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2016年12月23日~2017年1月8日
年越しイラン&UAE・カタール旅行
前々から行きたかったイラン。ここ数年は女性1人でのビザ許可も緩和され、それどころかアライバルで簡単に取れるようになったという…行くなら今でしょ!
ついでにトランジットでUAEとカタールにも寄っちゃおう!という、イスラーム満喫旅行の2週間。
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2017年1月1日
新年あけましておめでとうございます。しかしここイランはイラン太陽暦にて新年は3月の春分の日、まったくニューイヤー感ありません(-.-;)
ヤズドからイスファハーンへ移動、『世界の半分』と言われたサファヴィー朝の王都は、16世紀のアッバース1世の治世で最盛期を迎えます。
そしてその繁栄を支えたのは、アッバース1世の移民政策。彼は優秀な商人や職人たちを他国より受けいれ保護することにより、商都として大きく発展させることに成功。その名残がまだ今もイスファハーンの街中に残っていました。
ホメイニ師のイスラム原理主義的政策により、イスラム教以外の宗教や信徒は激減したそうですが、それでもまだ残るアルメニア教会やゾロアスター教地区の名残など、興味深いスポットが残っていました。
幸運にも現地の方に案内して頂く機会もあり、普通では入れない場所や個人では知りえない情報にもアクセスでき、それも相まってとても印象深い訪問になりました。
また2泊のうち1泊だけ名門ホテルのアッバスィーに泊まりつつ、そんなエキゾチックな街を堪能。
世界の半分は、今もなお旅人を誘う魅力に満ちた場所でした。
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2017年1月1日 朝9時45分
ヤズドのバス停から一路イスファハーンへ。約5時間のバス旅。ここでもVIPバスに乗り快適。 -
ヤズドとイスファハーンをつなぐ62号線沿いにあったToodeshkという村。
ここでは砂漠で一夜を過ごすツアーなどをやっており、イスファハーンから一泊二日の小旅行の場所として知られている。時間があればここにも行ってみたかったなぁ。イランは見どころ多すぎて悩みまくりです… -
14時45分
イスファハーン、北バスターミナル(カーヴェ・バスターミナル)に到着。定刻通りの運行で順調に旅は進む。イスファハーンの市街地北にある交通の要衝 by ぱんスキュさんカーヴェ バスターミナル バス系
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バスターミナル前のローカルバス停から市内に向かって一直線、真南に進むバスに乗る。今日の宿はこの道上にあるとのこと。
広いイスファハンを巡るには便利で安価な乗り物 by ぱんスキュさん市内バス バス系
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バスターミナルからローカルバスで10分ほど走ったところにある本日の宿『Amir Kabir』。イスファハーンで安宿といえばココ!な有名宿。ドミ一泊15ドル。
イスファハンを代表する安宿 by ぱんスキュさんアミール キャビール ホテル
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トリプルをシェアする形の部屋。Yさんと2人で空いてるベットに行くと、
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宿にはイスファハーン近郊へのツアーの募集あり。そしてイスファハーン近郊の見どころ→ヤズドへの送り、などのプライベートカーの手配などもできるようだ。ちなみに近くにはホテル別館Pardisがある。この一帯は安宿街のようだ。
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宿の前のChaharbagh Paein 通りを歩く。ここはエスファハン中心部のメインストリートになっており、いろいろなジャンルの店が区域ごとに並ぶ。
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まずは腹ごしらえ。サンドイッチを頼む。超巨大サイズで味も大味、これぞファーストフードの王道。100000リアル=2.5ドル。
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この通りで見かけた印象的な物を紹介。イラン式サモワール。武骨なデザインは業務用か。イランのホテルや食堂で度々見かけました。
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スポーツ洋品店が集まっていたところで見かけたこちら、ムスリマジャージ。フード+αで済むデザイン、意外とスタイリッシュだ。
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確かに街中にサッカー場もあり、イラン国内では非常に人気が高いスポーツのようだ。
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ついでイスファハーン名物の料理・ベリヤーニーにトライしてみた。写真は中心部北部にある名店ベルヤーニー・アザム。
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FC Persepolis ペルセポリスなるサッカーユニフォーム。名前がカッコいいね!
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こちらがイスファハーン名物ベリヤーニー。薄パンの中にはシナモンとカルダモンががっつり効いた挽肉が。エキゾチックで食欲をそそる。
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そのまま通りを南下し、チェヘル・ソトゥーン庭園公園へ。
かつてはたくさんあった宮殿の名残 by ぱんスキュさんチェヘル ソトゥーン宮殿 城・宮殿
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ここには庭園博物館や科学博物館らしきものがあったが、いずれも有料のためパス。地元の人もチラホラ見られた。
かつてはたくさんあった宮殿の名残 by ぱんスキュさんチェヘル ソトゥーン宮殿 城・宮殿
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さらに南下し、チャハール・バーゲ・アッバースィー通りへ。通り沿いにあるシャヒード・ラジャーイー公園。かなり大きな敷地だ。
ここにはハシュト・ベヘシュト宮殿がある。ここも入場料200000リアルほどかかるためパス。イスファハンのメインロードに面した、緑豊かな公園 by ぱんスキュさんハシュト ベヘシュト公園 広場・公園
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公園の南側にあるバザーレ・ホナル。ここは貴金属のお店がズラリと並びローカル度高し。
ここは元々は南側に隣接するマドラセ・チャハール・バーグの北回廊部分である。その隣にはキャラバンサライを改造した名門ホテル、アッバースィーがある。どちらも一度、市場の出口を出てから回って行く必要がある。 -
さてイスファハーン1の名門ホテル、アッバースィー。大きさも格も申し分なし。ここで明日の宿泊の手続きを行います。
イランを代表するレガシーホテル by ぱんスキュさんアバッシー ホテル
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豪華なロビーは世界中からの旅行客で賑わっていました。
カウンターに行き、明日のシングル一泊の予約を行う。男性スタッフが名前を確認するも、何かに記帳するわけでもなく、確認書が出るわけでもなく、予約された感は全くなし。嫌な予感がする…。 -
アッバースィーの料金表。
シングル一泊2875000リアル=約72ドル。思ったより安い。
ちなみに支払いはチェックイン時に行い、お釣りはチェックアウトの時に返ってくる不思議システム。クレジットカード使用不可。 -
ホテルの対面には、アッバースィー・ビルディングという複合施設があり、イラン航空やDHLなどの店舗がテナントに入っています。
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そこに入っていた本屋で見かけた包装紙。ロマンティックで幻想的でとても美しい…。こんなんが1ドルで買えちゃう素晴らしさ!
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アッバースィー近くの東側の通りには、比較的庶民的なお店が多かった。そして裏道を一本入るとごちゃっとした生活感溢れる通り。この一帯にユダヤ人地区とシナゴーグがあると聞いて探したのですが、滞在中は見つけられず。
帰国後いろいろ検索していたら、こちらの旅行記を見つけました。そうそう、これです!
https://4travel.jp/travelogue/10630660 -
この一帯を歩いている時に偶然見つけた、ゾロアスター教の神アフラ=マズダの装飾を施したドア。ここの家族はゾロアスター教徒なんでしょうね。
この一帯にもかつてはゾロアスター教徒が住んでいたらしいのですが、それもほぼいなくなり寂しい限り…でもゾロアスターの何かに出会えるかも!と淡い期待を抱く(そしてこれは当たり!) -
夕暮れ時のいい時間になったので、エマーム広場へ。ついに世界の半分に足を踏み入れた。その広大さと半端ないスケール感に驚きの連続!
またの名をナグジェ・ジャハーン広場といい、文字通り『世界の全図』という意味らしい。The half of the worldには市民が集う by ぱんスキュさんイスファハンのイマーム広場 広場・公園
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中世にここを訪れた人々が驚いたのも納得の広さ。
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ただ広場は工事中の部分もあったりして、あまり綺麗でない場所もあった。残念。
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池に映るアリー・ガープ宮殿。ここも修復中でしたが、それでも灯りが水に揺れて幻想的。
サファヴィー朝時代に建てられた王の宮殿は音楽堂とテラスが見どころ by ぱんスキュさんアーリー ガープー宮殿 城・宮殿
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エマーム広場の北側にあるバザーレ・ゲイサリーイェ。シラーズのバザールに負けず劣らず大きくて迷路みたい。入口の門をゲイサリーイェ門という。
イラン有数の大バザール by ぱんスキュさんグランド バザール 市場
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アーケードになっている部分とオープンエアーの部分があり、夜でも人通りが多い。バザール内に噴水があるところがイスラム的。
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イスファハーンのバザールは、手工芸品の職人街でも有名。土産物屋にはたくさんの職人メイドな手工芸品が並んでいたのをご紹介。
こちらはラクダの骨でできた小物入れ類。絵画のように凄く精巧な造りの象嵌細工で、ペルシャ語ではハータム・カーリーといわれる。 -
青色が印象的な銅細工はミーナ・カーリーという。気の遠くなるような細かく微妙なカーブに、鮮やかな色つけで見目麗しい一品。
高さ20cmくらいのサイズで3~4000円くらい。日本で買うと10倍ほどするところも…(@_@) -
イランでよく見る陶器のチャイセット。大量生産品だけど、なんとも優美な雰囲気なのがペルシャ的。
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そして華麗で夢想的な人物画もペルシャ文化のお家芸。こういった色調や様式の絵は本の表紙やカレンダーにもよく使われています。ロマンティックな作風だ。
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そして最後に食べ物系。Gazギャズと言われるイスファハーン名物のお菓子。柔らかいヌガーのような食感で、フワフワ不思議系スイーツだった。
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散策も一通り終わり、Yさんと合流。歩き疲れたのでバザールの奥にあるチャー・ハージ・ミルザ・アーザーデガンという名物カフェへ。ここ、何がすごいかと言えば…
古めかしい肖像写真たちとランプとともに伝統的なチャイセットを by ぱんスキュさんアーザーデガーン その他の料理
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店の天井に所狭しとぶら下げられていたランプ。いやー、圧巻!
古めかしい肖像写真たちとランプとともに伝統的なチャイセットを by ぱんスキュさんアーザーデガーン その他の料理
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天井にはランプに加え、昔のペルシャの写真たちがギッシリと貼られていた。このセンス、いいなぁ…★
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この独特な雰囲気ある空間で頼むチャイセット。甘々な揚げ菓子にまたお茶が欲しくなる。チビチビとつまみつつ、夜はふけてゆく…
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お茶とおしゃべりもひと段落、イマーム広場に戻るとすっかり夜の帳が下りてきていた。イスファハーンの夜はムード満点だ。
ここで同宿の方たちとその知り合いの日本人旅行者の皆さんでご飯を食べにいくことになり、話のネタになりそうな店があるとのことで移動。エマーム広場に面した巨大なモスク by ぱんスキュさんイマーム モスク 寺院・教会
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その名も"KENTUCKY HOUSE"(笑)
イスラム圏にありがちなケンタッキーのパクリや!キルギスのビシュケクにも似た店を見つけたけど、まさか姉妹店…なわけないか_(:3 」∠)_なんちゃってKFCなフライドチキン店(笑) by ぱんスキュさんケンタッキー ハウス ファーストフード
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メニューも既視感ありありなチキンセットが中心。いやー、笑えます。店員のヒジャーブ女子は英語が話せずスッタモンダしながら写真メニューを指して注文。番号札がペルシャ数字なのでこれまた皆でスッタモンダ。味はまあ普通のファーストフード。
このケントゥッキーハウスで、夜遅くまで旅のエトセトラを語り合う。こういうのイランでは珍しいと思うのだけど、年末年始で社会人トラベラーが集ってたからかな。たのしかったー! -
1月2日朝9時
おはようございます。昨日は遅くまで語り合ったなぁー!ということでやや寝坊気味。宿の中庭でボンヤリした頭を抱えつつ、今日のプランを練る。
本日のルートはエマーム広場の各施設→アルメニア人地区をまわり、最後にセレブホテルのアッバスィーへ。決まり。イスファハンを代表する安宿 by ぱんスキュさんアミール キャビール ホテル
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アミール・キャビールでは朝食が無料でついてきた。ナンとチーズにチャイという簡素なものだけど充分。同部屋の方が良かったのもあり、滞在の印象はぼちぼち良かった。
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エマーム広場へと続く横道。色々なお土産屋さんや両替屋などが並んでいて楽しい。
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ペルシャ名物のナッツ各種が売られていた。ぱっと見はグルジア(ジョージア)のチュルチュヘラのようだ。
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またイランを代表する有名人のマグネットなどもあった。ホメイニ師はいいとして、その他の人がわからんな…個人的にはキアロスタミとかの映画監督シリーズが欲しかったのだけど。
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またこの横道はバザールにつながっており、朝の爽やかな中庭なども楽しめた。
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朝のエマーム広場。
夜とはまた違い、爽やかな水場が印象的な空間。The half of the worldには市民が集う by ぱんスキュさんイスファハンのイマーム広場 広場・公園
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ここから広場を囲んでいる見どころを回ります。
まずはタマネギ型のドームが印象的なマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラーへ。入場料200000リアル(=約5ドル)。王族専用モスクは意外とこじんまりだが豪勢 by ぱんスキュさんシェイク ロトフ オッラー モスク 寺院・教会
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王族専用のため意外と敷地は狭く数部屋しかない。しかし高い天井までびっしり施された小さなモザイクによる装飾、歴代サファヴィー朝の王族の女性たちが礼拝したとされる地下室、緻密な計算に基づく建築の美…どれをとっても超一級品。約400年もこの地のシンボルとして建っている。
王族専用モスクは意外とこじんまりだが豪勢 by ぱんスキュさんシェイク ロトフ オッラー モスク 寺院・教会
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次はアリー・ガープ宮殿へ。現在修復作業中なので若干見栄えが悪く展望台も足場が悪いけど、必見の美しさ。
サファヴィー朝時代に建てられた王の宮殿は音楽堂とテラスが見どころ by ぱんスキュさんアーリー ガープー宮殿 城・宮殿
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ここはバザールの一角から入ることになっている。入場料200000リアル。
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入口の階段。窓からの明かりがタイルに映えて優雅な雰囲気。これも計算の賜物だ。
サファヴィー朝時代に建てられた王の宮殿は音楽堂とテラスが見どころ by ぱんスキュさんアーリー ガープー宮殿 城・宮殿
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アリー・ガープ宮殿。ここの見どころはなんといっても音楽堂!楽器を模した装飾と、音の反響が考え抜かれた建築の融合。優美な都イスファハーンにピッタリのホールです。
その他解説も英語であり、わかりやすかったです。 -
この造形美。センスの塊みたいな建築物で今でも全然古びてない。凄い。
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展望台は工事中ですが、エマーム広場を見渡すことができて壮観。
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そして最後はマスジェデ・ジャーメへ。対角線を丸々使っているだけあって横幅が広く、広場に隣接している建物の中で一番大きい。
エマーム広場に面した巨大なモスク by ぱんスキュさんイマーム モスク 寺院・教会
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ここの特徴は、やはりエイヴァーン!このカーブ具合と完璧に計算された左右対称の作りと気の遠くなるようなタイルワーク。全てが調和し、見るもの全てを魅了します。必見。
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また広大な建物のスケール感も圧巻。
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圧倒的スケールに大満足のエマーム広場散策を終え、市内南部ににあるアルメニア人街=ジョルファー地区へ。少し距離があるのでローカルバスに乗ります。途中でザーヤンデ川を越える。渡っているのはフレーズィー橋。
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ジョルファー地区。こぢんまりした通りには洗練された建物が並び、カフェやアルメニア系スーパーが点在している。
この地域の興りは、16~17世紀のサファヴィー朝アッバース1世の治世に遡る。産業奨励のためペルシャとアルメニアの国境周辺にいたアルメニア人商人や職人をこの地に住まわせたことが始まり。以後、彼らはイスファハーンの発展に寄与してきたが、先のイラン革命によりホメイニ師によって疎まれ、多くはイラン国外へと去っていったとのこと。サファヴィー朝由来のアルメニア移民エリア by ぱんスキュさんジョルファー地区 散歩・街歩き
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この通りの看板には、ペルシャ語・アルメニア語が併記されており、今でもアルメニア系住人がいることがわかる。
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そしてオシャレなカフェ率多し!小さいけれど落ち着いて独自のエスニックな雰囲気を醸し出しており、イスファハーン中心部の華麗で優美な感じとはまた違った魅力。
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そしてジョルファー地区の中心部にあるヴァーンク教会。13あるアルメニア教会のうち最も観光客に開かれている。1655~64年に建てられたサファヴィー朝時の建築物。入場料200000リアルだけど、自分が行ったときは無料で入れてもらいました。
イスファハーンの中世アルメニア教会は博物館も必見 by ぱんスキュさんヴァーンク教会 寺院・教会
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ヴァンク教会の敷地内。オープンにはされているけど独特の孤高な雰囲気がある。
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クリスマスだ!アルメニア正教はネストリウス派の東方正教会系のため、キリストの復活祭は年明けになる。
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墓に掘られた文字も壁の絵画もアルメニア語。
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教会の外壁には神父の法衣などの展示あり。普段我々が目にする教会とは異なる建築様式や装飾でオリエンタル度抜群。
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エントランスにあった掲示物。左のアルメニア文字の装飾は、古代アルメニア正教会の聖書の中でよく見られる文字。カラフルだけど品があり、とても好き。
現在でもアルメニアのプロダクトにはデザイン的に使われていたりします。
http://ancient-w.com/?mode=cate&cbid=2194650&csid=0 -
そして特筆すべきは、教会の対面に建つ博物館。二階建ての広い建物内にギッシリと並ぶ資料たち。
イスファハーンの中世アルメニア教会は博物館も必見 by ぱんスキュさんヴァーンク教会 寺院・教会
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広いスペースを取っており、アルメニア移民たちがコレクションの保管と展示に心血を注いでいるのが分かります。じっくり見ると2時間以上かかりそうだ。
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中はアルメニア正教の聖書やこの地域のアルメニア人移民の衣装や風俗に関することの展示が集められており、とても見応えがあります。個人的にはミニミニ聖書よりもアルメニア語のクルアラーンの存在に驚き。
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そしてアルメニアといえばこれ、アララト山。ノアの箱舟が流れ着いた伝説の山で、アルメニア人の心の拠り所。日本人にとっての富士山のような存在です。
現在はトルコ領となっているのも、彼らの民族的アイデンティティや団結心を固くする要因となっています。 -
それからアルメニア人×トルコといえば、避けて通れない虐殺問題。20世紀初頭に行われたオスマン・トルコ政府によるアルメニア人虐殺は、両国の関係に深い根を下ろしており、未だ改善の兆しはみられません。
アルメニア人のディアスポラ(移民)たちは、こうして各地で虐殺の主張やロビー運動を行なっているのです。 -
教会の外に掲げられた虐殺関連の展示物。アルメニアとトルコ両国の関係改善はまだまだ遠いな…と思わされた一幕。
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ジョルファー地区にある13のアルメニア教会の中で最も古い歴史を持つベツレヘム教会。中には入れませんでしたが、その手前のジョルファー広場にいたおじさんに声をかけられました。なんでも昔大阪に住んでいたことがあるらしく、話が盛り上がる。
アルメニア人移民に興味があると言うととても喜んでくれ、一帯を案内してあげるよ、とのこと!やったー★ -
彼はアルメニア系イラン人だけど、亡きお父様がムスリムのイラン人・お母様がアルメニア人ということで、厳密にはハーフになります。が、自宅もアルメニア人地区にあり、家もアルメニアの伝統を守っているとのこと。アルメニアの首都エレバンに親族がいるよと教えてくれました。
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まずはジョルファー地区西側のハキーム・ネザーミー通りへ。この通り沿いにある聖ジョージ教会へ。中は博物館になっているらしいけど、残念ながらクローズ。
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しかしおじさまが道を歩いていたイラン人ギャルの集団に声をかけてくれ、教会の前で写真を撮ることになりました★ 撮った写真を見て、『アナタ、すごく馴染んでるわよー!』だって!
『そのカバンステキねー!』『コートもとても良いわねー!』などなどキャラに褒められ有頂天に( ̄∀ ̄) -
続いて北側のナザール通りへ。ベッカム・チャーチという教会の外観。ここも見学可能だけど、残念ながらクローズでした。
ドーム状の塔上部はモスクの影響を受けていますが、内部は紛れもなくアルメニア教会。このミックス具合が、本国アルメニアにはないイスファハーンのアルメニア地区ならではの特徴。
https://en.wikipedia.org/wiki/Bedkhem_Church -
それからアルメニア人地区の住宅街をブラリ。
写真のように入口に石でできた1対のオブジェがある家は典型的なアルメニア人の住居だそうだ。この石の上に腰掛けて、おしゃべりを楽しむという。なるほどー!
やはり現地の方に案内してもらうと、たくさんの知己を得ることができます。多謝。 -
最後にジョルファー地区東側にあるトウヒード(タウヒード)通りへ。左にはマリアム教会、右にはベツレヘム教会が見える。
おじさま曰く、この道路がアルメニア地区とイラン人居住区の境目となっており、ここから東はムスリム居住区だとのこと。確かにこの通りを境に街並みが変わった。 -
わたしがゾロアスター教に興味があるというと、この近くにもゾロアスター教寺院があるよ!と教えてくれた。寺院がある一帯は、その昔はゾロアスター教徒居住地区だったが、現在は居なくなり記念館的存在として残されているとのこと。
早速案内してもらうが、寺院はなんと高い壁の向こう側だ…。おじさまが大丈夫だよ!と言ってインターホンで中の管理者と話し、ほどなくして入口の鍵がガチャリと開いた。おおおー! -
敷地を入ったところにはゾロアスター教寺院が。現在は使われてないにしても十分な広さだ。
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寺院の横にはゾロアスター教の教えを説いた看板が。
おじさま曰く『良い言動・良い行動・良い精神』と書かれているそうだ。この宗教の柱とも言える3つの大事な行動指針。 -
内部は思った以上に天井が高く、小綺麗にされていた。正面には布教をするザラスシュトラの絵とそれを祀る祭壇があった。
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祭壇。ザラスシュトラの布教の絵とともに説明書きのキャプションがあったが、オールペルシャ語のため意味がわからず。
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祭壇の対面には聖なる炎が。ゾロアスター教寺院なら絶対にあるけど、やはりここにも。
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本棚にはアヴェスターなどの聖典や関連図書、所縁の方の写真が飾られていた。
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そして壁にはイラン太陽暦カレンダーのゾロアスター教バージョン!これ、多分ゾロアスター教の祭りや宗教行事なども載ってるとみた。一般にはまず手に入れられない、貴重なものです。
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窓際にあった絵画。
ザラスシュトラとアフラ=マズダ神、そして聖火も描かれている。背景色はホーリーカラーの緑。 -
寺院を出た後は、隣にある詰所に行きゾロアスター教徒の管理人の方にお礼を言う。ザラスシュトラ様と同じく真っ白な装束に身を包んだ管理人さんにビックリ、お写真を撮りたかったのですかNGとのことで遠慮しました。
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その代わり展示物の写真は撮っていいよとのこと。詰所の壁上部に飾ってあったザラスシュトラの絨毯。いかにもペルシャ的だな…。
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これまた詰所に飾ってあった地図。オールペルシャ語でよく分からないのですが、おそらくかつてゾロアスター教寺院があった場所を指しているのではないかと思う。あくまで推測ですが。
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驚きのゾロアスター教寺院訪問の後は、日本を紹介してるガイドブックがあるよと本屋に連れていかれる。
イラン全土に言えることだけど、FacebookやTwitterが禁止されているので、SNSは専らインスタかwhat's uppなんだそうだ。お店がアカウント持ってるのも珍しくない。ここもそうでした。 -
案内された先には、確かに日本の紹介本!
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日本はペルシャ語でヤーパンと言うそうで、日本の地理はじめ色々な文化紹介がペルシャ語でなされていた。
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その後はおじさまの知り合いのお店をハシゴ。このレストランでは水タバコを吸わせてもらいました。
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お店のお兄さんがとても優しく親切な方で、よかったらこれを記念に持っていって!と、自分で作ったという陶器製のキャンドルポットを下さいました。うれしいけどなかなかの重量だ…(^_^;)
お店のチラシを頂いたので、お近くに来た際にはぜひ!
って、ペルシャ語なんですけどね…(^_^; -
それからシャレオツなf.r.i.e.n.d.sというカフェへ。
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ここでも定番のチャイを。シャレオツカフェだけあってグラス一杯で50000リアルとややお高め。それでも1ドルちょっとなんだけど。
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最後はおじさまの邸宅にお招き頂きました。亡きお父様が成し遂げたハッジ(メッカへの巡礼)の写真など拝見。それから普段見ているテレビが衛星チャンネルのボリウッドだと知って意外だと思った。おじさま曰く『女性の格好がセクシーだから。』えっwそこか!
彼は日本が恋しいと言い、ホメイニ治世の影響でアルメニア人には欠かせないお酒やダンスなどが禁止になったことについて不満を言っていた。
この影響で10万人いたアルメニア人移民は国外へ流出し、今では2~3万しか居ないとも。
そのうち『日本人の彼女が欲しい』とか言い出しちょっと水向きが変わってきたので、お礼を言って家を後にした。 -
アッバスィーホテルまでの帰路は徒歩で行く。ザーヤンデ川の南にある市街地は、高級なお店やモールが並ぶ繁華街だった。
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とある一軒のモールに入ってみる。見事にセレブ色強し。
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商品もこの通りゴージャス系!しかしイラン人女性はこーいうのをいつ着るんだろうな…パーティー用なのかしら。
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再び帰路へ。
ザーヤンデ川にかかる橋の中でも最も美しいスィー・オ・セ・ポルを渡る。上品な灯りで照らされた橋桁は、ロマンティックムード満点。夜景が幻想的な橋 by ぱんスキュさんシー オ セ ポル 建造物
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20分ほどのウォーキングのち、本日の宿アッバスィーへ。フロントに行くと嫌な予感が的中、やはり予約が入っていないらしい…うーん。
幸い空き部屋があったので宿泊できましたが、それにしてもイランを代表する名門ホテルがこの体たらくにちょっとガッカリ。やはり素性も分からぬ一見さんで行くより、エージェンシーを通した方が確実ですね。30ドル近く手数料取られますが…。イランを代表するレガシーホテル by ぱんスキュさんアバッシー ホテル
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あてがわれた部屋はツインのシングル利用。調度品はやや古びているがクラシックホテルだと思えば許容範囲か。
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お風呂はバスタブ付きでかなり広く、うれしいポイント。タブは傷が目立ちちょっとくたびれてますが…。でもこの旅始まって初のタブ付き宿、そんな状態でもテンション上がります( ´∀`)
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ほどなくして部屋の扉をノックする音が。開けるとスタッフがおり、新年のお祝いにイスファハン銘菓のギャズと一輪の薔薇の花のサービスが!さすが名門ホテルやー!予約の件は水に流しましょ★
ふわふわのギャズを口に頬張りながら1日の疲れを癒し、眠りにつく…。 -
2017年1月3日 朝
おはようございます。アッバシーホテルに泊まったら自慢の庭園を見にいかないと!というわけで、朝からお庭へgo。イランを代表するレガシーホテル by ぱんスキュさんアバッシー ホテル
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冬なので若干植栽が寂しかったけど、それでもムード満点。春~夏は草花が生い茂り、もっと華やかになるらしい。見てみたいな。
イランを代表するレガシーホテル by ぱんスキュさんアバッシー ホテル
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庭園散策も終わり、朝食会場へ。ここがまたゴージャスな造り!
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朝食会場は2~3階吹き抜け型で、床には絨毯・天井には大きなシャンデリアがドンドンドーン!と。優雅だ!
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バイキング形式の朝食も非常にバリエーション豊か。西洋式のハムウインナー玉子なものから、イランの伝統食まで。ハリームや胡麻のハルヴァなどが並んでいたのにも驚き。パンも西洋式パンとイラン的ナンなどがある。
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オムレツコーナーでは、定番に混ざってアッバスィー風デーツオムレツなるものが。好奇心からこちらを注文したら、なんと甘いオムレツだった…。いや、デーツだから当たり前なんだけど、かなり斬新な食べ物だった。
会場の調度品や飾ってある絵画がこれまたゴージャスムードを高めています。朝から気分最高★ -
ホテルステイも堪能した後、エスファハンを出てカシャーンへとむかいます。到着時と同じく北のカーヴェバスターミナルへ。
イスファハーンの市街地北にある交通の要衝 by ぱんスキュさんカーヴェ バスターミナル バス系
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カーヴェバスターミナル内。各バス会社のチケット売り場が並んでいた。カーシャーン行きはテヘランへの通り道にあるため頻発。
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午後13時半発カーシャーン行きのチケット。135000リアル(=約3.4ドル)。約3時間のち、カーシャーンに到着予定です。
大満足のイスファハン訪問、やはり2泊では見どころ全て周りきれず…金曜モスクやハンマーム博物館、西のゾロアスター教寺院なども行きそびれてしまいました。またユダヤ人居住区も探しきれず、また再訪を誓ったのでした。
世界の半分、やはり偉大でした★
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