2013/11/07 - 2013/11/08
557位(同エリア1291件中)
播太郎さん
本旅行記は、あいたい兵庫キャンペーン2013「兵庫・ブロガー100 人戦国トリップ」の招待を受けての淡路島一人旅です。
兵庫県民として淡路島は身近な日帰り観光地。
でも、今回は泊まり。
よ〜し呑むぞ〜!
おっと、ちゃんと観光もしなきゃですね。
++++++
この前日、洲本で美味しい魚とお酒を堪能。
今日、向かうは国産み神話の島、沼島(ぬしま)。
その前に、昨日は拝めなかった朝日を。
本旅行記の行程
洲本→沼島→福良港 うずしおドームなないろ館→淡路SA
本旅行記に関連する旅行記は
旅行記:淡路島・静御前と洲本城
■(PC)
⇒ http://4travel.jp/traveler/bantaro/album/10832402/
■(スマホ)
⇒ http://i.4travel.jp/travelogue/show/10832402
旅行記:洲本まち探検 八匹の狸とおっさん一匹(一人居酒屋)
■(PC)
⇒ http://4travel.jp/traveler/bantaro/album/10832461/
■(スマホ)
⇒ http://i.4travel.jp/travelogue/show/10832461
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
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-
洲本で迎える朝。
海月館の目の前に広がる大浜を歩く。
さすがに海沿いに吹く風は冷たく凛と身が引き締まる。
水際を悠然と歩く鷺を見ながら岸壁へと向かう。 -
イチオシ
大阪湾から紀伊半島を望むその先から
真っ赤な太陽が昇ってくる。
昨日見られなかった朝日。
今日は見られて気分も晴れ晴れである。
(年賀状の日の出写真候補として検討中) -
岸壁では日の出前から多くの釣人達が竿をたらしている。
小アジ狙いらしく、しかも大漁のようだ。 -
大阪湾に出入りする船舶の交通整理をする水先人PILOT号。
ここ洲本が基地らしい。 -
今回お世話になったホテル「ハーバーホテル海月館」の朝食。
これが冷蔵庫内に入れてあり、好きな時間に食べられる。
各フロアにオーブントースター、一階ロビーには電子レンジ。
朝早くに出発する人・釣りを楽しむ人には便利だ。
私は、岸壁にパンを持って行き缶コーヒーと一緒に頂いた。
なかなか乙な(?)朝食である。
次回泊まる時はハムやサラダも持参しようと思う。 -
海月館の展望風呂で朝湯を頂きホテルをチェックアウト。
朝日が三熊山の上に顔を出していた。
さぁ、国産み神話の島「沼島」に向けて出発しよう。
沼島は紀伊半島と四国に挟まれた紀伊水道に面した淡路島のすぐ南に位置する勾玉型の小島である。
洲本からの定期便は本数が少なく、週3便(火・木・土)しかないのだ。
今回は南淡路の土生(はぶ)港とを結ぶ定期船で向かうことにした。
土生港からは毎日10便運行されている。
(2013.11.8現在) -
南淡路へと向かうルートはいくつかある。
国道28号線を使うルートも考えたが渋滞を回避するため海側を走る県道を選択した。
海側と行っても途中細い山道を通るルートだ。
知る人ぞ知る有名スポットもある。 -
イチオシ
険しい山道を抜け海岸に達する時。
それがこのルートの魅力である。
眼前に海が開けキラキラと輝く海面が現れる。 -
太陽の光りをいっぱい浴びながら、先に見える沼島を目指す。
晴れた日に初めて淡路を旅する人は是非この道を選んで欲しい。
(この日は少しもやっているのが残念だ) -
ここが沼島へと渡るための汽船乗り場。
沼島汽船のHPや観光パンフレットを見ると土生港と書かれていますが、ナビなどでは”灘ターミナルセンター”で探す方が良いようです。少なくともgoogleマップでは土生港では探しにくいです。
(2013.11.8現在) -
沼島までは約10分の船旅である。
無風でよかった。 -
たった10分の距離だが、実はこの距離には大きな隔たりがある。
中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)という言葉を覚えていますか?
関東から九州へと日本を縦断する日本最大の断層である。
これが淡路島と沼島の間を通っている。
いわば兵庫県の中で沼島だけがこの断層でわかれていることになる。
淡路島と沼島とは全く違う地層をなしているのだ。 -
それを象徴するものがこの鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)石である。
沼島側のターミナル待合所に置かれている。
同心円状になった一億年前の地球のシワだという。
このような岩が沼島にはいくつか見られる。
鞘型褶曲は他にはフランスで発見されているだけで世界的にも貴重なのだ。 -
沼島での観光は、ボランティアガイドの方をお願いした。
この沼島巡りが思い出深いものになったのは、この方のおかげだ。
旅行記くらいでは書ききれない程のお話を聞かせてもらった。
ほんの一部だが、ご紹介していく。
写真は武嶋(沼島)城跡に立つ碑です。
沼島城は、梶原水軍代々の居城と伝えられています。
現在は蓮光寺というお寺が建っているが、沼島城はさらに5mほど高い位置にあったという。
お寺から海は見えない。されど5m高くして櫓を組めば海が見えるのかも知れない。
海からは見えづらくしながらも城からは監視していたのだろうか。
洲本城とは違うタイプの水軍の城だ。
あくまで、想像の世界だが。 -
蓮光寺の全景は撮り忘れた。
立派な彫刻や瓦に目がいってしまったようだ。 -
-
-
ご好意で中も見させて頂いた。
この写真以外にも立派な襖絵や額がある。 -
沼島は人口450人の小さな島だ。
しかし民家が所狭しと建ち並んでいる。
そのギャップに疑問を思い聞くと、昔は沼島千軒と呼ばれる漁業で栄えた島であったそうだ。
昭和30年代には人口3000人を数えたが、その後の人口流出が激しく今に至る。
現在の人口は当時の小中学生よりも少ないとは驚きだ。 -
そんな狭い土地に民家が集まる都合上一軒あたりが狭いこともあり”ばったり”と呼ばれる縁台が今も残る。必要な時だけ使う折りたたみ式の縁台である。
京町家でもみられる生活の知恵だ。 -
これは神宮寺の裏にある神宮寺庭園。
当代稀にみる斜石を駆使した日本庭園として価値の高い庭園だそうだ。
石を”人”の形に組み合わせながら滝を表現している。
その流れが激しく見えるか穏やかに見えるかは人によって違うとか。
正直、何の知識もない私ですらここの庭は何時間でも見て居られる。
この写真の左手奥には強い生命力を感じる大木がある。
カメラを向けるのははばかられるような気がして写真は撮れなかった。 -
この場所は誰でも入れる場所ではなく特別な祈りの場所でもあったようだ。
このくぼみは身分のある武将達が出陣前に刀の柄で武運を祈りながらグリグリと削っていた跡だという。
悔しいが名前を忘れてしまった。 -
司馬遼太郎は著書「菜の花の沖」で沼島の海の民の気概と能力に賞賛を送っている。
5月に行われる船だんじりの祭りをみるときっと感じ取れるのだろう。 -
沼島の中心地から島の中をつきぬける道。
昔はこの両側に畑があったようだ。
狭い土地で多くの人が暮らしていくのに必要だったが今はその名残は僅かに残る石積みだけである。 -
向かった先にあるのは上立神岩(かみたてがみいわ)。
国産み神話によると、おのころ島を創ったイザナギ・イザナミの二神はこの上立・下立の神岩に降り立ち、そこから左右に分かれて島を巡り八尋殿(平バエ)で落ち合い契りを結んだとされる。
この岩は沼島とつながっていたのではなく突き出てできたらしい。
もしくは天から落ちた雫のあとなのだろうか。 -
イチオシ
アップにするとこんな感じだ。高さは30m。
中央にある窪みがハート型に見えると恋愛が成就するとか。
昔の写真や絵に描かれた姿とは少し違う。
風雨や波に浸食が進んでいる。
もし今、南海トラフ地震とかあればこの姿は一変するかも知れない。
実際、下立神岩(しもたてがみいわ)という岩もあり、こちらは上立神岩より一回り大きくほぼ中央に穴があるような岩だったが昭和9年の室戸台風の直撃により半分が崩れ落ちてしまっている。
形状から上立神岩をイザナギ(男神)、下立神岩をイザナミ(女神)の「天之御柱」ともいう。
島の漁師達が、時計回りを”男まわり”、反時計回りを”女まわり”と呼ぶ所以でもあるそうだ。
夕日をバックにした絶景ポイントでもあるのでまた訪れたい。 -
二神が落ち合った八尋殿ともいわれる”平バエ”だが、中央にみえる平べったい岩のことを言う。
上立神岩が見える場所から視線を南側に向けると見える。
バエとはこの地方での”磯”のことをいう。
ここは竜宮城の屋根とも言われ、この上で神事が行われていた時期もある神聖な場所だ。
今もここで釣りを行うなど上陸することは禁じられている聖域なのだ。 -
これは沼島庭園と呼ばれる庭。
ちなみに個人宅だ。
公開されているとはいえ、ガイドさんと一緒でなければなかなか入りづらい。
”不屈の将軍”と呼ばれた 室町時代10代将軍足利義稙によって作られた説が一般化している庭園だ。
沼島特有の岩を活かした歴史的価値の高い庭になっている。
何度も京を追い出され各地を流浪しながら将軍に返り咲いたり、また追われたりと波瀾万丈の人生を送った将軍もこの庭を眺めながら策謀をめぐらしていたのだろうか。 -
お昼は「料理旅館 木村屋」さんで”あなご天セット”1000円。
予想を上回る豪華さとボリューム、そして旨さ!
沼島の夏は”はも”。
一流料亭が「鱧なら沼島」というほどのブランドらしい。
そう聞くと次の夏が楽しみでしかたない。 -
いよいよ、おのころ神社を目指す。
-
これは参道沿いに作られた洗濯場だそうな。
今は水の流れも変わってしまって水は流れていない。 -
”自”ら”凝”る。(みずからこりかたまる)
-
鳥居が見えてきた。
この辺りまで来ると空気が変る。
やはり天地創造の神の社だからか。 -
イチオシ
イザナギの命・イザナミの命 二神の像。
お社の写真は恐れ多くて撮れない。
決して大きさや荘厳さがあるわけではない社だが、何か特別な場所だと鈍い私でも感じることが出来る場所。 -
お社前から沼島の港が一望できる。
桜の季節にまた来たい。 -
沼島八幡宮
神門から上に33段ある石段は女坂、下が42段の男坂。厄年だ。
ここには樹齢800年や600年といった大木もある。
この写真の場所で5月3・4日に行われる祭りは、だんじりで海へと入るそうだ。
これは是非見てみたい。
沼島に来て驚くのは、神社仏閣の多さ。
そして、それぞれにまつわる行事が今も残っていること。
神々に深く関わる島ならではかと思うが島全体が神と共にあると実感できる。 -
定期便の時間まで観光案内所の吉甚さんでゆっくりさせてもらった。
-
うまい。
-
お土産を買った。
島のお年寄りがひとつひとつ手作りされているとか。
江戸時代から伝わるそうで、財布に入れれば「おあしが入る」と縁起も良い。
また、豆草履とも言われ「どうぞ、おまめに達者で」と旅の無事を祈り人に差し上げていたそうだ。
これらは裏側に説明が書いてある。
是非手に取って読んで欲しい。
温かい気持ちになれるから。 -
時間が来たので港へ向かう。
写真は途中にある弁財天神社の石垣だ。
昔はここまで海だったそうだ。
特筆すべきはこの石垣。
様々な色の石があるが全て沼島の石だそうだ。
島の海岸はところによって様々な色の岩がある。不思議な島だ。
ガイドさんのおかげでじっくり見て回れた。
滞在時間は約七時間。
この日は他に予約がなかったとはいえ感謝しきれない。
私にしては長い旅行記となってしまった。
それでも、まだまだ紹介しきれていない。
それどころかまだまだ見どころがある。
季節・天候・時間で様々な沼島がある。
何度でも訪れたくなる。
海に幸あり、山に福あり。
小さいが奥の深い島だ。 -
イチオシ
淡路島に戻るともう夕刻。
夕日の写真を撮ろうと目的地は決めず夕日に向かって車を走らせた。
辿り着いたのは、福良港 うずしおドームなないろ館。
渦潮クルーズ船の出港する港。
岸壁に停泊しているクルーズ船の向こうに沈む夕日が撮れた。 -
夕食は淡路SAで淡路玉葱まるごとカレー。
玉葱サラダと玉葱スープのセット。
お土産に買ったのも玉葱でしばらく玉葱には困らない。 -
今回の旅は移動にかかる時間が短かったこともあるが、充実した旅となった。
車で2,3時間ほどの距離での一泊一人旅もなかなかいいものである。
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