2015/09/03 - 2015/09/04
3232位(同エリア16385件中)
ピオニーさん
ずっと行ってみたいと思っていた教会がありました。
それは、パリ郊外のル・ランシーという町にあるノートルダム教会。
コンクリート建築史の1ページを創ったチェコの建築家、オーギュスト・ペレによる設計。
静謐な町の教会でひんやりとした空気に触れながら、なぜか胸がじんわりと温かくなったことを覚えています。
-------------------
【日程】
2015/8/30(日)~9/4(金)《4泊6日》
【搭乗便】
往:JAL415便 14:00成田→19:30CDG
復:JAL46便 20:30CDG→15:25羽田
【宿泊先】
8/30 Villa Fénelon @パリ(40euro)
8/31 Hotel des Trois Couronnes@カルカッソンヌ(¥16,663)
9/1 Le Relais Du Roy @MSM(89euro)
9/2 Hôtel Jardin le Bréa @パリ(90euro)
【旅行記】
8/30 夜景ツアーで手軽にParisイントロダクション
(http://4travel.jp/travelogue/11142071)
8/31-9/1 LCCに乗って♪城塞都市Carcassonneで浪漫に浸る
(http://4travel.jp/travelogue/11147591)
9/1 移動の合間に♪薔薇色の街Toulouse散歩
(http://4travel.jp/travelogue/11149945)
9/1-9/2 夜景を観に♪潮満ちる巡礼の地・Mont Saint-Michelへ
(http://4travel.jp/travelogue/11156505)
9/2-9/3 Paris初心者につき♪行く先々が観光スポット
(http://4travel.jp/travelogue/11173080)
9/3-9/4 パリ郊外~帰国 …今回はここ!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
この旅最後の目的地は、パリ郊外のル・ランシーという町。
そこにあるノートルダム教会に訪問します。
まずはパリ北駅にやってきました。パリ北駅 駅
-
ただし、乗るのはパリ北駅ではなく、マジェンタ駅から。
東京駅と大手町駅みたいな関係の駅。 -
Chelles行きの電車に乗ります。
-
2階建の電車が来ました。
完全なローカル電車で、観光客と思しき人は見当たらず。
ただし、日本でいえば小学校低学年くらいの小さい女の子が、お金ちょーだいと、各席を回って来ました。
内心ビビリつつも、Non! と言って相手にせず。
不幸な境遇だとしたら同情する気持ちはあるけど、お金をあげたところで、本人や多分いるであろうこの子のバックにいる大人に味を占めさせても何も世の中は変わらない。こういう子を本当に助けたいと思ったら、一時的な対症療法ではなく、きちんと活動する責任を持たなくてはならない。そう思います。 -
その後は、平穏に電車に揺られること25分。
ル・ランシーの駅に到着。 -
帰りの電車をチェックしてから、教会に向かいます。
パリ方面への電車は1時間に3~4本と、それなりにあるようで安心。
帰国日なので、18:30までにはシャルル・ド・ゴールに着いておきたい。
ということで、この町で活動できる時間は1時間もなし。 -
駅前の通り。
観光客皆無。
本当に地元の人たちが、普通に生活をしている町です。
通りの奥に見せる尖塔が、目的のノートルダム教会。
駅から一本道。 -
駅前近くの花屋さん。
日本みたいに1本1本じゃなく、花束ごとドン!って売ってるのがいい。
並べ方の色合いも可愛い。
何見てもフランスっぽいと思ってしまう。(多分ここがドイツだったらドイツっぽいって思ってると思う。) -
のんびりとした雰囲気の町を眺めながら、てくてく歩くこと5分。
-
辿り着きました。
一風変わった、コンクリート造りの教会。 -
扉が開いてました。
中を覗くと、大きなステンドグラス。 -
イチオシ
興奮を抑えつつ、一歩一歩中に足を進める。
こんな小さな町に、息を呑む美しさ。ノートルダム教会 (ル ランシー) 寺院・教会
-
イチオシ
誰もいない。
ステンドグラスを通して、窓から色とりどりの光が零れ落ちている。
クリスチャンではないが、頭にスッと浮かんだ。
ここは神の家だ。 -
お気付きだろうか、ステンドグラスが十字架の形を作っている。
-
飽きることなく見渡してしまう。
それくらいに、圧巻の世界。 -
イチオシ
今は私しかいないが、日曜日になるとここの椅子も近くの住民で埋まるのだろうか。
極東の島国からやってきた名もない旅人だけが今ここに一人で立っていることが、すごく不思議だ。 -
正面の十字架をアップで。
ひそやかにマリア像が佇んでいた。 -
サイドのステンドグラスもよく見てみよう。
-
十字架の真ん中に、聖書の一場面が描かれていた。
-
次いで、左サイド。
-
帰りの電車の時間は気になるけど、一枚一枚見ないとこの旅は追われないと思い、真剣に見入ってしまう。
-
ステンドグラスそのものもさることながら、午後は左(西)から陽が差し込み、光の欠片を床に落としている。
-
ただし、太陽が雲に隠れてしまうと、それも消える。
これはこれで、何か神聖なものがいなくなってしまったという喪失感を抱かせた。 -
数分すると、雲が去ってまた陽が出て来た。
-
コンクリートの箱の中にカラフルな光の粒が閉じ込められて、まるでキャンディーボックスのようだとも思った。
-
光の影が本当に美しい。
-
一人そう広くない教会内をぐるぐる回りながら、この空間を堪能した。
なんなら深呼吸だってした。 -
名残惜しさを感じながら、建物を後にする。
-
ここに来れて良かった。
コンクリート建築の父と呼ばれるオーギュスト・ペレの解説は他のサイトに譲るとして、ここに来たかった最大の理由は、東京女子大学のチャペルの原型を見たかったから。
参考として、その写真も載せておこう。 -
尖塔はそっくり。
建物全体の形としては、塔は手前にはない。東京女子大学 名所・史跡
-
そして内部。
ステンドグラスが模す十字架。
インスパイアとかではなく、完全に模倣。
本家に比べればこじんまりとしているが、ル・ランシーの教会を知らない人が見てもやっぱり綺麗だと思う。
チャペルといえば…という概念を覆す佇まいと様式に最初は驚き、見慣れないと思っていたが、今はとても愛しく感じる。
ル・ランシーの町の人々は、日本にこの町の教会によく似た建物があることを知ったら驚くだろう。東京女子大学 名所・史跡
-
さて、来た道を戻って、駅に向かおう。
道の途中に、ランドアバウトがあった。
日本ではまだあまり浸透していないが、ここではごく普通の風景になっている。 -
駅に着いた。
ノートルダム教会の余韻で、まだ胸がいっぱいになっている。 -
ル・ランシーから、まずはホテルへ。
朝預けていたスーツケースを取りに戻ってきました。 -
フロントに、地下の食堂に置いてあると言われて取りに行くと、そこは洞窟風で可愛い空間でした。
-
一晩お世話になったホテルに別れを告げて。
-
スーツケースを引き摺りながら、モンパルナス駅にやってきました。
レストラン「サン・マロ」が気になる。次の機会があれば入ってみたい。海賊のいた町、ロマンしかない…。 -
そのサン・マロの並ぶ通りにあるクレープ屋さん。
日本でクレープといえばお若いお兄ちゃんお姉ちゃんが焼いてくれるけど、ここパリではこんなダンディなおじさまが。
そりゃもう味だって気になって仕方ない。 -
チョコバナナにしました。
皮が上の方はパリパリ、中心部~下はもちもち。
ボリュームもあるし、チョコとクリームはほどよい甘さだし、バナナは完熟だしで、とても美味しかったです。
私の次は、おじいちゃんが注文。
クレープ、愛されてるね。 -
バス停で、空港行きのバス待ち。
思ったより余裕を持って着けたので、その間クレープ食べてました。うまー。 -
時間どおりにバスが来て乗車。
行きのロワシーバスに比べると、とっても快適。
シートの感じも、路線バスと今どきの高級高速バスくらいの違いがありました。
さっきクレープ食べたばかりですが、密かにスーパーで買ってたバナナヨーグルトをバスのお供にしました。
これ美味しい。 -
高速に乗ってたら、前方をトラクターが並列走行していて渋滞に巻き込まれました。
時間が危ないと思って焦りましたが、途中、トラクター一行は空港方面とは別の道に入ったので、ちょっと遅れはあったものの無事空港に着きました。
トラクターはどうやら、農業関係のデモだったよう。(その後ネットニュースに出てました)
農業大国の側面を見た気がします。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
-
間に合ったとは言っても、離陸まで1時間くらいしかなかったので、パパッと荷物を預けてイミグレ通過。
イミグレを出たところにラデュレがあったので、最後にマカロンを買いました。ラデュレ (シャルル ド ゴール国際空港店) スイーツ
-
無事に搭乗しました。
お隣にはエアーフランスが停まってました。
尾翼のデザインが格好よすぎる。 -
ブルーアワーの時間帯。
帰国便のシートに体重を預けているときの、何とも言えないホッした感覚が好きです。
今回も無事に旅が終わりそう。 -
離陸する頃にはすっかり日が落ちていました。
パリの夜景を眺めながら、フランスにバイバイありがとうと呟きます。
実際はエッフェル塔だ!と思って、慌ててカメラ出して写真撮ってましたが。笑 -
映画を見たり、ぼんやり空のグラデーションを眺めたり。
-
お楽しみの機内食。
デザートはマカロン。 -
着陸前のごはん。
-
田んぼや里山の風景に懐かしさを覚えるのは、日本人としてのDNAのせいかしら。
ただいま、日本。 -
半日のフライトを経て、無事に到着。
4泊6日の旅もここで終了。
と綺麗にまとめたいところなんですが、最後の最後にトラブルが。
飛行機を降りたら、私と他数名の名前がボートに書かれていて、カウンターに来るようにとの指示が。
こんなこと初めてでしたが、もしやと思ったら案の定で、受託荷物が機材トラブルでパリに置き去りにされてしまったとのこと。
別の便に乗せられてなかっただけマシでしょうか。
空港に着いたのが結構ギリギリだったっていうのも影響してるのかな。
思わず身軽な帰路になりました。
なお、スーツケースは翌日無事に宅配業者さんが家に届けてくれました。 -
羽田でお出迎えしてくれた鉄砲百合。
こういうのあると嬉しいな。羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
-
さて、ここからはお土産コレクション!
まずはこの紫色シリーズ。
トゥールーズで買ったスミレ商品たちです。
スーツケースがスミレの香りになった原因。笑
スミレ商品を大量買いしてたら、手前のスミレのチョコをお兄さんがおまけで付けてくれました。
後ろの麻袋は、カルカッソンヌで買ったハーブ・ド・プロヴァンス。 -
カルカッソンヌでは、本とポストカードを記念に買いました。
-
モン・サン・ミッシェルでは、ポストカードとコップを買いました。
ポストカードは色々種類があって迷いましたが、私は風景が入った遠くから見たものが好きらしい。
コップは、毎日の歯磨き用として今でも大活躍中。
羊が描かれてるのが可愛い。
有名な観光スポットごとにこのシリーズのコップが売ってあったので、またいつか集めたいな。ルーブルでも買えばよかった。 -
パリのデパートで買ったハーブ・ド・プロヴァンス。
ハーブ・ド・プロヴァンスは母からのリクエストだったんですが、カルカッソンヌのお土産物屋さんで発見した麻袋があまりに怪しくて(笑)、また、こっちの方は缶も可愛いというのがあって、追加で買いました。 -
NINAの紅茶。これも母からのリクエスト。
オペラ座近くのお店で買いましたが、その後デパ地下でも売ってるのを発見しました。 -
アランデュカスのチョコレート。これも母からのリクエスト。
うちの母は私が旅行先を告げると、私以上におみやげものを調べてます。笑
いつか海外旅行に連れて行ってあげたいけど、とりあえずはお土産買って親孝行。
チョコレートを入れてくれる箱がお洒落。この発想はなかった。 -
続いて、ティーポット。
このお花のシリーズは何年か前にドイツで見つけてから、ヨーロッパに行ったらそれとなく探すようになりました。
持ち手がバラの蔦になってるのが個人的にツボです。
そして、毎回思うのが、ピンク~赤系が、現地で見るのと日本で見るので違いがあること。パリでは絶妙なピンクだと思ってたら、日本で見たらなかなか派手めな色合いでした。
この現象、私だけかと思ってたら、綿矢りさの本にもそう書いていて勝手に仲間意識を抱いてます。それにしても謎。 -
上のポットの包装。
このセンス可愛すぎなんですけどどういうことでしょうか。
若いお兄ちゃんがやってくれました。 -
最後に、空港で買ったマカロンと、会社で小物入れに使えそうなバッグ。
ある日テレビを見てたら、このバッグ、愛子さまもお持ちになってました。アラサーのおばちゃんも使っててすみません。笑
ちなみにこれ、日本でも売ってるんですね。
そして、スーツケースを置き去りされたトラブルなんてすっかり忘れたある日。突然カード会社から連絡ありました。
曰く、アメリカの通販サイトを使ったか?とのこと。身に覚えがないのでいいえと答えたら、クレカがスキミングされ、第三者に使われたと考えられるとのこと。
タイミング的に可能性として大いにありえるのは、この旅のどこかでのスキミング。怪しいと感じる場所でカードを使った記憶はない分、まさかという気持ちでした。
金銭的被害は防げたものの、カードは再発行されることになりました。
4泊6日で行きたい場所を詰め込んでまわって満足できた分、いいこと悪いこと含めて勉強にもなった旅でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2015年夏 フランス一人旅
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【1日目:パリ】夜景ツアーで手軽にParisイント...
2015/08/30~
パリ
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【2日目:カルカッソンヌ】LCCに乗って♪城塞都市...
2015/08/31~
カルカソンヌ
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【2日目:トゥールーズ】移動の合間に♪薔薇色の街T...
2015/09/01~
トゥールーズ
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【3日目:モン・サン・ミッシェル】夜景を観に♪潮満...
2015/09/01~
モンサンミッシェル
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【4・5日目:パリ】Paris初心者につき♪行く先...
2015/09/02~
パリ
-
日常から逃避行★行きたい所に行く!フランス4泊6日女一人旅【5日目~帰国:パリ郊外】ずっとここに来たかった、...
2015/09/03~
パリ
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- くりくりくりりんさん 2017/06/10 14:54:27
- スキミング
- 初めまして。
素晴らしく素敵な教会のアップありがとうございました。
私のいつか行きたい場所になりました。
素敵な旅の余韻の中、カード💳被害大変でしたね。
折角の思い出に水をさされる感、嫌ですよね。
見ていて変に感じなくてもされると聞いたことあります。
でも無事に帰ってこられて、寂しいでしょうが
おかえりなさい。
- ピオニーさん からの返信 2017/06/11 08:50:31
- RE: スキミング
- くりくりくりりんさん、初めまして。
旅行記を読んでいただきありがとうございます。
ル・ランシーはちょっと時間があればパリからすぐ行けるところなので、ぜひおすすめしたい場所です。本当に美しい教会でした。
カードのスキミングのことは、話には聞いていましたが実際に自分が被害に遭うなんてまさか、という思いでした。
旅慣れてきたところだったので、改めて気持ちを引き締める機会になったと思うことにしています。
おかえりなさいのお言葉、ありがとうございます。
そう言っていただけて、心が温かくなりました。ただいま帰りました!
> 初めまして。
> 素晴らしく素敵な教会のアップありがとうございました。
> 私のいつか行きたい場所になりました。
> 素敵な旅の余韻の中、カード💳被害大変でしたね。
> 折角の思い出に水をさされる感、嫌ですよね。
> 見ていて変に感じなくてもされると聞いたことあります。
>
> でも無事に帰ってこられて、寂しいでしょうが
> おかえりなさい。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2015年夏 フランス一人旅
2
61