飲み鉄二人旅。北海道保存車めぐりと急行はまなす惜別乗車。【第２部　保存車を求めて道内奔走】

2015/08/16 - 2015/08/16

いよいよ２日目、札幌を拠点にレンタカーを駆使して、道内各地のレアな保存車両をめぐります。今回は、どうしても効率的な移動を考えると鉄道では厳しいので、乗り鉄掟破りですが、クルマでまわることに…

よって、「飲み鉄封印(同乗者も)」です。
以前に小樽の総合博物館は行きましたので、それ以外の鉄道保存エリアをめぐってみます。
第２部は、その模様をお送りします。

エリア 夕張(北海道)

おはようございます。昨夜は悪い夢を見て、寝起きが悪いです(笑)

今日は、レンタカーを借りました。今日のスケジュールはとてもじゃないけど鉄道では回りきれません。どうしても１日でまわりたいので思い切ってレンタカーにしました。

トヨタ　ヴィッツが今日の相棒。

年功序列により、ドライバーは私。

つうか、相方のてっちゃんは免許証を忘れてきたそうで…
ということは終日、運転しなきゃなんないわ、コレ。
確信犯じゃないよな。おい。

ナビを頼りに札幌市内を出発～

豊水すすきの駅 駅

札幌から60km。道央自動車道を飛ばして、美唄市へやって参りました。

ここは、旧美唄鉄道線の東明(とうめい)駅跡です。
美唄鉄道は、函館本線美唄駅から三菱鉱業美唄炭鉱までを結んでいた民鉄です。東明駅は、沿線で唯一、駅舎が現存するのと、国鉄4110形蒸気機関車と同じ型の美唄鉄道２号機が静態保存されています。

すごいレア。
だれも知らんでしょ。てっちゃんのリクエスト。

美唄鉄道旧東明駅 名所・史跡

これが、美唄鉄道２号機。

草むらの中で野ざらし。すこし可哀想。

左の建物が駅舎跡。駅の雰囲気を良く残しています。
正面のアスファルト敷の道路がもと線路跡で現在は、サイクリングロードとして整備されています。

今度は、美唄から17km走って、三笠市へ。

クロフォード公園へやって来ました。
旧国鉄三笠駅跡地を鉄道公園として整備した場所。

当時の駅舎や跨線橋、ホームが残されています。

クロフォード公園 公園・植物園

キハ82です。

大好きな国鉄車両でした。
頭の上のライトカバーの造形や側面へ回り込んだパノラミックウィンドー、そして特急といえばこの塗り分けです。
50年以上も前に作られたとは思えないデザイン。今でも通用するのでは？

最末期に、特急おおとりに札幌から洞爺まで乗ったのが最初で最後の乗車体験でした。

もともとあった駅舎やレールを活用しているだけあって、臨場感があります。こちらへ向かって走って来そう。

グリーン車や食堂車を含んだ６両編成で展示されています。これだけ車両を残せたのは素晴らしいこと。ただ気がかりなのは、屋外展示なので車両の痛みが激しい。保存には莫大な費用がかかる事だと思いますが、なんとか保存して行ってもらいたいものです。

クロフォード公園を後にして、3kmほど走り、次に訪れたのは「三笠鉄道記念館」です。

ここは、旧国鉄幌内線の幌内駅跡地を整備して作られた鉄道記念館になります。

三笠鉄道記念館 美術館・博物館

機関庫にはキューロク機関車や

北海道で活躍した交流機関車、ＥＤ７６などが展示されています。

屋外にも国鉄時代に北海道で活躍した車両たちが多数展示。
キハ２２は乗らずして終わった車両。北海道といえばこの気動車でした。

キハ56。急行用の気動車でした。

国鉄懐古趣味的にはもうたまらん展示物。鉄分の過剰摂取(笑)

屋内の展示室も見学します。

じゅうぶんに堪能してまた、クルマを走らせます。

三笠市から47km。１時間ちょいでやってきたのは…

三菱大夕張鉄道　南大夕張駅跡です。
夕張市の清水沢駅と大夕張炭山を結んでいた石炭積出の鉄道線です。
いまは跡形もありませんが、ここ南大夕張駅跡だけが地元保存会の手によって守られています。

マイナーですみません。

旧三菱大夕張鉄道 南大夕張駅跡 名所・史跡

当時の茶色い客車も保存されています。
駅名標が良い味を出していますね。

客車は車内にも入れます。板張りの背もたれが懐かしい。

小窓車。窓割りが合ってませんね。座布団はモケット張りじゃなくてビニール？

屋外には、こんな懐かしいバスもあります。

上が斜めになったライトカバーで三菱ふそう製とわかります。中ドアが無いので観光用か長距離用といったところでしょうか。

ラッセル車、キ１形とプラットホーム。

夕張からさらに40km走ります。
やってきたのは、ＪＲ追分駅です。

追分駅 駅

右が室蘭本線追分駅。左側の広大な空き地は、追分機関区跡地です。
昔は、多くの蒸気機関車がここに居た。
いまは、つわものどもが夢のあと。。。

安平町鉄道資料館へやって来ました。
ここまで来ますと超マイナーで、なにそれ？ってなります。

追分SL保存協力会さんの手によって整備されています。
写真奥に見えるのは、以前、追分機関区に配置されていたD51241の動輪です。1975年の火災で消失し、いまはここに動輪だけひっそりと展示されています。

ここの建物の中には、D51320が保存されています。
公開日には、保存会の方々の手で建物から外へ出され、その勇姿を見ることが出来ます。
もちろん今日は、見ることは出来ません。

窓越しに覗くと、ありましたD51。
ぴかぴかに整備されているようです。

そんなレアな安平町を後にします。

これで保存車見学ツアー全日程終了です。
あとは札幌へ戻り、今夜の急行はまなす乗車へ備える訳ですが…
レンタカーをなぜか新千歳空港の営業所へ返却します。

やって来ました。
新千歳空港。
レンタカーの営業所からは無料のマイクロバスで送って貰えました。

実は我々、お昼抜きでございます。道すがら、食事できる場所が皆無でした。山越えの道を走って来たこともあり、コンビニすら巡り会えませんでした。なので朝から空腹状態。

ここなら食べるにも、お土産物色にも、時間潰すにももってこいです。
はまなすは今夜22時発ですからたっぷり時間があります。

新千歳空港 空港

さっそくお昼ご飯にします。
※もう夕方ですが(笑)

北海道料理 ユック 千歳空港ターミナルビル店 グルメ・レストラン

禁酒解禁！
カニやら北寄貝やら鮭ハラス焼きやら頼んでもう、宴会状態に。

満腹中枢が壊れました(笑)

そろそろ札幌へ向かいます。
快速エアポートに乗車します。

新千歳空港駅 駅

指定席のuシートを券売機で確保。
たとえ40分弱とはいえ、ゆったり座って体力温存します。なんたって今夜のはまなすは「座席車」ですから…

※快速エアポートのuシートは、520円。駅の券売機で購入出来ます。リクライニングシートで快適に移動できますので乗る価値はあります。ただし、発車間際だと満席になることも多い。エアポートは15分おきに運転されているので次を待ってもすぐに列車が来ます。

uシートは、「飲むため」でした(笑)
札幌まで500缶を１本づつ、やっつけます。

日中の禁酒のリバウンドです(爆)


鉄分もアルコール分もじゅうぶんに補給して今夜のはまなすに備えます。


第２部はこれにて終了です。
つづきは、【第３部　さよなら急行はまなす編】へと続きます。

札幌駅 駅

この旅行記へのコメント （2）

• somtamさん 2017/06/08 22:39:39

  懐かしい〜！

  Akr様、こんばんは。
  
  D51241 に D51320、もちろん、この番号覚えていますよ。
  
  追分の火災、残念でしたね。
  
  本線から蒸気機関車は全滅しましたが、
  
  あの時、96が構内の入換えで残っていました。
  
  春休みに行く予定でしたが、それで、計画が消え、
  
  結局、福岡県の貝島炭鉱鉄道へ撮影に行きました。
  
  キハ８２は、私も、大好きです。☆
  
  あのエンジン音が、たまりませんね。(笑)
  
  昭和50年、現役蒸気の時、三笠駅に行きました。
  
  その時のD51の発車が、爆煙で、42年経った今でも、
  
  心に残っています。
  
  三笠鉄道公園に行ってみたいです。
  
  40年前に、室蘭で撮ったS-304と再会もしたいですし。
  
  Akr様の旅行記を読んでいると、
  
  昔の思い出が、次から次へと、出て来ますよ。
  
  　　　　somtam
  
  
  
  

  Akrさん からの返信 2017/06/09 21:37:48

  RE: 懐かしい〜！

  somtamさま
  
  こんばんは。Akrでございます。
  北海道の保存車めぐりの旅行記にお立ち寄り下さいましてありがとうございます。
  
  北海道はけっこうレアな静態保存車があって国鉄懐古趣味的には楽しいですね。
  実は、私は物心着いた時にはもう蒸気終焉のころで、リアルタイムで蒸気を知らない世代なんですよね。追分機関区の火災もだいぶ後で知りました。
  あと10年早く生まれてれば、最後の蒸気を追いかけに行ったりしていたのかなあ。
  
  私は、国鉄型の気動車が大好きで、その中でもキハ82は一番のお気に入りです。特に前面マスクが格好良い。運転席のパノラミックウィンドーやヘッドライトカバーの造形。鉄道車両のデザインとしては秀逸です。高校最後の夏休みに北海道で、おおとりに乗ったのが最初で最後のキハ82でした。
  
  いまは、車両に楽しみがなくなりましたが、しばらくサボっていた乗り鉄を始めて、ハマっています。いつの時代でも列車の旅はいいものです。ホームで列車を待っている時や車窓から流れる気景色を眺めているときの高揚感は、昔も今も変わらない気がしますね。50になっても子供の頃のような気持ちになってしまいます。
  
  また、いろいろ日本各地まわりたいですね。
  
  長々と失礼しました。
  
  　-Akr-