2016/05/05 - 2016/05/05
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RAINDANCEさん
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スペイン中北部、カスティーリャ・イ・レオン州、セゴビア県の村であるセプルベダを訪れました。デュラトン川渓谷自然公園に面する人口1000人余りのこの村は、「スペインの最も美しい村々」のひとつに選ばれています。
★渓谷を望む丘に広がる、中世が色濃く残る村をゆっくりと散策。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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前日に訪問し宿泊したペニャフィエルの町からマドリー方面へ南下します。
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その途上にある小さな村がセプルベダです。マドリーからは北へ約100kmほど。
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デュラトン川が形成した渓谷沿いに広がる小さな村です。
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村の入口にある大きな駐車場に車を駐め、村の散策を開始。
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アルフォンソ6世通りを歩くと、まず目に入るのがエッケ・ホモの門(Arco del Ecce Hommo)。”エッケ・ホモ”とはラテン語で”この人を見よ”の意で、ピラテ総督がイバラの冠をかぶったキリストを指して民衆に言った言葉であり、その場面なのだそうです。
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門はくぐらず左へ曲がり、少し坂道を上ります。お年寄りにはちょっとつらいかな...
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間もなく、細長い広場に出ます。
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スペイン広場(Plaza de Espana)。
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これが広場で一番目立つ象徴的な建物ですが、何かは判りませんでした。
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広場の一角で陶器を売っていたお店。
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スペインで良く見る陶器、カスエラ。アヒージョなんかも良くこんな色の陶器で出てきますね。
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広場の東にあるサン・バルトロメ教会(Iglesia de San Bartolome)、11~12世紀のロマネスク様式。
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広場に面したバル「ラ・ケダ(La Queda)」にてちょっと休憩しましょう。
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まだろくに歩いてませんが、広場に来ちゃったからにはそこに面するバルにて休憩せざるを得ません。
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5月の初旬ですが、内陸は晴れると結構暑い。(朝晩は寒い。寒暖差があります。)
...ので冷たいものが美味しい。 -
こんな田舎に珍しくタパスバル。
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休憩後、スペイン広場から西方面へ。こちらは村役場(Ayuntamiento)。
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村役場の斜向かいに建つ旧刑務所(Carcel de la Villa)、現在は観光案内所となっています。
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路地には小さなホテルがいくつか。
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ロス・フエロス通り。
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休憩スペース。
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家々は小高い丘に張り付いて建っています。
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サンティアゴ教会(Iglesia de Santiago)、12~13世紀のロマネスク様式とのこと。
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村の西の端に建つユダヤの門(Arcos de la Juderia)。
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村の高台に立つ教会、絵になります。
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サン・サルバドール教会(Iglesia de San Salvador)。
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11世紀のロマネスク様式で、12世紀と16世紀に改造された様です。
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今度は村の北へ向かいます。
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セプルベダは、9~10世紀のアストゥリアス王だったアルフォンソ3世の時代記に既に登場しています。
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また、10世紀のカスティーリャ伯、フェルナン・ゴンサレスが、ムーア人を追い出しキリスト教徒の再入植を果たした「セプルベダの戦い」の舞台となったそうです。この伝説は、この画像の「モロの家(Casa de Moro)」のファザードに反映されているのだとか。
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12世紀には、近郊のエスピナという場所でポルトガルの独立に絡む戦争もありました。
画像は、グアルディア・シビル(治安警察)の建物。 -
村の北の端にあるラ・ペニャ聖母礼拝堂(Santuario de la Virgen de la Pena)へやってきました。
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元は12世紀頃に建てられたそうです。
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ラ・ペーニャ聖母像は13世紀、バロック調の背面飾りは18世紀のものなのだとか。
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そして、この礼拝堂の裏手が展望台になっていて、切り立ったデュラトン川渓谷を望むことができます。
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19世紀初頭の半島戦争(スペイン独立戦争)では、村がフランスのナポレオン軍に包囲された際、ゲリラ戦闘員のフアン・マルティン・ディエスがこの渓谷の洞窟をベースにゲリラ戦法で対抗したそうな。
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「ゲリラ」という言葉は、この半島戦争時代に、戦争を意味するスペイン語「ゲラ(Guerra)」に小さいを意味する接尾語「イーリャ(-illa)」がくっついて、「ゲリーリャ⇒ゲリラ」として生まれたのだそうです。
さっそうと滑空する大きな鳥が何羽か居ました。このあたりの断崖に巣を作る「シロエリハゲワシ」という鷲。 -
展望台から村を振り返ってみます。曇ってきちゃったなぁ。
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村をひと回りしたところで、セプルベダの村を後にします。
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村を出てすぐのところに、村を見渡せる展望エリアを発見。
渓谷に囲まれた小高い丘にあるこの村も、他の小村と同様に中世から様々な戦いの舞台となってきたのですね。こうした美しい村々は、中世が色濃く残る小さな要塞村として現代に受け継がれるパターンが多い様に感じます。
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