2018/01/28 - 2018/01/28
112位(同エリア342件中)
ちゃんさん
近年、観光列車に力を入れているJR四国。誕生月なら「バースデーきっぷ」を利用できるので、とてもお安く観光列車の旅を楽しめます。そこで誕生月の1月の最終週、四国へ渡り3つの観光列車を満喫する旅に出てみました。
https://4travel.jp/travelogue/11327179
↑高知の夜を楽しみ、2日ぶりの揺れないベッドでゆっくり熟睡。
高知からは四国西岸をぐるりと回り、「新幹線」に乗って宇和島を目指しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルをチェックアウトして、高知駅へ行く途中に日曜市に立ち寄り。日曜日の高知市では外せない見どころです。伝統的に続く路面市場は、日本では珍しいものと言えそうです。
高知城付近は観光客向け、はりまや橋方面は地元向けの出店が多く並んでいます。野菜がお手頃。近所だったら、日曜日に野菜をまとめ買いしに来るでしょうね。日曜市 市場・商店街
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市は4車線のうち2車線を使って開かれ、2車線を対面通行にして自動車交通をさばきます。信号機もそれとなく対応。「日曜市のため通行止め」なんて看板は見当たらず、地元の人にとっては当たり前になっていることが分かります。
信号機の横の「Z」の標識は、中心部の交差点を地域外の人でも分かりやすくするため付けられたもの。一見さんお断り、の街ではありません。 -
観光客向けの土産や特産品の出店も、盛りだくさん。イノシシ汁で、じんわり温まりました。臭みもなく、やわらかくてうまかったです。
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今回、高知の路面電車に乗る機会はありませんでした。2016年に、第三セクターの「とさでん交通」に移管され、ICカードの導入も進められています。大きく変化する地方交通の一つ、また乗りに来ねば。
高知橋停留場 駅
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アンパンマン推しの高知駅からは…
高知駅 駅
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はるばる早朝の高松から直通してきた特急「しまんと1号」で、西へと向かいます。高松から終着の中村へ、4時間ちょうどで走り切るロングランナーです。
3両のミニ編成ながら、長距離客に対応して半室のグリーン車も設けられています。 -
イノシシ汁ではちょっと物足りなかったので、焼き鯖寿司と、ご当地パン「ぼうしパン」をモソモソ。
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県庁所在地の高知より先でも、1~2時間間隔の特急が行き交うのは立派。しかも鈍足特急ではなく、振り子式の高速特急です。
高速道路も、今のところは窪川まで。ぱっと見るとガラガラのローカル特急に見えるけど、鉄道の担う役割は、小さくありません。 -
高知から約1時間で、62km離れた窪川に到着。隣り合うホームには、次なる観光列車が待っていました。
窪川駅 駅
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その名も「鉄道ホビートレイン」。普通運賃のみで乗れる、鈍行列車です。
0系新幹線を再現した外観は、あまりにも衝撃的でユーモラス。韓国の昔の特急「観光号」にそっくりとの説も。鉄道ホビートレイン 乗り物
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車内はほとんどがタネ車のロングシートですが、4席だけ0系新幹線の座席があります。リクライニングこそないものの、ほどよい傾斜と、よくきいたクッションは、50年前の設計とは思えません。
飲み物が置けるインアームテーブルは現代にも生きている思想で、ヨメさん、自然に活用していました。 -
運賃表には予土線各駅の表記に加え、東京、新横浜、小田原…と、東海道新幹線開業時の各駅の表記も。外観に比べれば、小さなネタですよね。とことんやっちゃいたくなる気持ち、分かります(笑)。
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車内にはドドン!とプラレールの展示コーナーも。閑散路線の、予土線だからこそできる技でもあります。
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0系新幹線の座席をバッタンと倒し、進行方向と反対側の景色を楽しみます。ドアの窓が天地に広がるので、反対側の窓下にまで広がる車窓もよく見えて、特等席です。
JR予土線 乗り物
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最後の清流、四万十川が車窓の友。時折雪の舞う どんよりした天気でも、澄んだ川底まで見えるのですから、さすが清流です。
四万十川 自然・景勝地
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沈下橋が車窓をよぎりました。大雨の時は水中に没し、流されないよう欄干を設けていない橋です。九州でも、久大本線の沿線でよく見られます。
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江川崎までは1970年代に開業した比較的新しい区間なので、線路の規格が高く、80km以上のスピードで飛ばしていきます。本物の新幹線には遠く及びませんが。
最後尾の窓から車窓を楽しもうとすると、「鼻」が邪魔です(笑)。https://youtu.be/RQ-B6B3q6NM -
コース中盤の江川崎で、21分間の小休止。山あいの無人駅に停車する姿は、なかなかシュールです。
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夏場には清流観光で賑わいそうですが、今は雪降る季節でオフシーズン。
四国はバースデーきっぷで巡る機会が多い故、どうしても誕生月の1月のイメージがついてまわってしまいます。江川崎駅内にある、日本最高気温41度の記録も、どうにもピンときません。江川崎駅 駅
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向かい側のホームにはもう一つの観光列車「海洋堂ホビートレイン」が入ってきました。「しまんトロッコ」と合わせて、予土線3兄弟と称されます。
あちらも10分停車なので、ちょっくら車内をのぞかせてもらいましょう。海洋堂ホビートレイン 乗り物
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サブタイトルに「かっぱうようよ号」を冠している通り、展示ケースにはカッパ造形大賞の応募作品が納められ、カッパに対するそれぞれの解釈が楽しめます。
ショーケース向かい側のシートに座って2時間半の旅は、ある意味苦行だろうな~(笑) -
カッパとの記念撮影もOK。
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江川崎から先は、軽便鉄道として開業した区間であり、急にスピードが落ちます。
吉野生駅でまた、9分停車。こだまっぽいと言えば、ぽいですが。吉野生駅 駅
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駅の数も増え、古くからの街を通る分、乗客は宇和島に行くにつれて増える一方。予讃線との接続駅、北宇和島駅に着く前には、満員電車状態になってしまいました。
ローカル線が頼られているのは、見ていてほっとする光景。反面、席の減るショーケースは、こんな時ばかりは憎まれる存在だと思います。 -
窪川から2時間35分で、宇和島に到着。
宇和島駅 駅
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ひさびさに「駅ビル」を見た気がします。南欧風の駅ビルと、熱帯植物は、南国の玄関口にふさわしいたたずまいです。気温は限りなく0度に近いですが…。
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駅前通りも南国スタイル。電柱もなく、広い街路が立派です。
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駅裏の、とみやお食事処へ。もともとは駅前通りにあった店が、駅前再開発に伴い駅裏に移転してきたものです。
とみや グルメ・レストラン
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玄関先では、宇和海の海の幸がピチピチしています。
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ランチに、宇和島名物「鯛めし」(1,300円)をいただきます。溶いた卵に、鯛の刺身と薬味を混ぜ、暖かいご飯にかけるのが宇和島流。超豪勢な卵かけご飯とも言えるかも。
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くわー、うますぎる、うますぎるぜ!これだけ食べにまた宇和島に来たくなる人の気持ち、分かります。
ちょうどお昼時だったこともあり、とみやお食事処は大繁盛。てきぱきとさばいていく若い板さんの腕は、カウンターからのぞく限りは確かなものでした。 -
腹ごなしに市内散策。宇和島もまた、アーケード街がでかいです。駐輪自由、自転車に乗ってOKというのも、四国のアーケード街ではおなじみのスタイル。
全体的に市街地も大きく、人口7万人の市とは思えません。西予の中心地として栄えてきた都市です。 -
アーケードの柱には、牛鬼の飾りが連なります。
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宇和島城の麓までたどり着いたところで、タイムアップ。九州には近い側の街だし、また来る機会もあることでしょう。
宇和島城 名所・史跡
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宇和島からは、松山までの特急「宇和海18号」に乗車。1編成しかない、2000系気動車の試作車編成「TSE」でした。幼い頃雑誌を見ながら、新しい時代がはじまったとワクワクさせられた車両の一つです。
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記憶の中の最新鋭車両も、平成元年の登場だからもう30年選手。最新の技術だったLEDの表示機も、今から見てみれば時代を感じられます。
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車内の造作もどこかゴツゴツしており、まだまだ国鉄時代の名残りがあります。
エアコンの吹き出し口は、バスのようです。個別に送風を調節できるので、すぐれた装備ではあります。 -
車内の情報装置は、同世代に当たるJR九州のハイパーサルーンに通じる部分も。
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しかし技術は、今でも時代の最先端を走っていると言っていいもの。JRグループ初の制御式自然振り子車両は、もっとも小さなJR四国から生まれました。
この年の日本機械学会賞受賞のステッカーも、誇らしげです。 -
試作車ゆえ失敗した場合のことも想定されており、当初はソファ席やAV装置を設けられていて、観光用への転用も想定されていました。
見事成功ということでそれらは撤去されましたが、運転席後ろの大きな窓には名残りが残っています。 -
波穏やかな宇和島湾から、山の上にまで広がるみかん畑まで一気に駆け上がって行きます。アップダウンも軽く超えていく馬力と、カーブももろともしない振り子式は、地方幹線にとって革命と言っても過言ではありませんでした。
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技術のすごさを感じること20分で、卯之町駅着。
卯之町駅 駅
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卯之町は伝統的建造物保存地区の一つで、江戸から昭和の商家建築が残る街並みが自慢です。しっとりしていて、いいねえ。
卯之町の町並み 名所・史跡
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重文指定されている、旧開明学校へ来ました。日本瓦を載せた洋館風の学校は、なんと明治15年の開校。当時の街並みの中では、際立って文明の先端を行くイメージだったんではないでしょうか。
住民有志の寄付でできたというのも驚きで、教育熱心な土地柄であったことも伝わります。開明学校 名所・史跡
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明治の校舎にでさえ、どこか懐かしさを感じるのは、学校の教室のスタイルが大きく変わっていないということでもあります。
明治から昭和の教材も多数展示されており、教育の歴史もまた、興味深かったです。1時間はかけて見たい学校でした。 -
雪を頂いた伝統的な街並みも、いとおかし。
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卯之町には、うだつの町並みや…
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酒蔵やカフェなんかもあって、ゆっくり歩きたくなります。しかしこの先、予約している列車に間に合わせるため、もう駅に行かねば!109m廊下の米博物館には、たどり着いてすらいません。
とても1時間で見られる街じゃなかった…少なくとも3時間はほしいところ。西予地方だけを目的地に、またゆっくり旅したいです。 -
宇和海20号は、量産型の2000系気動車。
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愛媛県は自転車観光に力を入れており、宇和海の車内にも自転車ラックが備えられていました。
つづく⇒https://4travel.jp/travelogue/11327653
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