「鴻巣びっくりひな祭り２０１７」を訪ねて①　ピラミッドひな壇にびっくり

2017/02/27 - 2017/02/27

一昨年のちょうど今頃、人形の街「岩槻」の「街かどひな祭り」に出かけました。
後日、趣味の集まりでその話をしたら、「鴻巣のひなまつりも有名よ」と仲間の一人に教えてもらいました。
ピラミッドのような高いひな壇にたくさんのお人形が飾られているのですって。

昨年は、機会を逸してしまい、今年こそは・・とカレンダーの予定とにらめっこ。

念願かなって、行ってきましたよ。


******鴻巣びっくりひな祭り2017********
2月17日(金)から3月12日(日）10時から21時(最終日は15時まで）

メイン会場　エルミこうのすショッピングモール(鴻巣駅直結）

他に市内数か所サテライト会場あり。
土日はサテライト会場とメイン会場を結ぶシャトルバス運行

エリア 鴻巣・桶川・北本(埼玉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

小さな旅の始まりは「浦和」から。

9時47分発の高崎行に乗り込みます。

所要約25分。

鴻巣駅到着。

駅名表示板も、おひなさま。

「ひな人形と花のまち」だそうです。

わたくしにとって、鴻巣は「運転免許のまち」。

ｗｉｋｉの「埼玉県運転免許センター」の項目にもありますよ。

【埼玉県民が「鴻巣へ行ってくる」という言葉が、当所(注・埼玉県警運転免許センター）へ行く事を意味する】

都民の方の「鮫洲」みたいな感じですね。

さて、駅の改札口を出ますと、もう「びっくりひな祭り」開催中！

びっくりひな祭りのメイン会場、ピラミッドのひな壇があるのは、ここ「エルミこうのす」ショッピングモール。

駅と直結しています。

わあ！

これは見事だわあ！

駅から歩いていくと「エルミこうのす」の2階に出ます。

吹き抜けから見下ろすと、ピラミッドのひな壇が！

31段　高さ約７ｍ

ひな壇を見下ろすように、吹き抜けの周りを歩いてみます。

ショッピングモール内の店舗もよーく見ると・・・。

電器屋さんもひなまつり。

洋服屋さんもひな祭り。

インフォメーションもひな祭り。

絵手紙もおひなさま。

ピラミッドひな壇の前にもこんなにたくさんのお人形さん。

大勢に埋もれてしまうのは気の毒だから、好みのお顔、イケメン五人囃子クンをぱちり。

素敵な翁もアップで。

エントランスにも、雛飾りが。

さて、目当てのピラミッドひな壇を見た後は、市内の古刹を巡り、もう一つの「びっくりひな祭り」会場へ足を延ばします。

メイン会場に車でいらっしゃる方は、この「エルミこうのす」の駐車場を利用するとよろしいかと思います。土日は混みそうだけれど・・。

さて、せっかくの「鴻巣宿」、歴史散歩なども少し。

まず目指したのは、鴻神社。

先ほど「エルミこうのす」のメイン会場でいただいた「こうのす・歴史を描く」のパンフレットと同じ内容の掲示板がありました。

これ、わかりやすいです。

鴻神社は、鴻巣宿の「雷電社」「氷川社」「熊野社」を合祀してこの地で「鴻神社」となりました。

子宝の授かる安産の神様だけあって、境内には戌の日カレンダー！

着帯の儀にふさわしい日です。

産科にあったなあ。

お守りも「コウノトリのたまご」です。

おみくじもコウノトリ。可愛いでしょう。

でも、子宝、縁結び、のほかに、「縁切り」の神様でもあるようです。

奉納された絵馬を見ていたら、「赤ちゃんが授かりますように」「娘にぜひ良縁を」に混じって、「夫が不倫相手の○○から戻ってきますように」「△△が××と別れますように」なんていうのもありましたのよ。

御朱印をいただきました。

鴻神社の前の歩道で見つけたコウノトリ。

昔の街道筋・・という雰囲気の残る商家。

鴻神社の前のバス停は、雷電神社前。

三社が合祀する前の名前がまだ生きているのですね。

コミュティバスのマークもコウノトリみたいで可愛い。

さて、鴻神社から歩くこと5分くらい。

法要寺に参りました。

同じ鴻巣宿にある勝願寺に宿泊を断られていた、加賀藩主前田氏に宿を提供したお礼として梅の家紋を拝領した由緒あるお寺。

お殿様の宿泊を断るなんてどれだけえらいお寺なんだろう・・と思いましたが、後程、勝願寺に行きますとその理由は明らかに・・・。

静かな、雰囲気。

ひっそりと中山道鴻巣宿の碑。

横には、先ほど鴻神社でも見かけた「こうのす歴史を描く」の掲示板。

自販機も「鴻巣宿」仕様。

ちょっとしたお休みどころになっている鴻巣宿の碑のあたりは、ベンチにもよくみるとお雛様。

宿場町の面影を残す建物もポツリポツリと。

本陣跡の碑。本陣は主に武家や公家が利用した宿泊所とか。

街の中でも、化粧品屋さんもひなまつり。

靴屋さんもひな祭り。

さらに、歩いて到着したのは、前田氏の宿泊を断ったといわれる勝願寺。

勝願寺にまつわる物語によれば、前田氏の宿泊を断ったのも、家臣が寺の前の下馬札を見落としてしまい、勝願寺の僧が「下馬なさるのが礼儀というもの」と言って宿泊を断ったのが真相らしい。

何事にも両者の言い分に耳を傾けなければね。

とはいっても、お殿様の宿泊を断れるのもこのお寺が格が高く檀林の一つであったから。

仁王門はなかなか立派。　

明治の火災の後に再建した際、三峰神社から送られたこの仁王さま、門に入らなかったので足を切って納めたとか。

さてさて、この勝願寺、鷹狩の際に良く訪れた徳川家康のお気に入りで、「葵」の紋の使用が許されていたそうです。

仁王門上部の中央に発見。

拡大してみます。

毎年11月14日に人形供養が行われる人形塚。

こちらはただ今改築中。

明治15年の火災で焼失し、その後再建されたので建物などはそう古いものではありませんが、創建は13世紀と由緒あるお寺です。

勝願寺のお隣は、鴻巣公園。

桜の時期にはさぞかしきれいでしょうね。

さて、さらに歩いてまいりますと、ひなの里通りなんて素敵な名前の通りに出てきました。

「鴻巣びっくりひな祭り2017」は先ほど訪れた、「エルミこうのす」のメイン会場の他、7つのサテライト会場があります。

吹上地区や川里地区にある会場は、距離がありますので、各会場を結ぶシャトルバスが運行している土日ならともかく、平日は徒歩と公共交通機関で行くのはちょっと無理がありそうです。

ここ鴻巣市産業観光館「ひなの里」なら、歩いても行かれると思い、やってきました。それはそれは、たくさんのお人形の展示にびっくり。

次の旅行記にて紹介いたしましょう！