ぐるり鹿児島の旅 Part 4 - 桜島の恩恵を全身で！

2015/09/28 - 2015/09/30

少しずつマイル修行をする事に目覚めてきたワイフを焚き付けて、鹿児島まで行って来ました。

「そう言えば入籍してから従兄弟全員に会っていないよねー」
「あれ、来月二人そろって三連休があるんじゃない？」
「お！JALが安いチケット出してるよ！」
「ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ…FOPも貯まるんじゃない？…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

斯くして、九州本土側の鹿児島へ乗り継ぎ以外でも行くのは私も初めて。
思っていた以上に見所満載で2泊3日では足りない鹿児島見物へレッツゴー！

---前回までのあらすじ---

鹿児島に到着した初日はさつま揚げからシロクマまで各種ご当地グルメの食い倒れに精進したSalaam夫婦。
言わずもがな各種肴を流し込むのは名産、薩摩の焼酎たち。

本格的な観光を開始したのは翌日の2日目になってから。
JR九州が世に誇る観光列車の一角『指宿のたまて箱』に乗り砂蒸し温泉、龍宮神社、知覧武家屋敷と薩摩半島の王道観光ルートを巡り、夜は再び黒豚しゃぶしゃぶをうまい焼酎と頂きほろ酔い。

さぁ、泣いても笑っても最終日。最後まで満喫いたしましょう！

エリア 桜島・古里温泉(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

最終日（と言っても三日目）はチェックアウトの時間ギリギリまで惰眠を貪る事に。
なんだかんだ言って胃以外も疲れが貯まっていたようです。

レム鹿児島 宿・ホテル

早速朝食、もとい昼食に出掛けます。
昼休憩の時間に合わせて従兄が「名物のとんかつを食べよう！」と誘ってくれたので豚カツを食べに。
寝起きのとんかつでございます(笑)

来たのは『味のとんかつ 丸一』さん。
JR九州の九州新幹線ポスターのロケ地にも選ばれるだけある有名店。
ランチは11:30からの営業ですが、開店前に既に数名の方がお待ちかね。

味のとんかつ 丸一 グルメ・レストラン

開店と同時に満席となる人気ぶり。
ここは一つ看板メニューのロースカツ定食にチャレンジしましょう。

衣は気持ち揚げ過ぎじゃないでしょうか…と思う黒みが入りかかった状態。
でも衣が焦げて苦味を感じさせなく、且つ分厚い豚肉に火を通しきるギリギリのライン。
しかも余熱で火が通るのも織り込み済みの計算し尽くされた揚げ時間！
苦味を感じるどころか豚肉の甘味すら感じます。

そう、これはスイーツ、デザートでございます！！

味のとんかつ 丸一 グルメ・レストラン

従兄と従兄の上司・支店長様とご一緒したランチも大満足のうちに終え、従兄商事の皆様は職場へ。
我々夫婦は今更ながら西郷さんにご挨拶にやって参りました。

西郷隆盛銅像 名所・史跡

通りすがりの方が写真を撮って下さいました、珍しい旅先での夫婦ツーショット。しかも西郷さんとのムロショットでございます。
ちなみに西郷さんは写真嫌いだったそうで、どんな容姿だったかは伝聞でしか残っていないそうです。
ので、我々が知る西郷隆盛の外見は弟さんや息子さんをベースにされたものがメインだったりします。

西郷隆盛銅像 名所・史跡

西郷隆盛像の向かいには中央公民館があります。
戦前の1926年に建設された重要文化財ですが、「おお！なんな古くて重厚でかっこいい！」以外の知識はありません。

鹿児島市中央公民館 名所・史跡

鹿児島市内にはあれこれと昔の人の様子を模した像が設置されてます。
こちらは中央公園にある伊地知正治さんと吉井友実さんが幕末の政変について議論する像があります。
ワイフの乱入により話題は政治から「んだもしたん！おはん、このおこじょないしけ？」とでも言いたそう。ちなみにガチの鹿児島弁は本当に理解不能です。

時標6 「伊地知、吉井、政変について語る」 名所・史跡

さぁ武士とのお戯れもそこそこに旅路を急ぎましょう。
鹿児島から桜島まではフェリーで渡ります。
陸路で行くと錦江湾をぐるっと回って2時間ちょい掛かるってしまいます。

鹿児島港フェリーターミナル 乗り物

さぁ乗り込みましょう。
レンタカーは車長3990mmのフィットは辛うじて4m未満なので1150円。
車一台につき運転手1人だけ無料で乗れます。ワイフの追加で160円。

鹿児島港～桜島港　計1310円

鹿児島港フェリーターミナル 乗り物

オーヤシクタンさんに習い、出港の儀（見てるだけ）に参列いたします。

桟橋から乗船橋が外れいよいよ出港です。
ゴゴゴゴォ…と野太い音がする…と思ったら意外と静かです。なんか拍子抜け。

鹿児島港フェリーターミナル 乗り物

出港したら右舷に自衛隊の潜水艦と輸送艦？が見えます。
錦江湾には海上自衛隊鹿児島試験場があるので結構見られるとか。
日本国土の安全確保と災害救援の雄、自衛隊の皆様に敬意を込めて敬礼！

錦江湾クルージング 乗り物

船内はずらりと椅子が並んでいますがかなり空席が目立ちます。
通勤時間とかになると満席になったりするのでしょうか？

目的地の桜島はすぐ目の前、たった15分の船旅です。
これだけ短ければワイフの船酔いも心配ないですね。

肝心の桜島は照れているのか雲化粧。
到着日の前日には久々に派手な噴煙あげての噴火があったそうですが、見れず残念。

桜島港フェリーターミナル 乗り物

桜島港のすぐ隣にある国民宿舎レインボー桜島にやってきました。
砂風呂もいいですが、やはりお湯の温泉に浸かりたい！ってな訳で日帰り入浴『桜島マグマ温泉』。
なんとも熱そうな名前ですが湯加減も調度よくいい汗。残念ながら大浴場は先客様多数で写真不可、ご容赦ください。

日帰り入浴　390円

http://www.qkamura-s.com/sakurajima/

桜島マグマ温泉 温泉

温泉でさっぱりした後は桜島の4合目、湯之平展望所までやってきました。
こちらまでは車で来れます。ちなみに一般人の入山可能最高地点もこちらまで。
桜島の雄姿は拝めませんでしたが、活火山なのでこれ以上行くと危ないのでやむをえません。

湯之平展望所 名所・史跡

ここからは桜島だけではなく、対岸の鹿児島市も一望できます。
夜になると夜景とかもきれいなのかな？

湯之平展望所 名所・史跡

フェリー乗り場から路線バスも出ていますが、約1時間に1本と本数が少ないのでご注意を。
我々もバスに乗り遅れたブラジル人カップルに遭遇。私のインチキポルトガル語で港まで乗せてあげるよ！と言ったのですが、なんと日本語勉強中なのと英語流暢ととんだ赤っ恥（笑）

湯之平展望所 名所・史跡

フェリー乗り場に行く途中、こんな場所に。
いつもの桜島噴火ではなく、大規模火砕流や土石流対策の通り道が建設されているんですね。

ブラジル人カップルも一緒に巡るか誘ったのですが、ホテルの家族風呂予約時間があるって事で断念。

桜島観光のメインディッシュ、『黒神埋没鳥居』にやってまいりました。
もともと腹五社神社と言う神社の鳥居だったのですが、1914年の大正噴火で火山灰に埋没してしまったそうです。
一時は火山灰を除去する案もあったようですが、後世に火山の恐ろしさを伝えつ為に残したとか。自然を前に人間は無力ですね。

黒神埋没鳥居 名所・史跡

桜島はもともとその名の通り島だったのですが、前述の大正噴火で大隅半島と陸続きになったそうな。
なので大隅半島の南側に向かう場合は陸続きですが、大隅半島北部へ向かう場合は橋を渡って行く方が便利。
残念ながら私の写真の腕前ではうまい具合に伝わりませんが、ここの入り江の透明度と美しさは目を見張るものがあります！

途中地元の方に聞いたオススメ、イオン隼人国分店にあるさつま揚げ専門店別甲屋で会社の皆さまへお土産としてさつま揚げを大量購入し空港へ向かいます。
でも温泉好きな私としてはせっかく鹿児島に来たのだからもう一回温泉に入っておきたい！って事でやってきました日当山温泉。かの西郷隆盛も「これぞ天下の名泉」と唸らせた由緒ある温泉だそうです。

日当山温泉郷 温泉

ういー…

美人の湯、と言われているのでワイフにも是非入って欲しかったのですが、「さっき桜島で入ったじゃん」と拒否。家でも湯船を溜める事に難色を示すワイフ、一割でも日本人の風呂（浸かる方のね）好き文化を理解してくれたらいいんですけど…。

霧島美人の湯 優湯庵 宿・ホテル

ちなみに個室風呂も何種類かあり、好みの物を選んで日帰り入浴を楽しむ事ができます。
…なんかこう見るとラブホ〇ルの部屋選択みたい…。

霧島美人の湯 優湯庵 宿・ホテル

日当山温泉郷から鹿児島空港までは15分程度。
空港方面まで来たけど、ちょっと早く来すぎちゃったかな？って方にはオススメです。

レンタカーのガソリンを満タンにして返却、空港まで送ってもらいます。
レンタカー屋のお兄さんにオススメの焼酎のお話を伺いましたが、残念ながら空港では入手できない。鹿児島を再訪する理由ができちゃいましたね！

さ、帰りましょう！

鹿児島空港 空港

この旅行記へのコメント （2）

• オーヤシクタンさん 2017/07/19 09:39:20

  ゴゴゴゴォー

  Salaam様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  出航の儀(単に眺めるだけ)。
  ゴゴゴゴォー
  
  船旅の幕開けを忠実に再現して頂いてありがとうございます。
  4トラベラーのとのっち様も、同じ錦江湾を航行する垂水フェリー(鴨池〜垂水)に乗船され、出航の儀を忠実に再現してくれました。
  船旅のよさを体験して頂けたら幸いです。
  
  桜島フェリー、15分の短距離航路とはいえ、あの距離を車で丘回りしたら長いので重要な航路です。
  お乗りになった船は、画像から解析すると、桜島丸が第二桜島丸でしょうか。
  ともに、近年就航した新造船で、1500トンクラスの大型船です。
  錦江湾内は波もありませんし、船も新しく大きいので、ワイフ様も船酔いされずに快適なクルーズをお楽しみ頂けたと思います。
  鹿児島は、たくさんの定期航路が就航していて、船好きの私としてはうらやましい地域です。
  実は、4月に鹿児島発のフェリーに乗りました。
  時間の都合で桜島フェリーの取材ができなかったのが残念な所です。
  これは、日を改めて桜島フェリーの取材に行かなくては‥
  15分の短距離航路とはいえ、旅行記1冊書けちゃいそうです。
  
  楽しい旅になりましたね。
  次はどこへ‥
  ワイフ様との楽しい旅。
  私の旅にはない、アツアツさと、すごく気を使っているSalaam様のやさしさはすばらしいです。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。
  
  
  

  Salaamさん からの返信 2017/07/27 01:33:20

  RE: ゴゴゴゴォー

  オーヤシクタンさん
  
  いつもありがとうございます。
  
  ご本人様の了承もなく勝手にパクリをしてしまい失礼いたしました。
  オーヤシクタンさんの旅行記を拝見するようになって以来、船に乗る時は毎度あのフレーズが脳裏をよぎるようになってしまいました。
  そして各種船舶に関する博識、遠く及ばないのにすばらしいなと。
  特に今回の船旅は船全体の写真がないのに解析できてしまうとは。
  まさに脱帽でございます。
  
  船より飛行機な私でも鹿児島の港はワクワクしますね。
  対岸桜島へだけでなく、多くの南西諸島航路を持っているのは何より旅情を掻き立てます。
  
  ところで最近は海水濃度より鉄分が濃くなってきているように思うのは気のせいでしょうか。
  それとも鉄分豊富なのがむしろオーヤシクタンさんの本懐とか？？
  多方面に博識、薄識な私からすると尊敬するばかりです。
  あ、もちろん画伯としての才能も！
  
  Salaam