿がいっぱいいます。
小猿を腰に捕まらせた母猿が雪の斜面を登って行きます。 -
不安定な金網の上を起用に歩いて行きます。
地面は雪で冷たいから、こんな場所を伝い歩きするのかな? -
雪の上なのに、まるで温泉に浸かっている様な表情の猿。
まぶたの上にちょこんとアイシャドウのようなものをつけた、おしゃれなスノーモンキー。 -
雪を食べる猿。川の水も、温泉の水もあるのに、雪を食べる猿は結構います。
ニホンザルはヒトをのぞく霊長類のなかで最も北に棲むサルとして知られています。 -
一人(匹)離れて、雪の上を歩く小猿。よく見ると、右手の先がありません。
それに、母親はどこにいるのでしょうか。厳しい冬を、この小猿は生き延びられるのか、心配です。 -
イチオシ
寒さをしのぐため、小猿はこうして母猿の胸にうずくまります。
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風格のある大きな猿が吠えます。ボス猿かな?
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そこに何があるの?気になるぞ~
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ふくふくの冬毛。見ているだけで、暖かそう。ああ、触りたい。
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イチオシ
今回の最高のワンショット!君に惚れた!!
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イチオシ
いや、君の眼力(めぢから)はなかなか。
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お?お偉方が来た。
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う~ん、深い。
野猿公苑は、野生の猿の生態を身近に観察することを目的としています。
露天風呂のスノーモンキーは副産物。
なるほど、動物園の猿とは違う、のびのびした雰囲気が感じられます。
そして、何より、その美しさ。まさか、猿を美しいと感じるとは思わなかったけれど、本当に見とれます。 -
湯けむり越しの眼差しは、どこに向けられているんだろう。
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ああ、しあわせ。うわ~、引き込まれそう。
しかし、両手だけでなく両足も縁に掛けて、どんな体勢なの? -
イチオシ
橋の上から見下ろす猿。あなた本当に猿なの?可愛い過ぎる・・・
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そろそろ、露天風呂のそばから離れて、川沿いに行ってみましょう。
川は水深が浅いからか、猿たちが頻繁に渡って行きます。
この飛んでいる猿「フライング・マンキー」が撮りたかった。 -
単に川向こうに渡る猿もいれば、追い立てられる猿も。
川の水は冷たいと思うのだけれど、気にせず渡って行きます。 -
河原にも観光客がいっぱい。それにしても、この外国人の数は何だろう。ここにいる半分以上が外国人だと思う。
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河原の観光客のお目当ては、こうした親子猿。
ニホンザルには、父と子の関係はなく、母と子だけで暮らします。
なので、これは、2組の母子なのかな? -
猿が、パイプに張り付いています。
どうやら、温泉をひいているパイプらしく、暖かいので抱き付いているようです。 -
こちらでは、パイプに抱き付いたまま、毛繕い。
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猿にとって大事なコミュニケーションの手段である毛繕い。でも、上手い奴と下手な奴がいるんだよな。
不満足、いやいや受けている様な表情の猿。その人間味のある表情が興味深い。 -
こちらも毛繕い。こちらは、母猿が、小猿の世話をしているようです。
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これらの猿たちが暮らす山は、見事に雪に覆われて、たいへん厳しい風景です。
野猿公苑を訪れる外国人観光客は、圧倒的に冬が多いそうです。
「スノーモンキー」を見るために、こんな山奥までやって来るんですね。
今回、実際にここのニホンザルたちを見て、その気持ちがよくわかりました。 -
猿たちは、思ってもみなかったほど、人に対して警戒心がなく、じっとしていれば、こんな風にすぐそばに自然にやって来てくれます。
猿が近付いて来たら、静かに動かずに好きなようにさせてあげるのが肝心です。 -
猿は結構重そうなのに、こんなに細い枝先に座っています。
「猿も木から落ちる」を期待していたんだけどな。 -
この親子は、とても可愛いので大人気でした。
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猿を撮影する時は、1m以内には近寄らないでください。公苑入り口の注意書きです。
特殊な撮影も禁止です。「自撮り棒」使用禁止です。 -
川の中の石に座る猿。露天風呂だけでなく、様々な場所で自然の猿の生態を見ることが出来ます。
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何故、ここのニホンザルは、こんなにも魅力的なんでしょう。
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そろそろ、帰路につきましょう。帰りの1.6kmは長いなあ。
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たまに、こういう落し物があるのでご注意を。
-
チケット売り場の建物の中には売店があります。売店で買い物をするとビニール袋に入れてくれますが、袋を手で持って歩かないように注意されました。
ビニール袋に餌があると思った猿にひったくられることがあるそうです。
野生の猿は、野猿公苑の周辺のあちこちに生息しています。すぐに別の入れ物にしまうか、隠しておくようにしましょう。
また、是非ともこの「ふくふく」の猿たちに会いに行きたいと思います。
次回は、もっとたくさんの猿に会えるといいな。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ヴィトンさん 2018/03/18 21:38:54
- 楽しませていただきました\(^_^)/
- 初めまして~とても楽しくまたお猿さんの表情や行動を
しっかりと撮影されていて素晴らしい旅行記でした。
昨年の夏に長野に行き、初めて野猿公苑を訪れ
そこからこのお猿さんたちの虜になり何度か足を
運びました。
昨年の12月、1月、2月にも行きましたがSnowMonkeyには
出逢えずなんとか温泉に入るお猿さんには逢うことができました。
夏は子猿たちが大きくなりじゃれて遊んでいてとても
可愛かったです~
私は写真撮影が趣味なのですが、拝見したお写真
どれも上手に撮れていて素敵でした\(^_^)/
楽しい想い出いっぱいの旅行記~
本当にありがとうございました!
- ミズ旅撮る人さん からの返信 2018/03/20 14:25:18
- Re: 楽しませていただきました\(^_^)/
- 旅行記を読んでいただき、ありがとうございました。
ヴィトンさんも「野猿公苑」のニホンザルたちのファンなんですね。
冬毛に覆われたニホンザルは、ふくふくとして本当に綺麗で、可愛いですね。
実際に現地を何度もご覧になった方に、褒めていただいて、お恥ずかしいばかりですが、嬉しいです。ありがとうございます。
雪の降りしきる中に佇むスノーモンキーとなると、徒歩で訪れる方もたいへんですから、なかなか遭遇率が低そうですね。
野猿公苑の毎日のブログでも、猿が山から下りて来るのは開苑時間と前後する辺りのようで、いつでも、こちらの希望通りとはいかないのが「野生」ならでは。
でも「野生」だからこその強さを、とても感じました。
「イチオシ」にした猿のアップ写真がしばらくパソコンの壁紙になりました。じっと前を見据える目の強さに、すごく惹かれたので。
同じ場所を知っている方と、「あそこ、良かったよね~」と話せるのは、とても
楽しいですね。いつもは、一方通行の旅行記なので。
掲示板への書き込み、どうもありがとうございました。
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