2017/04/15 - 2017/04/16
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miharashiさん
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新疆ウイグルとカザフスタンの国境近くの新源というところで、自生の杏子の群生林が咲く写真をネットで目にしてから、ぜひ行って見てみたいと思い今回の旅を思い立ちました。花の咲く時期が4月初めから末までの間ということしかわからず、天気予報をチェックし、4月10日前後と予想。一週間前に航空券を購入し、慌ただしい出発となりました。ところが、出発直前に予想外の寒波が到来。杏の花に関しては、開花時期が遅れ、残念な結果となりましたが、要所要所では好天に恵まれ、すばらしい風景に出会うことができた旅となりました。
第七部は、兵馬俑からスタートして西安市内を1日観光したときの旅行記です。(表紙写真は、兵馬俑の1号坑の兵士像)
今回の旅の全日程は以下の通り。
4月6日 羽田-(上海航空)->上海-(中国東方航空)->ウルムチ(泊)
4月7日 天地1日観光 (ウルムチ泊)
4月8日 ウルムチー(鉄道)->伊寧ー(バス)ー>新源(泊)
4月9日 新源滞在 (新源泊)
4月10日 吐弥根郷杏花溝へ。新源ー(バス)ー>伊寧(泊)
4月11日 伊寧ー(中国南方航空)->ウルムチ(泊)
4月12日 ウルムチー(中国南方航空)->西寧
西寧ー(高速鉄道)ー>張掖(泊)
4月13日 丹霞地貌1日観光 (張掖泊)
4月14日 張掖ー(高速鉄道)->西寧
西寧ー(深セン航空)->西安(泊)
4月15日 兵馬俑および西安市内観光 (西安泊)
4月16日 西安ー(中国東方航空)->上海ー(中国東方航空)->成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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西安は陝西省の省都であり、中国古代の諸王朝の都となった長安である。西安イコール兵馬俑しか知らなかった私達。急遽飛行機の関係で立ち寄ることにしたところだったので、下調べが不十分のままやってきたのだった。長い間中国の中心だったこともあり、想像以上にすてきな街だった。(写真は、西安城壁の南門)
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4月15日、旅行の最終日。今日のホテルも朝食ビュッフェは充実していて、中国式朝食メニューの他に洋食も用意されていたのはよかった。朝からまともなコーヒーとヨーグルトに果物がいただけるのはうれしい。今日も食べ過ぎてしまった。今までのホテルは8時半からしか食べれなかったのが、ここは6時半から食べれることもよかった。兵馬俑へ朝早いバスで行きたかったので、朝抜きを覚悟していた私達には好都合だった。
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今日は中華の温野菜ではなく、洋風サラダを食べてみた。
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おかゆも。
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朝食後チェックアウトして、荷物をホテルに預け、駅横のバスターミナルへ向かった。他のひとのブログの情報で知ったとおりの場所に遊5(306)のバス停があり、すでに列ができていた。並んでいたら、路線バスのほうに勧誘する女の人がいた。路線バスでも行けることは知っていたが、時間がかかるらしいので聞き流していた。遊5のバスに4人の席が空いていると言われ、カップルの私達も呼ばれたので、一つ前のバスに乗ることができた。出発するころ(7時53分)には長蛇の列ができていた。途中の華清池でほとんどの人が降りてしまい、数人だけになったが、私たちはそのまま乗り続けて、1時間ほどで兵馬俑に到着。バスが止まった駐車場から兵馬俑の入り口に来るまで少し迷ったので、兵馬俑のチケット売り場前に着いた時刻は9時15分頃だった。
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オープン時間の8時半から45分すぎていたが、チケットは並ばずにすんなり買えた。もちろん入り口にはセキュリティチェックがあった。入園してからしばらく公園のような緑の多いところを歩かなければならなかったので日ざしを避けるために傘をさして歩いた。やがて建物が3棟見えるところに着いた。お目当ての建物がどこかわからなかったので、ツアー客を引率する現地ガイドさんのあとについて、右手にある建物へと入って行くことに。入り口でプロのガイドがさかんに客引きをしているが、無視して、振り切った。
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ここはお目当ての兵馬俑そのものではなく、文物陳列庁だった。写真は銅製馬車の2分の一の複製。先導車。
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2台の銅製馬車の一つ。2分の一の大きさに復元されたもの。秦の時代の技術の高さをうかがい知ることができる。
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発見された当時の兵士像の状態。他に発見されてから復元されるまでの経違とかパネルでの説明コーナーなどを経て、次の建物に移動した。
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次に向かったのが、出口から右手近くにあったこの建物。
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中はまだ発掘途中の窟だった。実は、兵馬俑には三つの発掘坑があり、ここは二号坑と呼ばれるところだった。写真でおなじみの兵馬俑は、一号坑に入らないと見られないのだった。
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東西96m、南北84m、総面積6000平方メートルの坑道だそうだ。
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坑の中を拡大して見ると、首や手足のとれた兵士像のかけらが見えた。
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もう少し拡大して。
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手前には少し修復された像が横たわっていた。
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拡大して。バラバラだ。
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これらを修復するには膨大な時間がかかりそうだ。
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こちらは姿をとどめないほど粉々だ。
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銅像だけど見るに忍びない。
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坑にはこんな状態で埋まっていたのだろうか?
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ガラスケースの中に置かれた当時の高官の復元された像。
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馬を引く騎兵像。
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二号坑を出てから、ようやくお目当ての兵馬俑が見れる一号坑に入る。東西230m、南北62mの総面積4200平方メートルの坑道。
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ついに見たかった光景が目の前に現れた。すごいの一言。
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上の写真の右側。約2000体もの武装した兵士像が38列に並ぶ様はまさに圧巻。
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正面に並ぶ兵士像の群団を拡大して。
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パノラマにして。広さがよくわかる(画像をクリックしてください)。
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奥の方にはまだ修復されていない部分もあった。
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ここはほぼ完ぺきな兵士像が並ぶ。
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鎧の模様がはっきりした兵士もいた。
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髪型が同じ像の一団。
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手を前に突き出した像も。
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未修復の一画。
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同上。馬も見えた。
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重なり合うように倒れた像も。
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横から見た兵士像の群団。
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後ろからの眺め。
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同上
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1974年に地元の農夫がこの場所で井戸を掘っていたところ、かけらの一部を発見したそうだ。
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ひげをつけた兵士たちも。
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きりっとした表情の兵士たち。
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手が異常に長い兵士像を発見。
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後ろから見た全体像。
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すごい一号抗を見学した後、疲れたので、木陰のベンチでコーヒータイム。周囲の若葉がきれいだ。
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次に3号坑に移動。近くには八重桜とちがう花が満開でほんとうにきれいだった。
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同上。
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3号坑の内部に入る。東西18m、南北22m、5.2mから5.4mの深さに掘られた坑道。総面積520㎡と3つのうちで最も小さい。最高指揮官部隊や作戦本部が再現されていると考えられている。
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馬と兵士。
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左方向から。
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奥の兵士を拡大。頭部がないものが多かった。
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全ての見学を終え、トイレ休憩をしたとき、そばに咲いていた山吹の花。これ以上咲きようがないくらい満開だった。
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さらにこんな白い花も。
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出口そばにはハイヴィスカスの花も。正面に見えるドーム型の建物が1号坑。多くの兵馬俑が立ち並ぶ坑だ。
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帰るころになって観光客の数が増えてきたようだ。ここは朝早く来るところだ。
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シーズン中はこの柵が必要なくらいの列ができるのだろう。行きは公園のような道を通ったのに、帰りはお店が並ぶ通りを通るようになっていて、戸惑った。 帰りのバスが止まっている駐車場まで少し歩かなければならなかった。私一人では迷子になっていたかもしれないくらい広かった。
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帰りのバスからはこのような花が沿道に咲いているのが見えた。色々なところで目にしたので、この地方独特の花のようだ。いまが見ごろを迎えていた。
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華清池のそばを通過。楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスでも有名なところだそうだ。西安市内も見たいのと、歴史に興味がないので今回はパスした。
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山の上にはりっぱな建物が立っていた。
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1時間後に出発した西安駅横のターミナルに到着。右奥に止まっているのが遊5(306)の兵馬俑行きのバスだ。昼間は列ができていなかった。いっぱいにならないと出発してくれないのかな?
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西安駅。広場には汽車を待つ人達なのか、地べたに座っている人が多かった。
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トイレ休憩も兼ねて、宿泊したホテルのレストランで昼食を食べることにした。頼んだのが、この地方の名物、辛い冷麺ときゅうりのサラダ。こしがあってくせになるおいしさだった。
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ニンニクがいっぱいはいったサラダ。これもまたおいしかった。40元だったので、二人で1000円いかなかったことになる。安い。
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今日は空港近くのホテルに8時までにチェックインすればよかったので、再び地下鉄1号線の五路口(慈恩寺)に向かった。目的地は3号線の大雁塔駅。そこまで2回乗り換えで、料金は距離が伸びた関係で一人3元(ふつうは2元)。自動券売機の買い方は上海で慣れていたので、すんなり買えた。ローマ字表示にも切り替えられるが日本人には漢字のほうがわかりやすいと思う。まず目的地が何号線上にあるかを確認して、上の蘭の号線番号を押す。路線図が出てきたら、下車駅名を押す。一人分の料金が表示されたら、2人に場合は左横の2のところを押すと二人分の料金が表示される。最後にコインか紙幣を入れると、下からチケット2枚とおつりが出てくる。ただし、1元札は使えないので注意。簡単なので恐れずに試してみてください。
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地下鉄駅から出るとこのように広々とした大雁塔前の広場に出た。
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なにやら大勢の人達が噴水のまわりに集まっていた。近づいてみると、私達が着いた途端に噴水ショーが始まり出し、びっくり。まさに絶妙なタイミングだった。
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しばしショーを見学。スペインでも噴水ショーを見ているので、感激は薄かったが、涼しげでよかった。ビデオにしても撮影。
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噴水ショーはけっこう長い時間続いた。場所を移動して大雁塔近くまで行ってみることに。
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公園内にもきれいな花が咲いていた。
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慈恩寺は唐の第三代皇帝高宗がお母さんを供養するために建てた仏教寺院。大雁塔は7層で高さ64mの塔。玄装が持ち帰ったサンスクリット語経典や仏像などを保存するために建てられたという。
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寺の面積は約3万㎡。横に通路も広々していた。時間がないので、すべての見学は省略し、地下鉄で2号線沿いの南門へ向かった。
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この時間地下鉄は混んでいた。写真は割り込み防止柵。この柵があるので余計に歩くことになる。
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地下鉄2号線の永寧門で下車。
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門の入り口に到着して、左側のボックスでチケットを購入。一周コースだと高いので、一区間のチケットを購入(10元)。シニア料金は中国人だけの対象だった。
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階段の上では結婚式の記念撮影中。グレイの城壁には赤が似合う。
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城壁の上に上ると道が鐘楼までまっすぐに伸びていることがわかる。長安の街が碁盤の目のようになっていることは歴史で知っていたのだが、実際この目で見てみると納得だ。
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拡大して。奥の建物が鐘楼。
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上記の写真を撮ったところを通りすぎてから、さらに先の東の方角を撮影。城壁がはるか先まで続いていた。
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城壁は幅が広く、ちょうど凧揚げ大会が開かれていた。
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屋根の動物の置物が面白い。
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城楼全体。
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凧揚げに興じる市民。
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学校の生徒たち?も凧揚げ。
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城楼を一周して遠望。
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永寧門の向かい側の建物も作りが素敵だ。永寧国際美術館という名前だった。夜景が見たかった。
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城壁を下りると今から凧揚げに向かう天女?の姿をした女の子に出会った。
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門を背にして見えた城壁の外。近代的な建物が立ち並んでいた。
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再び駅そばのホテルへ。預けたバッグを受け取り、ローンハイホテル横のエアポートバス乗り場へ。建物内でチケットを購入し、待合室で待つと、すぐに呼ばれてバスに乗った。空港の出発ロビー前で下車。到着ロビーにエスカレーターで移動。ホテルに電話をするも通じない。空港内のカフェに入り、ビールを注文し、コンピューターを開いて、電話番号をチェックしたが、間違いない。何度かけても通じない。ぬるい缶ビール2缶で50元は高いと思いながら、支払いをすませて、タクシーでホテルに向かった。ホテルは空港から5分から10分のところの集合住宅が立ち並ぶところにあり、運転手も住所だけではわからない様子。電話番号を見せたら、通じて、無事ホテル前へ着いた。どうやら番号の前に0をつけなければならなかったらしい。中国に来てからいままで0をつけずに通じていたのに。地域によって変わるのだろうか?
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ホテルはブッキングコムから評判のいいホテルを予約してあった。女の主人が英語が話せる。電話すれば空港までピックアップしてくれたのだったが、残念だ。近いのでタクシー代も安かったが。宿泊代も二人で2000円いかないのだからお得だ。明日6時に空港まで送って行ってくれるというので、安心だ。
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ホテルの女主人に美味しいレストランを教えてくれと頼んだら、自らつれていってくれた。 お世辞にもきれいとはいえないところだったが、米麺がなかなかおいしかった。
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水餃子もくせがなくおいしかった。こんなところのほうがおいしいかも。
4月16日、6時に空港へ出発し、ラウンジも使えた。30分遅れで上海行に搭乗。上海でも搭乗が30分遅れ、その後1時間半もの間機内で待機。離陸の順番を待つためだった。北京と同様に上海も過密ダイヤで遅れがちだ。成田には2時間遅れで到着。23時5分発新宿西口行き最終バスにぎりぎりで間に合い、新宿発0時24分発八王子行きにも発車ベルの鳴り響く中飛び乗ることができた。こんなことがあるので、夜着は避けた方がいい。今回の旅行では、駅を間違えるなどのトラブルはあったが、なんとか乗り切って予定通り旅行を終えることができた。(終わり)
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