2017/01/23 - 2017/01/30
295位(同エリア3873件中)
ニッキさん
「美術館写真撮影ツアー」と銘打ってひさしぶりに訪れたイタリア。
特にフィレンツェはルネッサンス美術の宝庫で、街全体がメディチ家の美術館と言っても過言ではありません。
その1ではルネッサンスの巨匠の絵画が集結したウフィッツィ美術館と、5年前に私が行かれなかったサンタ・クローチェ教会を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
朝一番の観光は定番のミケランジェロ広場。
朝日に映えて街が輝いてみえます。
何度来ても感動の眺望です。
街はひとつも変わらないのですが、クーポラをバックに撮った私達の昔の写真を比べてみると、「老けた~!」
時の流れを実感します。 -
アルノ川沿いを歩き、シニョリーア広場を目指します。
大好きなウフィッツィ美術館の入場です。
ルネッサンスの巨匠の名画が集結している世界に誇る美術館です。
今回写真が撮れるという事でとても楽しみにしてきました。 -
ウフィッツィ美術館の作品はおおむね三階で展示しています。
第一廊下の天井を飾るのがアレッサンドロ・アッローリのグロテスク装飾。
風景、動物、怪物、人間がゴチャゴチャと描かれています。
グロテスクを辞書で調べると、奇怪、異様、不気味。
なるほどね。
遠目からみれば綺麗だけれど、よく見ると確かにグロテスクだわ。 -
「荘厳の聖母」 チマブーエ作
聖母を讃える大型の板絵はマエスタと呼ばれ、祭壇画として制作されました。
フィレンツェ派のチマブーエは、ビザンティン様式を残しつつ人間的な聖母子を描きました。
天使の羽のグラデーションはチマブーエが施した革新的な技法だそうです。 -
「オンニッサンティの聖母」 ジョット作
ジョットはチマブーエのお弟子さんです。
石に羊の絵を描いていたところをチマブーエにスカウトされた逸話が残っています。
天才ジョットは当時のイタリア絵画界の革命児だそうです。
西洋美術史において絵画の時代の出発点と言われ、建築主体の芸術を絵画主体の芸術に変えたからです。
聖母子はチマブーエで人間的になり、ジョットで感動的になったと言われています。 -
「ルチェッライの聖母」 ドウッチョ作
当時のイタリア絵画はフィレンツェ派とシエナ派に代表され、フィレンツェ派は人間的、自然で、シエナ派は優美、繊細な装飾が特徴でした。
ドウッチョはシエナ出身の画家で、この作品は最初の大作です。 -
「受胎告知」 シモーネ・マルティーニ作
うふふ。私、この作品好きなんです。
シエナ派のシモーネならではの繊細で優雅な作品です。
大天使ガブリエルの翼はとっても細かく丹念に描かれているのよ。
マリア様はゴシック様式の特徴S字ポーズで告知を受けているの。 -
でもね、なんといってもマリア様には似つかわしくない顔が特徴です。
いきなりの告知で驚き不安を隠せない顔を表現しているようですが、怪訝そうな眼差しは笑える。
今まで数えきれない程たくさんの「受胎告知」をみているけれど、ホント、一度みたら忘れないわ。
とっても印象的で、これはこれで画家としては大成功よね。 -
サン・パンクラツィオ教会の大祭壇の設置されていた1300年代のフィレンツェ絵画。
画家はジオット派のベルナルド・ダッディです。 -
「聖母子と二天使」 フィリッポ・リッピ作
破戒僧リッピの代表する作品です。
スキャンダラスな聖職者にもかかわらず、こんな繊細で清らかで美しい聖母子を描くなんて、画家ってわからないものですね。
モデルはあまりの美しさに戒律を破って修道院から連れ出し、のちに妻になったクレッツィア・プーティと息子のフィリッピーノです。
数えられないほど多い聖母子画の中でも、私の大好きな作品です。 -
頬づえをついているのがリッピ。
聖職者でありながら、かなり自由に生きた画家です。
リッピの弟子がボッティチェリです。
ボッティチェリの弟子がリッピの息子のフィリッピーノ・リッピです。 -
フィリッポ・リッピ作
サンタ・クローチェ教会内のノヴィツィアート礼拝堂の祭壇画です。 -
「ウルビーノ公爵夫婦の肖像」 ピエロ・デッラ・フランチェスカ作
ウフィッツィ美術館所蔵の名作の一つで、「イタリアの光」と讃えられたウルビーノの君主と妻の肖像画です。
部屋のど真ん中にドーンと展示されていて、その存在感は凄いです。
横顔の肖像画は古代ローマから続くイタリアの伝統です。 -
「剛毅」 サンドロ・ボッティチェリ作
ルネッサンスを代表する画家ボッティチェリが、26歳で独立して工房を持ちデビューした作品です。
フィリッポ・リッピのもと16歳で画家修業を始めました。
ヴェロッキオの工房にもいたそうです。
剛毅を辞書でひくと「意志がしっかりして物事に屈しないこと」と出ます。
良い顔してますね。 -
「ヴィーナスの誕生」 ボッティチェリ作
言わずと知れたボッティチェリの代表作です。
海の泡から生まれた愛と美の女神ヴィーナス。
恥らいながらも優しい眼差しでこちらを見ています。 -
西風の神ゼフュロスが口から風を送りヴィーナスを岸辺に送っています。
抱いているフローラは口からバラの花を撒き散らしています。
ゼフュロスは春の訪れを告げる豊穣の神なんですって。
口から吹く風の表現がすごいなぁ。 -
春の女神ホーラは、花々が刺繍されたマントを持って、ヴィーナスを優しく迎えています。
ホーラは優雅で綺麗に描かれています。 -
「春」 サンドロ・ボッティチェリ作
フィレンツェの大富豪メディチ家の婚礼記念画として描かれた大作です。
中央の女性が愛と美の女神ヴィーナス。
右端の襲っているようにみえるのが西風の神ゼフュロスです。
隣りの口から花を撒き散らしているのが妖精クロリス。
やがてクロリスが春の女神プリマヴェーラに変身して、今まさに花を撒こうとしています。
神話はややっこしい。 -
手を取り合って踊る三美神は「愛」「貞操」「美」を象徴しています。
神話を題材にした、ボッティチェリの名作です。
16世紀前半にはメディチ家の別荘に、「ヴィーナスの誕生」と並んで掛けられていたそうです。
「ヴィーナスの誕生」と「春」はウフィッツィ美術館の至宝です。 -
「パラスとケンタウロス」 ボッティチェリ作
この作品は日本に来ましたね。
ボッティチェリの作品は輪郭線がはっきりしているのが特徴です。 -
「サンタンブロージョの祭壇画」 ボッティチェリ作
どうやらボッティチェリ最初の祭壇画だそうですよ。 -
「マニフィカトの聖母」 ボッティチェリ作
トンドといわれる円形画です。
後ろに風景が描かれ、手前の幼子イエスはザクロを手に持っています。
ザクロはキリストの受難を暗示しているそうです。
「線の画家」といわれしっかりとした輪郭線で描いています。 -
「ザクロの聖母」 ボッティチェリ作
この作品は「マニフィカトの聖母」を完成した直後にもう一作作成しました。
だから衣装やイエスがザクロを持っているなどよく似ています。
これは額縁が素晴らしくて、フィレンツェの木工職人の技術の高さを物語っています。 -
「ドーニ家の聖家族」 ミケランジェロ・ブオナローティ作
フィレンツェに存在するミケランジェロ唯一の絵画です。
さすがに彫刻家らしい力強い作品で、聖母マリアの腕は力こぶが・・。
ムキムキが大好きだったミケランジェロらしい作品です。 -
ウフィッツィ美術館の廊下です。
両端にはたくさんの彫刻を展示していますが、ほとんどがローマ時代のレプリカです。 -
天井がとっても綺麗です。
-
ラオコーンのレプリカが展示されていました。
今回はローマのヴァチカン博物館で本物を見る予定でいるのですが・・・。 -
ウフィッツィ美術館からみたアルノ川とヴェッキオ橋。
以前はここでしか写真撮影は出来ませんでした。 -
「ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の風景」 カナレット作
この風景画は1755年以前に描かれた作品です。
今から260年も前の作品ですよ。
風景が全く変わっていない!
ヴェネツィアは奇跡の街です。
カナレットはヴェネツィア生まれのヴェネツィア育ち。
舞台背景画家の父親から基礎技術を教わりました。 -
「エレオノーラ・デ・トレドと息子ジョヴァンニの肖像」 ブロンズズィーノ作
メディチ家のコジモ1世の妻エレオノーラはスペイン貴族出身で、このような派手で豪華な衣装と宝石をつけないと人前に出なかったそうですよ。
宮廷画家のブロンズズィーノは衣装の細かさや質感を見事に表現しています。 -
「ヒワの聖母」 ラファエロ作
ルネッサンス3大巨匠の一人ラファエロは、先輩のダ・ヴィンチやミケランジェロから学び、吸収して、37年の生涯で50枚ほどの聖母子を残しました。
顔がウィーン美術史美術館の「草原の聖母」そっくりで、これはモデルが同じですね。
ラファエロは物腰の柔らかい美青年で、大変モテたそうです。 -
「長い首の聖母」 パルミジャニーノ作
極端に伸びた人体を描くのが16世紀のマニエリスムの特徴です。
後にエル・グレコもこの手法を用います。 -
「キリストの洗礼」 ヴェロッキオとレオナルド・ダ・ヴィンチ作
ヴェロッキオの作品に弟子だったダ・ヴィンチが左側の背景と左端の天使を描き加えた作品です。
肉眼で見ると左端の天使だけあきらかに違うのです。
特に天使の髪質がぜんぜん違います。
20歳の弟子の天才ぶりを目の当たりにしてショックを受け、ヴェロッキオは37歳で絵筆を折ったそうです。 -
「受胎告知」 レオナルド・ダ・ヴィンチ作
こちらは名画中の名画。ウフィッツィ美術館の至宝の作品です。
21歳のダ・ヴィンチのデビュー作というから驚きですよね。
風景は遠くになるほど青味がかかって輪郭がぼやけてくる空気遠近法をあみ出し描いています。 -
とっても気高く可愛いマリア様。
ほとんどの受胎告知のマリア様は、ガブリエルの突然の告白に驚きの表情を浮かべるのですが、(シモーネの受胎告知が一番凄い)ダ・ヴィンチの受胎告知では、マリア様は静かに冷静に受け止めています。 -
大天使ガブリエルの翼は凄くリアル。
鳥になりたかったダ・ヴィンチの研究の成果です。
ガブリエルは天使の階級では低いそうで、神の言葉を人間に告げる聖なるメッセンジャーの役割を担っていました。 -
「ウルビーノのヴィーナス」 ティツィアーノ作
ヴェネツィア派のティツィアーノは兄弟子のジョルジョーネ(師匠はベリーニ)の「眠れるヴィーナス」をヒントに描いたと言われています。
300年後にはマネが同じポーズで「オランピア」を発表しています。
神話のヴィーナスの名を借りた、紛れもないヌード絵画です。
ちょっと色っぽいぞー。 -
「バッカス」 カラヴァッジョ作
「バッカス」は2016年の3月に国立西洋美術館で開催されたカラヴァッジョ展で見ました。
今回が4回目のデートです。
「バッカス」は私がカラヴァッジョを好きになったきっかけの作品で、お酒に酔って少し赤くなった顔やトロ~ンとした瞳など中性的で一種異様。
一度みたら忘れない作品です。
みずみずしい果物の写実性。下書き無しの天才的な筆遣い。
カラヴァッジョはイタリアバロックの大巨匠です。 -
「メドゥーサ」 カラヴァッジョ作
この作品は2点あって、1点は個人蔵で西洋美術館で拝見しました。
ギリシャ神話のメドゥーサはマムシの髪を持ち、見つめられると石に変えられてしまうそうで、ペルセウスによって首を切り落とされ退治されました。
メドゥーサは騎馬合戦用の盾に描かれています。 -
ウフィッツィ美術館を出てサンタ・クローチェ教会に向かう道にピノキオのお店がありました。
グレチ通りだと思います。
イタリアの童話作家カルロ・コッローディの作品「ピノッキオの冒険」を原作として
1940年にディズニーがアニメーション映画を作り、世界中にピノキオが知れ渡りました。 -
サンタ・クローチェ教会の正面です。
ゴシック様式の教会で、多くの偉人が眠っていることで有名です。
前回は息子のお土産を買う為に、私は入る時間が取れませんでした。 -
内部は大変広い教会です。
霊廟が無くても床にたくさんのお墓があります。
昔は墓の上を歩く事に抵抗があったのですが「欧州では気にする必要はない。」と数年前の添乗員さんに言われた事があるので、気にしないようにしています。 -
ミケランジェロのお墓です。
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科学者ガリレオ・ガリレイのお墓です。
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これは詩人ダンテのお墓ですが、遺骸はラベンナに埋葬されています。
政治に巻き込まれて敗れたダンテはフィレンツェを追放されました。
生涯フィレンツェの地を踏む事はなかったそうです。 -
ステンドグラスもたくさんあります。
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ジョヴァンニ・ダ・ミラノ 作
リヌッチーニ礼拝堂のフレスコ画 -
「聖十字架物語」 アーニョロ・ガッディ作
美しいフレスコ画です。
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バックのステンドグラスの輝きと相まって厳かな気持ちになります。
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各礼拝堂はフレスコ画で埋め尽くされています。
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天井も本当に美しい。
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豪華なフレスコ画が多く、なかなか見どころの多い教会でした。
中庭に出てから外に出ます。
教会の側面は、正面の真っ白な教会の印象と違うところがおもしろい。
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