2017/06/23 - 2017/06/24
10位(同エリア899件中)
かっちんさん
道北オホーツク海沿いの猿払村(さるふつむら)は、肉厚の天然ホタテが収獲されるところです。
ここで宿泊しホタテ三昧の夕食を味わいます。
翌日、鬼志別(おにしべつ)の天北線鉄道記念館に立ち寄り、宗谷岬から宗谷丘陵フットパスを4時間弱かけて歩きます。
宗谷丘陵は、稜線も谷も丸みのある形をしており、今から約2万年前の氷河時代の末期に、氷河の周辺に形成された特徴的なものであることから、「周氷河地形」と呼ばれています。
途中でキタキツネやエゾシカと偶然出会います。
旅行記は、猿払村公式観光ガイドブック、稚内市・稚内観光協会などの資料を参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
宗谷ガイドマップ
オホーツク海に面した浜頓別に「ベニヤ原生花園」、さらに北に「猿払村」の宿(現在地)、そして日本最北端の「宗谷岬」があります。
宗谷岬の周辺には周氷河地形の「宗谷丘陵フットパス」があります。 -
「さるふつ公園前」バス停
「ベニヤ原生花園」から路線バスで今晩の宿がある「さるふつ公園前」にやって来ました。
バスは鉄道の旧天北線が走っていた廃線跡から1本海寄りの道を走ってきました。
途中、内陸部の猿払バス停(旧猿払駅)を経由しています。 -
今晩の宿「ホテルさるふつ」
ここは宗谷郡猿払村浜鬼志別です。宿は「さるふつ公園」内にあります。
公共の宿のような感じで、右側の新館に泊まりました。 -
ホタテの化石群(ホテルのロビーに展示)
中頓別町鍾乳洞付近で発見された約4千万年前(新生代3期)の「ホタテの化石」です。
昔からホタテ貝があったのですね。 -
夕食はホタテ三昧(ホテル)
ホタテの刺身、ホタテフライ、ホタテバター焼き、ホタテのミルク鍋、ホタテの煮つけなどが並び、天然ホタテの料理は美味しかったです。
ホタテはほとんどが養殖で育てますが、猿払村のホタテは沖合の大陸棚に稚貝を巻き、5年後に収獲するので肉厚の天然ものといわれています。猿払村の海岸は細長く毎年収獲できるような浅い海底があります。
時々、ホタテが泳いで隣の浜頓別に行くこともあるそうで・・・ -
インディギルカ号遭難者慰霊碑(さるふつ公園)
翌朝、さるふつ公園内を散策します。
昭和14年12月、浜鬼志別沖の荒れ狂う吹雪の中で、旧ソ連の貨客船「インディギルカ号」が座礁転覆。世界の海難史上に残る大惨事の発生を知り、村中の人々は救助活動に奔走し、700名以上の尊い命は失われましたが、400名以上が救出されました。 -
天北線(宗谷バス)稚内行に乗ります(さるふつ公園前)
朝から雨が降っていますが、昼頃から晴れる天気予報。 -
天北線鉄道記念館
バスは浜鬼志別から内陸部にある鬼志別に寄ります。
鉄道記念館は鬼志別バスターミナル内にあるので、10分間のバス停車時間に見学します。
ここには猿払村にあった6つの駅名板や鉄道用具などが展示されています。 -
天北線の駅名板や写真(鉄道記念館)
ちょっと気になる「飛行場前停留場」。稚内空港ではありません。
ここは仮乗降場として昭和30年(1955)に開業し、国鉄分割民営化後のJR北海道に承継した昭和62年(1987)に「飛行場前駅」となりました。
実は太平洋戦争中の昭和19年(1944)に浅茅野飛行場が建設されたのですが、1年後に戦争が終結し、飛行場が使われないままその役目を終えました。
昨日、バスで「飛行場前」を通りましたが、原野が続き飛行場の形跡を見つけられませんでした。 -
国鉄の鉄道路線図(鉄道記念館)
昭和60年11月1日現在の路線図で、「天北線」を赤い線で描いてみました。
「天北線」は宗谷岬を経由せず、鬼志別から沼川、声問、稚内へと内陸部を通っていました。
気になる「飛行場前」は浅茅野~猿払間にあるのですが、まだ仮乗降場だったので掲載されていません。 -
鬼志別駅の発車時刻表(鉄道記念館)
1日6~7本走り、「気」は気動車の略です。
札幌~稚内間を走る急行「天北号」が鬼志別駅に停車します。 -
通票閉塞機(鉄道記念館)
単線区間に1列車だけ通すために必要な装置です。
線路に積もった雪を吹き飛ばすロータリー車の写真は、まさに豪雪地帯ですね。 -
天北線のきっぷ(鉄道記念館)
硬券の入場券、乗車券、往復乗車券、急行券など、懐かしいですね。 -
宗谷岬バス停
再び路線バスに乗り、オホーツク海を眺めながら北上し、宗谷岬で降ります。 -
日本最北端の地の碑(宗谷岬)
日本最北端の地に立ちました!!
碑は北極星の一稜をモチーフに三角錐のデザインで、中心のNの文字は「北」を表します。
手前のピンクの花は「アルメリア」です。 -
宗谷丘陵フットパスコース
雄大な起伏が果てしなく続く宗谷丘陵に、丘陵を縦断するフットパスコースが設けられています。
宗谷岬と宗谷公園を結ぶA~Hまでのロングコース(約11km、約4時間)をこれから歩きます。 -
宗谷岬灯台(宗谷岬公園)
宗谷岬から高台に登ると宗谷岬公園があります。
灯台は道内で3番目に建設され、明治18年(1885)点灯開始した赤と白の縞模様の宗谷岬灯台です。
隣にある「あけぼの像」は、北海道の牛乳生産量100万トン突破と飼育乳牛50万頭突破を記念した昭和46年(1971)に建てられた記念碑です。 -
旧海軍望楼(宗谷岬公園)
帝政ロシアとの戦いに備えて、旧帝国海軍が明治35年(1902)に建てた2階建ての監視所です。
2階の小窓から宗谷海峡を一望できるようになっています。 -
宗谷岬の町並み
宗谷岬公園から宗谷港と町並みを眺めています。
以前泊まったことのある「ペンション 斗夢ソーヤ」が青い建物の向かいに見えます。 -
イチオシ
キタキツネの親子(宗谷岬公園)
お母さんキツネと子ギツネがじゃれあっています。
遠くに「ゲストハウス アルメリア」の風車が見えます。 -
食事処「間宮堂」(宗谷岬公園)
ここで昼食にします。 -
最北の味「ホタテラーメン醤油味」(間宮堂)
こってりしたホタテ味スープです。 -
平和を願う鶴「祈りの塔」(宗谷岬公園)
1983年9月に起きたサハリン沖の大韓航空機撃墜事件では、避難現場に最も近い稚内が調査や報道の前線基地となり、市を挙げてその対応を行いました。
遭難者の慰霊と恒久平和の願いを込めて2年後に建立された塔の周囲は夏、アルメリアの花で埋め尽くされています。
くちばしは事故海域のモネロン島の方向を指し示しています。 -
宗谷丘陵「周氷河地形」の説明
宗谷丘陵は、稜線も谷も丸みのある形をしています。
今から約2万年前の氷河時代の末期に、氷河の周辺に形成された特徴的なものであることから、「周氷河地形」と呼ばれています。
北海道遺産の一つです。 -
「何、見てんの」
宗谷丘陵には昭和58年(1983)宗谷岬肉牛牧場が開設され、「宗谷黒牛」が飼育されています。
フットパスのC地点付近です。 -
宗谷黒牛の放牧
丸みのある丘が牧草地となり、谷の部分にもともと生えている笹が残っています。 -
イチオシ
周氷河地形めぐりのバス
周氷河地形を車窓から眺めるだけなら、定期観光バスの周遊コースがあります。
でも、歩いて360度の景観を見る方が絶対にいいです。 -
イチオシ
典型的な周氷河地形
丸みのある谷が低木で覆われ続いています。 -
丘と谷の周氷河地形
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広大な牧場
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周氷河地形
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周氷河地形
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周氷河地形
背の高い笹があります。 -
まもなく風車のウィンドファーム
D地点を通過します。 -
うっすらと見えるオホーツク海
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宗谷丘陵に立つ電信柱
E地点を通過します。 -
自衛隊レーダー
丸山の頂上にレーダーがあります。 -
発電用風車入口のF地点
宗谷岬公園から、6.5km、1時間45分ほどかかりました。
ショートコース(F~H)スタート地点にもなっています。 -
イチオシ
巨大風車
大きな羽がゆっくり回っています。
風力発電施設内は立入禁止になっています。 -
宗谷岬方面の景色
宗谷岬公園から牧場を通り、宗谷丘陵の稜線をぐるっと回ってきました。 -
丸山の自衛隊レーダー
小雨が止み、晴れてきました。 -
発電用風車の並ぶウィンドファーム
57基の風車群に圧倒されます。 -
両側が笹薮の下り坂
左に発電用風車群、右に宗谷丘陵が見えます。 -
「右向け~右・・・」
とっても素直な風車くん(笑)
みんな西の方向を向いています。 -
G地点通過
ここからウィンドファームと離れ、上り坂です。 -
ややっ、白い絨毯の道
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イチオシ
絨毯の正体はホタテの貝殻
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宗谷丘陵
牧場と丸山が見えます。 -
道の先は海
真っすぐ行くと海に落ちるので、左に曲がる標識があります。 -
エゾシカとにらめっこ
意外に忍耐強いエゾシカくん。 -
イチオシ
白い道のジェットコースター
宗谷湾を挟み、対岸に稚内の町が見える絶景の場所です。 -
厳島神社
H地点のゴールに到着。
約11kmを3時間30分かけて写真を撮りながらゆっくり歩きました。
ゴールの近くにある水の神様「厳島神社」を参拝しました。 -
大正12年の狛犬(厳島神社)
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宗谷のバス停
まだ15時過ぎなので、稚内空港近くのメグマ沼湿原をこれから訪れます。
宗谷丘陵フットパスは周氷河地形を実感できるところです。
天気のいい日にもう一度歩いてみたいと思いました。
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