2017/05/28 - 2017/06/15
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ねんきん老人さん
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2017年5月。 癌が妻の命を奪いました。
なんという残酷な病気でしょう。 何も悪いことをしたわけでもないのに・・・まだ64歳で、あと優に20年は人生を楽しめた筈なのに・・・。
私は神仏を恨み、妻より9年も年上でのうのうと生きている自分が許せず、庭でさえずる小鳥にさえ敵意を抱きました。
そして、妻が可哀想だという気持だけで、何の知識もないまま四国霊場の巡拝に飛び出したのです。 妻を早世させた神仏を呪いながら、妻の安寧を願って諸仏に詣でるという矛盾。 それにすら思いが至らず、いわば衝動的に飛び出した結果が、自己満足すら得られぬ「遍路もどき」に終わってしまったのは、言うまでもありません。
体力・資力ともに乏しい私に、2か月もかかる歩き遍路ができるわけはなく車での巡拝になったのですが、四国に渡るにはまず淡路島を通ることになります。
高速道路利用なら2時間もあれば楽に通過してしまう島ですが、今回はあえてここで一日を過ごすことにしました。
イザナギ・イザナミ夫婦の神話を追って、私たちが夫婦でいた縁を考えてみようと思ったのです。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【 淡路ハイウエイオアシス 】
淡路島に入ったその日は、島の北端にある「淡路ハイウエイオアシス」で車中泊をしました。
明石海峡を見渡せるレストランでの食事・・・。 一人ではそんな気にもなれず、昼間コンビニで買った握り飯を食べて、そのまま寝てしまいました。
家で妻が待っている一人旅には慣れていますが、土産話も聞いてもらえない本当の一人旅が、こんなにもつまらないものだとは、思ってもみませんでした。淡路サービスエリア 道の駅
-
【 明石海峡を行くフェリー 】
翌朝5時、トイレに行こうと車を出ると、日の出を映す明石海峡を大型フェリー「さんふらわあ」が通っていました。 25年前に家族で神戸から大分まで乗った船です。 もちろん船そのものは代替わりしていますが、あのときも同じマークの「さんふらわあ」でした。
「さんふらわあだよ!」
思わず声に出してしまい、慌てて周りを見回しましたが、幸い声の届く範囲に人はいませんでした。 一人旅で妻に語りかけるなどということは、したことがありません。 家にいるのだから聞こえる筈もないし、帰ってからいくらでも土産話ができるからでしょうか。
今回私は妻の遺骨を体につけていましたが、それで一緒に来ていると錯覚をしたのでしょうか。 自分でもうろたえるくらい、突発的なことでした。 -
【 絵島 】
ハイウエイオアシスから一般道に出るとすぐ、絵島に着きます。
なんの変哲もない、島というよりは岩なのですが、どっこいただの岩ではありません。
日本が昔、大八島(大八洲・おおやしま)と呼ばれていたのは、日本が本州・九州・四国・佐渡・淡路・壱岐・対馬・隠岐の八つの島から成る国だという当時の認識からですが、その中でも最初にできたのが淡路島で、イザナギノミコトとイザナミノミコトによって生み出された島ということです。
これについて他の7つの島の人たちから特に異論はないようですが、当の淡路島の中では「最初の最初に生まれた島はここだ」というご当地争いがあるらしく、その一つがこの絵島です。 -
【 柔らかいのか硬いのか 】
最初の最初に生まれた島、それはオノコロ島という名だったようですが、人々がこの絵島をそのオノコロ島だと言い張る理由は何でしょうか?
二人の神はまず天の浮橋の上に立ち、まだドロドロとして固まっていない海原を矛で「こをろこをろ」と言いながら掻き回し、それを引き上げるとその先からしずくが滴り落ちて、それが固まって島になったといいます。
そこでこの絵島を歩きながら足元を見ると、なるほどドロドロした液体が固まったような奇怪な模様の岩が続いています。 -
【 落としたシュークリーム? 】
もちろん地質学的にはちゃんと説明がつくのでしょうが、太古の人々が、ドロドロの液体が固まってできた島だと思ったのはごく自然なことだと思います。 -
【 イザナミ? まさか! 】
まあ、それだけのことですが、それでは島を見渡せる対岸に行ってみましょう。
そこにある彫刻。 どなたの何という作品かはプレートが植え込みに隠れているので分かりませんが、私が絵島とオノコロ島を無理に結びつけるためには却って好都合です。
この裸婦像、なにげなく見上げたときにはとてもバランスの良い、美しい像と見えたのですが、近寄って見て、なんだか気恥ずかしくなりました。
婦人像には珍しく、大きく広げた足の間に、凝視しにくい女性の形がくっきりと刻まれているのです。
ご存じのとおり古事記には、イザナギノミコトがイザナミノミコトに向かって、「私の体の余った部分をあなたの体の足りない部分に差し込んで国を産もうではないか」と提案する有名な記述があります。
その単刀直入な言い方は愉快ですらあるのですが、そうして生まれたオノコロ島のそばにある裸婦像に、その「足りない部分」がアッケラカンと彫られているのは、単なる偶然でしょうか。(もちろん、偶然です) -
【 貴船神社遺跡 】
絵島から、淡路島の北端を反時計回りに30分ほど走ると、貴船神社遺跡に着きます。 弥生時代の遺跡らしいのですが、名前にある貴船神社とは何の関係もありません。
また遺跡といっても、弥生時代の集落や住居跡が保存されているわけでもありません。 弥生時代にこの辺りで行われていた製塩の様子をイメージした像があるだけです。 -
【 家族って、いいなあ 】
説明板のないのが残念ですが、像に見られる人物はどれも表情が穏やかで、仲睦まじい家族が助け合って塩を作っている微笑ましい雰囲気を伝えています。
ただ、雑草がはびこっていますし、蜘蛛の巣まで張っていますから、ちょっと弥生の家族が可哀想ではありますが。 -
【 伊弉諾神宮 】
さて、今回淡路島に立ち寄った目的はイザナギ・イザナミ夫婦神を訪ねて私たち夫婦の縁を改めて思い起こしてみたいということでした。
昔から個人的にはイザナギノミコトは好きではないし、今回妻の人生を奪った神仏への恨みも拭えていないのですが、まあ、古事記に出てくる男神たちはたいていが妻に対して不誠実なので、とくにイザナギだけがけしからんと思っているわけでもありません。
むしろ、イザナギの前で妻に「俺がイザナギみたいじゃなくて良かったろ?」と言ってみたい気分でもありました。
そのイザナギノミコトを祀った伊弉諾神宮ですから、ここはまさにお目当ての場所と言ってもいいでしょう。 -
【 金婚夫婦記念植樹の碑 】
鳥居をくぐると、参道の両側に金婚夫婦記念植樹と書かれた石碑が沢山建っています。 まあ、日本で最初に夫婦となったイザナギ・イザナミ両神にあやかってのことでしょうから、おめでたいことであり、お祝いすべきことでありましょう。
ですが、私はすなおにそう思えませんでした。 私は自分たちが金婚式を迎えられないなどということは毫も考えたことがありませんし、それはあとわずか5年後のことだったのです。
写真の碑は昭和22年のもので、4組の名前しか書かれていませんが、平成28年(去年)の碑には18組もの名前が書かれています。 つまり、時代とともに金婚夫婦は珍しくなくなっているのです。
それなのに、なんで妻は・・・。 私はこの神社で楽しげに記念樹を植えていたであろう金婚夫婦たちの幸せを妬ましく思う自分の狭量を恥じながらも、やはり神の不公平さを許せないまま、それらの碑を複雑な思いで見つめていました。 -
【 神池にかかる太鼓橋 】
まっすぐな参道を進み、中之鳥居をくぐると、太鼓橋のかかった池があります。 -
【 放生の神池 】
池は放生の神池と呼ばれ、鯉や亀が泳いでいます。 多くの神社に見られる光景で、別段珍しくはないのですが、ここの亀は病気が快癒したときにお礼として持ち込まれるのだそうです。
それを知ったあと池で泳ぐ亀を見て、「病気が治った人がいるんだ・・・。 お母さん(妻)は治らなかったのに・・・」と、またしても他人の幸せを喜べない私は、ここでも神の理不尽な裁量に切歯扼腕するばかりでした。 -
【 表神門 】
太鼓橋を渡ると正面に正門(表神門)があります。
檜皮葺の立派な門ですが、参議院議員のポスターが雰囲気を台無しにしています。 本人も神社も、何を考えているんでしょうねえ。 -
【 拝殿 】
拝殿です。 その後ろ(写真右奥)に本殿がありますが、私のようなただの見物人は入ることができません。
「イザナギ・イザナミ夫婦はとても子沢山だったが、イザナミは最後に火の神を産んだために火傷をして死んでしまう。 イザナギは死んだ妻に会いたいと黄泉国に入り込むが、そこで変わり果てた妻の姿を見て恐ろしくなって逃げ出す。 やっと安全な所まで来たイザナギはきれいな水で全身を洗い、イザナミの穢れを落とす」
そしてイザナギが余生を送った場所に建てられたのがこの伊弉諾神宮だということで、私としてはあまりしっくりこない話です。
死んだ妻の穢れを水で洗い流す・・・? 以前から私は死者を穢れたものと見ることには抵抗があり、葬儀から帰って玄関先で体に「清めの塩」をふりかけるという慣習には逆らってきました。 「忌中払い」という言葉も嫌いです。
妻が亡くなった今、その思いはさらに募り、私と子供たちのために生涯を捧げて今静かに眠っている妻は、穢れたどころかこの上もなく清らかな存在だと思っています。 -
【 夫婦大楠 】
拝殿の右方に「夫婦大楠」と書かれた木があります。
樹齢は約900年、目通り樹囲が8メートルもある巨木ですが、もとは隣り合って立っていた2本の木が幹の部分でくっついて1本になったものだそうで、上部はそのなごりで2本になっています。
こんな立派な木を見ると、いつもだったら妻をその前に立たせて写真を撮ったものでした。 私はたまらず、妻の写真を木の幹に立てかけてみましたが、心は満たされるどころか、却って抑えようのない寂寥感に捉われ、改めて妻を奪った神仏への恨みを募らせる有様でした。 -
【 夫婦鶺鴒像 】
境内にはこんな碑もあります。
古来、セキレイは夫婦円満の象徴とされてきたそうですが、初めて知りました。 セキレイは身近な鳥ですが、2羽で行動しているのは滅多に見ません。 それなのになぜ? それはイザナギ・イザナミの行動に関係があるのですが、ちょっと品のない話なので、ここに書くのはやめておきます。
とにかく伊弉諾神宮は右を見ても左を見ても「夫婦円満」「夫婦和合」「良縁成就」「子宝ナントカ」と、ご利益大売出しの感じですが、先述のとおり私には納得がいきません。
イザナギとイザナミは最後に黄泉国とこの世との境で互いを罵り合った仲ではありませんか。 そしてイザナギはイザナミの穢れを洗い流したといって、せいせいした気分でこの地に住まいを定め、長く過ごしたというじゃありませんか。
そしてその地に建てられた伊弉諾神宮に一人で祀られたのに、後世のお節介が良く考えもせずにイザナミを合祀して、今では仲の悪い二人が一緒に祭神になっているということです。
最近よく「夫と同じ墓に入りたくない」という話を聞きますが、イザナミも同じ気持ちだったでしょう。 イザナギだって、穢れたイザナミと一緒に祀られるなんてまっぴらだと思っているのではないでしょうか。 -
【 案山子だって二人連れ 】
やり場のない気持ちのまま車を走らせていると、県道66号線沿いに2体の案山子が立っていました。 恋人? いや、男性の頭が白いところを見ると夫婦でしょう。 そうに違いありません。 だって、淡路島は「夫婦の島」なんでしょう?
普段だったら横目で見ながら通り過ぎる案山子に、わざわざ車を停めて見入ってしまった私・・・案山子だって二人連れなのに・・・やっぱりこれまでの旅とは違います。 -
【 自凝(おのころ)島神社 】
伊弉諾神宮から1時間半ほど南下すると、こんどはおのころ島神社というのがあります。
どでかい鳥居があり、日本三大鳥居とか言われているようですが、そういうランクづけが嫌いな私にはとくに感慨もありません。 そもそも鉄筋コンクリート製ですから、カネさえあればいくらでも大きなものは作れるわけで、大きいから有難いというものでもありません。 -
【 正殿 】
御祭神はイザナギ・イザナミの両神。 正殿は小なりとはいえ伊勢神宮と同じ神明造り。 鰹木は伊勢内宮の10本、外宮の9本につぐ8本。 ・・・だそうです。
島ではない所になぜ「おのころ島神社」があるのか? それには説明があり、昔はこの辺りが海で、その中の島だったのが今は陸地の中の小山になっているのだということです。 ナルホド。 -
【 御神木 】
正殿のわきに御神木が置かれています。 何の木なのか、なぜそれが御神木なのか、何の説明もなくただ「御神木」と書かれているだけなので分かりません。
境内の掃除をしていた職員さん?に訊いてみました。
「何の木ですか?」
「コエマツです」
「コエマツって木があるんですか?」
「ありますよ」
「なぜそれが御神木なんですか?」
「この神社の木なんですよ」
「???」 -
【 鶺鴒石 】
ここにもセキレイが。
でも鶺鴒石って何? これまた何の説明もないので訊いてみました。
イザナギ・イザナミの両神は、この石の上でセキレイが交尾しているのを見て夫婦の行いを学んだんですよ、との返事。
なんだかなあ? 古事記の話と違うじゃない?
2本の紐がついており、「引っ張らないでください」と注意書きがあります。 いかにも引っ張ってくれと言わんばかりの紐を付けておいて、それは無理というものでしょう。 -
【 八百萬神社 】
既に書いたとおりイザナギ・イザナミ夫婦は大変な子沢山で、その子たちからまた沢山の神々が生まれ、日本は八百万(やおろず)の神のいましし国となったということです。
その八百万の神々を祀った「八百萬神社」というのが境内にあります。 -
【 土生港発券所 】
おのころ島神社から県道66号・国道28号・県道76号を20kmほど南下して、沼島への渡船がある土生(はぶ)港に着きました。
「最初の最初に生まれた島」のご当地争いで、一歩リードしていると思われるのは淡路島の南に浮かぶ沼島です。 イザナギが海を掻き回した矛は「沼矛(ぬぼこ)」と呼ばれており、この島の名も「ぬましま」ではなく「ぬしま」です。
島に渡る船は一日10便しかなく、前に来たときは時間が合わず断念しました。 今回は夫婦神ゆかりの場所を訪ねるのが目的ですから、とにかく渡らなければなりません。 -
【 ツバメのすご技 】
待合室でぼんやりしていると、室内に2羽のツバメがいることに気付きました。 ときどき飛びますが、出口がないので、すぐにまた壁にへばりつきます。
と、1羽が自動ドアのセンサーの周りを飛び回り始めました。 何度かやっていると突然ドアが開き、ツバメはすかさず外に飛び出しました。 もう1羽もそれを待っていたとみえ、ちゃっかりとあとにつきます。
その後、人の出入りに乗じて中に入り、自分でセンサーを稼働させ、同じようなことを何回か繰り返しました。 偶然を重ねるうちに学習したものと思われます。
「見た?」
今度は声に出さず妻に話しかけましたが、返事はありませんでした。
ツバメだって夫婦で呼びあっているのに。
写真はツバメが飛び出すところを撮ったものですが、ツバメが見えますでしょうか? -
【 沼島渡船しまちどり 】
島への渡船です。車は積めません。
島までの所要時間は10分とか。 -
【 乗船前の注意書き 】
おやおや、たまにそんな人を見かけることもありますが、こんな注意書きが必要なほど沢山いるのでしょうか? -
【 この先に神社? 】
島に着き、なにはともあれ「おのころ神社」を目指します。
分かりにくい道標に従って進んだものの、こんな獣道の先に日本創生にまつわる神社があるのでしょうか? -
【 倒れた道標 】
ありました! いやあるのでしょう。 支えの棒が朽ちて倒れたままになっていますが、矢印の方向は、たぶんこれでいいのでしょう。 -
【 立派な階段 】
おお! なんと立派な階段が。 これなら間違いなく、上に見えるのが神社でしょう。 -
【 拝殿 】
拝殿に着きました。 扁額はありませんが、ここが「おのころ神社」であることは間違いありません。 -
【 国生み神話の名場面 】
その証拠に、中にはイザナギノミコトが沼矛でドロドロの海を掻き回す様子を描いた絵が飾られています。
まさに「おのころ島」ができる瞬間です。 -
【 本殿 】
拝殿を通り抜けた先に本殿があります。
日本の大元の大元の神様を祀ったにしてはちと小さい気もしますが。 -
【 イザナギ・イザナミ両神石像 】
本殿の右後方、ちょっと高くなった林の中に、こんな石像があります。
拝殿の絵と同じく、今まさに国を作ろうという瞬間の姿を表したものですが、二人ともイマイチ気が乗らないような表情ですね。 -
【 下り階段 】
階段ですから、登れば下らなければなりません。 下りの方が膝にくるのは分かっていますが、それでもやっぱり楽なのは・・・トシのせいでしょうか。 -
【 山越え 】
おのころ神社からいったん漁港に下り、そこから30分弱の山越えをすると島の反対側に出ます。
山越えという言葉はいささか大げさで、それほど険しい道ではないのですが、全身汗まみれで、下を向くと額から汗が滴り落ちます。 -
【 上立神岩 】
太平洋側に出た所で目につくのが上立神(かみたてがみ)岩です。
天の沼矛に見えるということで、国生み神話の舞台であることを強調しているようですが、ちょっとこじつけの感じもします。
岩の真ん中にある窪みがハート型に見えるということで、恋愛成就のパワースポットとして宣伝もしているようですが、どうもこの「パワースポット」という言葉には何でもあれの商業主義が感じられて、うんざりします。 -
【 下立神岩 】
上立神岩から右に目を転じると、下立神岩が見えます。 水際にある大きな岩がそれで、昔は現在の倍以上の高さがあったそうです。
昭和9年の室戸台風で崩れて今の形になったのですが、それまでは巨岩の真ん中に穴が開いていたそうで、上立神岩を男性器、下立神岩を女性器に見立て、それこそイザナギ・イザナミの話に結び付けて、ここがまさにオノコロ島であるとの論拠にしていたともいいます。 -
【 ウミワシの巣 】
さて、その上立神岩のてっぺんに、ワシが巣を作っているのが見えますでしょうか。 主のワシもいて、ときどき首を巡らして辺りを見回したり、羽ばたきをしたりする様子が見えました。
望遠レンズではないのでこれが精一杯なのですが、私としては貴重な写真です。 -
【 崩れ落ちた巨岩 】
足元は写真のような巨岩が累々と広がっています。 同方向に目の通った岩で、おそらくは柱状節理を成していたものが、先の室戸台風などで崩壊したものと思われます。 -
【 サクランボ 】
来た道を港に引き返す途中、サクランボが沢山なっているのを見つけました。
食用ではなく、普通の桜の花が散ったあとの結実だと思います。
桜の頃、妻は入院しており、そのまま退院することなく人生を閉じました。
「お母さん、今年の桜は見られなかったねえ。 もうサクランボになっちゃったよ」
声に出して言わなかったせいでしょうか、やっぱり返事はありませんでした。 -
【 玉葱畑 】
土生港に戻り、淡路島の南端、阿万地区を目指します。
6年前、旅の途中で玉葱の収穫作業を見学し、そのとき思いもよらず大量の玉葱をいただきました。 住所とお名前をお尋ねしたのですが、笑ってお答えにならず、その後ご連絡もできぬまま時を経ていましたので、今回もう一度そのお宅をお訪ねしてお礼を申し上げたかったのです。
曖昧な記憶を頼りに探し回り、何軒かの家でお聞きして、幸いあのときのお宅にたどりつくことができました。 まったくお変わりなくご健在で、「まあまあ、ご丁寧に」と仰って、今度はお米をいただいてしまいました。
(6年前の件については別稿に述べていますので、お暇な折にお目通しをいただけたら幸いです。 URLは下記のとおりです)
http://zatsunen4989.web.fc2.com/tabi/tabi_009_1.html -
【 これぞ淡路島 】
さて、こうして淡路島でイザナギ・イザナミ夫婦にゆかりの場所を訪ねながら、妻が私の妻であった意味を反芻する一日は終わりました。
結果的には、それで妻が帰ってきたわけでもなし、私の気持ちが楽になったわけでもなし、妻が可哀想だという事実には何も変わりありません。
何を見ても何を聞いても、私ばかりがいい思いをしたまま妻を死なせてしまったという悔いから逃れることはできません。
妻が私の妻でいてくれたことが私の最大の幸せであったのですが、それでは妻はどうして私なんかの妻として一生を費やしてくれたのか、どうして私なんかで我慢してくれたのか。 いつか追いついたときに聞いてみたいとも思いますが、ともあれ、生きているうちに一度も言えなかった一言を・・・たぶん聞こえないでしょうけど・・・言いたいと思います。
「お母さん、夫婦になってくれて、ありがとう。 夫婦でいてくれて、ありがとう」 -
フォートラベル会員の皆様
5月初めから昨日まで、茫然自失してパソコンに触ることもないまま日を過ごしてしまいました。
昨日、まったくの別件でパソコンを開かざるを得ないことがあり、そのとき多くの会員の方々がご訪問・ご投票くださっていたことを知り、猛省の中でこの稿を書きました。 ざっと読み返して、その拙速さに我ながら忸怩たる思いをしております。
フォートラベルがクチコミサイトであるという基本から逸脱して、単に自分の未練がましい思いを綴っただけという点にも反省しております。
いずれ手直しをしたいとは思いますが、今はただ、ご無沙汰へのお詫びとして一刻も早くアップロードすることだけを考えていますので、読み苦しい点はご寛恕くださいますようお願いいたします。
落ち着きましたら、四国遍路のあれこれも書いてみたいとは思っております。
最後に、これまでの旅行記にたびたび妻の写真を載せてページを私物化しておりましたが、それもこれからはできないと思いますので、今回の旅行に何の関係もないものですが、妻の写真を一枚載せることをお許しください。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (37)
-
- はんなりさん 2020/03/13 17:24:47
- お悔やみ申し上げます。
- ねんきん老人さん
こんにちは
何度も拝読させて頂きながら
頬を涙がスーッと伝い
いいね!なんてポチッと出来ず
書き込みも遠慮しておりました。
今更ながらですが
ねんきん老人さんが奥様と何時もご一緒で
元気で前を向いて楽しくされていられる様子を
見せて差し上げることが何よりかと
失礼な言い方でしたらお許しください。
そして我々4トラ仲間も楽しませて下さることを
お願い致します。
- ねんきん老人さん からの返信 2020/03/13 20:04:46
- 妻と一緒で元気で前を見て楽しく。
- はんなりさん、親身のご助言、ありがとうございます。
「いつまでもくよくよしていないで、元気でいないと奥さんも安心できないよ」というようなことは、いろいろな人からよく言われます。
ですが、はんなりさんのように「妻といつも一緒で」と言ってくださる方は殆どいません。私は周りに人がいないときはいつも、「お茶にしようか?」「夕飯のおかずを買いに行こうか?」などと妻に話しかけており、もし誰かに見られたら、いつもブツブツ独り言を言っているボケ老人と思われるに違いないのですが、返事のできない妻が可哀そうだと思うとよけいに話しかけてしまいます。
それを「いつも妻と一緒で」と肯定していただいて、ああ、これでいいんだと思えたことはすごく嬉しいことです。
また、妻はいつも私を心配して、飲みすぎても夜更かししても遠慮がちに注意していました。 私はそれをうるさいとばかりに無視していたのですが、今はんなりさんから「元気で前を向いて楽しくされている様子を見せて差し上げることが何より」とのお言葉をいただき、ああ、そうだったなあ、キヨ子(妻の名)はいつも俺の体を心配していたなあ、と思い返しています。
いまもちょっとしたことで涙が出てしまう毎日ですが、それでも町内会の活動もし、老人会の役員もし、なによりも旅行にも出かけていますので、その姿を妻に見てもらいたいと思います。
ですから、「妻といつも一緒で」というお言葉を座右の銘として大切にしていこうと思います。
繰り返しお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- ひよこぶたさん 2017/11/01 11:22:53
- 涙がとまりません。
- 久しぶりにフォートラベル開きました。
いつも旅行記見ていただきありがとうございます。
ねんきん老人さまの奥様への想いに触れ、涙しました。
奥様はほんとうにお幸せだったことと思います。
またゆっくり旅行記にお邪魔したいと思います。
私もぼちぼち旅行記再開しようかと思います。
今後ともよろしくお願いします。
- ねんきん老人さん からの返信 2017/11/01 12:37:18
- 旅行記の最開を楽しみにしております。
- ひよこぶたさん、こんにちは。
拙稿をご覧いただき、さらに書き込みまでしてくださって、ありがとうございました。
妻が幸せだったと仰っていただき、救われる思いです。
私はかねがね妻に、「お前は世界一幸せな女、俺は世界一不幸な男」などと言っていましたが、本当はその逆で私は妻ゆえに幸せでありましたが、妻は私のような男のために一生を損したのではないかと思っております。
今は、妻の好きだった花を買ってきたり、妻の好きだった果物を仏壇に供えたりしていますが、その花が萎れたり果物が乾いたりするのを見て、やっぱり見えないのだろうなあとか、食べられなかったんだろうなあと思ってしまい、可哀想でなりません。
そんなときに、ひよこぶたさんから妻は幸せだったと書きこみをいただき、そうかなあ?、そうだったらいいなあ、と救われる思いがしました。
旅行が好きだった妻を一緒(のつもり)で、またどこかに行きたいとは思っていますので、これからもフォートラベルに投稿すると思います。
そのときはどうぞ、よろしくお願いいたします。
重ねて、ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- 風 魔さん 2017/10/18 10:41:15
- 今は亡き妻との思い出は忘れません!
- ねんきん老人さん
おはようございます
再度訪問いたします。
この旅行記を拝見して、「年金老人の自分」と余りにも同じような境遇に出会い驚きました。
実は私も勤務先を定年退職して、さあこれから妻の好きな旅行先を一緒に巡る旅を楽しもうと考えた矢先妻に先立たれ、以来茫然自失の一人暮らしの生活が始まり、子どもたちも遠方で独立生活しているため、生活面をすべて一人でやり繰りする思いがけない事態に陥りました。
妻の一年間の闘病生活は、東京の病院のため新幹線で何十回も通い、ワンルームマンションも借りて、子どもも勤務先を退職して病室に寝泊まりして看護して、結婚の決まった娘は母を安心させるため東京タワーと富士山の見える病室で、婦長と看護スタッフの方が見守る中で、神父の立ち合いのもと挙式しました。しかし、看護のかいもなく天国に召されました。
それからは、兄姉たちが私の一人暮らしを心配して海外旅行、クルーズの旅に誘ってくれましたが、いつも一人参加では心の喪失感は癒されませんが、前向きに生きようと思い、妻の好きな旅行へ行き始めました!
今では海外旅行、クルーズの旅も卒業して「静岡県の一人観光協会」を自称して、県内の知られざる史跡、寺社仏閣、富士山の眺望スポットを旅行記で紹介しています。
静岡県内は殆どすべて訪問しましたので、見どころや絶景のポイントは押さえてあります。
自分の生まれ育った港町・清水には、今だに音楽会や講演会、ゴルフ、麻雀、飲み会に誘ってくれる友人知人や同窓生、勤務先のOBも数多く、先月は元勤務先の先輩の勉強会に招かれて、講師として世界遺産と国内旅行を写真と解説でいろいろ旅先で感じたことを話ました。
これからは、前向きに生きることを考えて、旅行を通してと歴史文化、史跡の研究により自身の知識の蓄積をはかりたいと思います。
またの訪問と情報交換を!
風 魔
- ねんきん老人さん からの返信 2017/10/19 08:56:02
- 神仏の無情さには言葉もありません。
- 風魔さん、お早うございます。
世の中に、妻に先立たれた夫は星の数ほどいるのに、自分ばかり大騒ぎをしているのはみっともない・・・そうは思っていましたが、よもや私の駄文を読んでくださっている中に同じ状況の方がいらっしゃるとは、考えもしませんでした。
「これからというときに」というのは、自分の残念さではなく、亡くなられた奥様が不憫だという風魔さんのお気持だと思います。
私も、大の旅好きではありますが、こんなに楽しいことを妻はできずに死んだのだから、もう俺は旅はいい。 俺ばかりがいい思いをしては妻に申し訳ない。 そう思っています。
半面、妻を連れて行ってやれなかった所に、自分の生きているうちにせめて写真なりとも持って行きたいという気持ちもあり、今のところ何とも言えません。
ただ、いずれ妻に追いついたときに、「あれから何もしないで俺の人生は終わったよ」と言うのでは、私の積極性や好奇心を評価してくれていた妻をがっかりさせることにもなりかねませんので、今のような雨戸を閉めたままカップラーメンをすすっている生活からは抜け出さなければいけないと思っています。
その点、風魔さんが「観光協会会長」や世界遺産の解説、史跡の研究といった有為の目標を持って行動されていることには大きな刺激を受けました。
いつか、「お前もやっと歩き出したか」と言われるよう、少し考えてみたいと思います。
ありがとうございました。 奥様がどこかで風魔さんのことを「頼もしい」と思っておられることをお祈りいたします。
ねんきん老人
-
- モチさん 2017/09/27 13:38:06
- 楽しい思い出と共に…
- こんにちは、ねんきん老人 様
いつも有難うございます。
私のような40そこそこの若造が、コメントして良いものかと悩みましたが…。
奥さまの素敵な笑顔のお写真を拝見すると、とても幸せだったと思います。
私も数年前に母をなくし、大した親孝行も出来ず後悔しております。
母が望んでいたような人間になっていたのかなぁ…。と未だに想うこともあります。
正直、本人に聞いてみないとこたえは出ないでしょうね。
でも何をしていても後悔はするだろうなぁ、とも思います。
奥さまは奥さまで、精一杯生きてこられたのでは?
私の母は旅好きで沢山の旅して精一杯生きました。(麻雀も…)
楽しいだけが旅ではないと思います。
悲しい旅も在れば、辛い旅だってあります。
これからも色んな旅を旅行記に綴って下さいね!
奥さまのご冥福をお祈り申し上げます。
- ねんきん老人さん からの返信 2017/09/28 14:37:39
- 示唆に富んだ書き込み、ありがとうございます。
- モチ様、小生の駄文にお付き合いくださり、その上書き込みまでしてくださって、ありがとうございます。
妻が幸せであったかどうか分かりませんが、45年間一度も言い争ったことがなく、私は周囲の人に「女房は亭主を当てたから幸せだよ」などと言っていました。
しかし、今になってみると、なぜあのときもっと優しくしてやらなかったんだろうとか、なぜもっと話を聞いてやらなかったんだろうとか、後悔ばかりしています。
今は妻が寂しくないように一刻も早く妻の所に行ってやりたいと、そればかり思っています。
むろん自分で生を終わらせるようなことはしませんが、その日が早くくるように毎日神仏に祈っているのは事実です。
ただ、その日が来るまでは、妻が生きているときの私を維持して、いつか妻に追いついたときに、「俺らしく生きていたよ」と言って安心させてやりたいとは思っています。
たぶん妻は私を、旅と冗談の好きなダメ亭主だと思っていたでしょうから、これからも旅には出ようと思います。
「楽しいだけが旅ではない」というモチ様のお言葉を胸に刻み、辛くても旅に出ようと思います。
そのときにはまた下手な旅行記を書くことにもなると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
旅好きな母上様が充実した人生を歩まれたように、モチ様が充実した人生を歩まれることがなによりの供養と思います。
ご自身を大切になさることが、母上様への最大の孝行だと覆います。
ねんきん老人
-
- あーななちゃんさん 2017/09/12 22:58:20
- 幸せ
- ねんきん老人さん こんばんは。
旅行記にいいねをしていいか迷いましたが、奥さまとの大切な大切な思い出に、いいねをさせていただきました。
さぞお辛かったことでしょう。痛みはご本人にしかわからないものですが、こんな風に奥さまとの思い出や、いろいろな気持ちの詰まった旅行記を拝見させていただいた読者全員の胸に、ねんきんさんと奥さまのことが刻まれるんだと思います。
ねんきんさんから素敵な言葉をいただいた奥さまは、きっと素敵な方だったんだろうな、きっと素敵なご夫婦だったんだろうな、と感じました。
奥さまと一緒にご旅行をされていらっしゃるということなので、「お母さん さんふらわあだよ」とか「ありがとう」の言葉は、きっと届いていると思います。もしかしたら、ちょっと照れているかもしれませんね。
ねんきんさんの笑顔と思い出+お土産話を、きっと待っていると思います。これからもたくさん、奥さまとお話なさってくださいね。
あーなな。
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- 前日光さん 2017/08/22 23:37:31
- この旅行記に「いいね」をしていいのかどうかと。。。
- 拝読語しばらく迷い、本日また再読させていただきました。
ねんきん老人さん、こんばんは。
人間はいつどんな目に遭うか、どんな悲しい思いをするか、明日のことは分かりません。
私も近い将来、ねんきん老人さんのような思いをしないとも限りません。
いつも親切にしてもらっているのに、不満ばかり言ったり思ったり。。。
現在の状態が永遠に続くものと勘違いしているのです。
当然いるべき相手が、突然消えてしまう。。。
思うだに怖ろしく、あり得ないことと否定し、考えないようにして逃避する。
しかし、いつかどちらかが、そんな思いをする日がくるのでしょうね。
「さらぬ別れ」とは言え、自分に限っては、そんなことはあるまいと思いたい。
奥様は、ちょうど私と同年齢か、ひとつ下くらいと思われます。
まだまだやりたいことや行きたい所もあったでしょう。
かくなる上は、やはりねんきん老人さんが、いっしょにいろいろな場所に連れて行ってやるしかないと思います。
奥様のことをよくご存じなのは、ねんきん老人さんしかいないのですから、最も多く思い出して考えてやることが、奥様にとっての供養と思われます。
「人は二度死ぬという。一度目は肉体の死、二度目はみんなから忘れ去られることの死である」とは、よく言われています。
ねんきん老人さんが、奥様のことを忘れないでいる限り、奥様はいつまでも生き続けられると思います。
偉そうなことを言っていますが、我が身に同じような事態が起こったら、そんなことを言う余裕はないでしょうね。
言葉にすると、みんなしらじらしく響いてしまいます。
でも、どうかいっぱい落ち込んだ後は、前を向いて進んでいってください。
前日光
- ねんきん老人さん からの返信 2017/08/23 09:38:23
- 忘れないというスタンスを共有していただき、救われました。
- 前日光さん、お早うございます。
重ねてのご訪問に加え、わざわざの書き込みをいただき、ありがとうございます。
仰る通り、私は妻が自分より早く死ぬなどということは考えたことがなく、自分の死後に妻に苦労をさせたくないということばかり考えておりました。
それが腹部の違和感を感じて軽い気持ちで行った病院で、いきなり余命1年と言われ、奈落の底に突き落とされた思いをしました。それから11か月の間、現代医学の進歩にわずかな望みを託しての闘病生活を続けたのですが、その間の妻の不安は、一度も口にしなかっただけに、なおさら可哀想で、これからの約20年間を失ったことと併せて考えると、私一人がのうのうと生きていることが自分で許せません。
その後多くの人が「早く忘れて」という言葉をかけてくれましたが、その都度、はらわたが煮えくり返るほどの悔しさを味わいました。
私が町内会の雑事や福祉関係のボランティア活動(といっても押し付けられたものですが)をあれこれ抱えていることについても「よかったですね、忙しくて。 忙しくしていれば気が紛れますものね」と言われます。
どうして皆、「忘れる」とか「気が紛れる」とかいうことを良しとするのでしょうか?
私は24時間妻のことを考えていたいし、悲しみが薄れることなどまったく望んでいないのですが、周囲は「男の料理教室」にでも通って、新しい趣味を見つけるといいですよ、という具合いに、妻の死を早く過去のものとするようにということばかり言ってきます。
そんな折り、前日光さんから妻を二度死なせないためにもいつまでも忘れないでいることをご助言いただき、四面楚歌の中で味方を得たような気持ちになりました。
世間の人たちはもう既に私に妻がいたことなど思い出しもしない様子です。であればなおさらのこと、私だけは寝ても覚めても妻のことを考えていてやらなければ、妻が可哀想だと思っています。
前日光さんの仰るように、心の中に妻を連れてあちこち旅行したいという気持ちもあります。ただ、「妻を連れて行く」という気持ちと、「妻が行けなかったのに、生き残った自分だけが旅行する」という罪悪感と、両方ありますので、今のところはまだ出かけるふんぎりがつきません。
いずれにしても、妻の死を過去のものとして「忘れる」などということなく、四六時中、そしていつまでも、妻のことを心に抱いていこうと思っております。
他人事ではなく、当事者の立場に立ってのお心遣い、本当にありがとうございました。
ねんきん老人
-
- まめ猫さん 2017/08/19 21:55:35
- お悔み申し上げます。
- ねんきん老人さん
いつも旅行記にいいねをしていただきありがとうございます。
突然のことで驚きました。
とても辛い状態かと思いますが
あまりご自分を責めないでください。
最後の奥様の写真の素敵な笑顔を拝見して
ねんきん老人さんと一緒にいる時は
とても幸せだったのだと感じました。
こんなにも大切に思える人と出会えたことは
すばらしいですね。
姿はありませんが、奥様はねんきん老人さんの中で
永遠に生き続けていてくれるのではないかと。
いなくなったのではなく、逆なのでは。
これからもずっとそばにいてくれる奥様と一緒に旅を楽しんでください。
まめ猫
- ねんきん老人さん からの返信 2017/08/20 10:04:20
- 示唆に富んだお言葉をありがとうございます。
- まめ猫さん、お早うございます。
小生の泣き言にお付き合いくださり、その上わざわざ書き込みまでしてくださり、ありがとうございます。
自分よりずっと若い妻を先に死なせてしまった苦しみは今も全く変わりませんが、私の苦しみなどどうでもよいことで、妻が寂しい思いや心細い思いをしているのではないかということばかりが心配です。
毎日妻に話しかけていますが、何を言っても返事がなく、聞こえていないのではないかと思うと、今すぐにでも妻のいる所に行って「一緒だよ」と言ってやりたい気持ちばかりが募ります。
そんなとき、まめ猫さんから「いなくなったのではなく、逆なのでは」というお言葉をいただき、暗闇に灯を見つけたような気になりました。
たしかに、生きているときには私が忙しさにかまけて妻と一緒にいられない時間も多かったし、呑気に一人旅に出て妻に留守番をさせていたことも多かったのですが、今は24時間、何をしているときも妻のことばかり考えていますし、何をするにも妻がどう思うかということが基準になっているような気がします。
妻が死んでから、四国遍路を除いて旅に出る気が起こりませんでしたが、それも私一人がいい思いをしては妻に申し訳ないという思いが働くせいです。
まめ猫さんのおっしゃるように、これからは互いの都合に縛られずに一緒にいられるということであれば、旅に出るということも罪ではないかも知れませんね。
今すぐということではありませんが、「妻と一緒の旅」ができる日も来るような気がします。
いい歳をしてただ塞ぎ込むばかりの私に、大きなヒントを与えてくださったまめ猫さんの助言を無駄にしないよう、頑張ってみたいと思います
本当にありがとうございました。
ねんきん老人
-
- のまどさん 2017/08/13 05:28:36
- ご冥福をお祈りします
- ねんきん老人さん、こんにちは。
奥さんが闘病されていたんですね。ご本人もご家族もさぞ大変だったでしょう。そんな中、拙ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
オバタリアンなんて呼んではいけませんよ!笑顔が素敵な女性ではありませんか。娘さんはよく似ていらっしゃいます。
私の人生の伴侶ウワバミが現在飛行中の中、自宅で一人涙ながらに拝読しました(←ワイン片手に失敬)。旅中の心境、お察しします。日本最初の夫婦イザナギとイザナミの神話は考えさせられます。でも、神話とはある種の集団の考えを象徴する例え話であって、この話は生を肯定するために作られたのだと思います。遺された者は昇天した者のために生を全うする使命を負うと私には捉えられます。
苦しい闘病生活から解放された奥さんは今も天国でねんきん老人さんの毒舌を微笑みながら聞いていると思います。金婚式まであと4年。これからも歯に衣着せぬブログの更新を楽しみにしております。
- ねんきん老人さん からの返信 2017/08/13 09:03:20
- 心安らぐお言葉、ありがとうございます。
- のまどさん、お早うございます。
のまどさんのおっしゃるように妻が天国にいるとすれば、私が地獄に行ったのでは永遠の別れになってしまいますので、私も天国に行けるよう、今からの余生をしっかりと生きなくてはいけないと思っています。
妻は突然余命1年と言われ、11か月で他界しました。
現代医学の進歩を考えれば「余命宣告」などアテにならないと励まし、妻も自分から死について口にすることはありませんでしたが、心中は不安でいっぱいだっただろうと思います。
私は今、何をする気も起こらず、食事すら「食べて何になるんだ」と思う毎日です。庭の雑草も抜く気にもならず、ただ一日中パソコンに向かって4トラの皆さんの旅行記を読んでは、妻とのバーチャルトリップに時を過ごしている状態です。
それでも、生前の妻に「連れて行く」と約束した場所が沢山ありますので、そうした場所には必ず行こうと思っています。その際にはまた投稿させていただこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- kobapyさん 2017/07/16 18:45:24
- ご冥福をお祈りします。
- ねんきん老人さん、こんばんは。
いつも当方の旅行記にいいね!戴きありがとうございます。
淡路島の旅行記拝見いたしました。
5月に奥様を癌で無くされたとのこと、
お悔み申し上げます。
最後の奥様の写真を見ると、本当に素敵な笑顔だと思います。
少し短い人生だったかもしれませんが、
ねんきん老人さんをご主人にされて幸せだったという
そんな笑顔に私には見えました。
ご冥福をお祈りいたします。
ねんきん老人さんも
暫く色々な思い出が心をよぎり、気持ちの整理が付かないと思いますが、
早く心穏やかな日々が訪れることをお祈りいたします。
暑い日々が続きますので体調など崩さぬようご自愛ください。
kobapy
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/17 09:30:59
- 私事への書き込み、恐縮しております。
- kobapy さん、わざわざの書き込み、ありがとうございました。
思えば情報交換の場である筈の4トラ紙面を私事で埋めてしまい、恥ずかしい次第です。
1年弱の入退院があり、私としてはこの日がくることは覚悟していたつもりでしたが、いざ死なれてみると、こんなにも辛いものかとうろたえております。
私自身の悲しさ、寂しさなどはどうでもいいことですが、あと20年は楽しめた筈の人生を容赦なく奪われてしまった妻が可哀想だという気持ちと、私ばかりがのうのうと長生きしている申し訳なさで、毎日をどう過ごしていいか分かりません。
今は何をする気にもなれず、妻の遺品を眺めているだけの毎日ですが、それではいけないということはよく分かっています。
いつか妻に追いついたときに胸を張って会えるように、やるべきことをしっかりやるように心がけたいと思います。
お心にかけていただき、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- くーもさん 2017/07/10 00:06:47
- 奥様のご冥福をお祈り申し上げます。
- ねんきん老人さん、初めて書き込みします。
奥様への想いを重ねながらの旅行記、途中からは涙なしには読めませんでした。
>妻が私の妻でいてくれたことが私の最大の幸せであったのですが、それでは妻はどうして私なんかの妻として一生を費やしてくれたのか、どうして私なんかで我慢してくれたのか。
旅行記を読んでいると、ねんきん老人さんの奥様への愛があふれだしていて・・
生意気言いますが、これだけ愛してくれる旦那さんと巡り合い過ごせてきたことは奥様にとっても幸せだったのではないかと思います。
悲しみはふとした瞬間にぶり返すし、行き場のない気持ちをどう収めたらいいのか、まだまだ辛い思いをされているかも知れません。
・・少しでもねんきん老人さんが心穏やかに過ごされることを願うと共に、奥様のご冥福をお祈り申し上げます。
くーも
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/10 09:15:26
- 妻に見られて恥ずかしくないように、頑張ります。
- くーもさん、書き込みありがとうございました。
見ず知らずの老人がただ泣き言を並べただけなのに、親身になってお言葉をかけていただき、身に余ります。
私の世代では「愛」というようなことは分かりませんし、むろん口に出したこともないのですが、妻が私の支えであり、張り合いであり、生き甲斐であったことは間違いありません。
私は自分の就きたかった職業につき、自分の好きな釣り、旅行にうつつを抜かし、幸せいっぱいの人生を送ってきましたが、妻は家計を支えるために職種を選ばずパートに出て、ささやかな趣味に楽しみを見出しながらの人生でした。
それでも文句らしい文句は聞いたことがありませんし、たまに連れて出る旅行では本当に嬉しそうで、その笑顔は天使のようでした。
(お婆さん天使って、聞いたことがありませんが)
その妻をいきなり死なせ、まだまだ残っていた筈の人生を奪ってしまった神仏の不条理には、いまだに納得がいきませんし、今さら一人で何をする気も起きませんが、もしかしたら妻が私を見ているかも知れないという思いだけが、私を支えています。
たぶん、人は死ぬと何も分からなくなってしまうのでしょうし、死んだ妻が私を見ているなどということは生きている者の都合のいい想像でしかないと思うのですが、死んで帰ってきた人がいない以上、もしかしたら・・・、もしかしたら・・・、妻から私が見えているかも知れないし、妻に私の声が聞こえているかもしれない。
だとしたら、めそめそして、うつむいて、妻から「お父さんらしくないですよ」と言われたりしないように、しっかりしなければいけないと思います。
くーもさんや4トラの皆さんが励ましてくださる有難さを無駄にしないよう、次の旅行記からは泣き言ではなく、以前のようにおふざけや皮肉でお叱りを受けるような旅行記を書けるよう頑張ってみたいと思います。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
- くーもさん からの返信 2017/07/10 11:08:37
- RE: 妻に見られて恥ずかしくないように、頑張ります。
- 再び書き込み失礼します。
> それでも文句らしい文句は聞いたことがありませんし、たまに連れて出る旅行では本当に嬉しそうで、その笑顔は天使のようでした。
> (お婆さん天使って、聞いたことがありませんが)
・・・最後に載せておられた奥様の写真、拝見して何と素敵な笑顔!!と実は思ってました。果物かな?両手に持たれて微笑んでおられる姿、愛らしいな〜と思ってました。私もいつかそうありたいと思うほど(*^_^*)
旅行記で語りかけられたように、ツバメもワシの巣もばっちり見えてますよ〜。皆が皆、返答してないだけで、ねんきん老人さんの心や言葉は伝わってます。きっと、奥様にも!!
ねんきん老人さんとは比べものにならないことかも知れませんが、この1年で私も2度悲しいことがあって、人生の不条理さを感じております。
上野のパンダにさえ嫉妬するっと言ったらわかってもらえるでしょうか?
・・・外に出たら思い出したくなくても思い出してしまう。自分を責めて、私が今まで何か悪いことしたからじゃないかと感じる毎日です。
いまだ神仏に願いつつも、もう諦めないといけないかも知れない現実に向き合い、苦しい、悲しい、助けて・・・と人生の不条理さを恨んでいます。人にとって、自分にとって当たり前と思っていたことが当たり前じゃなかったから自分の心が追い付かないんですね。旦那はいい人やし、もっと別の事に目を向けないといけないのに、いまだ立ち止まることもあります。
ねんきん老人さんも、こうやって見知らぬ他人だからこそ言えることもあるかも知れません。どんどん吐き出すのもあり!だと思いますよ。
大丈夫。すべては意味があり、いつか繋がると思います。
いや私自身が信じたい・・のです。
長くなり申し訳ない。美味しいもの食べて、せめて身体は甘やかしてあげましょう!!
陰ながら、応援しています。
くーも
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/24 14:33:11
- 目からウロコの気分です。
- くーもさん、2度目の書き込みに気づかぬまま日を経てしまいました。申し訳ありません。
> 上野のパンダにさえ嫉妬するっと言ったらわかってもらえるでしょうか?
もちろんわかります。 ご自身の立て直しに懸命になっておられる最中で、見知らぬねんきん老人ごときを気遣っている場合ではないのに・・・。ありがたいやら申し訳ないやらで言葉がありません。
神仏の為す不条理についてはあのイエス・キリストですら「なぜ?」と問いかけているくらいですから、きっとあちこちで多くの人を嘆かせているのだと思います。
「神はその苦しみに耐えられる人にのみ苦しみを与える」と言われても、なぜ?という問いの答えにはなっていないと思いますが、私自身は、ずいぶん苦しみに耐えられる方ではないかといつも思ってきました。
今回も、周りは私が自殺でもするのではないかと監視体制を強めていますが、そんなことは決してありません。最後まで耐えて、ちゃんと胸を張って妻のいる所に行くつもりです。 ただ、ちょっと時間が欲しい・・・。必ず立ち直るから、少し時間をくれ、という気持ちです。
そんなときに、くーもさんのくださった「美味しいもの食べて、せめて身体は甘やかしてあげましょう!!」という言葉は、「目からウロコが落ちる」気持ちにさせてくれました。
あれ以来、何か食べようという気がまるで起きず、毎日カップラーメンかレトルトカレーを食べていますが、考えてみれば体に罪はないわけですから、体はいたわってやらなければいけませんね。
とりあえずビールから始めて、少し外食でも考えてみます。
重ね重ね、ありがとうございました。
ねんきん老人>
>
>
>
-
- クラウディアさん 2017/07/08 19:17:11
- お悔やみ申し上げます
- こんにちは。
お元気でいらっしゃいますか。
なんとお声がけしたらよいのでしょうか。。。
言葉が見つかりません。
主人が定年退職後、我が家でも「元気でいられるのはあと何年だろう」といつも話しております。明日は我が身です。
どんなにお寂しいことでしょう。
体調に気をつけてくださいね。
これからも旅行記、
楽しみにしています。
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/08 20:38:32
- 油断なさらず、お体を大切になさってください。
- クラウディア様、お気遣いありがとうございました。
私も1年前までは100歳になっても夫婦で旅行をしているものだと思っておりました。
突然の癌宣告で余命1年と言われ、そのとおり1年弱で妻は死んでしまいました。
元気でいられるのはあと何年だろう、とご主人様と話していらっしゃるとのことですが、神様もときには残酷ですから、「あと何年」はアテにならないと思います。
私たちのセカンドライフは、有り余る時間を前提として計画されていましたから、その殆どは実現しないまま妻を死なせてしまいました。この悔しさ、無念さ・・・何よりも妻が可哀想だという気持ちは、何をもってしても拭えるものではありません。
縁起でもないとお腹立ちでしょうが、どうぞ時間には限りがあるということを意識なさって、ご主人様との毎日を大切になさってください。
私は一刻も早く妻のそばに行ってやりたいという気持ちですが、子供たちから「お母さんを連れて行くと言っていた場所を全部回ってからでないと、そばに行ってもお母さんは喜ばないよ」と言われています。
妻に胸張って会うためにも、早く次の旅に出たいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- koumeさん 2017/07/08 17:41:00
- お二人の絆
- ねんきん老人さま こんばんわ。
大切な大切な奥様の訃報を知り、大変驚いております。
なかなか言葉でうまく表現することは難しいのですが、大切なものを失った方に、心底寄り添いたい。私どもは今そんな気持ちでおります。
旅行記を拝見して、奥様への愛情とともにお二人の絆をありありと感じることができました。
絆というものはもともと目に見えるものではありませんから、たとえ奥様の姿を傍で見ることができなくなっても、お二人の絆は繋がったままだと思います。
ぜひ、お元気を取り戻されて、これからもお二人で楽しい日々を、そして旅を楽しんでいただきますよう心よりお祈りいたします。
koume
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/08 19:46:42
- 腑に落ちるお言葉をありがとうございました。
- koume 様、わざわざの書き込み、ありがとうございました。
妻が死去して今日で2か月、毎日何度も写真や遺骨に話しかけているのですが、なんにも返事がなく、聞こえていないんだろうなあとやりきれない気持ちで過ごしてきました。
そこにkoume様から、
>
> 絆というものはもともと目に見えるものではありませんから、たとえ奥様の姿を傍で見ることができなくなっても、お二人の絆は繋がったままだと思います。
>
というお言葉をいただいて、そうか! と腑に落ちる思いがいたしました。
旅先で何を話しかけても返事がなく、何を見ても写真の表情が変わらず、「やっぱり死んだらそれきりなのかなあ? なんにも分からなくなっちゃったのかなあ?」 と寂しい気持ちに襲われていましたが、聞こえる言葉や見える表情だけじゃないんだ、聞こえなくたって返事はしているかも知れないし、見えなくたって笑っているかも知れないと思えてきました。
どんどん話しかけ、どこへでも連れて行き、いつも一緒だと思うように心がけようと思います。
今、子供たちは「お父さんらしくない」と私を叱りますが、いつか「お父さんらしさが戻ってきたね」と言われるようになりたいと思います。
本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- yamayuri2001さん 2017/07/03 17:16:19
- ねんきん老人さん、お悔み申し上げます。
- 5月に奥さまを亡くされたとのこと、さぞかしお寂しい事とお察しいたします。
私の場合は1月に母を亡くし
やはり寂しくて、母との思い出の地を訪ねました。
ねんきん老人さんと同じく、母に心の中で話しかけ
母との会話を思い出し、一緒に食べたものを思い出しました。
帰ってきて、数日はぼんやりと過ごしましたが
少しだけ、気持ちの整理が出来たような気がしました。
ねんきん老人さんが、御帰りになって
お土産話を聞いてくれる方が居なくなり、
お辛い事と存じます。
しかし、4トラのメンバーがそれぞれの思いで
ねんきん老人さんの旅行記を読み、
ねんきん老人さんの御心に応援したり
共感の思いを抱いていると思います。
タイトルからも、どれだけ奥さまを大切になさっていらしたのかが
伝わります。
奥さまは、お幸せだったと思います。
ねんきん老人さんとめぐり会えて・・・
奥さまは いつも、寄り添っていらっしゃいますよ、
ねんきん老人さんに。
時間が解決してくれるのをじっと待つしかない
この苦しみ・・・
奥様への愛情がたくさん詰まった
旅行記を拝見しまして、
書き込ませていただきました。
yamayuri2001
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/03 18:49:53
- 心に沁みるお言葉をいただき、人の情けを実感しております。
- yamayuri2001さん、わざわざ書き込みをしてくださり、ありがとうございました。
母上様を失くされた悲しみ、苦しみは余人の言葉を以ってしては表しえない深いものと思います。
それなのに、私ごときにお心遣いをくださって、ご自身の思い出を交えながら励ましてくださったご親切は身に沁みます。
私もyamayuri2001さんが母上を失くされて、思い出の地を訪ねられたことは知っておりました。確か奈良の方に行かれたと思いますが、全体を通して母上様のことはあまり書かれていらっしゃらなかったように記憶しております。私的な悲しみを公的なブログでまき散らすようなことはしないのだなと、それが強く印象に残っておりました。
それにひきかえ私の場合は、全編これ泣き言ばかりで、これでも男かと我ながら忸怩たる思いをしております。
思えば私が母を失くしたときは、職場の中堅としてバリバリ働いていたときで、弔問客への接遇に追われ、母のそばにはほとんどいませんでした。
今回は、そうしたことはすべて子供たちに任せ、ずっと妻のそばについておりましたが、それはありがたいことである半面、妻の死をまともにつきつけられたことでもありました。
妻を連れて行くと約束しながら実現しなかった数々の場所。これから一つずつ宿題をはたしてゆかなければ、私を支え続けてくれた妻に申し訳が立ちませんから、雑事が片付き次第、妻と一緒のつもりで旅に出たいと思います。
いつまでも女々しい白髪老人でいては、妻に顔向けもできませんから、またふざけた旅行記を書けるようになって、妻から「お父さんらしくなった」と言われる日がくるよう、頑張ります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
重ねて、ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- 琉球熱さん 2017/06/29 23:33:50
- 心よりお悔やみ申し上げます
- ねんきん老人さん
あまりの衝撃に言葉が見つかりません。
読んでいて、奥様への深い愛情と悲しみが感じられ、不覚にも涙が出てしまいました。
夫婦でいられることの幸せ、共に過ごす何気ない日常がいかに貴重であるか、改めてわが身のことのように感じています。
今は失意の中でしょうが、是非是非一日も早く、お元気になれますよう心からお祈りしております。
--------琉球熱
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/02 10:26:22
- 妻も残念だと思います。
- 琉球熱さん、拙稿への書き込み、ありがとうございました。
前にも書きましたが、琉球熱さんの旅のスタンスは私が羨望するところであり、妻にも「俺もこういう旅がしたいんだよ」と言ったことがあります。妻は貴稿を拝読して「自在に歩いているって感じですね」と感想を言っていました。
元気でいればまた琉球熱さんの旅行記に刺激されて私に次の旅をせがんだりしたでしょうに、今はもの言わぬ存在となってしまい、妻以上に私が悔しい思いをしております。
仰るとおり今は失意のあまり何をする気にもなれませんが、子供たちは「お母さんを連れて旅行に行っておいでよ。下向いてるお父さんなんて、お母さんが喜ばないよ」とけしかけてきます。
いずれ、なるべく早く、次の旅行に出たいとは思っていますので、そのときにはまた4トラのお世話になるかも知れません。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
お心のこもった書き込みに重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- nimameさん 2017/06/28 14:55:09
- ご冥福をお祈りします。
- 何時も楽しい旅の話・・今回も一人かな?・奥様もご一緒かな?・
とお邪魔したら、5月に奥様を亡くされたとの事・・びっくりです。
まだまだ気持ちが整理出来ないですよね〜
でも最後に奥様の素敵な笑顔、こちらまで笑顔が嬉しいです。
奥様との思い出、回想しながら気持ちに余裕出来ましたら、4トラに載せてください。
楽しみにしています。どうぞお元気で・・
nimame
- ねんきん老人さん からの返信 2017/07/01 10:34:30
- ご理解あるお言葉、ありがとうございます。
- nimame 様、わざわざの書き込み、ありがとうございます。
妻が亡くなってからまだ2か月も経ちませんが、その間に何度同じ言葉をかけられたことでしょう。
いわく「早く忘れて、元気になってください」「町内会のお仕事やら何やら、あなたは忙しいからいいですよ。忘れられますものね」「旅行にでも行けば忘れられますよ」・・・。
忘れるって・・誰のこと言ってるんだ!
むろん言い返しはしませんが、心の中では、この悲しみが薄れる日なんて来てほしくないと思っています。
nimame 様のように「まだまだ気持ちが整理できない」ことをそのまま肯定してくださる方がいらっしゃると、心底安心します。
また、妻の笑顔を褒めていただいて、そのまま妻に聞かせたい気分になりました。なにせ容姿について褒められるなどということは、人生で経験したことがないでしょうから。
男のくせに、と言われようが、見っともない、だらしない、と言われようが、私は妻のことを考え続けていきたいし、生前「連れて行く」と約束した場所にも改めて行きたいと思っています。
その折りにはまた4トラに旅行記を投稿できればと思っていますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
ねんきん老人
-
- chieko2014さん 2017/06/26 22:56:47
- 同行二人・・・
初めまして。自筆の絵なのかしらとお上手さに関心しておりました。
奥様のこと、愛してたんですね。私はツレと仲悪いので奥様が羨ましいです。
この旅も奥様への愛情たっぷりな旅ですから、同行二人旅でしたわよ。
こんなにも愛されていたんですもの、奥様は幸せなはず。
ねんきん老人さん、お気持ちが早く明るく前向きになれますように・・・月並みな言葉ですが、旅には奥様もご一緒してますよ。
chieko2014
- ねんきん老人さん からの返信 2017/06/30 09:57:43
- そう仰っていただけると救われます。
- chieko2014 様
男のくせにめそめそして、我ながら見っともないとは思いながら、妻が可哀想だという思いが拭えずにいるものですから、淡路島の記事も読み返して後悔するほど情けないものになってしまいました。
にも拘わらず、妻との同行二人だと仰っていただいて、これほど救われるお言葉はありません。
実は妻の遺骨のひとかけらと、写真を体につけて旅行に出ました。行く先々で、「お母さん、見える?」「お母さん、この前ここで土産を買ったんだよ」と話しかけていたのですが、何を言っても返事がなく、妻はもう遠くに行ってしまったのではないかと思ったりしておりました。
chieko2014 様から、妻との同行二人だったし、妻は一緒にいると仰っていただいて、返事はしなかったけど一緒だったのかなあと思ったり、次の旅行にも一緒に行ってくれるのかなあと思ったり・・・、こんなに嬉しいことはありません。
妻を連れて行く筈だった旅がまだ沢山残っていますので、なるべく早く、また“妻を連れて”旅行に出たいと思います。
力を与えてくださって、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- まむーとさん 2017/06/25 20:10:12
- お悔やみ申し上げます。
- ねんきん老人さん。
奥さまの事、大変お悔やみ申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。
御自宅のお庭での様子を旅行記で拝見したりしていましたので、大変にショックで旅行記が頭に入りません。
また後日読ませていただきます。
奥さまはねんきん老人さんとご結婚されて幸せな人生だったに違いないと思いました。
- ねんきん老人さん からの返信 2017/06/29 07:29:06
- お気づかい、ありがとうございます。
- まむーとさん、お早うおございます。
小生の失意を慮ってのご丁寧なお言葉、ありがとうございました。
いい年をして私事にうろたえる自分が情けないとは思いながら、毎日、妻が可哀想だという思いばかりが募り、自分が今何をしていいのか分からずにおります。
そんなときに、まむーとさんから妻が幸せな人生だったに違いないとのお言葉をいただき、大変嬉しく思いました。
私は、自分の希望した職業につき、趣味の旅行であちこち出かけ、いつも身の幸せを感じながら、妻より10年も長生きしています。
それなのに妻は、家計の足しにとパートに出たり、私の一人旅の間家でじっと待っていたり、あげくに私より10年も短い人生を終えてしまいました。
私はそんな妻が可哀想で、自分が許せず、今は何をする気も起こりません。
ですが、子供たちが「これからもお母さんを連れてどんどん旅行に出ろ」と言ってくれますので、雑事が少し片付きましたら、妻の行きたがっていた所に行ってみたいと思ってはいます。
そのときにはまた4トラへの投稿もできるかも知れませんので、どうぞよろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- olive kenjiさん 2017/06/25 08:42:53
- 唯々 何とも言えません・・・
- ねんきん老人さん ご無沙汰しております。
今回の旅行記は衝撃的でありました。
しばらく旅行記の投稿がないので、心配はしておりました。体の調子でも良くないのかなと。
まさか、奥様がこのようなことになるとは・・・
このあいだまで、仲良く旅行していたじゃありませんか。
今の私としては、先輩にどのようなお言葉を差し上げていいのか全く分かりません。
私の無礼をお許し下さいませ。
私のお願いとしては、これからの旅行記にも奥様を登場させて下さいませ。
お遍路さん用語に同行二人というお言葉があります。弘法大師さまと一緒にという意味だそうですが、私はいつまでも夫婦一緒にという意味でもあると信じています。
ですから、これからのご旅行にもお連れしていただいて、一緒にいたんだよとお写真も掲載なさって下さいませ。
先輩の慈愛と知性とユーモアを持った人柄を尊敬しております。
これからも永くお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
合掌olive kenji
- ねんきん老人さん からの返信 2017/06/28 14:10:40
- ご丁寧なお言葉をいただき、恐縮しております。
- olive kenji さん、ご無沙汰をしてしまい、申し訳ありません。
妻がいよいよ助からないと医師に告げられたころからパソコンに向かう気持ちの余裕がなく、失礼を続けておりました。
そしてとうとう妻を失って、妻に何もしてやれないまま、むざむざと死なせてしまった我が身が許せず、茫然自失しておりました。
心身に鞭打って投稿しました旅行記も、私事にうろたえる老人のだらしなさを露呈しただけの、意味のないものになってしまいましたが、そんな私への温かいお言葉を頂戴して、ただただ恐縮しております。
「早く忘れて」と励ましてくれる知人もいますが、「忘れる」などという冷たいことができるわけはなく、また、世界中の人が忘れても「俺だけは忘れないよ」と妻に言ってやりたい気持ちですから、今の悲しみから抜け出そうとは思いません。
それでも、自分がしっかりしないことは妻に対しても悪いことだと思いますので、これからも、気持ちの中では妻を連れて旅行をしたいと思っています。
そんなときにはまた旅行記もアップしてみますので、どうかよろしくお願いいたします。
ご丁寧なお言葉、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ねんきん老人
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