2017/04/25 - 2017/04/28
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Weiwojingさん
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富山県は以前氷見と雨森海岸へ行ったことはあったが、富山市を訪ねるのは初めてであった。先に訪れた金沢市に比べると、富山市はそんなに観光するところは多くなく、小生の関心テーマである歴史的近代建築も少ないようであった。
そんな中でもいくつかの興味のある場所を見つけ、訪ねてみた。それらは郷土博物館(旧富山城)、水墨美術館、池田屋安兵衛商店、港町岩瀬等で、いずれも今回富山に来て初めて知ったスポットばかりである。
さらに興味を覚えたのは市内を走る路面電車である。全国的に路面電車は廃止されたところが多いが、富山市では廃止されるどころか大いに活用されている。
- 旅行の満足度
- 5.0
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富山で宿泊したのはマンテンホテル富山である。富山駅から歩くと12分ほどかかり、少々不便であったが、市内電車に乗ると3分位で来ることが出来る。
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このホテルの最上階(11階)には大浴場があり、雄大な立山連峰を見ながら湯船に浸かることが出来、大いにリラックスし、疲れをとることが出来た。
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富山の特徴は市内電車(路面電車)が走っていることで、けっこうあちこちに出かけるのに便利で、しかも効率的で、何度か利用した。日本では路面電車が走る都市は多くないが、次々と廃止されてきた中で富山市は路面電車が成功している例だと言える。
1回の乗車券は200円であるが、滞在していたホテルで割引券をいただいて、何度も100円で乗車することが出来た。
富山市には3種類の路面電車が走っている。この画像の電車は富山地方鉄道の7000形電車である。 -
富山に着いてまず気が付いたことは、市内電車が街を走っていることであった。この電車は8000形で、7000形と同様にかなり古い電車である。
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昼間、電車に乗ると、利用者が少なく、のんびりした雰囲気が漂っていた。朝夕の混雑した時でも立っている人はわずかで、東京の混雑ぶりに比べると、全く天国みたいな感じである。
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この電車はセントラム(CENTRAM)で、9000形電車である。
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T100形のセントラムである。
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最新型のこちらはポートラム(PORTRAM)で、北口から出ている電車である。
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富山のやや外れたところに位置する港のある岩瀬に行く際この路面電車を利用した。ちょうど菜の花が咲き乱れ、うまい具合に一緒に写真を撮ることが出来た。
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歩道に設置されたプレートには富山市内を走る電車が描かれている。
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こちらも富山のシンボルともいうべき、雷鳥と立山が描かれている。
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かつての富山城が今は富山城趾公園として整備され、市民の憩いの場となっている。
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城の周りにある堀割りにはたくさんの金魚が放たれ、堀の周囲には四季の花が咲き乱れている。
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「千歳御門」
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富山城は小規模ながら形の整った姿をしていて、美しい城郭と言えるだろう。
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珍しい記念碑を見つけた。1940年(昭和15)の空襲でも生き残った「殉職警坊団員之碑」が建っている。
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富山城は1945年(昭和20)の8月の大空襲で焼け落ち、崩壊したが、その後再建された。本丸跡には今は郷土博物館があり、富山城の歴史を紹介している。
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大きな石を配した池があり、魚や野鳥が自由に泳いでいる。
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「本丸亭」
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園内には東洋古美術を紹介した佐藤記念美術館がある。今回はたまたま閉館中のために入ることは出来なかった。
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前田氏富山藩二代目当主の前田正甫(まえだ・まさとし)の銅像が城址公園内にある。
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市内を歩いていても、これはという優れた近代建物が見当たらない。しかし、この建物は正に素晴らしい。「富山第一銀行」である。
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入口のイオニア式列柱が堂々としていて見事だ。
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歩いていると、遠くからでも見に付く大きな建物があった。何なのか近づいてみると、本願寺富山別院とある。
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さらに市内を歩いて気が付いたのは、街のあちこちに貸し自転車が置かれていることである。「シェアリング自転車」とでも言うのだろうか。このような場所で、どこで乗ってもどこで降りても可能である。料金がたいへん安い。City Cicle と書かれている。
GPS(全地球測位システム)とスマートをフォン決済を用いて利用する。スマートフォンをかざしてQRコードを読み取って解鍵、施錠すればオンラインで支払いが出来る仕組みである。 -
「白枝神社」
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赤い社殿が目に付いた。
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「富山カトリック教会」はかなり古い歴史のある教会である。1894年(明治27)にパリ外国宣教会によって建てられた教会である。
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祭壇部分。
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ステンドグラスと言うよりは色ガラスが使われている窓に光が差して美しくく輝いていた。
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「富山二番町教会j(日本キリスト教団)も訪ねてみた。この教会は1891年(明治24)に日本メソジスト教会の講義所として中教院前に電動を開始した。
メソジスト教会は18世紀にイギリスのジョン・ウェスレーによって成立したプロテスタント教会である。
1907年(明治40)には二番町に教会堂を建てて、日本メソジスト教会となったが、1941年(昭和16)日本におけるプロテスタント教会の合同に伴い、日本基督教団富山二番町教会となり、現在に至った。 -
現在の教会堂は、1945年(昭和20)の大空襲で街道が焼失した後、1947年(昭和22)に再建し、1951年(昭和26)に改築し、1974年に鉄筋コンクリートの会堂として建設されたものである。
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礼拝堂の内部は先のカトリック教会と大分異なる。ステンドグラスやキリストの聖像などが全くない。あるのは正面に見える十字架だけである。シンプルそのものである。
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正面からでいる愚痴の方を撮った。2階部分にパイプオルガンが見える。
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ガラスをたくさん張り付けた建物が目に付いた。最初、北国銀行という名前があったので、銀行の建物かと思ったが、そうではなかった。建物の右側の方に入口があり、中に入るとこのビルは「富山市ガラス美術館」で、中も極めて斬新的なのには驚いた。
2015年(平成25)に完成した複合ビル「TOYAMA キラリ」内にある美術館は、現代ガラス作品を展示している。美術館の他に、図書館やカフェ、ミュージアムショップも併設していて、ここで1日は過ごすことが出来そうである。 -
ガラス美術館の中に入ると、すべて木造で出来ていて、その斬新さに驚いた。
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2階と3階部分が見えるが、2階の大部分は吹き抜けになっている。
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{富山県水墨美術館」を訪ねた。この時期開催されていた「石崎光瑶展」を見たいと思い、出かけてみた。石崎光瑶は富山出身の日本画家で、中央画壇ではあまり知られていないようである。
この美術館は広い敷地を有し、庭が素晴らしい。まるで島根県の足立美術館を連想させるような美しい庭園を持っている。 -
美術館はかなり広い。
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展覧会の会場。
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石崎光瑶(1884年 明治17~1947 昭和22)は今年、没後70年となり、それを記念して「花鳥画の煌めき ー 没後70年 石崎光瑶展」という展覧会であった。
彼の作品の一部を見てみたい。
これは「虹雉」と題した襖絵の一部で、現在、金剛寺所有である(1934年制作)。 -
「襲」というタイトルの作品(1942年制作)。
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「秋光」(1925年制作)。
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美術館の外に出ると、「墨光庵」という茶室があり、ここで抹茶をいただくことも可能である。
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茶室の内部で、この時は誰も客はいなかった。
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庭先にはこんなバラが咲き乱れていた。
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富山と言えば、「富山の薬」は全国津々浦に浸透している。現に小生のところでも年に数回定期的に富山の薬屋が巡回して来て、使用した薬をチェックし、補充していく。
ここはその富山の薬を代表する「池田屋安兵衛衛店」で、江戸時代から続く富山の薬の製造販売元である。 -
店の入り口に掲げられている暖簾が老舗らしさを表している。
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ここでは江戸時代から続く「越中反魂丹」を製造販売している。それ以外にもたくさんの和漢薬を店頭で販売している。
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越中反魂丹を作る道具が置かれ、実際の製造場面を見ることが出来る。
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1階の販売売り場を見た後、2階のレストラン「薬部」へ移動した。前日に予約して健康薬膳を賞味してみた。
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予約しておいたメニューはもちろん薬膳料理であるが、身近な野菜や薬草を用いていて、大いに興味をそそられた。
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こんな具合で料理が運ばれてきた。
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これがその時のメニューである。
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富山には薬膳を取り入れたレストランがいくつもある。このようなパンフレットをいただいた。次回の参考としたい。
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富山市役所の建物は独特の形をしていて、遠くからでも目に付く。
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中に入ると、吹き抜けになっていて、天井からの光が明るい。
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富山市役所の展望階からみた富山市と周辺の景色は素晴らしい。遠くに立山連峰を見ることが出来る。
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富山旅行記第2弾が続きます。次の旅行記をご覧ください。
「富山市から少々足を延ばして港町・岩瀬へ ー 日本海を拠点とした廻船問屋が立ち並ぶ街並みを歩く」 ( http://4travel.jp/travelogue/11242811 )
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