2017/02/25 - 2017/02/25
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YAMAJIさん
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水戸の「偕楽園」は、金沢の「兼六園」・岡山の「後楽園」とともに日本三大名園のひとつに数えられ、天保13年(1842)7月、水戸藩第9代藩主徳川斉昭により造られました。「偕楽園」の名は、「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」という中国の古典「孟子」の一節から名づけられました。造園に際し、斉昭公は自らその構想を練り、藩校弘道館を勉学・修行の場、偕楽園を休息の場として互いに対をなす一体の施設として設計した、と言われています。
表門から一の木戸を抜けると、孟宗竹林、大杉森、クマザサが茂る幽遠閑寂な「陰の世界」が広がります。そしてさらに、その先へ進んでいくと好文亭が現れ、見晴らしがよく開かれた「陽の世界」を感じることができます。斉昭公は「偕楽園記」のなかで、「陰と陽の相反するものの調和によって、万物は健全育成するという原理に基づき、人間もまた屈伸して身体や心の調和を図り、修養につとめよ」 と書き表しています。
広大な園内には約100品種3,000本の梅が植えられており、早咲き・中咲き・遅咲きと、長い期間に渡って観梅を楽しめるのが特徴です。 また、梅まつり期間中の日曜日は観梅デーとして、野点茶会や水戸の梅大使・水戸黄門一行との写真撮影サービス、水戸黄門祭り太鼓演奏などが行われます。又、「全国梅酒まつりin水戸」が3月3日(金)~5日(日)に偕楽園隣接の常盤神社境内で、「夜・梅・祭2017」が3月4日(土)弘道館、3月11日(土)偕楽園で行われます。
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梅桜橋です。
桜山駐車場と南門側を繋ぐ陸橋で、エレベーターも完備しています。 -
偕楽園の桜山駐車場です。
桜山第1~第3まで、約700台が収容できる駐車場があります。梅まつり期間中の駐車料金は1日500円です。 -
偕楽園の案内図です。
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偕楽園の南門です。
好文亭南側崖下のJR常磐線近くに位置するこけら葺きの門です。 -
観梅碑です。
「雨やんで林なおうるおい
煙は遮って湖なかば明らかなり
梅花の香 地に満ち
春水の緑 城に通ず
百里賢候のあと千秋志士の名
亭台は爽がいにより
延眺情にたえず」 -
南門から表門へ向かいます。
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吐玉泉です。
ここは昔から湧き水の多かった所で、眼病に効く水と言われています。偕楽園造成にあたりその湧き水を茶室何陋庵(かろうあん)の茶の湯に用いると共に造園上の景観を考慮し白色の井筒(いづつ)を据えました。 夏なお冷たく、玉のような澄んだ水をたゆまなく吐くので吐玉泉と名づけられました。 -
太郎杉です。
吐玉泉のそばにある太郎杉は、樹齢800年といわれている杉の巨木です。 -
好文亭の表門です。
偕楽園北側に位置し、本来の偕楽園の正面入口です。 昭和20年8月の戦災にも焼け残り開園当時の面影をそのままにしています。 茅葺き切妻造りで、角柱2本と副柱2本で支えられ、両側には瓦葺きの袖塀がつけられ、黒塗りであることから「黒門」とも呼ばれています。 -
一の木戸です。
表門と孟宗竹林の間にあるこけら葺きの風雅な門です。偕楽園陰陽の妙味は表門に続きいよいよここから始まります。 -
左側が孟宗竹林で右側が大杉森です。
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孟宗竹です。
弓の材料として最適であることから、偕楽園開園1年後の天保14年(1843)に京都嵯峨、八幡の竹を土のついたまま運び植えたものが現在に至っています。 -
大杉森が続きます。
昼なお暗い鬱蒼とした杉林で、往時からの杉の巨木がそびえています。 -
杉の木です。
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クマザサです。
山地に自生し、葉が白色に隈(くま)取られるのは、冬の低温によって特に弱い葉縁の部分が枯れ込むためで、 「隈とられる」ことから「クマザサ」の名がついたといわれています。 -
オカメザサです。
「竹」の仲間で、1つの節から5枚の葉が出るので「ゴマイザサ」とも 呼ばれ桿(かん)が伸びきるまでに皮が落ちるのが特徴です。名前の由来は、浅草の酉の市でオカメの面などをぶら下げて福笹として売られたことが始まりとされています。 -
好文亭の中門です。
杉木立と好文亭の間にある茅葺き屋根の門です。この門の先には芝前門があり、更に進むと陰の樹とされるツバキの巨木を境に眼前に陽の世界が広がります。 -
芝前門(しばさきもん)です。
陰陽のほぼ境に位置する簡素な門です。ここから梅林へ入ります。 -
寒竹です。
釣竿や垣根に利用され、秋から初冬にタケノコが出ることからこの名がつきました。 -
水戸の六名木「江南所無」です。
豊後系・杏性、花の時期;3月上旬~4月上旬。 -
江南所無はまだ蕾です。
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「藤牡丹枝垂」です。
枝垂れの八重咲きなら「藤牡丹」と言われるくらい多く出回っている人気品種の一つです。 -
藤牡丹枝垂の花です。
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水戸の六名木「月影」です。
野梅系・青軸性、花の時期;2月中旬~3月上旬。 -
月影の花です。
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梅林です。
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水戸の六名木「虎の尾」です。
野梅系・難波性、花の時期;2月上旬~3月上旬。 -
虎の尾の花です。
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梅の老木です。
幹の空洞化が進み、激しくねじれ曲がり、樹皮だけで力強く生きている、梅の老木です。 -
水戸の六名木「白難波」です。
野梅系・難波性、花の時期;1月下旬~2月下旬。 -
白難波の花です。
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偕楽園の御成門です。
造園当時には設置されておらず、明治23年(1890)の昭憲皇太后行啓に際して造られました。 -
御成門前の「満月」です。
根元の太いねじれた幹、そして大きく湾曲、直立して満開の花を咲かせています。 -
満月の花です。
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偕楽園の東門です。
JR偕楽園臨時駅や偕楽園前バス停、偕楽園下駐車場などからの交通便が良いため、観梅の時期などには一番賑わう門です。造園時には存在せず、昭和37年(1962)に造られました。 -
美晴亭です。
茨城県観光物産協会が主催する売店で、茨城の銘菓や名産品がずらりと揃います。 -
東門前の梅林です。
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美晴広場です。
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美晴広場の芝生でお弁当です。
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見晴広場の黒松です。
良く手入れされています。 -
見晴広場からの眺望です。
千波湖が一望できます。千波湖は、偕楽園の南東に位置する周囲約3kmのひょうたん形の湖です。桜並木の遊歩道が湖をぐるっと囲っており、ウォーキングやジョギングが楽しめます。またボートやサイクリングの貸出しも行っており、市民や観光客の憩いの場となっています。 -
仙奕台からの眺望です。
田鶴鳴梅林、桜川、月池が一望できます。仙奕台(せんえきだい)は、千波湖を眺めながら琴を弾き、碁将棋に興じた慰楽の場でした。 -
左近の桜です。
徳川斉昭夫人の登美宮(とみのみや)降嫁の折、任孝天皇から京都御所の左近の桜の鉢植えを賜ったことにさかのぼります。現在の桜は昭和38年(1963)に、宮内庁より受領した京都御所の左近桜の系統で、ヤマザクラの一種の白山桜です。 -
二季咲桜です。
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見晴広場からの好文亭です。
好文亭は徳川斉昭自らが設計したもので、木造2層3階建ての好文亭本体と木造平屋建ての奥御殿から成ります。德川斉昭は、ここに文人墨客や家臣、領内の人々を集めて詩歌や慰安会を催しました。 -
見学の行列が出来ています。
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水戸の黄門様、水戸の梅大使と記念撮影です。
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無料の野点茶会が開催されています。
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地元の高校生のご接待です。
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水戸の六名木「柳川枝垂」です。
野梅系・野梅性、花の時期;2月上旬~3月上旬。 -
柳川枝垂の花です。
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好文亭の見学を待つ長い行列です。
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今日は建物内部の見学はパスし、茶室だけの見学です。
好文亭の名前の由来は、晋(しん)の武帝の故事「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」により、梅の異名を「好文木(こうぶんぼく)」といったことから命名されたといわれています。 -
待合です。
茶室に招かれた客が、席の準備ができるまで控え待つ場所です。屋根はチガヤ葺き、総体くぬぎの丸太作りで、三方は壁、内側に腰掛けがあります。 -
茶室前の蹲踞(つくばい)です。
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好文亭の茶室「阿陋庵(かろうあん)」です。
茶室特有のにじり口は無く、普通の2枚の障子戸で左右どちらからでも入れるようになっており、貴人口とも呼ばれます。 古田織部が工夫した織部口です。 -
ちょっと覗いて見ました。
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檪門(くぬぎもん)です。
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正岡子規の句碑です。
明治22年4月この地を訪れた正岡子規が、好文亭に上り崖に懸命に咲く梅を見た際の句、「崖(がけ)急に 梅ことごとく 斜めなり」 が刻まれています。 -
JR常磐線です。
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常磐線特急「ひたち」・「ときわ」でしょうか。
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もうすぐ南門です。
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偕楽園の南門に戻ってきました。
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